テスト駆動開発の概要 - Cisco Support Community

自分のコンピュータを設定する方法
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テスト駆動開発の概要
このモジュールでは、大規模な企業にテスト駆動型のネットワーク環境が必要な理
由と、そのメリットについて学びます。
目標
所要時間:15 分
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仮想のテスト駆動型ネットワーク環境を使用する理由とメリットについて理解
する。
前提条件
これは最初のラボであり、前提条件はありません。
ステップ 1:テスト駆動のネットワーク環境の背景について理
解する
今日、あらゆるビジネスにおいて、ネットワークは最も重要なコンポーネントです。
ネットワークがダウンすると、収益が悪化し、顧客や信用を失う可能性があります。
ネットワークの可用性を 99.999 % にするためにできることは何でしょうか。
1. バックアップ電源を配備することで、ネットワークを停電から保護する。
2. ハードウェアやソフトウェアの障害に備えて、予備のデバイスや部品を保持
する。
3. ネットワークを適切に設計することで、シングル ポイント障害を排除する。
4. 自然災害などの外的要因からネットワークを保護する。
5. ハッカーからネットワークを保護する。
残念ながら、上記に挙げたポイントのどれにも「人的ミス」は存在します。それらのエ
ラーの多くはネットワークの設計、設定、およびセキュリティの導入(上記の 3 ~ 5)
の段階で発生します。「人的ミス」から保護するために、企業は、ネットワークの誤っ
た設定や不適切な設計に対するルールや規定を設けています。
ほとんどの場合、ネットワーク エンジニアは変更要求の提出を求められ、別のネット
ワーク エンジニアがこの要求を後から確認して、承認するか拒否するかを決定する
仕組みとなっています。企業の中には、変更要求とともにコンセプト実証を要求する
ところもあります。エンジニアはこれらを提示する前に、自分たちの理論やアイディ
アを検証する環境が必要です。そのために、企業は、実稼働環境に近い 1:1 のテ
スト環境を構築しています。この環境を利用することで、エンジニアは必要な変更を
そこで行い、ネットワークの動作を観察することができます。動作に問題がないこと
が明らかになったら、エンジニアは変更要求とともにこの結果を提出することができ
ます。
これは「人的ミス」に対する理想的なソリューションですが、あまり安価ではないこと
が欠点です。実際、このような環境をサポートするには高額な出費が必要です。で
ももし、物理環境の代わりに、仮想ネットワーク環境を使用できるとしたらどうでしょ
うか。仮想ネットワークによるテスト環境の長所と短所を確認してみましょう。以下に
一覧を挙げます。
長所
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物理スペースが不要
追加の電源が不要
環境の配線や再配線が不要
日単位ではなく分単位で各種のネットワーク トポロジを構築
1 人のエンジニアが同時に複数ネットワーク プロジェクトに対して作業可能
ネットワーク機器のアップグレードが不要
教育、テスト、コンセプト実証、および全体像確認のための環境として使用可能
短所
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仮想環境をホストする物理サーバとして、高性能なハードウェアが必要
(CPU、RAM など)
仮想環境では使用できず、動作に物理ハードウェアを必要とするテクノロ
ジーは使用不可
仮想ネットワーク プラットフォームと実際のプラットフォームの動作は完全に
同じではない
例:仮想ネットワーク内で OSPF によるネットワーク設計のコンバージェンス
をテストすると、一般に、次の 2 点が問題になります。1)ルーティング プロト
コルはコンバージするか。2)コンバージェンスにどの程度時間がかかるか。
1)に対する回答は、ネットワーク シミュレーション ツールを使用して確実に得
られるのに対して(コンバージしているかいないか)、2)には簡単に回答でき
ない可能性があります。それは、シミュレーションにおけるコンバージ時間は
実際のネットワークとはまったく異なる可能性があるためです。
お分かりいただけたでしょうか。
上記の説明から、企業にとって、仮想環境の使用は物理環境の使用よりメリットが
多いことが分かりました。では、このような環境を実現するプラットフォームにはどの
ようなものがあるのでしょうか。
実は、仮想ネットワーキング機器を実行し、その中に仮想ネットワーク トポロジを構
築することができるツールは、商用のものとオープンソースのものが多数存在しま
す。それでは、適切なネットワーク仮想化プラットフォームはどのように選択すればよ
いでしょうか。ここで、このプラットフォームが満たすべき要件をいくつか挙げます。
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小規模な企業から ISP またはエンタープライズ レベルの企業までを対象に設
計された、主要なネットワーキング デバイスをすべてサポートしていること。
強力なフロントエンド コミュニケーション ツール(UI、API など)。
問題が発生した場合のサポート。
初期設定の生成およびプロビジョニング ツール。
トラブルシューティング ツール。
機能の継続的なアップデートおよび改良。
これらをすべて考慮すると、すべての要件を満たしているプラットフォームは、シスコ
が開発した Virtual Internet Routing Lab(VIRL)のみです。VIRL は、IOS-XR、
CSR、ASA などのデバイスをサポートしています。また、強力かつ使いやすいフロ
ントエンドのコミュニケーション ツールを備えているため、ユーザは VIRL をさまざま
な方法で操作できます。VIRL は初期設定を構築し、デバイスを自動的にプロビジョ
ニングします。そのため、トポロジの構築や設定にかかる時間が短縮され、ユーザ
はタスクにすぐに着手することができます。このプラットフォームにはパケット キャプ
チャなどのトラブルシューティング ツールが組み込まれています。このツールを使
用して、指定されたインターフェイスでパケットをキャプチャすることができます。
VIRL は継続的にアップデートされ、改良されています。そのため、このプラット
フォームで扱える仮想ネットワーキング デバイスやツールは増加しています。最後
に、何か質問がある場合は、シスコのコミュニティ フォーラムにいつでもアドバイス
を求めることができます。このフォーラムでは、さまざまなバックグラウンドを持つ開
発チームのメンバーが、互いに協力して回答を導き出しています。
VIRL には商用オファリングも用意されています。このオファリングは TAC によって
完全にサポートされ、「エアギャップ」環境で実行することができます。この商用オ
ファリングには Cisco Modelling Labs(CML)という名前が付けられています。CML
には、VIRL パーソナル エディションで実行されるトポロジより大幅に大規模なトポ
ロジを実行できるライセンスが付与されています。
次のいくつかのラボでは、VIRL とその機能について紹介することで、大規模な企業
が仮想テスト環境として VIRL を使用する理由をさらに分かりやすく示します。
完了
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