保護者と実施した避難訓練(地震・津波・火災)実践報告(全学年) 1 単元

保護者と実施した避難訓練(地震・津波・火災)実践報告(全学年)
1 単元名
第2回 地震・津波避難訓練と体験活動
2
○
事前準備で留意し
(その他-1)
た点
本校では、9月の参観日に地震・津波に関する授業を行ってきた。本校
の防災教育の課題として、地域と連携した避難訓練の実施が残されていた
ので、本年度、何らかの形で実施することになっていた。
○
昨年度1月に、消防署(東分署)に、避難訓練(体験活動)の構想をも
って相談に行った。その構想は、避難訓練を行った後の時間を活用して、
体験活動を行うというものである。具体的には、下のようなものであった。
学年
体験
活動
○
1年
2年
3年
4年
5年
6年
煙(スモ
簡易ス
放水体
非常用リ
簡易ト
人命救
ーク)体
リッパ
験
ュック中
イレの
助体験
験
づくり
身確認
作り方
年度が変わった6月に、再度、上記の構想をもって消防署(東分署)と
体験活動の話合いを行った。
○
連絡先 0985-23-4111
話合いの結果、煙体験(保護者も含む)と放水体験・水消火器体験(代
表者のみ)を行うことに決定した。
○
8月後半、消防署の方に来てもらい、水道の確認と煙体験実施の方法を
検討した。煙体験は、理科室と図工室で行う計画を立てていたが、煙探知
機の関係で渡り廊下にテントを張って通り抜けることにした。
3
本時で
①
留意し
導入
た点
○ 地震・津波に対して身を守る方法の確認
落ちてこない、倒れてこない、移動してこない所に避難することや、窓
ガラスが割れるかもしれないこと、津波が来る時は、高い場所に避難する
ことなどを確認した。
②
展開Ⅰ
○ 地震・津波の避難訓練
① 緊急地震速報の放送に合わせて、
机の下で身を守らせるようにした。
② 停電を想定して、ハンドマイクと
サイレンで津波発生の知らせが回っ
てきたので、屋上に避難を開始した。
【机の下で身を守る】
保護者も、児童の後に付いて屋上に
避難してもらった。
屋上には、児童とは別に、地域の
方の避難場所を確保してあるが、そ
こに入りきれないほどの保護者が参
加した。
【屋上に避難した児童と保護者】
③
○ 体験活動に移動
展開Ⅱ
①
煙体験を先に行うグループと放水・水消火器体験を行うグループ
に分かれて体験活動を行った。煙体験には、保護者も参加していただい
た。煙体験は、テントの中を通り抜
ける直線のみの通行であったが、何
も見えず、恐怖を感じる児童が多か
った。前を見て、出口を探すことに
夢中となり、煙を吸わないようにす
ることを忘れるほどであった。
【煙体験から出てきた児童】
②
水消火器体験は、学級代表児童5名で体験させることになっていた。
他の児童と保護者には、説明を聞いて、消火器の使い方を覚えてもらう
ようにした。放水体験は、代表1名の児童だけであったが、見ていた児
童も水の勢いや水の出方の違いに驚いていた。
【水消火器体験】
④
【放水体験】
○ 消防署の方へのお礼
まとめ
この体験活動のために、消防署(東分署)から8名の消防署の方に参加
していただいた。煙体験、水消火器体験、放水体験に分かれてご指導いた
だいたので、最後にお礼を言って終了した。
4
事後指導で留意し
○
た点
帰りの会で、煙の怖さについて話をしたり、避難の仕方や消火器の使い
方を確認したりした。
○
後日、消防署の方へのお礼の手紙を全学級で書くようにした。それぞれ
の学級から代表2名の児童の手紙を1冊にまとめ、消防署へ届けた。
○
学級懇談会の時間を利用し、保護者へのアンケートを行った。保護者か
らは、子ども達が真剣に避難していたことや、貴重な体験をさせていただ
いたこと、帰りに子どもと避難場所について話したことなど、概ね高い評
価をいただいた。
5 課題
○
学級から代表5名ずつの水消火器体験であったので、残りの児童にも体
験をさせたかった。
○
同じ週の日曜日に、檍地域事務所主催の地域での避難訓練があり、自治
会が参加していたので、今回は、保護者のみの参加とした。
○
本校は、地震・津波の際、地域の避難所となる。津波が発生した場合、
この避難所の運営に、本校職員も携わるので、避難所運営マニュアルは配
付してあるものの、その運営方法を確認しておかなくてはならない。
6 参考資料
○ 木花小学校 防災教育体験活動
○ 檍地域防災避難訓練