認知症

れ
皆 さ ま の ご 要 望 に 応 え 、連 載 「 認 知 症 を 知 る 」 第 五 回 。
生活習慣病が
認知症のリスクを高める
生活習慣病とは、偏った食事
や運動不足などの生活習慣を長
監修:
東京都健康長寿
医療センター精神科
こ う
た
このことから、生活習慣病の
予防・改善は、認知症予防のた
~
代前半の中
めにも不可欠であることが分か
ります。特に
古田 光先生
ふ る
なる動脈硬化を引き起こしま
なったりし、血液の流れが悪く
などの塊がたまることで狭く
これらの生活習慣病は、血管
が硬くなったり、血管の壁に脂
高血圧症があります。
に肥満症、糖尿病、脂質異常症、
病気の総称です。代表的なもの
には血圧を下げる働きがあるた
あります。
イマー型認知症の危険因子でも
た、各種生活習慣病はアルツハ
き 起 こ す 原 因 に な り ま す。 ま
ずのうちに重症化し、脳の血流
が現れにくいため、知らず知ら
す。動脈硬化の初期は自覚症状
と い う 報 告 が あ り ま す。 ま た、
発症が抑えられる可能性がある
中でも食 事によるエネルギーの
喫煙、運動不足など様々ですが、
改善すべき生活のスタイルは、
不規則な生活、ストレス、飲酒・
ていくことが重要です。
くような生活スタイルを見直し
動脈硬化予防に
有効な食生活を
過剰摂取や栄養バランスの偏り
め、動脈硬化予防に有効です。
が悪くなって血管性認知症を引
を改善していきましょう。
改善させる効果があると期待さ
で食べるようにしましょう。摂
をなるべく控え、ゆっくり噛ん
そして濃い味つけの物や揚げ物
応じて薬物療法を行います。
に、医師の指導のもと、必要に
既に生活習慣病を発症してい
る人は、生活習慣を見直すと共
談した上で、よりよい改善方法
知症のリスクを高めるという報
ただし年齢が高くなればなる
ほど、血圧の下げ過ぎなどが認
血糖降下薬の中には認知機能を
り 過 ぎ に 注 意 が 必 要 な 食 材 は、
海外の研究によると、降圧薬
を使用することで、アルツハイ
を見つけていきましょう。
告も出ています。医師とよく相
れている物もあります。
塩分の多い加工食品、脂質の多
マー型認知症や血管性認知症の
認知症を知る
を抑える働きがあり、カリウム
しょう。食物繊維には糖の吸収
豆 類、 穀 類 を 積 極 的 に 摂 り ま
逆に、不足しがちな食物繊維
と カ リ ウ ム を 含 む 野 菜 や 果 物、
し、 間 食 や 夜 食 を 避 け る こ と。
2
い肉の脂身や乳製品などです。
カロリーオーバーを防ぐため
には、まず食事の時間を一定に
医師と二人三脚で
コントロールを
年期のうちから生活習慣病を招
60
1
年続けることが原因で発症する
40
生活習慣病 と認知症
に は 、 切 っ て も 切
認知症
12
13
3
があります。
関係
ない
慣病と
生活習
実は