口腔がんにならないための自己検診法

除をお勧めすること
もあります。この場
合、通常のがんの手
術と異なり、異常な
ようですが、実は、
置されることが多い
板症と異なり、触る
見えます。また、白
赤いやけどのように
善しなければ、かか
合、2週間程度で改
えるものがあった場
板症や紅板症とも思
の結果でがんが判明
万一、病理組織検査
も少なく済みます。
傷は浅く、体の負担
限に切除するため、
口腔がんにならないための自己検診法
こ の 白 板 症 は「 前 が
と痛かったり、食べ
した場合には、体の
粘膜のみを薄く最小
ん 病 変 」と 言って 、が
りつけの医師に相談
っていないかなど、
物がしみたりする特
さらに検査を行い、
んの温床であること
や血管の異常を映し
必要な治療を追加し
他部位にがんが広が
とまれですが、白板
出す最新の内視鏡を
ます。幸い、白板症
当科では、顕微鏡
除かれれば元に戻る
症よりがん化しやす
用いて、詳細に粘膜
や紅板症の段階で見
してみてください。
こともありますが、
いため、一層の注意
を観察して、白板症
徴があります。紅板
いますが、皮が分厚
消えずに長く続く場
が必要です。
症は白板症よりずっ
しなくてはなりませ
くなると白く見える
合や、痛みや出血を
刺激の原因が取り
日赤の耳鼻咽喉科
んが、がんが進行す
ようになります。い
つかった「口腔が
が分かっています。
は、鎖骨より上で眼
ると切除範囲も大き
や紅板症の悪性度を
球と脳を除く部位に
これら白板症と紅
くなり、術後の後遺
ともあり、要注意で
伴う場合には、すで
症 も 重 く な るの で 、 コのような状態で、
す。
わゆる手にできるタ
生じる「頭頸部(と
これを「白板症」と
ん」は早期であるこ
呼んでいます。歯で
定期的に行い、「口
判断しています。そ
早期発見が大切で
腔がん」の予防・早
板症は、自己検診が
うけいぶ)のがん」
す。
今回は、
早期 が ん
それから舌の横腹を
また、範囲が広い
期発見および治療に
にがん化しているこ
を専門に治療してい
こすれたり、歯周病
粘膜が赤く見えると
よく観察してみてく
場合は、一部分だけ
とが多く、高い確率
ます。その中で、口
の可能性がある病気
によって刺激された
ころで、舌の横腹に
ださい。特に、舌の
ががん化しているこ
して、がんの可能性
の中にできるがんを
の 中 で 、自 己 検 診 が
りすることが原因
できることが多いで
横腹は舌を前に伸ば
がある場合には、粘
「口腔がん」と呼び、
比 較 的 容 易 な「 白 板
で、舌の横腹の他、
す。紅板症は、白板
通常ピンク色をして
口の中の粘膜は、
ゆくもないため、放
生じます。痛くもか
く、充血しており、
症よりも炎症が強
にします。前述の白
して奥まで見るよう
と治療を兼ねて全切
ともあるため、診断
いと思います。
つなげていただきた
ぜひ、自己検診を
「舌がん」
「歯肉が
症 」と「 紅 板 症 」につ
歯肉や頬粘膜などに
これら口腔がんは
一方、「紅板症」は、 歯肉、下の歯肉、頬、
ん」「頬粘膜がん」な
いて説明します。
ほとんどの場合手術
行っています。
どが含まれます。
可能です。口の中を
本多 啓吾(ほんだ けいご)
鏡でのぞいて、上の
耳鼻咽喉科部副部長
で治ります。
No.1
6
膜組織の病理検査を
日本赤十字社和歌山医療センター
http : //www 2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/
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