5.専修学校による地域産業中核的人材養成事業 ( 29年度予定額 新 規 ) 1,683百万円 1.事業の要旨 産業や社会構造の変化、グローバル化等が進む中で、経済社会の一層の発展を期すため には、経済再生の先導役となる産業分野の雇用拡大や人材移動を円滑に進めるとともに、 個人の可能性を最大限発揮し、日本再生・地域再生を担う中核的役割を果たす専門人材の 養成が必要不可欠である。 「日本再興戦略」や「ニッポン一億総活躍プラン」、「まち・ひと・しごと創生総合戦 略」においても、実践的な職業教育を行う専修学校における職業人材の育成推進等が示さ れているところである。 柔軟な制度的特性を生かしながら産業構造の変化や各地域のニーズ等に対応した実践的 な職業教育を行う専修学校の人材養成機能を充実・強化し、地域産業の発展を支える中核 的な人材養成機関としての専修学校の役割の充実を図るため、社会人向けの教育プログラ ムや特色ある教育カリキュラムの開発、効果的な産学連携教育の実施のためのガイドライ ンの作成、分野に応じた中長期的な人材育成に向けた協議体制の構築を進める。 2.事業の内容 (1)教育プログラム等の開発 実践的な職業教育を行う専修学校等の学び直し機能の向上に向け、産業界のニーズ を踏まえた社会人向け講座の開設促進等を行う。また、高等専修学校(専修学校高等 課程)等における特色ある教育を推進するためのカリキュラムの開発を行う。 (2)産学連携手法の開発 専修学校において、これからの時代に求められるアクティブ・ラーニングの在り方 を見据え、学習と実践を組み合わせて行う効果的な教育手法を開発し、学校・産業界 双方のガイドラインとして作成・共有化することにより、質保証・向上を図りつつ、 実効的・組織的な産学協同による教育体制を構築する。 (3)産学連携体制の整備 専修学校と産業界・行政機関等を構成員とする協議会において、各分野における人 材育成の在り方を検討し、各専修学校における教育内容の改編・充実につなげるとと もに、持続可能な協議体制の整備を促す。 - 18 - - 19 - 平成29年度予定額:1,683百万円【新規】 ターゲット ① 産業界 ターゲット ③ ターゲット ④ 行政機関 自立的・機動的な産学連携体制の構築 ⇒人材育成協議会の設置 メニュー3:産学連携体制の整備 産学連携による効果的な職業教育の実践 ⇒学習と実践を組み合わせて行う教育シス テムの構築(専修学校版デュアル教育の手法開発) メニュー2:産学連携手法の開発 産学官の連携強化による実践的な教育の推進 高等専修学校の教育カリキュラムの特色化 ⇒特色ある教育推進のための教育カリキュラム 等の開発・実証 ターゲット ② 社会人の学び直しの推進(学びやすい教育プログラムの開発・実証) ⇒eラーニングの積極的活用等による学び直し講座の開発等 ⇒地域版学び直し教育プログラムの開発・実証 メニュー1:教育プログラム等の開発 教育機関 柔軟な制度的特性を生かしながら産業構造の変化や各地域のニーズ等に対応した実践的な職業教 育を行う専修学校の人材養成機能を充実・強化し、地域産業の発展を支える中核的な人材養成機関 としての専修学校の役割の充実を図るため、社会人向けの教育プログラムや特色ある教育カリキュ ラムの開発、効果的な産学連携教育の実施のためのガイドラインの作成、分野に応じた中長期的な 人材育成に向けた協議体制の構築等を進める。 【趣旨・目的】 専修学校による地域産業中核的人材養成事業 教育プログラム等 の開発 産学連携手法の開発 - 20 - 産学官連携 体制の整備 修 学 校 よ る 地 域 業 育 容 光 農 保 美 観 環境・エネルギー 介護・看護 ファッション デザイン 社会基盤 医 畜 療 産 I T アニメ・漫画 取組実施分野の例 ゲーム・CG 産 業 中 核 的 人 材 養 成 事 業 ※「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業の継続メニュー 高等専修学校等において、後期中等教育段階から高等教 育や就業への継続性のある教育カリキュラムや、特別に配 慮が必要な生徒等の特性を踏まえた支援体制・教育手法 (教育カリキュラムや就業支援等)の開発・実証を行う。 特色ある教育推進のための教育カリキュラム等の開発・実証 地域や業界団体・企業等の人材ニーズが高い分野におけ る実践的な知識・技術・技能を修得するため、専修学校等 において、地元企業や業界団体等のニーズを踏まえた 「オーダーメード型教育プログラム」の開発・実証等を行 う。※「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業の継続メニュー 地域版学び直し教育プログラムの開発・実証 専修学校を活用した社会人の学び直しを積極的に推進す るため、専修学校において、eラーニングを積極的に活用 したカリキュラム編成による学び直し講座の開設など、社 会人の学び直しを推進するための方策について調査研究を 実施する。【新規メニュー/委託事業】 eラーニングの積極活用等による学び直し講座の開設等 (事業の概要) 教育プログラム等の開発 に 【趣旨】 実践的な職業教育を行う専修学 校等の学び直し機能の向上に向け、 学び直し講座の開設促進や、社会 人が学びやすい教育プログラムの 開発を行う。また、高等専修学校 (専修学校高等課程)等における 特色ある教育を推進するためのカ リキュラムの開発を行う。 メニュー1 専 教育プログラム等 の開発 修 学 校 よ る 地 域 産 産学連携手法の開発 に 業 中 核 的 人 材 養 成 事 業 - 21 - 産学連携手法の開発 知的財産権の扱い 事前・事後学習手順 学生評価指標 保険の扱い 文化 教養 服飾 家政 商業 実務 教育 社会 福祉 衛生 医療 農業 工業 専修学校 産学官連携 体制の整備 標準モデルとしてパッケージ化(ガイドライン策定)⇒各専修学校の産学連携教育の質向上 産学連携の下で、学習と実践を組み合わせて行う効果的な教育手法を開発・確立し、 実証・体系化(H29-) 企業と学校のマッチング 等 指導・評価手順 学生受入手順 既存の カリキュラム外 コーオプ教育 学校内実習 共同プロジェクト 既存の カリキュラム内 要素抽出・類型化 (H28) 《学習と実践を組み合わせて行う教育システム(専修学校版デュアル教育)の構築》 【趣旨】 専修学校において、これからの時代に求められるアクティブ・ラーニングの在り方 を見据え、学習と実践を組み合わせて行う効果的な教育手法を開発し、学校・産業界 双方のガイドラインとして作成・共有化することにより、質保証・向上を図りつつ、 実効的・組織的な産学協同による教育体制を構築する。 メニュー2 専 地元企業・業界団体 教育プログラム等 の開発 産学連携手法の開発 - 22 - 産学官連携 体制の整備 修 学 校 よ る 地 域 産 中 核 行政機関 企業・業界団体 行政機関 企業・業界団体 (○○分野) 分野横断的な連携・情報共有を実施する連絡協議会 (○○分野) 事 業 α 組織の自立化に向けた検討 がなされるプロセスの確立 効果的な教育体制・手法の検証 ニーズを踏まえた具体的な教育機会の提供 等 A 時代に応じ適時に教育手法等の改善 C D P 最新の産業動向や業界ニーズ把握・共有 分野別の人材育成協議会の取組(PDCA +α) ※代表機関となる専修学校又は専修学校振興団体に委託し実施。 地域版の人材育成協議会 企業・業界団体 材 養 成 地域版人材育成協議会の設置(分野別)※12箇所 地域版の人材育成協議会 (○○分野) 人 全国版人材育成協議会の設置(分野別)※2箇所 専修学校 行政機関 全国版の人材育成協議会 専修学校 的 専修学校、産業界・行政機関等が特定の分野の中 長期的な人材育成について協議し、各専修学校の教 育カリキュラムに反映し、教育内容の改編・充実を 実施する。【新規メニュー/委託事業】 (事業の概要) 専修学校 平成29年度の メイン ターゲット 業 機動的な産学連携体制の整備 に 【趣旨】 我が国の専修学校群が、自由度の高 い制度特性を生かしながら、変化する 社会ニーズに的確に応え、その役割を 果たしていくことを支援する。 ≫≫専修学校と産業界・行政機関等を構 成員とする協議会において、各分野 における人材育成の在り方を検討し、 各専修学校における教育内容の改 編・充実につなげるとともに、持続 可能な協議体制の整備を促す。 メニュー3 専 6.専修学校グローバル化対応推進支援事業 ( 新 29年度予定額 規 ) 252百万円 1.事業の要旨 「日本再興戦略」では、優秀な外国人留学生を「2012年の14万人から2020年 までに30万人に倍増させること(「留学生30万人計画」の実現)を目指す」(平成2 5年6月14日閣議決定)とされている。 また、「今後、特に需要増が見込まれるIT・観光等の専門的・技術的分野における外 国人材や経済連携協定に基づく介護福祉士候補者の活躍促進に向けた施策を講ずる」(改 訂2015/平成27年6月30日閣議決定)や、「専修学校についても、グローバル化 に対応した人材育成のための留学生受入れ促進等に関する方策」(改訂2016/平成2 8年6月2日閣議決定)を検討することとされている。 専修学校専門課程の外国人留学生については、平成27年5月1日時点で約3万9千人 が在学(日本学生支援機構調査より)し、平成26年度から約1万人増加しており、他の 高等教育機関に比べ、その増加数は著しいものとなっている。 本事業は、専修学校、日本語教育機関及び諸外国の教育機関並びに産業界が一体となり 各地域における外国人留学生の戦略的受入れに向けた体制整備を目指すものである。 2.事業の内容 (1)各地域における外国人留学生の戦略的受入れに向けた体制整備 諸外国における日本の専修学校の広報・優秀な外国人留学生の掘り起こし、日本 語教育支援や修学支援、留学生の在籍管理、卒業後の国内への定着支援など、専修 学校への留学に係る入口から出口に至るまでの総合的・戦略的な留学生施策の推進 について、各地域における関係機関・団体との連携によるモデル体制を構築する。 <主な取組> ・ 戦略的推進のためのターゲット国・分野特定 ・ 諸外国における専修学校の広報・周知・留学生掘り起こし ・ 非漢字圏の留学生の日本語指導と専修学校との接続 ・ 国内企業とのマッチング・定着支援 ・ 教職員・企業担当者の受入対応能力向上のための研修 等 (2)継続的な外国人留学生の状況調査等 専修学校の外国人留学生の実態把握のため、留学動向や、その後の就職状況につ いて、全国的な調査を実施するとともに、広報ツールの更新・改善等を実施する。 - 23 - 背 景 過去の取組・成果 課 題 - 24 - 事 業 内 容 平成29年度予定額:252百万円【新規】 (介護分野 等) 等 受入れ分野 拡大の可能性 実態把握 ・共有 入口から出口 に至るまでの 連携体制構築 受入 拡大 各地域における留学生の戦略的受入れに向けた体制整備 (ベトナム,ネパール等) 非漢字圏の 留学生増加 受入れ手引書 作成(H28) 留学生就職 相談会等 25,463 H23 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 戦略的推進のためのターゲット国・分野特定 諸外国における専修学校の広報・周知・留学生掘り起こし 非漢字圏の留学生の日本語指導と専修学校との接続 国内企業とのマッチング・定着支援 教職員・企業担当者の受入対応能力向上のための研修 主な取組 等 外国の 教育機関等 日本語 教育機関 協議会 専修学校 24,586 29,227 日本学生支援機構「外国人留学生在籍状況調査」 38,654 H27 産業界 継続的な実態把握等 ◎留学状況調査実施・分析 ◎広報ツールの更新・改善 取組 等 専修学校の外国人留学生の 留学動向やその後の就職状況、 並びに日本人学生の留学状況 について、全国的な調査を実施 するとともに、広報ツールを更新す る。 Ⅱ 新たな課題にも対応した総合的・ 戦略的な留学生施策推進の必要性 24,092 H24 H25 H26 専修学校(専門課程)の外国人留学生の増加 専修学校についても、グローバル化に対応した人材育成のための留学生受入れ促 進等に関する方策や、「職業実践専門課程」の実績検証等を含めた専修学校教 育の在り方について、本年度中に検討し、産業界のニーズを踏まえた専修学校の専 門人材の育成機能の強化と質の保証・向上を図るために必要な制度的措置等を 来年度までに講じる。 ii)高等教育等を通じた人材力の強化 諸外国における日本の専修学校の広報・優秀な外国人留学生の掘り起こし、日本 語教育支援や修学支援、留学生の在籍管理、卒業後の国内への定着支援など、専 修学校への留学に係る入口から出口に至るまでの総合的・戦略的な留学生施策の推 進について、各地域における関係機関・団体との連携によるモデル体制を構築する。 Ⅰ 留学生の 急増への対応 専修学校 広報資料 (約10か国語) 【専修学校留学生就職アシスト事業】(~H28) 第Ⅱ.3つのアクションプラン 2.雇用制度改革・人材力の強化 ⑦グローバル化等に対応する人材力の強化 優秀な外国人留学生についても、2012年の14万人から 2020年までに 30万人に倍増させること(「留学生30万人計画」の実現)を目指す。 [日本再興戦略(平成25年6月14日閣議決定)](抜粋) [日本再興戦略(平成28年6月2日閣議決定)](抜粋) 専修学校グローバル化対応推進支援事業 7.次世代の教育情報化推進事業 (新 29年度予定額 規) 52百万円 1.事業の要旨 次期学習指導要領を見据え、教科横断的な情報活用能力の育成に係るカリキュラム・ マネジメントの在り方等の実践的な研究を実施する。 また、ICTを活用したアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善等、次期学習 指導要領下での教員のICTを活用した指導力向上を推進する。 2.事業の内容 (1)情報教育の推進に関する調査研究 推進校を指定し、教科横断的な情報活用能力の育成にかかるカリキュラム・マネジメ ントの在り方や、それに基づく指導方法・教材の利活用等(プログラミングや情報セキ ュリティに関する学習を含む)について実践的な研究を実施する。 (2)次世代型ICT活用指導力向上等 ICTを活用したアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善等、次期学習指導要 領下での教員のICTを活用した指導力向上を推進する。 ①都道府県等教育委員会と連携を図りながら教員養成系大学においてICT活用に関 する指導者養成研修を実施する。 ②次期学習指導要領における新たな学びに対応するため、教育コンテンツに関する調 査研究を実施する。 - 25 - - 26 - 1.情報教育の推進に関する調査研究 【小・中 告示】 【高等学校学習指導要領告示】 推進校による実践研究 H29年度~ ICTを活用した教育推進 ICT活用指導者養成研修等の実施 自治体応援事業 (指導力パワーアップコース) 情報教育推進校実践研究 ~H28年度【中教審答申】 H31年度~ 研修プログラムの検証・充実 実践研究校を拠点に拡充 【情報化の手引きの作成】 ICT活用指導者養成研修等の計画的実施 H30年度~ 新学習指導 要領の実施 を可能にす るソフト面の 整備 次期学習指導要 領全面実施 小学校:H32~ 中学校:H33~ 高等学校:H34~ H32年度~ ICTを活用したアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善等、次期学習指導要領下での教員のICTを活用した指 導力向上を推進。 ○ 都道府県等教育委員会と連携を図りながら教員養成系大学においてICT活用に関する指導者養成研修を実施 ○ 次期学習指導要領における新たな学びに対応するため、教育コンテンツに関する調査研究を実施 2.次世代型ICT活用指導力向上等 推進校を指定し、教科横断的な情報活用能力の育成にかかるカリキュラム・マネジメントの在り方や、それに基づく指 導方法・教材の利活用等(プログラミングや情報セキュリティに関する学習活動を含む)について実践的な研究を実施 小・中・高等学校 14校 事業 概要 平成29年度予定額52百万円【新規】 次期学習指導要領を見据え、教科横断的な情報活用能力の育成に係るカリキュラム・マネジメントの在り方等の実践的な研究を 実施する。 また、ICTを活用したアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善等、次期学習指導要領下での教員のICTを活用した指導力向 上を推進する。 次世代の教育情報化推進事業 8.ICTを活用した教育推進自治体応援事業 (前年度予算額 29年度予定額 261百万円) 171百万円 1.事業の要旨 教職員の業務改善及び情報セキュリティ対策の向上の観点などから、教育委員会に おける校務の情報化を推進するため、「統合型校務支援システム」の導入の促進に資 する取組を実施するほか、地方公共団体におけるICT環境の整備・充実を図る取組 を支援し、教育の情報化を加速化させるため、「ICT活用教育アドバイザー」の派 遣を行う。 2.事業の内容 (1)校務におけるICT活用促進事業【新規】 ① 統合型校務支援システムの対象となる業務の範囲の明確化 統合型校務支援システムの普及実態を踏まえ、システムの対象となる業務の範囲の 明確化を通じて、標準的な業務改善モデルを策定するとともに、システムの標準化に 関する指針を作成する。 ② 校務に関する文書等の電子化・標準化 指導要録、通知表、保健日誌等、校務に関する文書等の様式の統一化・標準化(モ デル様式の作成)を図るとともに、当該様式の普及を促進する。 ③ 統合型校務支援システムの共同調達・運用の促進 システムの導入コストの低減の観点から、複数自治体によるシステムの導入・運用 に向けた考え方を整理する。 (2)ICT活用教育アドバイザー派遣事業 文部科学省にICT活用教育アドバイザリーボードを設置して、ICT環境の整備 を図ろうとする自治体のニーズに応じてアドバイザーを派遣し、ICTを活用した教 育の推進計画やICT機器整備計画(機器購入の調達手法を含む)の策定や校務支援 の在り方についての留意事項等の助言を行う。 (3)調査研究 教員のICT活用をサポートするICT支援員の育成や、情報活用能力調査の今後 の在り方に関する調査研究を実施する。 - 27 - - 28 - (平成28年度予算額 261百万円) 平成29年度予定額 171百万円 English 【46地域へ派遣】 事例を集約し、教育委員会担当者の参考とな る実践的なマニュアルを作成。 ICTを活用した教育の推進計画やICT機器整 備計画の策定や校務支援のあり方についての 留意事項等の助言を実施。 ICT環境の整備を図ろうとする自治体のニーズ に応じて「ICT活用教育アドバイザー」を派遣。 教職員の業務改善、統合型校務支援システムの調達コストの削減 ICT活用指導力の向上・環境整備の促進 調査研究等で得られたノウハウについて、実践事例マニュアルの作成・配付等を通じて全国で共有 システムの導入コストの低減の観点から、複数自治体によるシステム の導入・運用に向けた考え方を整理する。 統合型校務支援システムの共同調達・運用の促進 指導要録、通知表、保健日誌等、校務に関する文書等の様式 の統一化・標準化(モデル様式の作成)を図るとともに、当該様式 の普及を促進する。 校務に関する文書等の電子化・標準化 統合型校務支援システムの普及実態を踏まえ、システムの 対象となる業務の範囲の明確化を図り、標準的な業務改善 モデルを策定するともに、システムの標準化に関する指針を 作成する。 システムの対象となる業務の範囲の明確化 校務に係る業務分析・標準化及び、統合型校務支援システムの共同調達・運 用のための指針等を作成し、学校・教育委員会関係者への普及を促進する。 2.ICT活用教育アドバイザー派遣事業 1. 教職員の業務改善を図る観点などから、教育委員会における校務の情報化を推進するため、「統合型校務支援システム」の導入の促進に 資する取組を実施する。 2. ICT環境の整備・充実等を図る取組を支援するため、「ICT活用教育アドバイザー」の自治体への派遣を行う。 1.校務におけるICT活用促進事業【新規】 事業 概要 現状 ICTを活用した教育の取組に地域間で差異が生じており、自治体の状況に応じたサポート体制の構築が必要 ICTを活用した教育推進自治体応援事業 9.次世代学校支援モデル構築事業 (新 29年度予定額 規) 138百万円 1.事業の要旨 学校において普及が進んでいる統合型校務支援システムを、出席管理等の単なる帳票 の電子化にとどめず、これらの校務の情報を学習記録データ(学習履歴や学習成果物等 の授業・学習の記録)等と有効につなげ、学びを可視化することを通じ、教員による学 習指導や生徒指導等の質の向上や、学級・学校運営の改善等に資することを目指し、そ のための学校における活用の在り方、個人情報としての学習記録データの管理の在り方、 学習記録のデータ化の方法、システム要件(情報セキュリティ対策を含む)等について の実証研究を行う。 2.事業の内容 総務省と連携しつつ、各地域・学校において、校務系のシステムと授業・学習系システ ムを連携し、学習記録データ等の可視化・共有・分析等を通じ、「児童生徒自身の振り返 り」、「学級・教科担任の個に応じたきめ細やかな指導の実現」、「学校全体の運営改 善」等に活用することにより、学校教育の質の向上を図るための実証研究を通じて、以下 の点を中心に整理を行う。 ①学校現場のニーズに即した活用方策 ※どのような学習記録データ等を可視化・共有・分析した場合に、学習指導や学級・学校運 営の質の向上等に活用可能かといった活用モデルの整理 ②個々の児童生徒の学びの活動をデータ化し、活用できる仕組みを構築する際の学習 個人情報等を含む記録データ等の取扱い ※児童生徒のテスト結果や作品等をサーバに保存し共有・分析等する際の個人情報等の考え 方の整理 ③情報セキュリティを確保することを前提としたシステム要件や認証の在り方等のシ ステム設計上の技術的考え方 ※児童生徒の成績等の個人情報をセキュアな環境で取扱いつつ、学習指導等において有効に 活用するためのデータ整理・保存やデータ連携、認証の在り方等の技術的課題の整理 ※実証研究の実施に当たっては、文部科学省は上記①及び②について、総務省は上記③ について主に整理をする。 - 29 - - 30 - 平成29年度予定額138百万円(新規) 授業準備 学校運営支援 学 校 教室 授業 指導力強化 日々の記録 個に応じた学び ポートフォリオ 校務系 システム 授業・学習系シ ステム カリキュラム マネジメント 学級運営支援 〇一人一台のコンピュータ環境による学習記録データの活用 保存・記録 校務系と授業・学習系システムの 連携によるPDCAサイクル 振り返り 評価の蓄積 事務データ 教育委員会 個人学習 データ 家庭学習 支援 政策立案 支援 ※総務省と連携し、全国5地域・各地域3校で実証 〇家庭・地域への情報提供 学び直し 支援 家庭・地域 〇データの活用による現状分析 (将来的には、教育委員会における政策立案等への活用も視野) 〇データを活用した指導力向上や学びの質の向上 〇教員の経験に基づく学校運営からデータに基づく学校運営へ転換 実現」、「学校全体の運営改善」等に活用 学習記録データ等の可視化・共有・分析等を通じ、「児童生徒自身の振り返り」、「学級・教科担任の個に応じたきめ細やかな指導の (主な課題) ① 日々の学習記録等は、学級・教科担任と児童生徒の間でアナログに共有 ⇒ 教員による学習指導・生徒指導等のばらつきを解消 学校全体としての指導力向上の必要性 ② 既存の統合型校務支援システムは、帳票の電子化(出欠管理等)が中心 ⇒ 学期末の成績処理のみならず、日々の学習指導・生徒指導、学級運営、学校運営 等の改善に役立てる データの有効活用の必要性 ※統合型校務支援システムとは、「教務系(成績処理、出欠管理、時数等)・保健系(健康診断表、保健室管理等)、指導要録等の学籍関係、学校事務系などを統合した機能を有しているシステム」のこ とを言い、その普及率は、現在約4割 ※総務省と連携:文部科学省は学校におけるデータ活用方策等について検証し、総務省は情報セキュリティを確保することを前提としたシステム要件等の技術的な課題について検証。 ○ 統合型校務支援システム(※)を発展させ、これらの校務の情報を学習記録データ(学習成果物等の授業・学習の記録)等と有効につなげ、学びを可視化 することを通じ、教員による学習指導や生徒指導等の質の向上や、学級・学校運営の改善等に資するための実証研究を実施する。 事業の概要 次世代学校支援モデル構築事業 職員室
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