募集要項 - 水産研究・教育機構

任期付研究員(テニュアトラック制)募集要項
国立研究開発法人水産研究・教育機構では標記職員の採用を予定しております。
任期付研究員の採用は、緊急な行政的・社会的ニーズに対応して短期間に集中して問題解決に取
り組むことが必要となった場合に、独立して研究する能力を備え、高い資質を有する研究者を問題
の解決に当たらせるとともに次世代の創造的な研究を推進する能力を持つ研究者として育成する観
点から行うものであり、今回の募集内容、応募条件、選考方法等は下記のとおりです。
1.募集研究課題、採用予定場所
別表1~8のとおり
2.採用人数
別表ごと各1名
3.任
期
採用日から4年間(平成29年4月1日~平成33年3月31日)
4.採用予定日
平成29年4月1日(採用日については応相談)
5.応募条件等
(1)募集研究課題に関連する「博士」の学位を有する方、又は取得見込みの方(採用日前に
取得可能な方に限る)
(2)任期付研究員として研究課題を担当するために必要な知識、能力又は技術を有する方
(3)日本国籍を有してない場合は、採用予定日までに日本国内で就労するために必要な在留
資格を取得すること
6.応募手続き
(1)応募書類
①履歴書
(市販のA4判用紙(JIS規格相当)に、6ヶ月以内に撮影した写真を貼付す
ること。連絡のための電話番号・E-mailアドレスを必ず記載すること。
賞罰の欄に取得した学位・課題・取得年月日を記載すること 。)
②最終学歴の卒業(又は見込み)証明書
③最終学歴の成績証明書
④学位授与(又は見込み)証明書
⑤これまで行ってきた研究の概要(1,200字程度)
(記載例を参照の上、作成すること。記載例は当機構ホームページ(採用情
報)に掲載 。)
⑥研究業績報告書
(別紙様式に従って研究課題、背景、方法、成果、評価、発表論文等を記載
すること。書式例は当機構ホームページ(採用情報)に掲載 。)
⑦応募研究課題確認票(別紙様式)
⑧日本国籍を有しない方は、在留資格を確認できる書面の写し
⑨書類選考結果通知文書送付用封筒
(長形3号の封筒に82円分の切手貼付。応募者が確実に受け取れる宛先、
宛名を記載すること 。)
(2)応募方法
上記の応募書類一式を平成29年2月6日(月)までに下記へ提出して下さい。
〒220-6115
神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-3 クイーンズタワーB15階
国立研究開発法人水産研究・教育機構 経営企画部 人事課 人事第1係あて
※封筒に「任期付研究員応募書類在中」と朱書きして下さい。
なお、複数の研究課題へ応募することも可能ですが、その場合は研究課題毎に応募書類一
式を提出して下さい。
7.選考方法
(1)書類選考
提出のあった応募書類により選考を行い、選考結果に関する通知文書を平成29年2月
上旬に発送する予定です。
(2)面接試験
①実施日時、場所及び試験内容
日
時:平成29年2月21日(火)
※ 時間については該当者に別途連絡致します。
場
所 : 神奈 川 県 横 浜 市 西 区 み な と み ら い 2 - 3 - 3 ク イ ー ン ズ タ ワ ー B 1 5 階
内
容:プレゼンテーション及び個別面接
国立研究開発法人水産研究・教育機構
本部
プレゼンテーションは、応募者がこれまで行ってきた研究の概要と応募研究
課題に対する抱負について、15分程度行っていただきます。その他の詳細
については、該当者に別途連絡致します。
②試験結果の通知
結果通知文書を平成29年3月上旬に発送する予定です。
参考:採用までのスケジュール
応募書類締め切り
平成29年
2月
6日(月)
↓
書
類
選
考
↓
書類選考結果通知発送
平成29年
2月上旬
平成29年
2月21日(火)
平成29年
3月上旬
平成29年
4月
↓
面接試験
↓
面接試験結果通知発送
↓
採
用
1日
8.身分・処遇等
○国立研究開発法人水産研究・教育機構職員就業規則
○国立研究開発法人水産研究・教育機構任期付研究員及び特定任期付職員給与規程
に基づき決定(詳細はお問い合わせ下さい 。)
9.その他
(1)採用後に希望者にはテニュア審査を実施し、テニュア獲得の場合はパーマネントとして採
用します。
(2)応募・受験に関する一切の費用は、応募者の負担となります。
(3)応募書類は返却しませんのでご了承願います。なお、応募書類に記載された個人情報は選
考の目的以外には使用しません。
(4)当機構は、男女共同参画に向けて、出産・子育てに関する環境整備に取り組んでおり、女
性の応募を歓迎しています。
10.申込先・応募に関する問合せ先
国立研究開発法人水産研究・教育機構
経営企画部 人事課 人事第1係
電話:045-227-2763
Mail:[email protected]
※研究課題に関する問合せは、別表に記載の問合せ先にお願いします。
別表1
採用場所
東北区水産研究所 資源環境部 海洋動態グループ
塩釜市新浜町3-27-5
「北西太平洋における浮魚類の資源変動及び漁場形成に関与する海洋環境要因の解明」
1)浮魚類の資源変動及び漁場形成に関与する海洋環境要因の抽出
研究課題名
2)漁場への来遊機構に係る水塊変動過程の解明
3)漁場形成予測ならびに海洋モニタリング技術の開発と高度化
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
近年、マサバ、マイワシ資源の増加傾向が続いている。マイワシ、マサバは資源水準の低い
状態が数十年続いてきただけに現場の期待も大きく、今後の資源動向に対する関心が高い。
特に、2014年以降、PDO偏差が負から正に変わったことで、今後、親潮勢力の強化等、北西太
平洋における浮魚類を取り巻く海洋環境が大きく変わる可能性も高く、資源水準の適正な判断
や資源評価精度の向上のため、海洋環境と資源変動要因との関係解明が強く望まれる。
さらに燃油高騰や外国漁船の動向等を受け、現場からは漁期・漁場の季節的な変動のタイミ
ング、各漁場における量的な分配等の予測に対する要望がある。こうした要望に応えるために
は、漁場への来遊機構の解明、すなわち浮魚類の回遊に関与する水塊変動過程など環境要
因を詳細に把握・解明し、海洋環境の変動特性と予測可能性を調べ、最終的には漁場形成予
測技術として収斂させていくことが必要である。なお、マサバについては平成28年度からNPFC
(北太平洋漁業委員会)において漁業管理に関する具体的な議論が始まり、漁場形成メカニズ
ムの把握、回遊・成長過程に及ぼす海洋環境の影響の解明が喫緊の課題となっている。
こうした資源変動要因や漁場形成機構を解析するため、次に掲げる研究開発業務を行う。
①海洋観測、衛星観測、海洋モデルの膨大な情報から漁場及び資源変動に関係する海洋環
境要因を抽出し、海洋環境の変動機構を総合的に解析する。
②浮魚類の回遊に影響を与える水塊変動の過程や海洋環境の変動特性を解析し、漁場へ
の来遊機構との関係を検討する。
③漁場形成予測の高度化・高精度化に必要な、現場観測ならびに水中グライダーなど最新
の海洋観測技術の利用・開発を実施する。
東北区水産研究所業務推進部長 藤井 一則
TEL:022(365)9922
別表2
採用場所
中央水産研究所 経営経済研究センター 漁業管理グループ
横浜市金沢区福浦2-12-4
「漁業関係者による自主的管理の自己評価および高度化手法の開発」
研究課題名 1)資源管理計画と浜の活力再生プランによる現場の取組の自己評価ツールの開発
2)現状評価結果に基づく改善案の提案と現場の合意形成手法の構築
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
水産物の安定供給と水産業の健全な発展のためには、行政機関による法的措置とともに漁
業関係者による自主的な取り組みが極めて重要である。我が国における資源管理の推進と漁
村活性化のための主要施策として、「資源管理計画」と「浜の活力再生プラン」があり、「資源管
理計画」は、漁業種類ごとあるいは魚種ごとに、資源の持続可能な利用を実現することを目的
として、漁業者団体が中心となって自ら策定する計画である。また、「浜の活力再生プラン」は、
個々の漁業現場の状況に応じた、地域活性化のための様々な取り組みを、現場関係者が自ら
立案し策定する計画である。これら二つの施策の共通点は、現場関係者による主体的な取り組
みと国・都道府県等による公的な取り組みを連携させることにあり、これは平成26年7月に水産
庁より発表された「資源管理のあり方検討会取りまとめ」の趣旨に沿ったものである。
こうした漁業関係者による自主的な取り組みをさらに発展させるためには、漁業者自身が自
己評価に基づいて改善を図り、さらに現場での合意形成を進める必要がある。
これらの課題に対応するために、次に掲げる研究開発業務を行う。
①資源管理計画や浜の活力再生プランによる取り組みの内容を各現場の関係者が客観的に
整理・評価するための手法を開発する。
②上記手法により得られた評価結果に基づいて、管理の取り組みを高度化・改善するための
方向性を現場関係者が自ら検討するとともに、その結果を社会実装(検討結果に現場関係者
が合意し、実際に取り組みに反映させること)するための方策を提案する。
中央水産研究所業務推進部長 野上 欣也
TEL:045(788)7601
別表3
採用場所
中央水産研究所 資源管理研究センター 資源管理グループ
横浜市金沢区福浦2-12-4
「国際対応を睨んだ我が国資源の資源管理システムの頑健性の評価と改善」
研究課題名 1)我が国の主要な魚種に適用できる統合型資源評価モデルの開発と資源評価の試行
2)国際水産資源調査・評価推進事業への対応
2015年より国際管理の対象資源として注目されているマサバ太平洋系群については,現行の
資源評価結果と管理方策の信頼性・頑健性を国際的・客観的な評価手法を用いて示す必要が
ある。本研究は,国際的に標準的に利用されている資源評価及び資源管理のための生物学と
統計学を統合した解析手法モデルである統合型資源評価モデル(統合モデル)・管理戦略評価
手法(MSE)を本種に適用し,日本が本種に対しておこなっている資源評価手法・管理方策の頑
健性を評価することを目的とし,我が国で実施している資源評価・管理の頑健性を対外的にア
ピールする。さらに開発した統合モデル・MSEを我が国の他の資源に適用することにより,我が
国全体の資源評価・管理の精度向上も目指す。これらの業務は,既存の統合モデルや現状の
我が国の資源評価手法の問題点を整理し,短期間でのモデル改良・開発のために最も効率的
なプログラミング手法により執り行う必要がある。
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
中央水産研究所業務推進部長 野上 欣也
TEL:045(788)7601
別表4
採用場所
中央水産研究所 水産物応用開発研究センター 衛生管理グループ
横浜市金沢区福浦2-12-4
「水産物に含まれる海洋生物毒ならびに生理活性物質に関する分析化学的研究」
研究課題名 1)海洋生物毒の分析および精製技術に関する研究
2)水産物に含まれる生理活性物質の探索と評価技術に関する研究
近年、貝毒など海洋生物毒の監視は、動物検査法から機器分析法等の高度な検査法に移行
することが世界的な潮流となっている。わが国でも2015年に下痢性貝毒の公定法が機器分析
法に移行したことにより、二枚貝の安全性が向上するとともに漁業者収入も増加傾向にある。
下痢性貝毒に続き、麻痺性貝毒など様々な海洋生物毒の分析技術や標準毒の精製技術の開
発は、わが国の海洋生物毒の監視体制を高度化する上で不可欠である。
本研究は、主に魚介類や藻類に含まれる海洋生物毒や生理活性物質の分析化学的なアプ
ローチにより、当面は、貝毒成分の分析技術や精製技術の高度化に取り組むとともに、水産生
物に含まれ重要な生理活性を示す物質についても分析技術の開発を行い、シガテラやアオブ
ダイなどの魚毒や、二枚貝や藻類に含まれる機能性成分など重要成分や未知成分の探索を
行う。
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
中央水産研究所業務推進部長 野上 欣也
TEL:045(788)7601
別表5
採用場所
日本海区水産研究所 資源管理部 資源管理グループ
新潟市中央区水道町1丁目5939-22
「日本海におけるバイオロギング手法の活用によるブリ等の回遊生態の高精度把握とその応
用」
研究課題名 1)バイオロギング手法を活用したブリやサケ等の回遊生態の高精度把握手法の開発
2)日本海中部海域等におけるブリの漁場形成機構の解明
3)人工構造物がブリやサケ等の回遊生態へ及ぼす影響に関する基盤的知見の整理
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
ブリ資源は現在高位増加傾向にあるが、海況によって沿岸各地への来遊動向が変化し、時
期や海域によっては漁獲量が減少するなど、資源状態と漁況が整合しない状況が生じている。
また、サケ資源についても、近年は年々の回帰率の変動が激しく回遊生態の解明を含めた原
因究明とそれに基づく対策が求められている。そこで、ブリの回遊生態を高精度に把握して精
細な時空間スケールでの漁場形成機構を解明し、サケの回遊生態を科学的データに基づいて
把握するとともに、それらのデータを用いて資源状態の正確な把握に結びつけることが求めら
れている。そのため、アーカイバルタグ等のバイオロギング手法と海洋物理モデル等を組み合
わせたブリやサケ等の回遊生態の高精度把握手法を新たに開発する必要がある。さらに、近
年、日本海沿岸各地では大規模な洋上風力発電事業計画が相次いで公表され、洋上風力発
電施設のような人工構造物が漁業に及ぼす影響、特に漁業資源やブリやサケ等の回遊魚の
生態に及ぼす影響の把握が求められている。
これらの課題に対応するために、本研究では、以下の研究開発業務を行う。
①バイオロギング手法を活用したブリやサケ等の回遊生態の高精度把握手法の開発:ブリに
ついては、過去のアーカイバルタグのデータを掘り起こし、最新技術を適用することで回遊行動
の再解析を行うとともに、過去の標識放流、海洋環境、漁獲動向に関する情報を整理・解析す
ることにより、回遊生態を高精度に把握する手法を開発する。サケについては、ブリで開発した
手法も含めバイオロギング手法を用いた回遊生態解明のための基礎的知見を収集・整理し、
手法の適用を試みる。
②日本海中部海域等におけるブリの漁場形成機構の解明:上記①の手法により、近年の日
本海中部・北部海域におけるブリの回遊範囲の変化の要因を明らかにして漁場形成機構の解
明に結びつける。得られた成果の一部はブリ資源の増加要因の解明のための調査研究にも活
用するとともに、ブリ資源調査の関係機関との連携のもと、冬春季の日本海中部海域を主たる
ターゲットとした漁況予測に必要な基盤情報として整理する。
③人工構造物がブリやサケ等の回遊生態へ及ぼす影響に関する基盤的知見の整理:上記①
と②で得られたブリやサケ等の回遊生態と漁場形成機構に関する研究開発の成果に基づい
て、洋上風力発電施設のような人工構造物がブリやサケ等水産生物の回遊生態へ及ぼす影
響を解析し、漁業の健全な発展と調和のとれた人口構造物の設置を検討する際の基盤的知見
として整理する。
日本海区水産研究所業務推進部長 加藤 修
TEL:025(228)0634
別表6
採用場所
国際水産資源研究所 かつお・まぐろ資源部 かつおグループ
清水市清水区折戸5-7-1
「カツオ・ビンナガの資源動態をふまえた資源管理方策の開発」
1)標識データ及び漁業データの分析による、対象種の時空間分布と、海域間の移動量推定
研究課題名 方法の開発、及びその資源評価モデルへの適用
2)海洋環境データと、エネルギー収支モデルによる、来遊量変動機構の解明
3)来遊量変動要因を考慮した資源管理方策の開発
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
中西部太平洋のカツオ・ビンナガは中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で管理される国
際資源であるとともに、日本近海でも大規模に漁場が形成される重要種であることから、日本
が資源評価及び管理に主体的に関与する上で、日本近海への来遊量変動機構を解明すること
は重要な研究課題である。
特にカツオについては、中西部太平洋全体としては資源が健全な状態にあると評価されてい
る一方で、日本沿岸域への来遊量が低迷し、日本の南方海域から近海までの回遊に加えて、
近海~沿岸域での回遊実態を詳細に明らかにすることが急務になっている。また、WCPFC科
学委員会において、温帯域~亜熱帯域での標識調査の強化が勧告されている。さらに、ビンナ
ガも、北西太平洋における竿釣船等の漁獲対象として重要であり、詳細な漁場予測を行ない、
操業の効率化へ貢献することが期待される。
課題の推進に必要な分布や移動の分析は、電子標識により個体の分布移動を高精度に分
析することが可能となっているが、現状では、それらの情報を資源評価モデルへ適用する方法
については十分に検討されていない
本研究は、中西部太平洋における海洋特性を考慮した標識調査の設計を行い、標識から回
収されるデータを分析するとともに、海洋環境データや漁獲データと合わせて、総合的に分析す
る。その成果をもとに、資源評価結果の精度向上を図るとともに、日本近海へのカツオ・ビンナ
ガの来遊量変動機構について研究を進める。
得られた成果は、カツオはWCPFC科学委員会、ビンナガは北太平洋におけるまぐろ類国際科
学委員会(ISC)への報告書、また来遊量予測に関する成果は沿岸漁業者への情報提供に活
用する。学術的な成果については、順次学会・学術誌等で公表する。最終的には、資源学的な
考察に基づき、中西部太平洋におけるカツオ・ビンナガの資源評価・管理方策の提案に貢献す
る。
以上により、本研究は、カツオ・ビンナガの資源動態をふまえた、来遊量変動要因を考慮した
資源管理方策を開発する。
国際水産資源研究所業務推進部長 八吹 圭三
TEL:054(336)6022
別表7
採用場所
国際水産資源研究所 外洋資源部 外洋生態系グループ
横浜市金沢区福浦2-12-4(中央水産研究所内)
「水産物の持続可能な利用に向けた我が国漁業の海洋環境・生態系影響評価手法の開発」
1)我が国周辺水域の生態系モデルの構築
研究課題名
2)漁業が海洋環境・生態系へ与える影響の評価手法の開発
3)我が国漁業が海洋環境・生態系に与える影響の評価
本研究は、我が国水産物の持続可能性評価の一環として、漁業が海洋環境や生態系に及ぼ
す影響を評価し、漁業者や管理者だけでなく一般市民も対象として情報発信することを目的と
する。そのために必要となる我が国周辺水域の生態系モデルを構築し、他国水域との比較や
経年変化の追跡等を通じて評価指標と基準値を開発する。また、カーボンフットプリント等漁業
活動が大気や水質に与える負荷を評価する手法を開発する。開発した手法を用いて我が国漁
業が環境・生態系に及ぼす影響を実際に評価する。また評価結果の発表においては、学術論
文の刊行や行政施策への提言だけでなく、一般市民に分かりやすい形での情報発信も行う。
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
国際水産資源研究所業務推進部長 八吹 圭三
TEL:054(336)6022
別表8
採用場所
西海区水産研究所 資源生産部 藻類・沿岸資源管理グループ
長崎県長崎市多以良町1551-8
「九州南部等に成立する小型海藻や単年性海藻による藻場の機能評価と造成技術の開発」
1)小型海藻や単年性海藻藻場の現存状況及び年・季節変動等の解明
研究課題名
2)小型海藻や単年性海藻の水産資源生物に対する機能評価
3)温暖化等に対応可能な藻場の造成技術の開発
本研究は、南方域に見られる小型海藻等の生態及び繁殖などの情報収集や水産資源生物
に対する生態的役割などの研究を深化させ、今後の海藻群落の衰退を防ぐため、温暖化等に
対応可能な新たな藻場の造成技術の開発を行う。また、西海区水産研究所が実施している環
境変化が藻場生態系に及ぼす影響の評価や、藻場生態系の保全・修復技術の開発に関する
研究のうち、特に九州南部等に成立している藻場の実態解明や、離島漁業振興のための小型
海藻や単年性海藻を用いた藻場造成手法の開発も行う。
研究業務
内容
研究業務内容に
関する問合せ先
西海区水産研究所業務推進部長 青野 英明
TEL:095(860)1625
応募研究課題確認票
ふりがな
氏名
あなたが応募する研究課題の番号に○をつけて下さい。
1.「北西太平洋における浮魚類の資源変動及び漁場形成に関与する海洋環境要因の解明」
2.「漁業関係者による自主的管理の自己評価および高度化手法の開発」
3.「国際対応を睨んだ我が国資源の資源管理システムの頑健性の評価と改善」
4.「水産物に含まれる海洋生物毒ならびに生理活性物質に関する分析化学的研究」
5.「日本海におけるバイオロギング手法の活用によるブリ等の回遊生態の高精度把握とそ
の応用」
6.「カツオ・ビンナガの資源動態をふまえた資源管理方策の開発」
7.
「水産物の持続可能な利用に向けた我が国漁業の海洋環境・生態系影響評価手法の開発」
8.
「九州南部等に成立する小型海藻や単年性海藻による藻場の機能評価と造成技術の開発」