【様式2】事後評価書(原案)(PDF形式:271KB)

(様式2)社会資本総合整備計画 事後評価書
計画の名称
安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくり
計画の期間
交付対象
平成23年度 ~ 平成27年度 (5年間)
中野区
計画の目標
中野区基本構想で目指している「持続可能な活力あるまちづくり」の実現に向け、中野区都市計画マスタープランで位置付ける「まちの拠点」を、公共交通の利便性の高い駅前地区への機能集積やコンパクトな都市づくりをすすめる
ことで、区民生活・企業活動を支え、諸活動・交流の核となる魅力とにぎわいにあふれ、環境と調和する「まちの拠点」として育成していく。
このことに向け、駅前広場や自由通路等を整備し、駅や駅周辺における利便性・回遊性を向上するとともに、面的なまちづくり等を進めることで機能向上を図り、賑わいや活力あるまちの実現を目指す。
計画の成果目標(定量的指標)
① (中野駅周辺)中野駅乗降客数(人/日)
② (中野駅周辺)中野駅北口側中野通り東西歩行者横断のサービス水準の向上
③ (東中野駅周辺)公共交通(バス、タクシー)利用者の増加
④ (東中野駅周辺)駅の利便性の満足度の向上(アンケート調査)
⑤ (バリアフリー)構想に基づくバリアフリー化の推進
⑥ (西武新宿線駅周辺地区)地域のまちづくりにおける機運の醸成
定量的指標の定義及び算定式
定量的指標の現況値及び目標値
備考
当初現況値
中間目標値
最終目標値
(H23当初)
(H25末)
(H27末)
① (中野駅周辺)中野駅乗降客数(人/日)を調査する。
約21 万人
約24 万人
約27 万人
② (中野駅周辺)中野駅地区の歩行者交通環境の改善状況(中野駅北口側中野通り東西歩行者横断の歩行者流量(人/m・分)に基づくサービス水準)を調査す
人/m・分
人/m・分
27
27
32 人/m・分
以下
以下
る。
③ (東中野駅周辺)公共交通(バス、タクシー)利用者の人数を調査する。
251 人/日
275 人/日
300 人/日
④ (東中野駅周辺)駅利用者に対して、駅利便性の満足度調査をする。
66 %
68 %
70 %
⑤-1 (バリアフリー)バリアフリー法に対応した基本構想の作成
0%
50 %
100 %
⑤-2 (バリアフリー)区内鉄道駅の移動円滑化経路の確保(エレベータ等整備)
81 %
87 %
93 %
⑥ (西武新宿線駅周辺地区)検討会の年間参加者数(延数)を計測する。
0人
871 人
1,212 人
効果促進事業費の割合
合計
A
B
C
全体事業費
9,751 百万円
8,599 百万円
390 百万円
762 百万円
7.8%
(A+B+C)
C/(A+B+C)
事 後 評 価
○事後評価の実施体制、実施時期
事後評価の実施体制
事後評価の実施時期
●本計画の所管である都市計画分野、西武新宿線沿線まちづくり分野、中野駅周辺まちづくり分野の3分野において、最終目標値の 平成28年度
達成状況や事業効果を検証するとともに、その要因を分析した。
公表の方法
●事後評価の内容に客観的視点を反映させるために、学識経験者等で構成される評価委員会から意見聴取した。
中野区ホームページに掲載
1.交付対象事業の進捗状況
交付対象事業
A1 基幹事業
要素となる事業名
事業内容
番号
事業
地域
交付
直接
事業者
(事業箇所)
(延長・面積等)
種別
種別
対象
間接
中野駅現北口駅前広場整備:面積2,400㎡
中野駅地区都市交通システム整備事業
1-A-1
交通
一般
中野区
直接
中野区
東西連絡路整備:延長約50m幅員約13m
南北自由通路整備事業
中野駅地区都市交通システム整備事業
1-A-2
交通
一般
中野区
直接
中野区
(延長約80m,幅員約18m)
市町村名
H23
事業実施期間(年度)
H24
H25
H26
H27
全体事業費
(百万円)
中野区
1,182
中野区
224
中野区
1,932
1-A-3
街路
一般
中野区
直接
中野区
中野駅地区交通結節点改善事業
中野駅新北口駅前広場整備:面積15,600㎡
自動車駐車場:6,000㎡ 約70台
自転車駐車場:6,000㎡ 約6,000台
南北自由通路整備事業(延長約80m,幅員約18m)
1-A-5
1-A-6
1-A-7
1-A-8
公園
交通
交通
交通
一般
一般
一般
一般
中野区
中野区
中野区
中野区
直接
直接
直接
直接
中野区
中野区
中野区
中野区
都市公園事業(中野中央公園)
東中野駅都市交通システム整備事業
東中野駅都市交通システム整備事業
中野区都市交通システム整備事業
中野中央公園拡張整備:面積5,780㎡
連絡通路(延長25m、幅員12m)
駅前広場2240㎡
バリアフリー基本構想策定
中野区
中野区
中野区
中野区
4,194
446
493
12
西武新宿線駅周辺地区整備計画策定
(新井薬師前・沼袋地区)
中野区
68
西武新宿線駅周辺地区整備計画策定のための検討
(野方・都立家政・鷺ノ宮地区)
中野区
37
中野駅西側橋上駅舎整備事業
中野区
1-A-9
1-A-10
交通
交通
一般
一般
中野区
中野区
直接
間接
中野区
JR東日本
西武新宿線駅周辺都市交通システム整備事業
中野駅地区都市交通システム整備事業
11
8,599
合計
B 関連社会資本整備事業
事業
地域
番号
種別
種別
1-B-1
鉄道
一般
1-B-2
鉄道
一般
交付
対象
中野区
中野区
直接
間接
間接
間接
事業者
JR東日本
JR東日本
要素となる事業名
中野駅西側橋上駅舎整備事業
中野駅既存駅舎改良事業
事業内容
(延長・面積等)
改札口の新規設置等
中野駅現北口改札の改修等
市町村名
港湾・地区名
中野区
中野区
H23
事業実施期間(年度)
H24
H25
H26
合計
番号
1-B-1
1-B-2
一体的に実施することにより期待される効果
警察大学校跡地開発による人口増による駅利用者の増加に適切に対応するとともに、交通結節点機能の強化を図る。
段差解消等による歩行者の駅前広場への円滑な誘導
備考
H27
全体事業費
(百万円)
備考
62
328
390
備考
C 効果促進事業
事業
番号
種別
計画・調査
1-C-1
施設整備
1-C-2
施設整備
1-C-3
地域
種別
一般
一般
一般
交付
対象
中野区
中野区
中野区
直接
間接
直接
直接
直接
要素となる事業名
事業者
中野区
中野区
中野区
中野駅周辺整備計画検討事業
周辺環境整備事業
自転車駐車場整備
事業内容
中野駅地区整備に係る計画検討業務
歩道等周辺環境の整備等
駐車台数220台
市町村名
港湾・地区名
中野区
中野区
中野区
H23
事業実施期間(年度)
H24
H25
H26
合計
番号 一体的に実施することにより期待される効果
1-C-1 都市計画や交通計画等に係る検討を行い、中野駅周辺整備を効果的に進めていく。
1-C-2 中野駅周辺における安全な歩行者環境を形成することにより、にぎわい創出に資する。
1-C-3 駅周辺での放置自転車をなくし、歩行者の安全な移動ルートを確保する。自動車交通から自転車利用への転換による二酸化炭素の削減。
2.事業効果の発現状況、目標値の達成状況
①(中野駅周辺)中野駅周辺まちづくりの進捗に伴い、中野駅乗降客数は最終目標値を達成した。
②(中野駅周辺)東西連絡路、中野駅北口駅前広場整備、中野駅北口改札改修により、中野駅地区の歩行者交通環境の改善は最終目標値を達成した。
H27
全体事業費
(百万円)
備考
528
9
225
762
備考
③(東中野駅周辺)東中野駅西口駅前広場の整備により、バス停及びタクシープール、タクシー乗降場という、これまで点在していた公共交通の乗降場が集約され、利用者の人数は最終目標値を
達成した。
④(東中野駅周辺)東中野駅西口駅前広場及び連絡通路の整備により、改札までのアクセス、駅の利便性等が向上し、駅利用者の満足度は最終目標値を達成した。
⑤-1(バリアフリー)中野区バリアフリー基本構想の策定(平成27年4月)により、最終目標値を達成した。
Ⅰ定量的指標に関連する
交付対象事業の効果の発現状況
⑤-2(バリアフリー)中野駅北口、南口の段差解消及びスロープ整備(平成24年度完了)、中野新橋駅エレベーター整備(平成26年度完了)により移動円滑化の確保が図られたことにより、最終
目標値を達成した。
⑥(西武新宿線駅周辺地区)検討会がとりまとめた「まちづくり構想」を受け、地域との合意形成が得られた整備計画 「西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区
編)」が策定された。
最終目標値
指標①(中野駅周
辺)「中野駅乗降客
数」
最終実績値
指標②(中野駅周
辺)「歩行者交通環 最終目標値
境の改善状況(中
野通り北口横断歩 最終実績値
道)」
指標③(東中野駅周
最終目標値
辺)公共交通(バ
ス、タクシー)利
用者の人数を調査 最終実績値
する。
Ⅱ定量的指標の達成状況
約27万人
約27万人
15人/m・分
309 人/日
指標⑤-1(バリアフ
最終目標値
リー)バリアフリー法
に対応した基本構想
の作成
最終実績値
100%
指標⑤-2(バリアフ
最終目標値
リー)区内鉄道駅の移
動円滑化経路の確保
(エレベータ等整
最終実績値
備)
93%
最終実績値
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
目標値と実績値
に差が出た要因
●最終目標値達成
300 人/日
70%
最終目標値
●最終目標値達成
27人/m・分以下
指標④(東中野駅周 最終目標値
辺)駅利用者に対し
て、駅利便性の満
足度調査をする。 最終実績値
指標⑥(西武新宿
線駅周辺地区)地
元検討会の年間参
加者数(延数)
目標値と実績値
に差が出た要因
70%
100%
93%
1,212人
1,227人
(中野駅周辺)
●北口駅前広場整備と北口改札改修により、中野駅構内から商店街方面へのバリアフリー化や駅前広場の歩行者空間が実現した。これにより、駅利用者や歩行者の安全性・快適性・利便性が向
上した。
●また、北口東西連絡路整備により、歩車分離した安全・快適な動線が確保され、北口駅前広場とあわせて中野駅のイメージ刷新に寄与した。
●中野駅西側南北通路整備に係る付帯工事(施工ヤード確保工事)により、けやき通り南交差点や仮設バス乗降場を整備した。これにより、バス利用者や歩行者の安全性・利便性が向上した。
●中野駅周辺整備計画検討事業での計画検討により、中野駅周辺の各地区でのまちづくりが進捗し事業化が進んだ。
中野二丁目地区:土地区画整理事業・市街地再開発事業の一体施行
中野三丁目地区:土地区画整理事業
囲町地区 :市街地再開発事業
Ⅲ定量的指標以外の交付対象事業の効果の発現状況(必要に
応じて記述)
(東中野駅周辺)
●東中野駅西口駅前広場にて、地域住民同士によるイベント(ひがしなかのEKIHIROフェスタ)が開催され、東中野地域の住民同士の交流の場として利用されている。
●広場地下部に東中野駅西口地下駐輪場を整備したことにより、開設後の平成27年度の駐輪場利用率は96.8%と区内の利用率の平均値80.8%と比べて、高く推移している。また、開設前5年間
(平成22年~26年)での平均撤去数2157台と比べて、開設後では1443台であり、周辺の撤去自転車の台数は大幅に減少した。
(西武新宿線駅周辺地区)
●整備計画「西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)」に位置付けがある補助第220号線(Ⅰ期)は平成27年12月に事業認可を取得している。また、同整備方
針に位置付けがある区画街路第3号線、第4号線については平成28年度中の事業認可取得を目指して準備が進んでいる。
●地域についても地区計画の策定に向けた協議会が発足し、都市計画手続きの準備が進んでいる。
3.特記事項(今後の方針等)
(中野駅周辺)
●中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備については、社会資本総合整備計画の第1期計画で基本設計を完了し、第2期計画においては、実施設計及び工事施行を予定している。
●中野中央公園(中野四季の森公園)拡張整備については、本件の第1期計画で用地取得を完了し、第2期計画においては工事竣工を予定している。
●新北口駅前広場整備については、本件の第1期計画で用地取得に着手し、第2期計画においても用地取得、設計・工事着工を予定している。
●中野駅周辺の各地区のまちづくりについて、引き続き着実に推進していく。
(バリアフリー)
●バリアフリー基本構想の重点整備地区における特定事業の進捗管理を、鉄道・バス事業者及び各事業の区所管分野に対して実施していく。
(西武新宿線駅周辺地区)
●整備計画「西武新宿線沿線まちづくり整備方針(新井薬師前駅及び沼袋駅周辺地区編)」に基づき各事業が動き出しており、地元のまちづくり機運がさらに醸成されている。
●野方・都立家政・鷺ノ宮地区については社会資本総合整備計画の2期計画で事業が進んでおり、今後は新井薬師前・沼袋地区と同様のプロセスを経て整備計画「(仮称)西武新宿線沿線まちづくり整備方針(野方駅・都立家政駅・鷺ノ宮駅周辺地区
編)」の策定を目指していく。
●野方・都立家政・鷺ノ宮地区では、平成28年に各駅で地元検討会が発足しており、まちづくり構想の策定に向けた地元のまちづくり機運の醸成が見られる。