理事長 川 室 優 新年のご挨拶 - 上越の介護は 社会福祉法人 上越老人

理事長 川 室 優
明けましておめでとうございます。清々しい
新年をお迎えのことと存じます。
例年になく冬の訪れが早く、田んぼに降り立
つ白鳥の飛来も早かったように感じます。
越後高田平野から仰ぎ見る頸城山塊は、冬化
粧の眠りについて来る陽春には裾野に広がる広
大な大地を潤す源になってくれるでしょう。自
然の懐に抱かれていることに謙虚さと畏敬の念
を持ちながら自然の猛威には備えの上に耐える
覚悟も必要ではないかと考えます。
昨年も数多くの天災により、またも災害弱者
で あ る 高 齢 者 の 犠 牲 が あ り 痛 ま し い 限 り で す。
こころからご冥福と災害地の1日も早い復興を
祈願しています。被災者のお気持ちや被災地の
実情を忘れることなく、その想いに寄り添い私
たちが可能な協力も忘れてはなりません。一方、
世界を含む人類のこころの荒廃から、依然とし
て紛争、犯罪が絶えずさらに増幅されている感
があります。その渦中に引き込まれそうな昨今
の世相動向を大変危惧しています。
法人事業では、減額報酬の影響による厳しい
経営状況を踏まえ、その対策を計画的に実施し
てきました。健全経営に向けた事業統合を実施
し、期待される地域密着型事業に転換を図ると
共に経費削減に向けた取り組みを強化してまい
りました。新たな事業については、関係者のご
協力ご支援と職員の奮闘のおかげでほぼ定員枠
で順調に事業推移しています。法人全体の経営
は厳しい状況には変わりありませんが、経営改
善に向けた可能な対策を法人一丸となって実施
してまいります。本年は平成 年の診療報酬と
同時改定になる介護報酬の協議確定される年で
あり、その内容は法人経営に大きな影響を及ぼ
すことから、関心をもって注視しながら事業計
画に反映させなければなりません。
社会福祉法人制度改革が盛り込まれた社会福
祉法の一部改正法案が平成 年 月 日に国会
可決され、平成 年 月から施行されます。こ
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第 38 号
~法人制度改革・拓かれた社会福祉法人へ~
2017 年 1 月 20 日
(福)上越老人福祉協会
上越市上真砂 219 番地
T E L025 ー 520 ー 2121
FAX025 ー 520 ー 2122
HP http://www.inaho-s-net.com
新年のご挨拶
ゆう
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の制度改正では、社会福祉法人は公益性、非営
利性を確保する観点から国民に対する説明責任
を果たし、地域社会に貢献する法人であるため
の内容が示されています。このことは、社会福
祉法人の存在意義が問われる重大な意識を持っ
て取り組まなければなりません。改革の中でも
経営組織の見直しは統治力(ガバナンス)の強
化を目的に役員、理事会、評議員会の権限責任
に係る規程が整備されました。理事会は業務執
行の決定機関、評議員会は運営に係る重要事項
の議決機関となり、評議員及び役員等には善管
注意義務が課せられます。これからの法人経営
には、事業戦略の精度力と情報発信力を持ち合
せ、加えて迅速遂行が必要であることを定着さ
せていかなければなりません。さらに、地域に
おける公益的な取り組みを実施する責務が課せ
られたことは、社会福祉事業の担い手として更
なる公益活動の努力が必要となります。これま
で開催してきた地域との交流行事の意義を根
付かせながら、地域における、少子高齢化、人
口減少を踏まえ多用化、複雑化する福祉ニーズ
を見出し、既存サービスでは対応できない方に
対する支援を検討していかなければなりません。
社会に対し拓かれた社会福祉法人として、現在、
県単位の組織で県下の賛同法人を募り資金拠出
型で生活困窮者支援事業の検討も始まっていま
す。
今年は酉年です。とりは、お一人おひとりが
幸をとりこむとも評されます。
職員の皆様、地域の皆様にとりまして、幸多
き 年 と な り ま す よ う、
「老いることが輝く社会
に」を念頭に共生社会の実現に向けて、変わら
ぬご支援ご協力の程よろしくお願いいたします。
二十年表彰
千寿園 園長 市村 学 過日、 周年の
永年勤続表彰を受
いなほ園サテライト施設 米岡の郷 施設長 白石 佳代子 この度は、勤続
年表彰の場を頂
だけ多くの職員に想い入れを持って、
とがあったかもしれませんが、できる
強すぎて、時に判断を誤ってしまうこ
向かうようになりました。想い入れが
く同僚や同僚が思い悩む「想い」へと
れは、徐々に施設そのものから共に働
の同僚に支えられてきました。想い入
後幾つかの施設にお世話になり、多く
入れは相当なものがありました。その
できたこともあり、施設に対する想い
8年。新光園にゼロから関わることが
は、特養新光園の事業開始と同じ平成
に採用になったの
けました。当法人
ご利用者・ご家族と共に仲間達とも想
した。その中で変わらないものとして、
も動向も現在とは違ったものでありま
入職した当時は介護保険制度創設前
で、現在の高齢者介護を取り巻く環境
感があります。
は本当にあっという間に過ぎて行った
月日が過ぎました。特にこの2~3年
の勤務を経て、気が付けば
た。以来、在宅サービスや入所施設で
イサービスセンターに勤務いたしまし
特別養護老人ホーム新光園に併設のデ
私は、平成8年4月に上越老人福祉
協会に入職し、当時新設でありました
法人職員として大変光栄に存じます。
年という
仕事をしてもらいたいと思っています。
いを共有できた事が大きな支えとして
申し上げると共に、
戴し、心より感謝
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年という節目をよい機会とし、今度
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は私自身が同僚を支える存在となれる
存在しております。
存じます。
今後も法人職員の一人として高齢者
サービスの発展に尽くして参りたいと
謝申し上げます。
私を導いていただいたこと、心より感
よう努力して参りたいと思います。
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何より、法人内外の諸先輩方々にご
指導をいただき、何かと頼りなかった
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(2)
上越老人福祉協会報
永年勤続表彰授与者 お礼の言葉
上越老人福祉協会報
(3)
高田の郷 介護主任 吉田 文恵 周年記念式
この度、法人創
立 周年と新光園
創立
典におきまして永
年勤続表彰をいただきありがとうござ
いました。
十年表彰
新光園 介護主任 松永 あゆみ この度は、永年
勤続 年の表彰を
ケアプランいなほ園
介護支援専門員 新田 耕平 上越老人福祉協
会に入職し 年が
経ちました。早
年、年を重ねると
つ1つ丁寧に指導いただき、また一緒
初は右も左も分からず、先輩方から1
の郷でお世話になっています。採用当
クの大切さも教えて頂いたことを思い
に教えて頂き、また職員のチームワー
技術や記録の仕方を先輩職員から丁寧
最初の入職先いなほ園では、介護に
携わることが初めてだった私に、介護
入職当初からご指導してくださった
皆様には心から感謝申し上げます。
介護の現場を経て、今は在宅ご利用
者の介護支援専門員として業務につい
ることができたのだと思います。
あった同僚の支えがあってこそ、続け
くれた、上司や先輩と、互いに助け
この 年を振り返ると、ただ闇雲に
時間が過ぎたのではなく、多くの迷惑
1日が瞬く間に過ぎることを実感して
に喜び、悩んでくれた仲間たちに支え
出します。徐々にできる事も増え、個
ており、ご利用者ご家族の声に耳を傾
いただきありがと
られました。いなほ園ではケアマネジ
別のケアでは担当職員となり、たくさ
け、日々の生活が安心して過ごせるよ
います。
メントや看取りケアなどのチームケア、
んのご利用者と関わり、その方に合っ
う微力を尽くしています。
うございます。
監督職として後輩の育成やサービス管
た対応方法を考えたり工夫したりしな
私は、平成8年4月に新光園の介護
職員として採用されました。新光園で
理、チームづくりを学びました。ここ
がら、介護の「楽しさ」「大変さ」を
今後も介護保険制度の基本である、
ご利用者の自立支援、尊厳の保持など、
年、再度新光園で
数年は、利用者の直接的ケアよりも間
実感しました。頼れる先輩、良き仲間
基本理念を掲げ、地域に貢献できる上
年だったと感じてい
2年勤め現在は介護老人保健施設高田
4年、いなほ園で
接的な仕事を主としていますが濃厚で
にも出会うことができました。
あっという間の
すが、今まで学んできたことを活かし
ます。
年間、たくさんの利用者や職員の
方々に支えられました。支えて下さっ
ながら、ご利用者の自立を目指して生
をかけ、未熟な私を諦めずに指導して
越老人福祉協会の職員として、日々の
年 名
永年勤続表彰者名簿
勤続
年 名
市村 学
大島 佐知子
金子 紀代美 笹川 宏
島田 淳
嶋田 真吾
白石 佳代子 田崎 雄一
丸山 麻美
宮澤 知子
宮嶋 由紀子 柳原 克也
吉田 文恵
勤続
松永 あゆみ 池田 美紀子
大島 和子
笠輪 良平
坂田 豊人
嶋田 香代子
白砂 貴裕
新田 耕平
松岡 明美
佐藤 明子
望月 洋子
横山 真里絵
吉原 麻依子 渡邊 はるみ
渡邊 雅人
ご協力をお願いします。
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研鑽に励みたいと思います。
た方々に感謝し、法人職員として微力
活を支えていけるようこれからも努力
設置しております。
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時代の流れと共に制度の改正で福祉
の求められる内容も変わりつつありま
ながら今後も精一杯ご利用者やご家族
していきたいと思います。今後ともご
指導宜しくお願いいたします。
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法人各施設に募金箱を
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糸魚川
大火募金
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そして職員と向き合っていきたいと思
います。
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上越老人福祉協会報
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特別養護老人ホーム「新光園」創立20周年
新光園長 滝川 正義
20 年前の平成8年5月、特別養護老人ホーム新光園が開所しました。当時、この新光園は上越市直江津
地域では初の特別養護老人ホームであり、上越市内でも3番目の施設でした。
平成6年、上越市は国の新ゴールドプランを受けて、直江津地域の高齢者福祉の拠点として新光町に特別
養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスの総合高齢者施設を整備するとともに、これにケアハウス
を併設する事業計画を立てました。 当時、高齢者福祉の分野において措置制度に代わる新たな介護保険制度の導入が検討課題として登場する
など社会の構造改革が叫ばれ、当法人においてもこれらの状況に対応できるサービス基盤の整備が求められ
ていました。このため、当法人としてもこの上越市の計画に事業主体として積極的に取組むこととしました。
こうした事情を背景に、定員 50 名の特養、定員 15 名のデイサービス、そして定員 30 名のショートステイ、
さらに在宅介護支援センター(平成 18 年に地域包括支援センターに移行)を併設した総合的な高齢者福祉
施設として誕生しました。特にショートステイの規模は、上越地域では類を見ない大規模なものでしたし、
翌々年には上越市としては初めての 365 日のサービスを始めています。
このような開設から 20 年の歳月が流れ、高齢者福祉をめぐる環境は大きく変容してきました。これから
も変化の波はとまらず、
「施設」と「在宅」の二元論を超える新たなサービスの提供、あるいは、介護保険
の対象となるサービスと保険の対象外のサービスを併せて提供する「混合介護」が常識のものとなるのかも
しれません。そうした中でも、創設の初志を忘れず、地域とともに、そしてより地域のかけがいのない施設
として在り続けるために、介護を進化させ続けていきたいと思います。
小規模多機能型居宅介護 本町楽寿の家 開所にあたって
施設長 嶋田 俊子
10月1日、本町2丁目の旧石田眼科医院跡地に小規模多
機能型居宅介護施設『本町楽寿の家』を無事、開所いたしま
した。前身のデイサービスセンター本町、ショートステイ本
町ご利用の皆様はじめ、地域の皆様にはご理解・ご協力を賜り、
誠にありがとうございます。これまで以上に、地域の皆様の
福祉の拠点となるべく務めてまいります。至らない点も多々
あるかと思いますがよろしくお願いいたします。
小規模多機能型居宅介護とは、「介護が必要になっても住み
慣れた地域で暮らし続けることを支援する」ことを基本方針
とし、一つの事業所で「通い・泊り・訪問」のサービスを提
供しております。
『通い』では、介護予防としてラジオ体操やリハビリ体操、口腔体操、ゲームなど様々な視点からの体操
を職員と一緒に行い、持てる力を発揮した創作活動や脳トレを行っていま
す。これまでのデイサービスと違い、早朝、午前のみ・午後からのご利用、
夕食のみのご利用等、必要な時間帯に通いサービスを利用していただいて
います。
『訪問』では、内服確認や体調観察、安否確認、家事支援、身体介護な
どご利用者の生活ペースに合わせた時間で必要な支援を行っています。
『泊り』では、定期的な宿泊サービスだけでなく、突発的なご利用にも
対応しています。
職員一同、『住み慣れた地域で、利用者の希望する在宅生活を家族と共
に最期の時まで支援する施設』を理念として、励んでいきます。よろしく
お願いいたします。
ご 寄 付
(H28年7月1日からH28年12月31日まで )
善意のお気持ちに
感謝申し上げます
月 日
7 月 5 日
8 月 1 日
8 月 1 日
9 月 23 日
9 月 27 日
氏名 ( 敬称略 )
田部 進一
大滝 愛子
橋詰 チヨ
菅野 良一
青柳 ミツエ
寄付先
新光園
ケアハウス上越
ケアハウス上越
新光園
新光園