商品量目立入検査(年末年始時期)の結果について

商工労働部
News Release
計量検定所
担当:上野
電話:(直通)076-422-0551
平成 29 年 1 月 11 日
りょうもく
商品 量 目 立入検査(年末年始時期)の結果について
富山県、富山市、高岡市では、商品の購買が多い年末年始時期に、適正計量の
推進により消費生活における計量の安全を確保するため、計量法に基づきスーパ
ーマーケットや小売店への立入検査を実施しました。
1 商品量目立入検査の概要
店頭に陳列されている食料品が「表示内容量」どおり正しく計量されているか、内容量が法定の量
目公差(許容誤差)を超えて不足する商品が販売されていないかについて、抜き取り検査を行いまし
た。
(1) 検査実施機関
(2) 検査期間
(3) 検査対象
富山県計量検定所、富山市消費生活センター、高岡市共創まちづくり課
平成 28 年 11 月 28 日~平成 28 年 12 月 9 日
食料品(食肉類、魚介類、野菜、惣菜、その他)
2 検査結果
検査店舗数
28 戸
うち、不適正店舗数
2 戸 (7.1%)
検査個数
2,685 個
うち、不適正商品数
35 個 (1.3%)
※不適正店舗:検査個数に占める不適正商品数の割合が5%を超えた店舗
※不適正商品:計量法に定められた量目公差(許容誤差)を超える量目不足商品
3 検査結果の比較
昨年中元時期の検査結果に比べ、不適正店舗数の割合、不適正商品数の割合ともに減少していま
す。不適正商品は、野菜が最も多く、次いで魚介類、惣菜の順でした。
年末年始時期(今回)
中元時期
不適正店舗数
2 戸(7.1%)
検査店舗数
28 戸
不適正商品数 35 個(1.3%)
検査個数
2,685 個
不適正店舗数
9 戸(23.7%)
検査店舗数
38 戸
不適正商品数 80 個(2.7%)
検査個数
2,997 個
4 量目不足の主な原因
(1) 風袋量の無視・軽視(風袋:トレー、ラップ、たれ、吸水紙など)
...
・ はかりへの風袋引き設定ミス。
・ ラップ、吸水紙などを風袋として考えていない。
(2) 乾燥などによる自然減量
・ 野菜を長時間陳列したことに伴う水分蒸発による減量。
5 不適正事業者への措置
・
・
店舗責任者に対し、計量担当者に対する教育を徹底し、自主点検を行うよう指示しました。
水分蒸発による自然減量が原因と考えられる商品については、よりきめ細かな計量管理を行う
よう指導しました。
6 その他
今回の結果はホームページに掲載するとともに、関係機関へデータ提供を行います。
今後とも消費者保護と適正計量の確保のため、定期的に商品量目立入検査を実施します。
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<詳細は別紙のとおりです>
(別紙)
<詳
細>
商品量目立入検査は、県民の消費生活の安全を守るため、計量法に基づき日常消
費される商品を製造及び販売する事業所へ立入検査を行うことにより、適正な計量
の実施の確保を図ることを目的にしています。
1 検査の概要
(1) 対象店舗
スーパーマーケット、小売店あわせて 28 戸。
※ 県内の検査(監視)の所管は次のとおり。
富山市内:富山市市民生活部
高岡市内:高岡市市民生活部
上記以外:富山県商工労働部
消費生活センター
共創まちづくり課
計量検定所
検査店舗数
10 戸
6戸
12 戸
検査個数
403 個
552 個
1,730 個
(2) 検査期間
平成 28 年 11 月 28 日~平成 28 年 12 月 9 日
(3) 検査対象品目
食肉、魚介、野菜、惣菜など日常頻繁に消費される食料品で、内容量が表示
されているもの。
(例:豚肉小間切れ、すり身、れんこん、ポテトサラダ、マカロニ、茶な
ど。)
2 検査結果
(1) 検査店舗 28 戸のうち、不適正(下記注参照)な店舗が 2 戸あり、その割合
は全検査店舗数の 7.1%でした。
【表1】 検査を行った店舗の集計
不
適 正
検査店舗数
店舗数
同率(%)
富山市
10
2
20.0
高岡市
6
0
0.0
上記以外の市町村
12
0
0.0
合計(県全体)
28
2
7.1
※ 不適正店舗とは、検査を行った商品数に占める不適正商品数の割合が5%を
超えた店舗をいいます。
不適正商品とは、計量法で定められた量目公差(許容誤差)を超え不足して
いる商品をいいます。(商品の種類ごとの量目公差は末尾の参考に記載)
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(2) 検査個数 2,685 個のうち 35 個の量目不足があり、その割合は全検査個数の
1.3%でした。
【表2】 商品の計量状態
検査個数
過量
正量
量目不足
量目不足率
食肉類
524
2
519
3
0.6%
魚介類
550
0
542
8
1.5%
野菜
592
1
574
17
2.9%
惣菜
514
2
506
6
1.2%
その他
505
9
495
1
0.2%
計
2,685
14
2,636
35
1.3%
※ 商品の計量の難しさ等により、それぞれの商品に量目公差(許容誤差)が規
定されており、それを超える量目不足は計量法違反となります。
量目公差は商品の種類とその表示量により異なり、100g を超え 500g 以下の
食肉では表示量の2%、100g を超え 500g 以下の魚介、野菜、惣菜などは3%
と決められています。
なお、内容量が表示量の 10%を超える過量のものについても指導の対象とな
ります。
3 量目不足の主な原因
(1) 風袋量に対する注意不足(風袋:トレー、ラップ、たれ、吸水紙など)
...
・ はかりへの風袋引きの設定ミス。
・ ラップ、吸水紙などを風袋として考えていない。
(2) 水分蒸発に対する注意不足
・ 野菜の 85%~95%は水分。長時間の陳列により水分が蒸発し、減量して
しまう。
(3) その他
・ 粗雑な計量による計量自体のミス。
【表 3】量目不足の主な原因
量目不足の主な原因
量目不足全数
風袋量の
無視・軽視
乾燥などの
自然減量
その他 (粗雑な
計量など)
35
21
12
2
4 不適正商品・不適正店舗などに対する措置等
(1) 店舗管理者に対し、計量担当者への教育と計量管理体制の見直しを指示し、
正確な計量を励行するよう厳重に注意しました。
(2) 水分蒸発による自然減量が原因と考えられる商品については、よりきめ細か
な計量管理を行うよう指導しました。
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5 今後の対応
① 今回の結果はホームページに掲載し、消費者、製造・販売事業者などに広く
情報を提供します。
② 県・富山市・高岡市の連携を強化し、立入検査の検査結果を活用して事業者
に対し適切な指導を行います。
③ 今後とも商品量目立入検査を実施し、消費者保護と適正計量の確保に努めま
す。また、消費者自らが計量に関心を持っていただけるよう、試買調査会な
どにおいて、計量思想の普及・啓発を図ります。
【参
考】
主な商品と量目公差
量目公差表【1】
主な商品
表示量
5g
食肉、ハム、ウインナー、塩
たらこ、塩かずのこ、精米、
もち、お茶、コーヒー、菓子
量目公差
以上
50g以下
4%
50gを超え
100g以下
2g
100gを超え
500g以下
2%
500gを超え
1kg以下
1kgを超え
25kg以下
など
10g
1%
量目公差表【2】
主な商品
表示量
5g
惣菜などの調理食品、野菜、
漬物、果物、乾めん、魚、
貝、乾燥魚介類
量目公差
以上
50g以下
6%
50gを超え
100g以下
3g
100gを超え
500g以下
3%
500gを超え
1kg以下
1kgを超え
25kg以下
など
※
15g
1%
量目公差は、表示量に対して実量が不足している場合に適用されます。
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