表現者!

イナッコ荒食いシーズン
がいよいよ到来
今回の実釣取材は 月ということ
で産卵前の荒食いシーズン真っ只中。
たらふくベイトを食ったコンディ
ションのよい個体を追い求めて、海
ため、流れの変化を捉えながらシー
バスを探していく釣りになります。
流されたベイトはヨレに逃げ込む
ため、ヨレを中心的に攻めるのが効
果的だと思います。
いく河川のシーバス。この頃から水
落ちアユシーズンが終わりベイト
が減ることで次第に下流へと下って
HDの 種類で、 ㎝前後のベイト
ラインシャイナーZ LH150F
ンスターウェイク156F、ショア
使用するルアーは、鮎邪ジョイン
テッドクロー178F、モアザンモ
信頼する3つのルアー。
チューンにも挑戦!
温が急激に下がり始め、ベイトがイ
のシーバスを狙います。
ナッコへと変化し、産卵を意識した
シーバスたちの荒食いシーズン到来
となります。
のサイズに合わせたものを使います。
りやすく、次号の実釣取材は捕食し
昨年、グッドコンディションを数
多くキャッチできたイナッコが溜ま
このエリアでの荒食いシーズンは
モンスターウェイクの引き波が圧倒
てみます。
に、一番バイトの多かった表層で使
しましては、昨年までの釣果を参考
ジョインテッドクロー178Fと
ショアラインシャイナーZ LHに関
やすい河口周辺や工場排水の出てい
荒 食いということでベイトのス
トック量がキーとなるこのシーズン。
るエリアで行いたいと思っています。
力が大きくシーバスからも見つけや
しては、引き波とラトルのアピール
すいからだと思うのですが、実際の
的な力を発揮してくれます。理由と
えるようにカスタムしたものを試し
度の岩が所々落ちている感じです。
河口周辺は遠浅で緩い流れのエリ
アになっており、大きくても1m程
ところ、ラトルの音を好む個体と好
まない個体が存在し、好まない個体
その岩にシーバスが着き、近くを通
考えています。
りすぎるイナッコを捕食していると
を取りこぼしていると僕は考えてい
ます。
ボラが泳いでいるような状態。ブレ
工場排水が出ているエリアのほう
は、流れに向かって常にイナッコや
少しカスタムしたものです。
そこでシーズン終盤に少し試して
みたのが、ジョインテッドクローを
色々と考え、まずはフックの軽量
化。引き波をたてやすくするために
タムすることに。そうなると、レン
り、動きが悪くなってしまいました
これでレンジは入らなくなりまし
たが、抵抗を受ける部分が小さくな
ないようにするには⋮⋮。ショアラ
⋮⋮。抵抗を減らさずレンジを入ら
インシャイナーZバーティスシリー
ズのSSRが頭をよぎり、リップを
曲げて立ててみることに。
化をしてみした。リアよりもフロン
直下でフラフラと漂うベイトを演出
しっかりとリップで水を嚙み、表層
し、シーバスをキャッチすることが
できました! あとは河川と海とで
浮力に違いがありますので、ウエイ
明ですが、自分なりにカスタムした
スタムしたルアーが通用するかは不
今年は例年よりも遅く、まだシー
ズンが始まっていないため実際にカ
トチュ ーンかフックのサイズを変更
め、河川の落ちアユでテスト。
し最終調整をしたいと思います。
程度のレンジでショアラインシャイ
てることができ、普通に巻くと ㎝
ルアーの特性を活かせるよう、操作
の練習を頑張りたいと思います。
ナーZバーティスシリーズのSSR
ら出し、細かいピッチで引き波を立
リップを曲 げたことにより、ス
ローリトリーブでお尻だけを水面か
見た目はとてもよい感じですが、
動きは⋮⋮? イナッコパターンで
使用するには時期がまだ早かったた
ノーマルで使用するとレンジが
入ってしまうので、ウエイトの軽量
れて無造作に動き回るイナッコが、
ボディサイズとボリュームは申し
分ないルアー。ノーマルではレンジ
番手を下げましたが、元々2フック
確信し、カスタムを開始。
たて、数本のシーバスをキャッチす
のため、少し心細い感じに⋮⋮。や
やはりリップだ!⋮⋮ということで、
な思いからこのルアーを選びました。
-
イクにシーバスが着き、流れから外
ブレイクの上を通るときに捕食して
いると考えています。
やや尻下がりな姿勢を作り、アイを
が120㎝まで入るミノーになりま
最後に、排水エリアは水がにごる
度ほど下向きに曲げることにより
すが、ボディが大きい分、浮力も大
スタム。
期間しか使用できていないため、今
いと思っています。
リップを削ることから開始。
はりフックサイズはそのままでカス
次にショアラインシャイナーZ L
H150F HD。ジョイント系のル
ミノー系が好きなので、どうにかし
てミノーで攻略したい ︵笑︶そん
15
と同じような泳ぎをしてくれるよう
になりました。
テンションをかけたドリフトでは
30
Be a performer!!
次世代シーバスアングラー
SALTWATER 賞・藤田知洋が
シーバス釣りと真摯に向き合い
定めたテーマを"3 つの形" で
表現する毎月連載 !!
「ウェイクルアーによる
冬のイナッコパターン」。
どんな準備を進めているのか !?
果たして藤田は実釣に向け、
絶対エースのモンスタウェイクに
加え、
ふたつのルアーを
チューンして切り札に!
ジを入らないようにするためには、
アーは確かに釣れるけど、個人的に
年はシーズン序盤から試していきた
ることができました。ただ、少しの
実際に使用してみると、思った通
り表層でS字を描きながら引き波を
きく表層に近付けることができると
強制的にレンジが入らないようにカ
トのウエイトを少し多目に軽量化し、
!!
12
たれ
先月号で決まったテーマについて、実釣取材が行
われる12月末にどのような釣りを展開するのか?
またそれに向けてどのような努力を重ねるべきな
のか? 藤田自身の執筆による中間報告
表層では引き波をたて、表層直下ではフラフ
ラと泳ぐ弱ったベイトをしっかりと演出して
くれるルアーに仕上がりました
076
次回は同テーマで実釣取材! お楽しみに !!
【現状把握と上達の
ための努力】
ウェイクルアーによる
冬のイナッコパターン
!!
3
次回の実釣取材と同じような
食わせ方をする釣りでラン
カーシーバスをキャッチする
ことができました。本番での
活躍が楽しみです
2ND Performance
テーマ
-
前号からはじまった現在のテーマは
ふじた・ともひろ 山口県・周防大島をホームと
す る 32 歳 の シ ー バ ス ア ン グ ラ ー。DAIWA
SALTWATER「次世代シーバスアングラーオーディ
ション」に参加。残念ながらダイワ・フィールド
モニターへの道へと繋がるオーディションは不合
格となったが、釣りに対する真摯な向き合い方と
新たな釣りを貪欲に吸収する熱意を認められ
「SALTWATER 賞」を受賞。フィールドテスター
やモニターとして釣りの仕事に関わっていくこと
を目標に、本業のかたわら足しげく釣り場へと通
う。得意なスタイルは、河川のナイトゲーム
45
藤田知洋
写真・文
!
表現者
今回メインとして使うこの 3
種。大型プラグで表層に飛び
出すコンディションのよいラ
ンカーシーバスを狙って取り
ます!