スライド 1 - 内閣府 沖縄総合事務局

全国財務局長会議(平成29年1月25日開催)席上配付資料
最近の沖縄の経済動向等について
Ⅰ.最近の沖縄管内の経済情勢
Ⅱ.沖縄管内における消費の特性について
平成29年1月
沖縄総合事務局財務部
Ⅰ.最近の沖縄管内の経済情勢
前回(28年10月判断)
総括判断
着実に回復している
今回(29年1月判断)
前回比較
総括判断の要点
個人消費については、百貨店・スーパーやコンビ
ニエンスストアの販売額が好調に推移しており、回
復している。観光については、外国人観光客の大
幅な増加などから、入域観光客数は37ヶ月連続で
単月の過去最高を記録し好調に推移するなど、着
実に回復している。雇用情勢については、新規求
人数が高い水準で推移するなど、改善している。
着実に回復している
〔先行き〕
先行きについては、 雇用・所得環境の改善が続くなかで、沖縄振興策などを背景として景気が回復していくことが期待される。ただし、海外景気の下振れリスクや、
為替の動向などについて、引き続き注視していく必要がある。
前回(28年10月判断)
今回(29年1月判断)
回復している
回復している
着実に回復している
着実に回復している
設備投資
前年度を上回る見通し
前年度を上回る見込み
雇用情勢
改善している
改善している
住宅建設
前年を下回っている
前年を上回っている
個人消費
観
光
※1.29年1月判断は、前回28年10月判断以降、29年1月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している。
※2.各項目の詳細については、「参考資料」参照。
前回
比較
1
Ⅱ.沖縄管内における消費の特性について ~「全国消費実態調査」から覗える、沖縄の消費の実態①~
○現下の沖縄県の個人消費動向を各種商業関係統計からみると、人口増加や入域観光客の増加などを背景に、好調に推移。
○その一方で、平成26年の「全国消費実態調査」からみると、「消費支出」「可処分所得額」ともに全国平均を下回っているほか、それぞれ
全国最下位であるという実態。
1.各種商業関係統計からみた沖縄県の個人消費動向
・現下の沖縄管内の個人消費を「百貨店・スーパー販売額」「コンビニエンスストア販売額」といった各種商業関係統計でみると、引き続き人口増加や入域観光客の記録的な増加を背景に
、前年同期を上回って推移しており、好調である。【図表1・2】
【図表1】百貨店・スーパー販売額(前年比)
(単位:%)
【出所】経済産業省
【図表2】コンビニエンスストア販売額(前年比)
(単位:%)
【出所】経済産業省
2.「全国消費実態調査」からみた沖縄県の個人消費動向
・沖縄の個人消費を「全国消費実態調査」からみると、直近の平成26年調査においては、1世帯あたりの「消費支出」「可処分所得」ともに全国平均を大きく下回り、それぞれ全国の約
80%の水準の額となっている。【図表3】
・「消費支出」「可処分所得」について最上位の都道府県との差額をみると、「消費支出」は最上位の東京都との差が約10万円、「可処分所得」は最上位の富山県との差が約15万円とな
っており、開きがあるのが現状である。【図表4】
【図表3】平成26年 各地域の消費支出と可処分所得の分布状況(二人以上・勤労者世帯)
【図表4】平成26年 消費支出・可処分所得の都道府県別順位(二人以上・勤労者世帯)
消費支出
上位
1
2
3
4
5
下位
43
44
45
46
47
【出所】全国消費実態調査
都道府県
東京都
富山県
神奈川県
栃木県
香川県
金額
345,027
342,680
336,339
332,643
326,327
全国平均
313,747
都道府県
宮崎県
熊本県
和歌山県
青森県
沖縄県
金額
279,133
275,370
267,197
260,726
247,651
【出所】全国消費実態調査
(単位:円)
可処分所得
上位
1
2
3
4
5
下位
43
44
45
46
47
都道府県
富山県
福井県
東京都
茨城県
香川県
金額
464,635
449,794
436,475
423,543
421,534
全国平均
400,194
都道府県
鹿児島県
宮崎県
青森県
大分県
沖縄県
金額
356,931
345,036
340,994
339,005
315,819
2
Ⅱ.沖縄管内における消費の特性について ~「全国消費実態調査」から覗える、沖縄の消費の実態②~
○沖縄県の「消費支出」の全国に対する水準は、平成26年では約80%となっている。
○沖縄県の消費支出について、消費支出全体の額は大きく変わらないものの構成比に変化がみられ、「食料」「住居」「光熱・水道」といっ
た「基礎的支出」項目の比率が高くなっている。一方で、「教養娯楽」については、支出額・比率ともほとんど変わらない。
3.沖縄県と全国の消費支出の推移
・沖縄県の「消費支出」の全国に対する水準は、平成6年(1994年)調査時においては約75%であったが、平成26年(2014年)調査時においては約80%となっている。【図表5・6
】
【図表5】 沖縄県と全国の消費支出の推移(二人以上世帯)
【図表6】 平成26年 沖縄県と全国の消費支出の内訳(二人以上世帯)
(単位:円、%)
(単位:円)
292,882円
234,048円
【出所】全国消費実態調査
【出所】全国消費実態調査
4.沖縄県の消費支出の構成比の変化
・沖縄県の消費支出について平成26年と平成16年を比較すると、消費支出全体の額は大きく変わらないものの「食料」「住居」「光熱・水道」といった、いわゆる「基礎的支出(必
需的支出)」の項目の比率が高くなっており、相対的に「教育」「その他消費支出」といった「選択的支出」項目の比率が低くなっている。一方で、「教養娯楽」については、その
額・構成比ともにほとんど変わらない。【図表7】
【参考】全国の消費支出においては、「食料」の項目の比率が高くなる一方で「その他消費支出」の比率が低くなっている。【図表8】
【図表7】 沖縄県の消費支出の構成比の変化(二人以上世帯)
(単位:%)
【図表8】 全国の消費支出の構成比の変化(二人以上世帯)
234,707円
320,063円
292,882円
234,048円
【出所】全国消費実態調査
(単位:%、円)
【出所】全国消費実態調査
3
Ⅱ.沖縄管内における消費の特性について ~全国消費実態調査における、沖縄の「教養娯楽」について~
○沖縄県・全国の消費支出の総額を比べると、全国がやや減少しているのに対し、沖縄県の減少は僅かに止まる。これに対し、「教養娯楽」で
は、全国が減少しているのに対し沖縄県は微増。
○「教養娯楽」のうち「教養娯楽サービス」については、「45~55歳」の年代と「65~74歳」の年代の支出水準が高い傾向。
○「教養娯楽サービス」の内訳をみると、全国では「パック旅行費」が大きく減少している一方で、沖縄県では増加している。特に「パック旅
行費」のうち「国内パック旅行費」の伸びが大きい。
5.沖縄県における「教養娯楽サービス」に対する支出
・沖縄県・全国それぞれの消費支出額を比較すると(26年調査と16年調査とを対比)、全国の消費支出額は▲8.5%減少しているものの、沖縄県の消費支出額は▲0.3%の減少に止まってい
る。【図表9】
・「教養娯楽」に着目すると、全国では▲9.2%の減少となっている一方、沖縄県では支出額は0.1%の微増となっている。【図表9】
・教育娯楽のなかの「教養娯楽サービス」について年齢階級別の支出額をみると、「45~55歳」の年代に加え「65~74歳」の年代の支出水準が高い。【図表10】
・「教養娯楽サービス」の内訳の増減をみると、なかでも、「パック旅行費」については全国が大きく減少している一方で、沖縄県は増加している。特に「パック旅行費」のうち「国内パ
ック旅行費」については、全国が▲21.3%減少しているのに対し、沖縄県は23.6%増加しており特に伸びが大きい。また、「国内パック旅行費」の都道府県順位も47位から43位へと上昇
している。【図表11・12】
【図表9】平成26年 消費支出・10大費目の支出額と増減率(平成16年対比、二人以上世帯)
( 単位: 円、%)
消費支出
食料
住居
光熱・水道
家具・家事用品
被服及び履物
保険医療
交通・通信
教育
教養娯楽
その他の消費支出
【図表10】平成26年 「教養娯楽サービス」 世帯主の年齢階級別1世帯当たり一か月の支出
(沖縄県・二人以上世帯)
(単位:円)
全国
沖縄県
26年支出額
増減率
26年支出額
増減率
292,882
▲ 8.5
234,048
▲ 0.3
72,280
▲ 0.3
59,249
12.2
17,660
▲ 6.9
17,691
9.6
20,967
6.6
21,076
11.0
10,136
1.7
8,896
35.9
11,864
▲ 14.5
6,292
▲ 13.9
12,907
▲ 2.0
10,155
▲ 4.1
45,136
2.2
35,533
3.3
13,387
▲ 18.1
8,096
▲ 33.0
29,196
▲ 9.2
19,423
0.1
59,350
▲ 25.2
47,635
▲ 15.6
平均:11,411円
【出所】全国消費実態調査(沖縄県版)
【図表11】平成26年 「パック旅行費」の品目別増減率(平成16年対比、二人以上世帯)
(単位:%)
品目
パック旅行費
全国
【図表12】平成26年 「国内パック旅行費」の支出(平成16年対比、二人以上世帯)
沖縄県
(単位:円、%)
▲ 20.7
7.8
国内パック旅行費
▲ 21.3
23.6
外国パック旅行費
▲ 19.4
▲ 40.0
【出所】全国消費実態調査(沖縄県版)
【出所】全国消費実態調査
平成16年
支出額
沖縄県
1,489
全国
3,717
平成26年
都道府県順位
【出所】全国消費実態調査(沖縄県版)
47
-
支出額
都道府県順位
1,840
2,927
43
-
増減額
増減率
351
23.6
▲ 790
▲ 21.3
4
Ⅱ.沖縄管内における消費の特性について ~沖縄の「国内パック旅行」の動向について~
○「全国消費実態調査」において、沖縄県の「国内パック旅行費」の支出が増加している状況を踏まえ、複数の旅行会社に対するヒアリングを
実施したところ、以下のような声が聞かれた。
6.国内パック旅行の動向にかかるヒアリングについて
旅行会社A
○顧客層は、特にリタイヤ前後以降のシニア世代(夫婦、グループ等)が中心であり、需要も旺盛。
○主要ターゲットとしている顧客層(シニア層)の多様な旅行ニーズを踏まえ、旅行商品を企画・開発している。
○具体的には、「温泉」「桜・紅葉」「各地の旬の味覚」「雪」や「登山・ハイキング」など、沖縄県内では体験しえないテーマをパッケー
ジした多彩な旅行商品をラインナップし、これらの商品は人気。また、高齢層の顧客に配慮し、温泉宿連泊プランといった商品も用意。
○10年ほど前は、東京(関東)・大阪(関西)を周遊するプランや富士山登山を組み入れたプランもあったが、顧客の嗜好の変化もあって
、現在は存在しない。
○当社の旅行商品は比較的高額であるほか、顧客の囲い込みの目的もあって、旅行積み立てといった会員組織を設けている(プレミアムを付
与する等、インセンティブ制度あり)。会員数は増加傾向にあるほか、実際利用していただいている顧客にリピーターは多く、半数程度に上
っていると承知。
○2011年(平成23年)に東日本大震災の関係で前年割れした以外の年は、前年を上回っており堅調に推移。
旅行会社B
○顧客層は、ビジネス、ファミリーが主体。
○方面別では首都圏や関西圏、また形態としては「フライト」「ホテル」に加え「テーマパーク」を組み合わせたパッケージ商品が主体。一
方で、賢い顧客が増え、インターネットの普及などから、インターネット旅行サイト等に顧客が分散。
旅行会社C
○全国的に旅行商品の売り上げは落ち込んでいるのが業界の共通認識であるが、沖縄はそうでもない。
○扱っている旅行商品の商品性から、「フライト」「ホテル」が主体であるが、首都圏・関西圏の「テーマパーク」の組み合わせも人気であ
ると承知。
旅行会社D
○県内の旅行市場には、未だ本格参入していない。なお、具体的なリサーチ等を行っているものではないが、人口増加の背景等、市場にそれ
なりのポテンシャルがあると考えており、他企業との連携などを含めビジネス化を検討する価値はあると考えている。
5
参考資料
(最近の沖縄管内の経済情勢)
1.個人消費
(%)
~回復している~
〔百貨店・スーパー販売額(前年比)〕
【出所】経済産業省
(%)
〔コンビニエンスストア販売額(前年比)〕
 10~12月は台風や暖冬などで売上への影響があったが、航空路線の拡充やクルーズ船の寄港
回数の大幅増加で国内外からの観光客の来店が引き続き増えているほか、お歳暮商戦や各種
イベントの開催などで地元客の来店も増えて売上に大きく貢献している状況は続いている。県内
の景況は引き続き好調に推移していると認識している。
【百貨店・スーパー:中堅企業】
 今年も暖冬の影響で冬物商品(特に衣料品、毛布など)の売上が伸びていないが、県内消費マ
インドが好調に推移していることや、航空路線の拡充やクルーズ船の寄港回数の大幅増加で国
内外からの観光客の来店が増えている影響で売上全体では前年比プラスを維持している。今後
は年末年始のイベントや観光客の増加等により飲食料品を中心に需要が見込まれることから、
県内景気は引き続き好調に推移すると考えている。
【百貨店・スーパー:中堅企業】
(注1)24年12月までは九州・沖縄の数値
(注2)28年9月からは九州・沖縄の数値
【出所】経済産業省
(%)
○ 個人消費は、回復している。
○ 百貨店・スーパー販売額では、暖冬により衣料品が低調であるものの、店舗改
装効果などにより飲食料品が好調なことなどから前年を上回っている。
○ コンビニエンスストア販売額では、新規出店効果のほか、ファストフードが堅調
なことなどから前年を上回っている。
○ 新車販売台数では、軽自動車は前年を下回っているものの、新型車効果など
により前年を上回っている。
○ 家電販売額では、テレビや白物家電は好調であるものの、暖冬の影響で季節
家電が低調なことなどから、前年を下回っている。
〔乗用車新車登録・届出台数(前年比) 〕
 飲料品、ファストフード等を中心に売上は好調を維持している。プレミアム感を打ち出した商品も
好評であり県内の消費マインドは高い水準にあると認識している。時給アップや定期昇給等によ
る所得の増加で購買意欲が高まっていることが要因の一つと考えている。
【コンビニエンスストア:中小企業】
 新車、中古車、レンタカー向け販売をトータルで見ても前年比プラスの状況である。県内需要が
好調なことや、観光需要の増加による影響が大きいと考えている。 【自動車販売店:中堅企業】
(注)普通乗用車+小型乗用車+軽四輪乗用車の合計。
 暖冬の影響でエアコンや暖房器具などの季節家電が低迷しているほか、昨年のプレミアム商品
券による消費喚起事業(のりとくプレミアム商品券)の反動で10~12月は全体的に厳しい状況で
あったが、冷蔵庫や洗濯機等の白物家電が好調なことから、県内の消費マインドは悪くはないと
感じている。
【家電量販店:大企業】
【出所】日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会、沖縄県自動車販売協会
6
2.観光
~着実に回復している~
入域観光客数は、国内客は個人旅行を中心とした好調な旅行需要により
増加しており、外国客は航空路線拡充及びクルーズ船の寄港数の増加など
により大幅に増加していることから、37ヶ月連続で単月の過去最高を記録し
ている。
ホテルの客室稼働率、客室単価はともに前年を上回っている。
〔入域観光客数〕
4.9
【出所】沖縄県
3.設備投資
 10-12月の売上は堅調で、前年同期比で2割増となった。特に直行便が定期就航した宮
古島は非常に好調で、前年を大幅に上回って推移しており、10月までは、バスやホテル、
レンタカーの予約が取れない状況だったと聞いている。
【旅行業:大企業】
 国内客及びインバウンドともに好調で、単価、稼働率は前年同期を上回った。特に10月
は単価を大幅に上げたにもかかわらず、需要が高かったことから、稼働率は前年と比べ
2桁に近い伸びとなった。また、国内客が弱い平日でも、海外客で満室になることが度々
あったことから、インバウンド需要は変わらず強いと感じているところ。
【宿泊業:中小企業 】
 10月は、個人客及び企業旅行などの一般団体客が堅調だったことから、単価、稼働率と
もに前年を上回った。11月は、個人客が減少する時期であるが、午後発の便を使った商
品を販売するなど需要の取り込みを行った結果、単価、稼働率ともに前年並みを確保す
ることができた。
【宿泊業:中堅企業】
~28年度は前年度を上回る見込み~
〔設備投資計画(前年(同期)比)〕
(%)
(沖縄)
(%)
(全国)
法人企業景気予測調査によれば、管内企業の平成28年度設備投資計
法人企業景気予測調査によれば、管内企業の平成27年度設備投資計画
画は、運送用機材の更新、ターミナル施設の増改築等を主な要因として、
は、機材購入、貯油施設の移転、立体駐車場建設等を主な要因として、全
全産業で前年度を5.3%上回る見込みとなっている。
産業で前年度を41.3%上回る見通しとなっている。
 運送用機材の更新などにより設備投資は増加する見込みである。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
【運輸業:大企業】
【輸送用機械・大企業】

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。【生産用機械・中小企業】
ターミナル施設の増改築などにより増加見込みである。
 ・・・・・。
【不動産業:大企業】
 客室改修などにより設備投資は増加する見込みである。
【宿泊業:大企業】
【出所】財務省、沖縄総合事務局
7
4.雇用情勢
(倍)
~改善している~
〔完全失業率(原数値、前年同期差)〕
〔有効求人倍率(季節調整値)〕
(%ポイント)
(%)
全国
1.41
沖縄
4.1
沖縄
1.02
全国
3.1
【出所】厚生労働省、沖縄労働局
(%)
〔 現金給与総額 ・定期給与(前年同月比) 〕
定期給与
(注)23年1-3月期から7-9月期の全国は、補完推計値を用いた参考値。
【出所】総務省、沖縄県
○ 有効求人倍率(季節調整値)は一時的に下降したものの、新規求
人数は、医療・福祉、宿泊業・飲食サービス業など多くの業種で前年
を上回っており、新規求職者数(新規求職申込件数)は前年を下回っ
ていることから、上昇に転じている。
○ 完全失業率は、前年を下回っている。
○ 好調な業績と人手不足を背景に、現金給与総額と定期給与は上
昇している。
1.7
現金給与総額
1.5
(注)各都道府県「毎月勤労統計(地方調査)」
財務局所在都道府県の名目賃金指数から算出。
 11月の有効求人倍率は、前月から0.02pt上がって1.02倍となった。観光関連産
業を中心とした新規求人の増加と採用に至らなかった企業の再求人による有効
求人数の増加が主な要因だと考えている。有効求人数が高止まりしているなか、
好調な観光に引っ張られる形で新規求人数は今後も増えていくと思われることか
ら、有効求人倍率の改善は続くもの認識している。
【行政機関】
 9月に時給を約6%上げて募集したが、応募者は少なかった。採用することができ
ても、離職者が多いため、人手不足の解消には至らないのが現状で、人手不足
→サービスの低下→売上減→待遇悪化→離職→人手不足の悪循環に陥らない
かと強い危機感を持っている。
【レンタカー業:中小企業】
8
5.住宅建設
(%)
~前年を上回っている~
〔新設住宅着工戸数 (前年比)〕
住宅建設では、持家、貸家、分譲ともに前年を上回っており、全体でも
前年を上回っている。
 10~12月期の景況感は、前年同期比(27年10~12月期)で見ると受注件数は減少
しているものの、受注金額が増加しており、景況感は悪くない。
【建設業:中堅企業】
 10~12月の確認件数は、前年同期比でほぼ横ばいとなっており、景況感は堅調に
推移している。
【建設業:中小企業】
 戸建住宅の受注は減少しているものの、企業関連の工事の受注が多く、全体として
受注状況は良い。
【建設業:中小企業】
【出所】国土交通省
9
【連絡・問い合わせ先】
沖縄総合事務局 財務部財務課 経済調査室
TEL. (098)866-0093
FAX. (098)860-1176
<E-Mail> [email protected]