ラズパイで天体観測

手のひら画像コンピュータのポテンシャルを探る
ラズパイで天体観測
新連載
第
1回
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赤外線対応カメラの可能性を知る
望月 正継
レクルス
プレセベ(M44)
ボルックス
カペラ
プロキオン
ベテルギウス
アルデバラン
シリウス
すばる(M45)
三ツ星
小三ツ星
オリオン座
リゲル
M42オリオン座大星雲
写真 1 今回の撮影ターゲット…冬を代表する星座
手持ちのデジカメを三脚に載せて撮影したもの
望遠鏡
赤道儀
PiCamera
ラズベリーパイ3
写真 2 使用機材
赤道儀は天体撮影時の地球の自転の影響などを除いてくれる
8
本コーナでは,天体撮影を通じて,カメラ・モジュー
ルの使い方や実力,活用方法を紹介していきます.今
回は赤外線対応カメラの効き目を確かめてみます.
● 撮影ターゲット
冬は天体写真の季節です.気温が低いのでイメージ
センサーのノイズが少なくなります.夜も長いので撮
り放題です.
冬を代表する星座といえば,2 つの 1 等星を有する
オリオン座です(写真 1)
.左上の赤い星がベテルギウ
スでオリオンの右肩に当たります.右下の青い星がリ
ゲルで左足に当たります.その中間にあるのが三ツ星
でベルトに相当します.ベルトの下にぼんやりと星が
3 つ並んでいるように見えます.小三ツ星と呼ばれオ
2017 年 3 月号