平成28年5月都市計画審議会 平成28年6月市議会建設水道委員会 説明資料 立地適正化計画の策定について 1 立地適正化計画とは 積極的にコンパクトシティの形成を推進するため、都市全体の観点から、居住 機能や医療・福祉・商業等の都市機能の立地および公共交通の充実に関する包括 的な計画(平成 26 年 5 月の「都市再生特別措置法」の改正(立地適正化計画制 度の創設)) 2 策定の目的 長崎市は、すでに人口減少及び超高齢社会に突入しており、今後の更なる人口減少 等の進展に対応した持続可能な都市づくりを進めることが喫緊の課題である。 そこで、現在の長崎市を「都市計画マスタープラン」に示す 20 年後の将来都市構 造へと効率よく再構築するためには、あらかじめ居住及び都市機能を誘導すべき区域 を示して、官民が一体となって区域内への機能誘導策を実施していくことで、都市活 動の選択と集中を促していく必要がある。 3 策定内容 (1)計画区域及び計画期間 項目 内容 考え方 計画区域 長崎都市計画区域 (長崎市の行政区域の み) <誘導効果が高い都市計画区域の条件> ・人口集中地区(DID)が存在 ・市街地拡大の可能性大⇒区域区分(線引き) 計画期間 H28~H47(20 年間) 改訂都市計画マスタープランの計画期間 (2)計画事項(都市再生特別措置法第 81 条第 2 項) ・住宅及び誘導施設の立地の適正化に関する基本的な方針 ・居住誘導区域、都市機能誘導区域 ・誘導施設(都市機能誘導区域内)、誘導施策 等 ア 居住誘導区域設定の基本的な考え方 生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるように居住を誘導すべき区域 誘導目的 誘導効果 区域設定の基本的な考え方 ① 人口密度の維持 ・生活サービスの維持 ・基礎調査(人口、産業の動向) 【コンパクト】 (医療、福祉、商業等) ⇒適正な人口密度となる ・コミュニティの維持 20 年後の市街地規模を設定 ② 公共交通の利用 ・自家用車の利用が困難 ・ 公 共 交 通 機 関 が 利 用 し や す 促進 な高齢者等の移動を確 い、駅やバス停の近隣へ居住 【ネットワーク】 保 誘導 ・環境負荷の低減 -1- ③ 災害防止 ④ 環境保全 ⑤ 産業基盤 の維持 ・安心、安全なまちづくり ・土砂災害、水害(津波、浸水) の危険性が高い区域は除外 ・都市近郊の良好な自然 ・都市に残存する良好な農地、 的環境の保全 山林は除外 ・工業、流通機能の特化に ・ 工 場 や 流 通 業 務 施 設 が 集 積 よる産業基盤の強化 している区域は除外 イ 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 周辺からの交通アクセス性、都市機能の集積状況を勘案し、都市全体における「各 種サービス(医療・福祉・商業等)の効率的な提供拠点」を目指す区域 ウ 誘導施設の例 ・医療施設(総合病院等) ・教育施設(大学、専門学校等) ・商業施設(デパート等) エ ・社会福祉施設(老人ホーム等) ・文化施設(図書館等) ・行政施設(支所等) 等 誘導施策 ・誘導区域外における一定の建築行為、開発行為に係る届出の義務付け (都市再生特別措置法第 88 条、第 108 条) ・誘導施設の立地に係る事業への補助、交付金の拡充 ・税制措置 -2- 図1 立地適正化計画区域図 市街化区域 計画区域 計画区域 市街化区域内に居住誘導区域と 都市機能誘導区域を設定 -3- 図2 都市マスの将来都市構造に基づく 居住誘導区域と都市機能誘導区域の設定イメージ図 1 4 人口密度の維持 【コンパクト】 3 災害防止 (災害の危険性が 高い区域) 環境保全 (農地、山林) 2 公共交通 の利用促進 【ネットワーク】 5 産業基盤維持 (工業、流通拠点) 各種サービスの効率的な 提供拠点 現在の市街地の規模 (=都市機能誘導区域) (≒市街化区域) ・都心部、都心周辺部、地域 拠点を想定 ・各都市機能誘導区域に必要な 誘導施設の位置づけ 誘導 都市機能誘導区域(イメージ) 20 年後の市街地の規模 (=居住誘導区域) 居住誘導区域(イメージ) 誘導 誘導施設 -4-
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