資料 5 第 4 章 各分野の目標と取組み(例) 5)喫煙 ■目標 喫煙者を減らす ■現状と課題 たばこは肺がんや虚血性心疾患などの生活習慣病との関連が指摘されています。ま た。他人のたばこの煙を吸う受動喫煙は、肺がんや虚血性心疾患等の発症リスクを高 めます。女性においては、喫煙によって低出生体重児の出産の確率が高まるなどの悪 影響があります。子どもでは、喘息や気管支炎などの呼吸器系疾患との関連が報告さ れています。未成年者は成人に比べ、健康への影響が大きいだけでなく、ニコチン依 存症のリスクが高まり、薬物依存への入り口となることがあるなどの問題があります。 現在、たばこを吸う人は減少傾向にあります。区でも喫煙者は12.7%となってお り、国や都よりも低くなっています。喫煙率も比較的低く、禁煙意向のある人も多く いる一方で、受動喫煙の機会のある人は58.8%います。特に飲食店で受動喫煙する 人が多く、75.6%となっています。(P36参照) 喫煙者の数を減らすとともに、受動喫煙の機会を減らす取組みが必要になってきま す。 ■成果指標とその方向 成果指標 現状値 喫煙率 指標の方向 (平成34年度) 12.7% 参考 減らす 19.5% ※現状値は「健康づくり区民アンケート(千代田区) 」を参照 ※参考は「健康日本21(第二次) (厚生労働省) 」を参照 ■対象となるライフステージ 対象ライフ ステージ 乳幼児期 学童期 思春期 青年期 壮年期 円熟期 高齢期 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ■区の取組み ①喫煙・受動喫煙が及ぼす影響について普及啓発を行う たばこは喫煙者自身が肺がんをはじめとする病気のリスクを高めるだけではなく、 周囲の人もたばこの煙に含まれる有害物質によって被害を受けます。喫煙や受動喫 煙の及ぼす影響について周知するとともに、禁煙希望者が禁煙につながるよう禁煙 外来の紹介などに支援に努めます。 ②妊娠・授乳中の女性や未成年者の喫煙防止と受動喫煙防止対策に取り組む 妊娠・授乳中の女性の喫煙は女性自身だけでなく、胎児や乳幼児にも悪影響を及ぼ します。また、未成年者の喫煙では、大人と比べ健康への影響がより大きいことや 高度なニコチン依存症に陥りやすい、薬物依存の入り口になりやすいなどの問題が あります。そこで、学校教育の保健分野において喫煙についても指導していきます。 また、まま・ぱぱ学級や乳児家庭訪問指導、乳幼児健診の場面を通して喫煙や受動 喫煙の防止対策に取り組みます。 ③飲食店等で受動喫煙対策を推進する 平成11年より健康づくり協力店登録制度が開始され、平成17年には空気もおいし いお店登録制度も開始されました。空気もおいしいお店は平成27年度には登録数が 55店となり、過去3年間では最も多くなっています。今後、国の受動喫煙対策の動 向を注視しながら、健康づくり協力店登録(空気もおいしいお店)制度などにより 飲食店での受動喫煙対策を推進していきます。 ■関連団体の取組み ○企業や店舗内での受動喫煙防止の促進(関連事業者、区内企業) ■区民の取組み 乳 幼 児 子どもの近くでの喫煙はやめましょう 期 授乳中はたばこを吸わないようにしましょう 学童期 子どもの受動喫煙を避けましょう(家庭内でも分煙しましょう)(保護者) たばこを吸わないようにしましょう(子ども) 思春期 子どもの受動喫煙を避けましょう(家庭内でも分煙しましょう)(保護者) 子どもにたばこを吸わせないようにしましょう(保護者) 青年期 喫煙・受動喫煙が及ぼす影響について知りましょう 壮年期 妊娠や授乳中の女性は喫煙しないようにしましょう 円熟期 高齢期 喫煙・受動喫煙が及ぼす影響について知りましょう
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