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釧路・根室・十勝地方の地震活動図
2016年12月1日∼2016年12月31日
震央分布図
0
釧路地方気象台
100km
総数=469
44N
12/11 M3.3
M
43N
8.0
7.0
12/1 M3.9
深さ
0
6.0 30
5.0 80
海溝軸
4.0
42N
150
3.0
300
2.0
1.0 600
0.0 km
143E
144E
145E
146E
147E
148E
※ これは暫定値であり、データは後日変更することがある。
記号Mはマグニチュードを表す。
図中橙色の線は地震調査研究推進本部による活断層を表す。
過去の地震活動と比較するため、前3ヶ月(今期間を含まない)の震央を灰色のシンボルで表す。
地震概況(2016年12月)
この期間、上図の範囲内で震源の決まった地震は469回(前月349回)であった。
また、震度観測点で震度1以上を観測した地震は6回(前月8回)で、主なものは次のとお
りである(詳細は「震度1以上を観測した地震の表」を参照)。
12月1日15時05分、釧路沖を震源とするM3.9、深さ97kmの地震により、浜中町、標茶町、
根室市、別海町で震度1を観測した。
12月11日01時27分、釧路地方中南部を震源とするM3.3、深さ3kmの地震により、釧路市、
足寄町で震度1を観測した。
なお、12月9日02時38分に発生したソロモン諸島を震源とするMw7.8の地震、及び12月17日
19時51分に発生したパプアニューギニアを震源とするMw7.9の地震(共に図の範囲外)によ
り、北海道太平洋沿岸東部、中部に津波予報(若干の海面変動)を発表した。
(Mwは気象庁モーメントマグニチュード)
この活動図は、釧路地方気象台のホームページに掲載しておりますのでご利用ください。
ホームページのアドレスは、「http://www.jma-net.go.jp/kushiro/ 」です。
2016年12月1日∼2016年12月31日
震央分布図
0
100km
総数=513
146E
145E
M
8.0
144E
7.0
深さ
0
6.0 30
143E
5.0 80
4.0
150
3.0
300
2.0
1.0 600
0.0 km
142E
141E
45N
44N
43N
42N
41N
40N
断面図
0
50
100
150
200
250
300
350
400
450
500
km
※ これは暫定値であり、データは後日変更することがある。
記号Mはマグニチュードを表す。
過去の地震活動と比較するため、前3ヶ月(今期間を含まない)の震央を灰色のシンボルで表す。
北海道の地震活動図
震央分布図
0
札幌管区気象台
2016年12月1日∼2016年12月31日
200km
総数=1065
48N
46N
44N
海溝軸
M
8.0
7.0
42N
深さ
0
6.0 30
5.0 80
4.0
150
3.0
300
2.0
1.0 600
0.0 km
40N
138E
140E
142E
144E
146E
148E
150E
152E
震度1以上を観測した地震の表(2016年12月)
年 月 日 時 分 震央地名 北緯(N) 東経(E) 深さ(km) 規模(M)
地方 震度 震度観測点名
2016年12月 1日 15時05分 釧路沖 43°06.3′N 145°19.1′E 97km M3.9
釧路地方 震度1 浜中町霧多布*(07) 標茶町塘路*(10)
根室地方 震度1 別海町常盤(06) 別海町本別海*(05) 根室市牧の内*(09) 根室市厚床*(13)
根室市落石東*(07) 根室市珸瑶瑁*(05)
2016年12月11日 01時27分 釧路地方中南部 43°20.9′N 143°59.4′E 3km M3.3
十勝地方 震度1 足寄町上螺湾(08)
釧路地方 震度1 釧路市阿寒町中央*(06)
2016年12月24日 18時40分 上川地方南部 43°27.3′N 142°27.3′E 179km M4.2
十勝地方 震度1 十勝大樹町生花*(05)
2016年12月27日 16時12分 根室地方中部 43°24.2′N 145°14.6′E 88km M3.1
根室地方 震度1 別海町常盤(07)
2016年12月28日 11時46分 北海道東方沖 43°31.1′N 147°29.6′E 29km M4.3
根室地方 震度1 根室市落石東*(05) 根室市珸瑶瑁*(06)
2016年12月28日 16時40分 根室半島南東沖 42°57.9′N 146°31.2′E 46km M3.8
根室地方 震度1 根室市落石東*(07) 根室市珸瑶瑁*(10)
各地の震度は、釧路・根室・十勝地方のみを扱っている。
*のついている地点は地方公共団体または国立研究開発法人防災科学技術研究所の震度観測点である。
震源の緯度、経度、深さ、規模は暫定値であり、データは後日変更することがある。
( )内の数値は計測震度の値を10倍にしたもので、計測震度の値を下表に当てはめて換算したものが気象庁の震度
階級である。
計測震度と震度階級の関係
計測震度
震度階級
∼0.4
0
0.5∼1.4 1.5∼2.4 2.5∼3.4 3.5∼4.4 4.5∼4.9 5.0∼5.4 5.5∼5.9 6.0∼6.4
1
2
3
4
5弱
5強
6弱
6強
6.5∼
7
本資料は、国立研究開発法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大
学、高知大学、九州大学、鹿児島大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国土地理院、国立研究開発法人海洋研究
開発機構、青森県、東京都、静岡県、神奈川県温泉地学研究所及び気象庁のデータを用いて作成している。 また、2016年熊本地震緊急観測グループのオンライン臨時観測点(河原、熊野座)、米国大学間地震学研究連合
(IRIS)の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東)のデータを用いて作成している。
2016年12月 1日15時05分 釧路沖の地震の震度分布図
43°06′N 145°19′E
深さ97km M3.9
0 10km
43.30
1
1
1
1
階級震度
7 7
6+ 6強
6- 6弱
5+ 5強
5- 5弱
4 4
3 3
2 2
1 1
震央
1
1
1
1
43.0
144.30
145.0
145.30
146.0
2016年12月11日01時27分 釧路地方中南部の地震の震度分布図
43°20′N 143°59′E
深さ3km M3.3
0 10km
43.30
階級震度
7 7
6+ 6強
6- 6弱
5+ 5強
5- 5弱
4 4
3 3
2 2
1 1
震央
1
1
43.0
143.0
143.30
144.0
144.30
防災メモ
∼
緊急地震速報の精度を改善しました ∼
緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可
能な限り素早く知らせる情報です。
しかし、「平成 23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震」や「平成 28 年(2016 年)熊本
地震」など、非常に活発な地震活動により同時に複数の地震が発生した際、複数の地震の
適切な識別や規模の推定が行えずに震度を過大に予測して発表する事例がありました。
気象庁では、平成 28 年 12 月 14 日から IPF 法(詳細は下記)の運用による改善を行い、
同時に複数の地震が発生した場合において、従来より精度よく緊急地震速報が発表できる
ようになりました。
<IPF 法の概要>
IPF 法(Integrated Particle Filter 法)とは、震源決定や同一地震判定において、従
来別々に用いたデータや手法(走時残差や振幅等)を統合的に求める方法で、パーティク
ルフィルタを用いて震源要素を短時間で求めるなどの効率化を行います。IPF 法は、少ない
観測点であっても多くの情報を同時に処理に用いるため、緊急地震速報で用いる震源要素
の信頼性が向上します。
●IPF 法は、少ない観測点であっ
ても多くの情報を同時に処理に用
いるため、緊急地震速報で用いる
震源要素の信頼性が向上します。
● IPF 法を 適用す ること でほ ぼ
同時に発生した複数の地震を適切
に分離することができます。