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2017
1/1
January
No.270
特集 子 育て 3
山口市本庁舎の整備に関する検討 14
山口を中心に撮影した映画「サバイバルファミリー」16
17
表紙「日常に彩りを添える」
山口市議会議長 重見秀和
市民の皆様におかれましては、希望に満ちた新
春をお健やかにお迎えのことと心からお喜び申し
上げます。
また、平素から市勢の発展と議会運営に対しま
して御理解、御協力を賜り、深く感謝申し上げます。
さて、市議会におきましては、地方分権の進展
により地方議会の役割と責務が一層重要性を増す
中、先に定めた「山口市議会基本条例」に掲げる
理念に基づき、市民に開かれた議会を目指し、取
り組みを進めています。
また、人口減少や少子化が進む中、子育てや教
育環境の整備など定住実現につなげるための施策
の充実を目指し、現在、議員提案による子どもや
子育てに関する条例の制定に向け、鋭意協議を進
めているところでございます。
今後も、議会の役割と責任の重さを自覚し、市
民の皆様の御意見等を十分にお聞かせいただきな
がら、「定住実現都市」づくりに向け、全力を尽く
してまいる所存でございます。
ここに新年を迎え、議員一同心新たな決意のも
と、一丸となり市民の皆様のために更なる躍進に
努めてまいりますので、御理解、御協力をよろし
くお願いいたします。
新しい年が市民の皆様にとりまして幸せで実り
多く、大いに飛躍できる年になりますよう心から
祈念いたしまして、新年のごあいさつといたしま
す。
山口市長 渡辺純忠
清々しい新春を迎え、皆様に謹んで新年のお喜びを
申し上げます。
本市では、本年を「定住実現 更なる挑戦」の年と
位置付けまして、定住促進と少子化対策という地域社
会の最重要課題に対して地方創生の挑戦を継続する
と同時に、平成 30 年度からを計画期間とする第二次
山口市総合計画への架け橋となるようなまちづくりの
挑戦に取り組んでまいります。
とりわけ “ 未来を創る「二つの挑戦」” として、県
都としての求心力のある都市づくりを進めるため、
山口都市核と小郡都市核の互いの個性を際立たせて
高次の都市機能が集積する「広域県央中核都市づく
り」の更なる挑戦を進めます。また、それにあわせて、
21 地域がそれぞれの個性を高め、豊かさや活力を実
感できる地域づくりを進める「協働によるまちづくり」
の更なる挑戦を進めます。
さらに、“ 豊かな暮らし「四つの価値」創造 ” として、
地域雇用創出、学びや子育て、防災減災や住環境、健
康福祉において、あらゆる世代が豊かに暮らせるまち
の価値を創造するための取り組みを進めてまいります。
こうした挑戦をオール山口で進め、
「これが私の故
里だ」と、
市内外の多くの方に共感していただける「定
住実現都市」づくりに向け、市民の皆様と共に邁進し
てまいる所存でございます。
結びに、皆様にとりまして健やかで実り多い1年と
なりますことを祈念いたしまして、新年のごあいさつ
といたします。
陶ケ岳から見た日の出
市報やまぐち 2017
年(平成 29 年)1 月 1 日号 2
子 育て
次世代を担う子どもたちが、
目を輝かせながら、
夢や希望に向かって
育ってほしい。
子育てにかかわる人たちは、
妊娠・出産・育児・教育など
さまざまな場面で
子どもの成長や個性に応じた
悩みをかかえています。
今知ってほしい、
子育てのこと。
3 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
今号では、
子どもたちを支える家族・地域の
ネットワーク・相談窓口など
さまざまな角度から
子育てについてお伝えします。
広報広聴課
☎083 9
- 34 2
- 753
ひとり
こ
第一章
孤育てをしないで
4
第二章
悩んだときの強い味方
6
第三章
このまちで育てる
8
第四章
発達障がいを知る
10
問
特集
こ の 章 で は、 子 育 て に 奮 闘 中 の お
母 さ ん た ち に、 子 育 て 中 の 悩 み な
どを聞きました。
子育て環境から感じる
不安・責任・ストレス・感謝
有冨
夫が家事などを手伝ってくれ
た り、 子 ど も の 話 を 聞 い て く れ る
の で、 私 が 忙 し い 時 も 二 人 の 子 ど
もにうまく愛情が分散されている
の か な と 思 い ま す。 た だ、 小 学 校
の 友 達 と 遊 び た い お 姉 ち ゃ ん は、
弟の面倒などで友達との時間が制
限 さ れ て、 は ぶ て る こ と が あ り ま
す。 弟 の 面 倒 を 見 て く れ る 感 謝 の
気持ちと申し訳なさがありますね。
熊井
山口市に引っ越してきた時は
周 り に 知 り 合 い も お ら ず、 夫 は 日
中 仕 事 で、 子 ど も も ま だ し ゃ べ る
こ と が で き な か っ た の で、 寂 し さ
やしんどさもあったかなと思いま
す。 今 も 日 中 は 子 ど も と 二 人 き り
で す が、 夫 が 育 児 や 家 事 を 手 伝 っ
て く れ る の で、 何 と か 楽 し く 過 ご
せ て い ま す。 た だ、 睡 眠 不 足 や 体
「感情をぶつけてしまう」
い る 時 間 が 時 間 3 65 日 続 く の
で、 そ の 分 接 す る 密 度 が 薄 く な っ
ているのかなと感じます。
橋本
私の夫は平日も週末も仕事な
ど で 家 を あ け る こ と が 多 く、 い わ
ゆる昔ながらの家庭環境で子ども
を 育 て て き ま し た。 子 ど も が 小 さ
い時は家族で泊まりがけで出かけ
る な ん て あ り え ま せ ん で し た ね。
た だ、 団 地 内 の ご 近 所 さ ん が、 息
子とキャッチボールをしてくれた
り、 自 転 車 の 練 習 を し て く れ た り
して、地域で子どもを育ててもらっ
た の で、 孤 立 感 は わ り と な か っ た
かなと思います。
「楽をすることへの
罪悪感」
調 不 良 の 時 は、 一 人 に な り た い と
思 う こ と も あ り ま す。 自 分 に 余 裕
が な い 時 に、 子 ど も が 危 な い こ と
な ど を し て し ま う と、 言 い 方 に 感
情が出すぎてしまうことがあるん
で す。 つ い 先 日 も、 子 ど も が お な
か い っ ぱ い に な り、 遊 ぶ 感 じ で 汁
物 を こ ぼ し て し ま っ た 時 に、 自 分
の 感 情 を ぶ つ け て し ま い ま し た。
反 省 し て「 マ マ も 言 い 方 が 悪 か っ
た ね 」 と 言 い ま し た が、 こ れ か ら
本 格 的 に 嫌 々 期 が き て、 注 意 す る
ことも多くなるんだろうなと思う
と、 ど う い う ふ う に し て い け ば い
いのかなと思います。
松田
私は子どもとずっと一緒にい
る こ と で ス ト レ ス を 感 じ や す く、
特に子どもが小さい頃はしんどく
な っ て し ま い ま し た。 一 時 預 か り
をしてもらえるようになってから
は、 自 分 の 息 抜 き も で き る よ う に
な り、 楽 に は な り ま し た が、 同 時
にこんなに楽をしていいのかなと
いう罪悪感を抱くこともあります。
小林
子育てで疲れるというストレ
ス は あ り ま す ね。 数 カ 月 前 に 山 口
市 に 引 っ 越 し て き て、 そ れ ま で は
働 い て い た の で、 子 ど も を 保 育 園
に 預 け て い ま し た。 そ の 頃 は、 子
どもと接する時間が限られてお
り、 悪 い な と い う 気 持 ち が あ っ た
の で、 週 末 な ど は 公 園 に 一 緒 に 行
く な ど、 で き る だ け 接 す る 時 間 を
作 っ て い ま し た が、 今 は 一 緒 に
松田
私の両親は遠くに住んでい
て、 子 ど も が 1 歳 に な る 頃 ま で は
実家に帰っても大変かなと思って
帰 り ま せ ん で し た。 だ け ど、 あ る
時すごくしんどくなって母親に電
話をしたら、「いいから帰っておい
で 」 と 言 っ て も ら っ て、 遠 く て も
親 が い る 心 強 さ を 実 感 し ま し た。
帰 省 中 は、 子 育 て 経 験 者 の 母 親 が
手 助 け を し て く れ る の で、 す ご く
助かります。
親・地域・施設の支え
24
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 4
ひとり
こ
①氏名、②お子さんの年齢等、③その他
孤育てをしないで
第一章
①有冨陽子さん
②小学2年生の女の
子、4歳の男の子
①松田みのりさん
②2歳の男の子、
2人目を妊娠中
①熊井麻世さん
②1歳の男の子
③平成 27 年秋
に本市に転入
①橋本淑子さん
②2人の息子は成人
お孫さんが1人
①小林玲奈さん
② 3 歳の男の子
③平成 28 年8月
に本市に転入
小林
先 日 コ ン ビ ニ で 買 い 物 中 に、
私が子どもから目を離したすきに
子どもが売り場のパンを触ってし
ま っ た ん で す。 す る と、 そ の 時 に
近 く に い た 女 子 中 学 生 が「 こ れ は
や め た 方 が い い よ 」と 子 ど も の 手
を 取 っ て 教 え て く れ た ん で す。 知
らない子にもだめなことはだめと
きちんと言える山口市の子どもは
すごいなと思いましたね。
熊井
山口市はコミュニティ内で昔
から住んでいる方のつながりがあ
り、 そ の 中 で 子 ど も た ち を 見 守 っ
てくれているような雰囲気がある
の は 嬉 し い で す。 そ れ に、 市 内 に
は気軽に行ける子育て支援施設が
た く さ ん あ り ま す よ ね。 私 が 行 く
子 育 て 支 援 施 設 で は、 助 産 師 の 先
生 が 来 て く だ さ る 時 が あ り、 悩 ん
でいた離乳食のことを相談できて
すごく助かりました。
橋本
普段話す感覚で、気楽に深い
話 も で き る の が い い で す よ ね。 近
くに相談できる人がいない時で
も、 身 近 な 施 設 で 小 さ な 悩 み か ら
専門的な相談まで一対一で話せる
と、気持ちが楽になりますね。
母親としての自信・希望
松田
子 ど も に と っ て は、 気 持 ち が
大きくて頼れる優しい穏やかなお
母 さ ん が 憧 れ だ な と 思 い ま す。 し
か し、 普 段 そ ん な ふ う に は な か な
か な れ ず、 怒 っ て ば か り な の で、
こんなお母さんで申し訳ないなと
思います。
有冨
第一子の時は初めての経験ば
か り で、 自 分 が 子 ど も の 頃、 お 母
さんがどうしてくれたか思い出そ
う と し て も 同 じ よ う に で き ず、 上
手 く い き ま せ ん で し た。 第 二 子 の
時 も、 好 み や 考 え 方 が 違 い、 悩 み
や失敗ばかりだったような気がし
ま す。 子 ど も と 一 緒 に 成 長 で き た
ら い い な と 思 い な が ら も、 私 が 子
「失敗の連続」
どものよ
うな気が
し て、 お
母さんに
なれてい
ないなと
思うこと
も多々あ
り ま す。
子どもと
一緒に勉
強ですね。
橋本
子育て中は必死ですよね。子
どもが大きくなってから聞いたの
で す が、 子 ど も が 学 生 の 頃、 つ
ら い こ と が あ っ た 時 に、 家 族 に 何
を 話 す わ け で も な い け れ ど、 家 に
帰ってきて気分が晴れていたとい
う 話 を 聞 い て、 自 分 な り に 一 生 懸
命子育てをしていれば子どもも乗
り越えられるのかなと思いまし
た。 子 ど も に と っ て も、 そ の 時、
自分の力で問題を乗り越えること
が で き て よ か っ た と 思 い ま す。 子
どもが言ってくれないとわかりま
せ ん よ ね。 一 生 懸 命 子 育 て を し て
良かったと思った瞬間でした。
小林
まだ子どもが小さいので、頑
張って良かったというのは少しし
か見えませんが、成長が見えると、
すごく嬉しいですよね。
熊井
成長しても、いつまでも心配
し た り、 見 守 っ て い け た ら い い な
と思います。
楽をすることへの罪悪感
一時預かりなどでお子さんが泣い
て離れない時、お子さんに対して申
し訳ない思いになりますよね。それ
はお母さんとお子さんが愛着という
素敵な絆で結ばれている証しです。
人と関わることは、お子さんを大き
く成長させますし、お母さんの笑顔
はお子さんにとって何よりの願いで
す。
「預けてごめんね」ではなく、「時
間をくれてありがとう」と言って、
抱きしめてあげてください。
感情が出てしまう
大きな声は、子どもたちにとって、
ノイズ(騒音)と同じになってしま
います。感情的になりそうな時は、
まず深呼吸をして気持ちを落ち着か
せましょう。感情的になることは誰
にでもあります。大切なことは、お
母さんがストレスをためないように
気分転換の方法をもつことと、気持
ちが落ち着いた後にはお母さんの思
いをお子さんに伝えることです。
子育て中は失敗ばかり
感情的に叱ってしまうことや、対
応を間違えてしまうことは必ずあり
ます。何度失敗しても、大変な状況
になっても、親と子が生きている限
り、やり直し(仲直り)ができます。
つらい時は誰かに話したり、気分転
換をして、やり直すエネルギーをた
めましょう。
山口芸術短期大学
保育学科講師 山根望先生
5 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
「こんな時はどうしたらいい?」-専門家に聞いてみました-
妊娠期∼産後
やまぐち母子健康
サポートセンター
助産師や保健師が妊娠から出産、
子育てに関する相談等に対応し、
子育てのサポートをします。
問 やまぐち母子健康サポートセンター
(糸米二丁目 6-6 保健センター内)
ははこははこ
相談ができる安心感
子育ては、喜びとともに不安もいっぱい。この章では、気軽に相談
できる場所や、妊娠期から子育てをサポートする施設を紹介します。
☎ 090-6840-8585
1
平 成 年 月 に オ ー プ ン し た﹁ や
ま ぐ ち 母 子 健 康 サ ポ ー ト セ ン タ ー﹂
では、母子の心身の健康についての
相談を受けています。ここでは、子
ネットで調べていたのですが、いろ
育て中のお母さんが利用されている
いろな情報があり、逆に不安になっ
センターの様子をご紹介します。
ていました。ちょっとしたことでも
気軽に相談できる場所ができて、と
ても気持ちが楽になりました。今で
月 某 日。﹁ そ ろ そ ろ 離 乳 食 を は
は、子どもの成長を見るのが楽しく
じ め る 時 期 で す よ ね・・・﹂ と、 生
て仕方がないんです﹂と、身近に相
後 カ月となる美優ちゃんを抱っこ
談できる場所があることの大切さを
してセンターを訪れたのは、大内地
実感されていました。
区に住む林奈穂美さん。
林さんは、美優ちゃんの出産がは
じめて。愛おしいはずの泣き声が怖
成長を分かちあえる場所
くて心が不安定になってしまってい たとのことです。そのような中、セ 子どもと毎日接しているとなかな
ンターの存在を知って、現在は定期
かその成長に気づかないもの。セン
的に訪れているそうです。
ターでは、子どもの成長に喜びを感
﹁離乳食は、あせらずに進めていっ
じていただくため、身長と体重を計
て大丈夫。ちょうど離乳食スタート
り、﹁ 大 き く な っ た ね ﹂ な ど と、 さ
講 座 が あ る か ら、 参 加 し て み て ね ﹂
さやかなメッセージを添えた成長記
とセンター職員から言われると、林
録を母子健康手帳に挟んでいます。
さんは、ほっと安心した表情に変わ ﹁ 寝 返 り を 打 て る よ う に な っ た ん
りました。
で す ﹂﹁ ほ ん と だ。 わ あ、 凄 い ﹂ と
﹁ こ こ に 来 る ま で は、 自 分 で 本 や
母親と成長を一緒に喜び、その雰囲
11
5
2
2
気を感じてか、美優ちゃんも機嫌よ
く一人遊びをしています。その姿を
笑顔で囲みながら、今後の予防接種
の進め方、月齢に応じたおもちゃ選
び、気分転換の方法などで話は尽き
ませんでした。
セ ン タ ー 職 員 の 村 田 真 理 さ ん は、
﹁子育てに不安や悩みはつきもので
すが、それ以上に子育てはとても楽
しいもの。気軽に相談いただき、支
援 と い う よ り も 一 緒 に な っ て 考 え、
取り組んでいきたいです﹂と、3人
の子育て経験や助産師の資格を生か
して、一緒に子育てを楽しみたいと
話していました。
①家庭訪問をして、母乳育児の相談に応じ
るセンター職員の村田さん(左)
②成長記録に身長、体重、メッセージを記
入しながら談話する職員。心のこもった
メッセージが記入されているので大切に
保存しているお母さんも多い
寝返りを披露して褒めら
れ、笑顔の美優ちゃん
悩んだときの強い味方
第二章
28
10
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 6
乳幼児期
やまぐち子育て福祉
総合センター
保育士や子育て支援員、発達支援相談員
が就園や発達、子育てに関する相談等
に対応し、子育てのサポートをします。
問 やまぐち子育て福祉総合センター
(旭通り一丁目 6-19 山口保育園内)
☎ 083-922-0855
おやこコール
できていないんですが大丈夫です 個別相談から生まれた講座
か﹂と質問すると、別の参加者から、
﹁やまぐち子育て福祉総合センター﹂ ﹁え?私も気になっていたことです﹂
と、不安に思っているのが自分だけ
では、保育士や子育て支援員が個別
ではないことが分かり、安心される
相談を受けています。
姿が見られました。
現在、保育園や幼稚園に加えて、認定
こども園、地域型保育施設といった多 経験豊富な保育のプロである阿知
須 幼 稚 園 の 吉 本 倫 子 先 生 が、﹁ 入 園
様な施設が誕生していることから、平
する時には、そういう子どもさんは センターでは、園選びだけではな
成 年度に相談を受けた件数の約半数
いっぱいいますから、心配しないで。
が園選びや園生活に関するものでした。
く、子育てや発達等の相談も受け付
園と一緒におむつが取れるようにし
相 談 の 多 く は 個 別 に 受 け て お り、
け て い ま す。 乳 幼 児 期 は、 子 ど も
ていきましょう﹂と話すと、お母さ
疑問や不安に対して、丁寧に詳しく
の人格形成を育む大事な時期であ
んに笑顔が浮かびました。
説 明 し て い ま す。 し か し、﹁ 悩 ん で
り、 日 々 成 長 を し て い き ま す。﹁ 親
いるのは私だけなのですか?﹂と言 このほかにも、さまざまな質問が
が笑顔であれば、子どもも笑顔にな
あ り、 最 後 に 林 和 子 所 長 が、﹁ 子 ど
われ、不安のままのお母さんも多く
る﹂をモットーに、センターの職員
ものことを一番よく知っているのは
おられました。
は、いつも気軽に相談に来ていただ
お母さん。お母さんがよいと思う園
このため、幼稚園や保育園の園長
くことを待っています。また、多く
はきっと子どもにも合うので、ピン
等を招き、疑問や不安を直接聞き、応
のお母さんに笑顔になっていただく
とくる園を探してくださいね。どの
えていただく﹁はじめての園生活応
ため、保健センターで開催されてい
園も皆さんを待っていますよ﹂と締
援講座﹂を開催することにしました。
る母子相談にも出向いています。
めくくりました。
他市ではほとんど実施されていない
本市独自の講座です。 月に開催さ
れた講座の様子をご紹介します。
私だけの悩みではないんだ
2
2
7 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
園内設置のセンターで
は、実際の保育の様子を
見ることができる
①講座では、まず先生が園生活について説明
をする
②グループワークで、付箋に書かれた多くの
質問に丁寧に答えていく野田学園幼稚園の
山下温子先生
8
講座では、はじめに、保育関係者
か ら 園 生 活 に つ い て の 説 明 を 受 け、
その後、グループワークで悩みを解
決していきます。
﹁保育園に入れますか﹂という切
実 な 質 問 も 多 く あ り ま す。 そ し て、
一 人 の お 母 さ ん が、﹁ 3 歳 に な る 子
どものトイレットトレーニングが
1
27
山 口 の 子 育 て 環 境 は 外 国 人 か ら ど う 見 え て い る の か。 こ
の 章 で は、 こ の ま ち に 移 住 し、 子 育 て を し て い る 外 国 人
にスポットを当て、子育て環境などについて考えます。
年前 にロシ アか ら山口 県立大 学の
日本で出産、
﹁産みやすかった﹂
上田エカテリーナ
(Ueda Ekaterina)
profile
産後すぐに仕事に復帰できるように、
年前までは少子化が深刻だっ
保育料を国が負担しています﹂。また、
5、
人目が産まれた家庭に
万 ル ー ブ ル︵ 日 本 円 に し
万 円 ︶ が 補 助 さ れ ま す。 こ こ
年はベビーカーを押すお母さ
りに話されました。
入りにくいですけどね﹂と冗談まじ
ま し た。 保 育 園 の 整 備 が 追 い つ か ず
んの光景を多く見かけるようになり
、
て約
政府から
リ フ ォ ー ム や 教 育 に 充 て る 目 的 で、
は、 子 ど も が 住 み や す く す る た め の
た そ う で﹁
6
今は
人のお子さ んを育てながら英会
自治体によってさまざまな支援が行
わ れ て い ま す。 本 市 で は、 国 が 定 め
る の で は な く、 市 独 自 の 基 準 額 を 設
る基準額どおりの負担を家庭に求め
し、 生 活 に も 慣 れ て き た よ う で す が、
日で退院し、
松
市
山

徳
市
島

下
市
関

山
市
口

上の表は、国の基準額に対するご家庭の負担割
合です。他の自治体に比べ本市の負担割合が低
いことがわかります。
(2016 保育白書から抜粋。
未公表の自治体を除く。)
けて、家庭の負担を減らしています。
す。﹁ロシアでは出産後
赤ちゃ んのお世話の 仕方は親から 習い
ます。でも山口では出産後1週間も病
院 に い る こ と が で き、 授 乳 や も く 浴 の
仕方な どのお世話を 全て看護師さ んが
教えて くれました﹂ とエカテリー ナさ
呉
市

福
市
山

岡
市
山

松
市
江

鳥
市
取

0
ん。 故 郷 か ら 遠 く 離 れ た 山 口 で も 安 心
20
︻表 ︼ 2016 年度県庁所
在地・政令指定都市・中核市
保育料調査︵中・四国地区︶
%
して出産ができたそうです。
保育への考え方の違いにとまどい
し か し、 保 育 面 に つ い て 伺 う と、
﹁ロシアでは男女が共に働くべきだと
いう考え方が古くから浸透していて、
40
日本で の出産には不 安があったそ うで
出産を迎える頃には日本語も上達
話教室で講師を務めています。
2
ん。山口で知り合った日本人と結婚し、 子 育 て を し や す い ま ち を め ざ し、
大学院に入学されたエカテリーナさ
2
50
60
63.0
56.7
80
1
2
国際交流ひらかわの風の会
理事・事務局長兼キッズクラブ
「外国人を孤立させたくない」-キッズクラブの取り組み事例-
interview
もりがちでしたが、自分の子ど
は英語は余り話せず家に閉じこ
でイギリスに渡りました。当時
小 学 生 の 頃、 夫 の 仕 事 の 関 係
齋藤さんは、お子さんがまだ
ました。
た」と立ち上げた理由を話され
り、 な ん と か し た い と 思 い ま し
れない育児に悩んでいると知
いるのを度々見かけました。慣
もとスーパーで時間をつぶして
んが帰宅される時間まで、子ど
として来られたご主人が、奥さ
た。「 奥 さ ん( 留 学 生 ) の 随 伴
キッズクラブを立ち上げまし
年 前 に、 風 の 会 の 部 会 と し て
ラブ代表の齋藤凉子さんは、
ひ ら か わ の 風 の 会・ キ ッ ズ ク
支援が課題となっています。
て に 悩 み 孤 立 す る 場 合 も あ り、
文 化、 宗 教 も 違 う 日 本 で の 子 育
ら れ た 夫 も し く は 妻 が、 言 葉 や
のいる研究者も多く、随伴で来
生が来られます。小さな子ども
毎年山口大学には多くの留学
代表 齋藤凉子さん
4
10
3 95
71.3
59.0
58.1
61.7
65.9
83.4
80.8
100
右から、エカテリーナさん、長女の明日華さん
ロシア出身。平成 18 年に山
口県立大学の大学院・国際文
化研究科に入学。日本人と結
婚し 10 歳と 1 歳の子がいる。
市内で英会話教室を営みなが
ら、小学校でも英会話を教え
ている。先日の日露首脳会談
の際には通訳をされた。市内
在住。
2
このまちで育てる
第三章
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 8
バブ
(Babu Chittilappilly
Varkey)
profile
会 は あ り ま せ ん。 小 学 校 の 運 動 会
きめ細やかな日本の教育に驚き
は 忘 れ ら れ な い 楽 し い 想 い 出。 お
弁当を持って家族が応援に来るよ
インド人のバブさんが本市に来
うな国は世界中日本ぐらいではな
ら れ た 時、 長 男 の ビ ビ ロ さ ん は 4
いでしょうか」と懐かしそうに話
歳。 以 前、 バ ブ さ ん の 仕 事 の 関 係
されました。また、バブさんは、
「イ
でアフリカで暮らしたこともあり
ン ド で は 教 科 学 習 中 心 の 教 育。 日
ま し た が、 日 本 の よ う に 日 常 語 と
本 に お け る 体 育 を は じ め、 礼 儀 作
して英語が通じない国に住むのは
法や道徳などを含めた総合的な指
初 め て だ っ た 為、 最 初 の 頃 は 戸 惑
導は子どもの人格形成に役立つ優
い の 多 い 日 々 で し た。 ビ ビ ロ さ ん
れ た 教 育 シ ス テ ム だ と 思 い ま す。
が 市 内 の 小 学 校 に 通 い 始 め、 学 校
また地域で子どもを見守るという
から手紙を持って帰るようになる
取り組みもすばらしい」と話され
と、日本語の分らない奥さんは困っ
ました。
て い ま し た が、 先 生 や 近 所 の 知 人
が色々と生活面のサポートをして
く れ て 大 変 助 か っ た そ う で す。 学 山 口 市 で は、 地 域 の 教 育 力 を 結
集して子どもを育むという考え方
校生活に関して、「インドの学校で
の も と、 幼 児 期 か ら 中 学 校 卒 業 ま
は、 日 本 の よ う に 生 活 や 健 康 管 理
での子どもの育ちを支える取り組
の指導まですることはありません。
みを推進しています。
早 寝 早 起 き、 食 育 ま で 教 え る き め
細やかな日本の教育に驚きました。
私達外国人にも丁寧に指導してい
た だ き、 先 生 に は 大 変 感 謝 し て い
ます」と話しました。
楽しかった運動会の想い出
ビ ビ ロ さ ん は 現 在 歳。 市 内 の
小 学 校 卒 業 後、 イ ン ド の 中 学、 高
校 に 進 学。 現 在 は 日 本 の 大 学 進 学
準 備 の た め、 父 親 が 暮 ら す 大 好 き
な山口に帰ってきて日本語を勉強
中 で す。 小 学 校 時 代 の 想 い 出 と し
て、「インドでは日本のような運動
19
左から、バブさん、長男のビビロさん
インド出身。平成 14 年に山口大
学に国費留学。博士課程修了後、
県内の小・中学校で英語指導を行
う。インド人の妻と子どもが3
人。日本とインドの二国間を行き
来しながら家族と暮らす。子ど
もを対象とした国際理解ワーク
ショップを主催。市内在住。
国際理解のための英語プログラムで、熱心に子ど
もたちを指導するバブさん。
もとイギリスの子ども同士が仲
良 し に な っ た 事 で、 親 同 士 も 親
し く な り、 一 人 で 悩 む こ と も 無
く な っ た そ う で す。 こ の 経 験 が
キッズクラブ立ち上げに繋がっ
たといいます。
キ ッ ズ ク ラ ブ で は、 月 に
度、山口大学の留学生の親子を
齋 藤 さ ん の 自 宅 に 招 き、 英 語 に
よるダンスやゲーム、音楽を通
して、多国間の子どもたちの交
流 の 場 を 作 っ て い ま す。 当 初 は
齋藤さん一人で始めたクラブで
したが、1回目から参加してい
る日本人の小学生が、アシスタ
ントとしてクラブを手伝ってい
ま す。「 子 ど も た ち は 言 葉 を す
ぐ に 覚 え て 仲 良 く な り ま す。 子
どもを通じて親同士が仲良くな
る こ と で、 少 し で も 子 育 て な ど
に悩み孤立する外国人を減らし
たいです」と齋藤さんは話され
ました。
9 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
1
外国の子どもたちと、日本の子どもた
ちが一緒に英語の歌を歌っている様子。
発達障がいを知る
発達障がい、ご存知ですか?この章では、その基本的な知
識や、発達障がいのお子さんを育てるお母さんへの支援な
どをお伝えします。
設 へ 通 う こ と に し ま す。 週 に 数 回、
市内に住む山下里枝さんには二人
一人ひとりに合わせた遊びや生活に
のお子さんがいます。下のお子さん
関する発達支援を受けることができ
は 自 閉 症 と 知 的 障 害 の 診 断 が あ る、
る 場 所 で す。 し か し、 な か な か 思 う
いわゆる発達障がいを抱えています。
ようにいかないもどかしさから、施
きっかけは、 歳半の健診だった
設へ足を運ぶことに抵抗を感じるよ
そ う で す。 母 子 健 康 手 帳 の「 ○ ○ で
うになってしまいます。
きますか」の欄がほとんど「いいえ」
ば か り に な り、 保 健 師 か ら「 半 年 様 そんな状況の中、周りにいたお母
さんが、声をかけてくれるようにな
子 を 見 ま し ょ う 」 と 言 わ れ ま し た。
りました。
「自分の親にすら話せ
それまで上の子どもと比べて何
ない内容も、同じ 悩 みを抱 え て
か違うなあと漠然と思いはして
いる人には話せた」と山下さん
いたものの、心にだんだんと不
は語ります。先輩 で あるお 母 さ
安が芽生えてきました。
んのアドバイス で、 お子さ ん も
そして半年後、医療機関へ行
少しずつですが成長することが
き、医師から自閉症の疑いがあ
でき、達成することの喜びから、
ると言われます。
「やっぱり」と
子育てに前向きになれたそうです。
思う反面「勘違いではないか」など
さまざまな感情が入り乱れ、不安と 現 在、 お 子 さ ん は 歳。 成 長 の
いう言葉では表せないほどの衝撃が
過程でたくさんの悩みや困難にぶつ
走 り ま し た。 そ の と き は「 自 分 が 責
かってきましたが、
「今までやってこ
められてしまう」
、
「どうすれば逃げ
れたのは、出会ったお母さんたちや
られるか」などと考えてしまい、子
支援をしてくれる先生が一緒になっ
どものことを考える余裕すらないく
て思いを共有してくれたから。その
らい混乱されたそうです。
ときは必死だったけど、おかげで今
それでも山下さんは意を決し、す
なら笑って話せるようになった」と
ぐに医師に勧められた市内の療育施
話していました。
第四章
1
発達障がいの
診断を受けて
18
発達障がいは、言葉、コミュ
ニケーション、社会性などの発
達に特性があることで、日常生
活や社会生活が難しくなる脳機
能の障がいです。その行動や態
度が「自分勝手」とか「変わっ
た人」
「困った人」と誤解され、
敬遠されることも少なくありま
せん。
発達障がいは、代表的なもの
で「ASD」
「ADHD」
「LD」
などのタイプがあり、生まれつ
き脳の一部の機能に障がいがあ
るという点が共通しています。
同じ人に、いくつかのタイプの
発達障がいがあることも珍しく
なく、同じ障がいがある人同士
でもまったく似ていないように
見えることがあります。
また、発達障がいはずっと発
達しないのではなく、生まれつ
き発達のしかたに凸凹がある障
がいと言われています。発達し
にくい弱い特性がある一方で、
強みである特性を生かした仕事
に就き、社会で活躍されている
人たちがたくさんいます。
持っている特性を本人や家
族・周囲の人がよく理解し、そ
の人にあったやり方で日常的な
暮らし、学校や職場での過ごし
方を工夫することで、本来の力
がしっかり生かされるようにな
ります。
発達障がいって何?
※
※特性…知覚、認知、運動、言葉などの発達面の強み・弱み
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 10
情緒・感情
・極端な怖がり
・ささいなことでも注意されるとかっ
となりやすい、思い通りにならない
とパニックになる
・一度感情が高まるとなかなか興奮が
おさまらない
※発達障害情報・支援センター 国立障害
者リハビリテーションセンターのウェブ
サイトから一部を抜粋しています
発育や発達に関する相談
○保健センター(糸米二丁目 6-6)
☎ 083-921-2666
※各保健センター等でも受け付けています
○やまぐち子育て福祉総合センター(旭通り一丁目 6-19)
☎ 083-922-0855
就学に関する相談
○学校教育課指導担当(中央五丁目 14-22)
☎ 083-934-2863
福祉サービスや支援等に関する相談
○障がい福祉課(亀山町 2-1)
☎ 083-934-2794
発達支援全般に関する相談
○子ども発達支援センター愛(富田原町 1-50)
☎ 083-933-1070
○山口県発達障害者支援センターまっぷ(仁保中郷 50)
☎ 083-929-5012
も発達障がいという事ではありません
が、当てはまる項目が多い場合や気に
なることがある場合は、身近な相談支
援機関に早めに相談してみましょう。
学習
・話が流暢で頭の回転が速いことに比
べて、作業が極端に遅い
・難しい漢字を読むことができる一方
で、簡単なひらがなが書けない
身近な相談支援機関
24
ある子どもが、社会に適応する力を
身につけながら、自分らしく成長で
きるようにするためには、発達障が
いに早く気づき、適切な療育につな
げることが重要であると最近の研究
でわかってきました。
運動
・身体がクニャクニャとしていること
が多い、床に寝転がることが多い
・極端に不器用、食べこぼしが多い
相談してください
感覚
・ざわざわした音に敏感で耳をふさぐ、
雷や大きな音が苦手(聴覚)
・靴下をいつも脱いでしまう、同じ洋
服でないとダメ、手をつなぎたがら
ない(触覚)
・極端な偏食(味覚・嗅覚など)
市では、乳児期、1歳
6カ月、3歳の各段階で
お子さんの健康診査を
行っています。また、就
学を一年後に控えた時期
に発達に関して、小児科
医などの専門家が相談に
応じる5歳児発達相談会
を行っています。
左記の気づきが見られ
るからといって、必ずし
注意・集中
・ひとつのことに没頭すると話しかけ
ても聞いていない
・落ち着きがない、集中力がない、い
つもぼんやりとしている
6.5
周りから理解されにくい
イマジネーション・想像性
・相手にとって失礼なことや相手が傷
つくことをいってしまう
・集団で何かしている時にボーッとし
ていたり、ふらふらと歩いていたり
する
国が平成 年度に、全国公立小中学
校の児童生徒約5万人を対象にした調
査で、発達障がいの可能性があるとさ
れた割合が
%という結果が出まし
た。実に一クラスに二人程度は発達障
がいの傾向があるというのです。
周りから見て理解されにくい障がい
ですが、発達障がいの人たちが社会の
中で自立していくためには、子どもの
うちからの気づきと適切なサポートが
必要です。
コミュニケーション
・話を聞かなければならない場面でじっ
としなかったり、聞いていないこと
がある
早めに気づくことが重要
人との関わり方
・ひとり遊びが多い
・おとなしすぎる、常に受動的
発達障がいは、成長によって特性
が、 徐 々 に あ ら わ れ て き ま す。 早 い
お子さんで乳幼児期に気づきが見ら
れることがあります。発達障がいの
発達障がいの気づきのポイント
主な発達障がいの種類
LD(学習障がい)
ADHD(注意欠陥多動性障がい)
全般的な知的発達
には問題がない
が、 読 み、 書 き、
計算など特定の学
習能力の習得に時
間がかかる。小学
2~4年生頃に成
績不振などから気
づくことが多い。
「集中できない(不注意)
」
「じっとしていられな
い(多動・多弁)
」
「考えるよりも先に動く(衝動
的な行動)
」という特性が見られる。不注意の症
状は、学校の勉強でのうっかりミスが多い、やる
べき事を最後までやりとげない、気が散りやすい。
多動や衝動的である症状は、座っていても手足を
もじもじする、おとなしく遊べない、じっとして
いられずいつも活動する、注意力がないなどがあ
げられ、いずれも7歳頃までにあらわれる。
ASD
(自閉症スペクトラム障がい)
自閉症、アスペルガー症候群、その他
の広汎性発達障がいが含まれる。共通
する典型的な特性としては「社会的な
対人関係を築きにくい」
「コミュニケー
ションがとりにくい」
「興味や行動のこ
だわりが強い」という3つがある。保
育所や幼稚園に入ると、一人遊びが多
く集団行動が苦手など、人との関わり
方が独特なことで気づくことがある。
出典:厚生労働省公式ウェブサイト「知ることから始めようみんなのメンタルヘルス」
11 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
山口県立大学
社会福祉学部
社会福祉学科4年
中村 華矢子 さん
ママかんフリーカフェで、大学生
ボランティアとしてお手伝いをし
ています。とてもあたたかい雰囲
気の中、ママさんたちが本音で話
しておられるなと感じています。
ときどき涙する方もいらっしゃい
ますが、ここで笑顔になって帰ら
れる方も多いです。ママさんたち
が前向きになられるところを見て
私たちもうれしくなります。
「先輩ママと出会えて力がわいた」
「悩んでいるのは自分だけではないという
ことがわかった」
「子ども連れで参加しやすかった」
「多くの人と交流できるフリーな感じでリ
ラックスできた」
「就学で悩んでいることを相談したらアド
バイスをもらって参考になった」
強 い て し ま う こ と が 多 々 あ り ま す。
このため家族、特にお母さんを中心
とした支援についても、活動が行わ
れています。
ママさんたちを笑顔に
ママかんの参加者の声
お母さんが話しやすい環境で
20
家族への支援
お子さんが発達障がいと診断される
と、診断されたことへの葛藤や「児童
発達支援事業所へ通わすべきか」
、
「通
級指導教室へ行くべきなのか」などさ
まざまな悩みを抱えることになるた
め、家族への心理的負担は、はかり知
れないものがあります。何をどうした
らいいのか。医療機関や行政機関への
相談すらもエネルギーを消耗してしま
います。
こうした状況はなかなか人に話せ
るものではなく、ひとりで抱え込ん
で し ま い が ち に な り ま す。 ま た、 子
どもの支援ばかりに目が行きがちに
なり、結果的に家族に多くの負担を
「ママかんフリーカフェ」は、山口
県立大学社会福祉学部の藤田久美教授
が監修し、発達障がいのお子さんを育
てるお母さんたちと、同学部障害児教
育研究室に所属するボランティアの学
生が運営に関わっている子育てサロン
です。
人くらいの参加者が3テーブルに
分かれ、お茶やお菓子を食べながら、
発達特性への対応の悩み、利用してい
る幼稚園・学校との関係、家族の関係
などの悩みを打ち明けながら、お互い
に話をしていました。
各テーブルには、運営に携わる先
輩お母さんがつき、自分の体験談を
交えながら、参加者の話に耳を傾け、
一人ひとりに声をかけていました。
ま た、 大 学 生 の ボ ラ ン テ ィ ア は、
一緒に来たお子さんの面倒を見たり、
テーブルについてお母さんたちの話
を熱心に聞いたりしていました。
初めて訪れた、小学生のお子さんを
育てる市内のお母さんは「小学校では
他の人に相談ができず、孤独だった。
ここは色んな事を気軽に話せる。人と
接する機会が増えて気分がとても楽に
なった」と話されていました。
和やかな雰囲気で会話するお母さんたち
(ママかんフリーカフェの様子)
interview
山口県立大学
社会福祉学部教授
障害児教育研究室
藤田 久美 先生
子さんたちは目覚ましい成長を見
このような環境で育っていくお
す生活そのものを支えてくれます。
は、子どもと家族が安心して暮ら
地域の方々のあたたかいまなざし
り越える知恵や力をくれます。
また、
子育てで発生する悩みや葛藤を乗
育等の支援者との出会いは日々の
気や希望を与え、福祉・医療・教
同じ境遇の仲間との出会いは勇
な影響をもたらします。
の環境の有無は家族の生活に大き
解や支えが必要不可欠であり、こ
とには限界があります。周囲の理
以上に大変で家族だけで頑張るこ
かし、発達障がいの子育ては想像
を一生懸命やっておられます。し
ご家族は、親としてできること
り組んできました。
の必要性を感じ、実践や研究に取
を傾けてきた経験から、家族支援
いの子どもを育てる家族の声に耳
てくれるお母さんたち。発達障が
ぶされそうな思いを言葉につづっ
いかかわりません」不安に押しつ
「この子をどうやって育てたらい
「あたたかいまなざしを注いでください」-発達障がい支援の現場から-
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 12
母さんたちの輪が広がっていくこと
グル︱プカウンセリングで
のお手伝いができればと思っていま
仁保にある山口県発達障害者支援
す」と相談員の青木さんは話します。
センターまっぷは、発達障がいに関
す る 相 談・ 療 育・ 就 労 支 援 な ど を 行
お母さん同士のつながりで
う包括的な相談機関です。その中で、
発達障がいのお子さんを育てる母親 こうした、発達障がいのお子さん
を対象に、
「ママグループカウンセリ
を持つ家族を支援する取り組みに欠
ング」も開催しています。
かせなくなってきているのが、ペア
参加者5 人が、ひとつのテーマに
レントメンターという存在です。
沿って、順番にそれぞれ置かれてい ペアレントメンターは、発達障が
る状況を、悩みを交えながら話され、
いのお子さんの子育て経験がある親
それに専門相談員が相づちを打ちな
で、 そ の 経 験 を 生 か し な が ら、 診 断
がら、質問やアドバイスを行ってい
を受けて間もないお子さんをお持ち
ました。
の親などに対して相談や助言を行う
「日頃のお子さんの様子や子育ての
人たちのことです。
悩 み、 工 夫 な ど を 語 り 合 う 中 で、 共 本紙 ページで体験談を語られた
に 学 び、 共 感 す る こ と を 通 じ て、 お
ママグループカウンセリング
ママかんフリーカフェ
■日時 ① 1 月 20 日
(金)
10 時∼ 12 時
② 2 月 17 日
(金)
10 時∼ 12 時
③ 3 月 3 日
(金)
12 時∼ 14 時
■場所 山口県発達障害者支援センターまっぷ
(仁保中郷 50)
■内容 ①②ペアレントメンターによる相談会
③交流会
■問い合わせ ☎ 083-929-5012
■日時 4 月 20 日
(木)10 時 30 分∼ 12 時 30 分
年間7回程度開催予定
※ 28 年度は終了しました。
■場所 山口県立大学
地域交流スペースYucca
(宮野下 2689-3)
※場所が変更になることがあります。
■問い合わせ ☎ 083-934-8011
せてくれ、なかには思わぬ才能や
素晴らしい感性を輝かせてくれる
お子さんもいます。
「子育てを通してこのまちで出
会った方々のおかげでここまで子
どもが成長しました。働く大人に
なって毎日がんばっているわが子
が頼もしくさえ感じ、泣いてばか
りいたあの頃が嘘のようです。ま
だまだ心配なことはあるけれど、
周囲の人に支えていただきながら
これからもわが子と共に生きてい
ききます
」
成人したお子さんが
いるお母さんの声です。
障がいのあるなしにかかわらず、
周囲の人々のあたたかいまなざし
が子どもと家族に注がれ、すべて
の子どもたちの健やかな成長発達
を社会全体で支えることができる
13 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
まちになることを心から望んでい
ます。
藤田先生(左端)と研究室の皆さん
10
山下さんも、ママかんフリーカフェ
の運営や、ペアレントメンターとし
て児童発達支援センターのスタッフ、
各地域のサークルの集まりに参加す
るなどして、同じ悩みをもつお母さ
んたちのお手伝いをしています。
「相談できるところはたくさんあり
ます。正直、
最初は敷居が高いですが、
必 ず 助 言 が も ら え ま す。 そ し て、 早
期の療育は、親子にとって何より貴
重な時間となり、その経験があるこ
とで、入園や入学といった節目に自
信をもたせてくれます。一歩を踏み
出すことはとても勇気がいることで
すが、ぜひ行動してください」と山
下さんは語られていました。
相談員がひとりひとりの話をじっくり聞く
(ママグループカウンセリングの様子)
新
本
庁
舎
候
補
地
の
評
価
表
候補地
①− 1 ①− 2
②
※左下参照
③− 1 ③ -2
公共交通機関の利用によるアクセスが便利か
(最
寄り駅、最寄りバス停からの距離)
○
○
○
○
○
自動車によるアクセスが便利か
○
○
○
○
○
◎
◎
◎
◎
◎
人口が集積しているか【人口重心、人口集中地
区など(将来含む)
】
◎
◎
◎
△
△
総合支所を含めた行政サービスが充実できるか
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
◎
△
△
○
○
○
△
△
○
○
○
△
△
○
○
○
△
△
◎
◎
◎
△
△
△
◎
◎
◎
◎
事業費(財政負担)
○
経済性・
実現性 法手続きや民有地取得等により時間や経費を要 ○
することがないか
○
○
○
○
○
○
○
○
市外、県外の人をたくさん呼び込めるか
○
将来性・
発展性 企業を誘致し、移住を促進するための条件はそ ○
ろっているか(交通の便、広い土地、生活環境)
○
○
◎
◎
○
○
◎
◎
利
便
性
市
来庁者駐車場が十分に確保されるか
民
行 他の官公署や関係機関との連携が容易か
政 職員用駐車場が十分に確保されるか
自然災害(地震、台風、豪雨等)に対する安全
防災・ 性が十分か
安全性
災害時に避難所や防災拠点として機能できるか
総合計画をはじめ、まちづくり計画等と整合性
まち が図られているか
づくり
周辺環境や景観に配慮されているか
月 日︑
﹁山口市本庁舎の整
り﹂や﹁将来性・発展性﹂に関する御
備に関する検討委員会﹂の第 6
意見が出されましたが︑協議の結果︑
回会議が開催されました︒
内容については︑叩き台どおりで良し
とされました︒
そ し て︑ 検 討 委 員 会 と し て︑ 候 補
評価表による候補地の検討
地に関する意見集約について協議さ
れた結果︑この評価表を答申の中に
検討委員会では候補地につい
掲載するとともに︑この評価の結果
て︑1市4町合併協定書の附帯決
を踏まえた答申案を作成し︑次回会
議に書かれている﹁適地﹂を評価
議で検討されることとなりました︒
表という形にして︑
﹁適地﹂とは
何かを協議する中で︑意見をまと
めていくこととされました︒
答申案の検討
こうした中︑新本庁舎の 3カ
所5案の候補地については︑
﹁利 候補地を除く︑新本庁舎に必要な役
便性﹂
︑
﹁防災・安全性﹂
︑
﹁まちづ
割︑機能︑規模に関する答申案につい
くり﹂
︑﹁経済性・実現性﹂
︑﹁将来性・
て︑検討が行われました︒
発展性﹂の5つの視点からなる 委員からは︑屋根付駐車場の整備や︑
県内産木材の活用といった要望が出さ
の 評 価 項 目 に 基 づ き︑ 会 長・
れました︒
副会長が評
副会長が評
価を行った
価を行った
評価表︵上
評価表︵上
記参照︶を
記参照︶を
叩き台とし
叩き台とし
て︑協議が
て︑協議が
行われまし
行われまし
た︒
た︒
評価表に
つ い て は︑
委員から
委員から
﹁まちづく
候補地
①− 1 現在地
①− 2 現在地と中央駐車場
②
亀山公園ふれあい広場
③− 1 小郡総合支所
③− 2 小郡総合支所前職員駐車場
答申案について検討する。
■日時 1 月 20 日(金)
14 時 ~ 16 時
■場所 セントコア山口
(湯田温泉三丁目 2-7)
※この会議は、市民の方の傍聴
も可能です。ただし、席に限
りがあります。
11
25
問
企画経営課 ☎083 9ー34 2ー746
第 7 回検討委員会
15
山口市本庁舎の整備に関する検討
検討の視点(評価項目)
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 14
日︑山口高 等 学校の管弦楽
回 日 本 学 校 合 奏 コン ク ー ル
3
5 4
全 国 大 会 グ ラ ン ド コン テ ス ト で 位
に なったこと を 受 け︑伊 藤 副 市 長へ
報告に来られました︒
コンク ー ルは︑日 本 学 校 合 奏コン
クール が主催し︑ 月 日に福 島県
郡 山 市で開 かれました︒山口県 代 表
として出 場 した 山口 高 等 学 校は︑ハ
ンガリー狂詩曲第 2番を部員 人で
演 奏︒出 場 校 校の中で︑表 現 力 や
一体 感 が 好 評 を 得て︑金 賞 に 輝 く と
ともに︑総 合 第 位に当たる特 別 賞
を受賞しました︒
同 管弦 楽部の磯 部灯部長は﹁ 受賞
を聞いた
と き は︑
聞 き 間
違えたの
かと思っ
た︒ 夢 の
夢だった
特別賞が
もらえて
放心状態
になった﹂
と振り返
りました︒また︑副市長は﹁日本一を
目指して伝統を後輩に引き継いで欲し
い﹂と同部の快挙をたたえました︒
文化交流課
☎083︲934︲2717
トロフィーと賞状を手にする部員ら
11
11
問
16
28
サンタクロースが
子どもたちと交流
月中︑クリスマス市になった本市
では︑クリスマスに関連するさまざま
な行事が各地で催されました︒
なかでも︑ 月に観 光 交 流 パート
ナ ー シッ プ 協 定 を 結 ん だ フ ィン ラ ン
ド 共 和 国 ロ ヴ ァニエ ミ 市 の サ ン タ ク
ロ ー ス 村 か ら や って き た サ ン タ さ ん
が︑湯 田 温 泉 や阿 東 地 福︑中 心 商 店
街など市内各地を回りました︒
月 3日に湯田温泉観光回遊拠点
施設﹁狐の足あと﹂で行われた展示会
﹁サンタクロースのふるさとからのス
トーリー﹂のオープニングセレモニー
を皮切りに︑同日の﹁クリスマス市イ
ルミネーション点灯式﹂
︑4日の﹁サ
ンタがあとうにやってくる﹂へ参加︒
日︑ 日の﹁クリスマスマーケット﹂
には︑記念撮影会を行うなど︑子ども
たちを喜ばせていました︒
観光交流課
☎083︲934︲2810
15 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
12
12
10
問
3
90
11
やまぐち元気いきいき
大賞の表彰式を開催
月 日︑市民会館小ホールで開催
された﹁健康づくり・介護予防フォー
ラム﹂において︑平成 年度﹁やまぐ
ち元気いきいき大賞﹂の表彰式を行い
ました︒
この賞は︑優れた健康づくり活動を
行っている地域団体や事業所︑健康長
寿の人を表彰し︑その取り組みを紹介
することにより︑健康づくりの輪が広
がることを目的としており︑本年度は
3団体︑1事業所︑9人を表彰しまし
た︒
なお︑表彰者の紹介はウェブサイト
にてご覧いただけます︒
健康増進課
☎083︲921︲2666
表彰式の様子
20
10
3
徳地地域に
地域おこし協力隊が着任
委嘱状を受け取る飯笹さん(左)
月
日︑
地域おこし協
力 隊 と し て︑
大阪府吹田市
出身の飯笹雅
博さんが新た
に 着 任 し︑ 山
口総合支所で
委嘱状交付式
を行いました︒
飯笹さんは﹁移住した地域の人の温
かさを感じている︒息子が将来︑ふる
さとは徳地だと胸を張れるよう︑力を
尽くしたい﹂と意気込みを語られまし
た︒
飯笹さんは今後︑徳地で生活しなが
らそ ば 打 ち技 術の伝 承 や 地 場 産 品 を
使った商品開発︑販路拡大などに取り
組まれます︒
定住促進課
☎083︲934︲2778
1
山口高等学校管弦楽部が
全国 位に
月
部 が第
子どもたちと記念撮影するサンタさん
11
問
11
問
22
あの﹁ウォーターボーイズ﹂の矢口監督が
山口を中心に撮影した映画が公開されます
2
11
①山口宇部道路を封鎖して撮影された。
4 人の家族を中心に描かれる。左から
葵わかなさん、深津絵里さん、小日向
文世さん、泉澤祐希さん。②阿東地域
でのワンシーン。大がかりな撮影も行わ
れた。③本市以外でも、県内各地で撮
影が行われた。藤原紀香さんなど豪華
俳優が出演している。④矢口史靖監督。
矢 口 史 靖 監 督。 矢 口 監
督は、
﹁ウォーターボー
イズ﹂の大ヒットに始
まり数々の映画をヒッ
ト さ せ、 日 本 の 娯 楽 映
画で確固たる地位を築
い た 監 督 で、 ユ ー モ ア
と感動に溢れる映画作
10
問
2
11
山口市のロケ資源と矢口監督のイ
メージがぴったりと合い、ロケ地
誘致につながりました。延べ 600
人を超えるエキストラ出演や、山
口宇部道路の封鎖など大がかりな
撮影ばかりでしたが、地域の皆さ
んのご協力のおかげで無事撮影を
終了しました。見慣れた景色も、
矢口監督のカメラを通して見ると
全く違う景色に見えるので、改め
て山口の魅力を感じてください。
2
一 昨 年 秋、 本 市 を
中心に撮影された映
画﹁ サバイバルファミ
リ ー﹂が 月 日から
上映されます。監督は、
﹁ウォーターボーイズ﹂
や﹁ スウィングガ ール
ズ﹂などでおなじみの
本を書く前に何度も山
口県に通いました。 S
L﹃やまぐち﹄号に乗れ
ば乗るほど気持ちは高
まるばかり。気付くと、
りに定評があります。
物語のクライマックス
﹁サバイバルファミ
で最も重要な役になっ
リ ー﹂ は、 電 気 が 消 え
ていました。そして山
た東京に住む家族が東
口 宇 部 道 路、 角 島 ⋮。
京を脱出しサバイバル
山口県の協力なくして
をしながら必死に生き
はこの映画は完成しな
ていく姿が描かれてい
かったと思います。あ
ま す。 主 な 出 演 者 は、
りがとうございまし
小日向文世さん、深津
た﹂と語られました。
絵里さん、泉澤祐希さ
ん、 葵 わ か な さ ん で、 この映画は、 月
日から、県内の映画館
撮 影 は、 一 昨 年 月、
で放映されます。ぜひ
月に市内各所で行わ
ご家族揃って大スク
れ、地元からも多くの
リーンでお楽しみくだ
エキストラが参加され
さい。
ました。撮影場所を本
市を中心にしたことに 観光交流課
☎ 083 9ー34 2ー810
ついて矢口監督は﹁脚
古屋剛さん
(山口市フィルムコミッション)
11
山口市での撮影にあたって
3
4
2017 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
C
1
1
市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号 16
オープン1周年を迎えた
「おいでマルシェ 一の坂」。
山口の豊かな自然の中で、愛情を込めて
育てた鮮度抜群な有機野菜をはじめ、通
常のマーケットではなかなか出会えない
新鮮食材や商品が並びます。
ランチやお散歩を兼ねて、
「おいでマル
シェ」にぜひおいでませ !
府
防
アーティスト達が防府の街のあちらこちらで奏でます。
【オープニング街角コンサート(入場無料)】
■日時 1 月 6 日(金)10 時から ■場所 防府まちの駅 うめてらす(防府市松崎町 1-20)
、
防府市役所議会棟議場、その他防府市内各所
部
宇
ハローキティ&シュガーバニーズの
きっとうまくいくよ
ハ ローキティを中心に、会場全体で歌やダンス、ゲーム
で遊ぶ参加型バラエティショーと、マイメロディとシュ
ガーバニーズのミュージカル。親子3世代で楽しめます。
■日時 1 月 29 日(日)
午前の部 11 時から、午後の部 14 時から
■場所 宇部市渡辺翁記念会館(宇部市朝日町 8-1)
■入場料 全席指定 2,000 円
※2歳以下の膝上鑑賞は無料
■チケット販売 宇部市文化会館、宇部井筒屋、フジグ
ラン宇部、おのだサンパーク、山口情報芸術センター
[YCAM]、山口市民会館、サンパークあじす、ローソン(L
コード:62430)、セブンイレブン、ファミリーマート、
宇部市文化創造財団ウェブサイト
問 宇部市文化創造財団 ☎ 0836-35-3355
わがまちも、となりまちも、ぐるっと再発見!
アスピラート(防府市地域交流センター)にて、3日連続
でコンサートを行います。出演者、チケット等の詳細は
お問い合わせください。
①プロムナードコンサート(入場無料)
■日時 1 月 7 日(土)11 時から
②わくわく夢の響演コンサート
■期日 1 月 8 日(日)
③ファイナルコンサート
■期日 1 月 9 日(月・祝)
問 9時~ 17 時に、アスピラート
問
☎ 0835-26-5151(火曜休館)
一の坂に「おいでマルシェ」
■日時 1月8日(日)9 時 ~15 時
※毎月第1日曜に開催しています。
1月のみ第 2 日曜に開催。
■場所 一の坂川交通交流広場
(中河原町 12-1)
■内容 青果品のほか、季節の花や美味
しい加工食品、地ビールなどたくさん
の産品を販売。山口の食材を使った釜
焼きピザやスイーツもその場でお楽し
みいただけます。
問 農林政策課 ☎ 083-934-2891
新鮮野菜の証!
葉付きにんじんも販売
彩り豊かな
新鮮野菜が並びます
17 市報やまぐち 2017 年(平成 29 年)1 月 1 日号
表紙の写真から
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日常に彩りを添える
表紙の写真は、阿東地域にお住ま
い の 賀 屋 良 季 さ ん の 畑 で の 一 コ マ。
賀屋さんは、家の周りにある畑やハ
ウ ス で、 家 族 と 共 に ト マ ト や パ プ リ
カ な ど、 た く さ ん の 野 菜 を 育 て て い
ます。
賀屋さんは大学卒業後、後輩だっ
た 直 美 さ ん と 結 婚。 年 前 に 妻 の 実
家 の 阿 東 地 域 に 移 住 し て き ま し た。
子どもの頃から農業に憧れていたも
の の、 縁 の な い 家 庭 に 育 ち ま し た。
し か し 夢 が 諦 め き れ ず、 新 規 就 農 と
定住に力を入れていた山口市に魅
力を感じ、定住を決めました。今は
人の子宝に恵まれ、妻の両親、そ
して温かい地域の人たちと里山の豊
か な 自 然 に 囲 ま れ た 中 で、 暮 ら し て
い ま す。﹁ 将 来 子 ど も 達 が 自 分 の 進
路を決めるとき、﹃農業っていいな、
田舎っていいな﹄と、選択肢の一つ
になればうれしい。﹂と賀屋さん。
今 日 も ど こ か の 食 卓 で、 賀 屋 さ ん
が 育てた野菜が、家族団らんに彩り
を添えています。
3
問 広報広聴課
☎ 083 ー 934 ー 2753
口
ぐるっと
再発見
!
山
第 16 回防府音楽祭
ほうふニューイヤーコンサート 2017
1月 2
月
1/1(日・祝)
1/15(日)
新春体力づくり鴻の峰登山[白
石 ] ス ポ ー ツ 交 流 課 ☎ 083934-2874
市駅伝競走大会[阿知須]ス
ポ ー ツ 交 流 課 ☎ 083-9342912
元旦登山・雨乞山[小郡]小郡
地域交流センター ☎ 083-9730638
日暮ヶ岳健康登山[徳地]森の
案内人の会事務局 ☎ 0835-521122
初 日 に ち か う 会・ 文 殊 岳[ 徳
地]ゆたかな串を育てる会 ☎
0835-54-0776
1/4(水)∼ 3/5(日)
れきみんモノがたり「つどうま
つり つなぐまつり」
[大殿]歴
史民俗資料館 ☎ 083-924-7001
1/8(日)
成人式[白石]社会教育課 ☎
083-934-2865
※式典は市民会館で 14 時から
消防出初式[名田島]消防本部
警防課 ☎ 083-932-2202
1/14(土)
ニューイヤーバンドフェスティ
バル 2017[白石]市民会館 ☎
083-923-1000
1/29(日)
文 楽 講 座 ∼ 文 楽 へ の 扉 in 山 口
[ 白 石 ] 市 民 会 館 ☎ 083-9231000
2/11(土・祝)
1/21(土)
南部地区人権学習推進大会[名
田島]南部地区人権学習推進合
同会議 ☎ 083-973-0139
市 民 ロ ー ド レ ー ス 大 会[ 秋 穂 二
島]スポーツ交流課 ☎ 083-9342912
開催中のイベント
1/28(土)∼ 2/5(日)
やまぐち新進アーティスト
大 賞 ノ ミ ネ ー ト 作 品 展[ 大
殿]文化交流課 ☎ 083-9342717
あとう雪まつり
4/16(日)まで
企画展Ⅱ「中也、この一篇『サー
カス』
」
[湯田]中原中也記念館 ☎
083-932-6430
十種ヶ峰スキー場【阿東嘉年下】
雪上ゲーム大会、雪像づくりコンテスト、
スキー講習会など、小さなお子さんから
大人まで、雪と存分にたわむれることの
できる、さまざまなプログラムが満載で
す!ただし、雪が積もっていなかった場
合は残念ながら中止となります…ご了承
ください。
【日時】1 月 29 日(日)9 時 ∼ 15 時
※スキー講習会の申し込み方法など詳
細についてはお問い合わせください。
【佐山 3-4】
問 阿東地域交流センター ☎ 083-956-0116
お年玉プレゼント
メダリスト 4 人のサイン入り色紙を 4 名様へ
昨年はリオ五輪・パラリンピックが開催され、本市ゆかりの選手が
6 人も出場し、4 人ものメダリストが生まれました。一つのまちか
らこれだけ多くのメダリストが出て来るのは大変珍しいことです。
この歴史的な快挙を記念して、本市のためだけに特別に書いて頂い
た 4 人のサイン入り色紙を 4 名様に(一人 1 枚)プレゼントしま
す。希望される方はハガキで、①〒住所、②氏名、③年齢、④市報
やまぐちの感想を記入の上「メダリストサイン希望」と書き添えて、
1 月 27 日(金・消印有効)までにご応募ください。抽選で 4 名様
にサイン入り色紙をプレゼントします。なお、当選は発送をもって
かえさせて頂きます。(当選者には 2 月上旬発送予定)
応募先 〒 753-8650 山口市亀山町 2-1 広報広聴課宛て
この広報紙は再生紙を使用しています。 「市報やまぐち」
使い終わったら、「新聞紙」として
はアプリでも配
古紙類の分別収集に出しましょう。
信しています。
市報やまぐち 1 月 1 日号
「狐の足あと」にて
発行 山口市 〒 753-8650 山口市亀山町 2-1 http://www.city.yamaguchi.lg.jp
編集 総合政策部広報広聴課 ☎ 083-922-4111(代表)/印刷 株式会社マルニ