ヨー サン 塗膜を柔らかくして、 保護する機能に貢献 Y O プロダクト N A S CT U D P R O S トピックス IC TOP さまざまな色彩で美しく塗装された自動車。 塗装には美観を与える以外に、 自動車を保護するという重要な役割があります。 今回は、 自動車ボディーの金属をさびや傷から保護する塗装と、 塗膜に柔らかさを加えてそれを支える陰の立役者についてご紹介します。 2017 新春 No.500 09 SANYO PRODUCT TOPICS サンヨー プロダクト トピックス り ま せ ん。自 動 車 ボ デ ィ ー の 強 えているといっても過言ではあ 場 合、つ ね に さ び る 危 険 性 を 抱 光や風雨にさらされる自動車の デ ィ ー を 守 る 機 能 と、三 洋 化 成 の 塗 装 を 例 に、さ び や 傷 か ら ボ て 行 わ れ ま す。今 回 は、自 動 車 きや塗装などの表面処理によっ る自動車ボディーの防錆は、めっ が 主 流 と な っ て い ま す。各 層 の 現在、自動車の塗装は4層塗装 がりました。 ことで、自動車の大量生産につな り、乾燥時間が大幅に短縮できた ぼう せい 自動車のボディーは鉄を薄く板 度 を 維 持 す る た め に、さ び は 大 自動車ボディーに さびは大敵 状に伸ばした鋼板でできていま 主 な 役 割 は、ボ デ ィ ー か ら 見 て 1 層 目 が 防 錆、2 層 目 が 小 石 な の製品がそれにどのように貢献 しているかについてご紹介しま どのはねによる傷を防ぐ耐チッ 敵なのです。 一般に自動車の平均使用年数は す。 す。鉄 は 金 属 の 中 で も 強 く て 加 工 し や す く、自 動 車 の ボ デ ィ ー 年 程 度 と い わ れ て お り、自 動 さ び や す い の が 難 点 で す。特 に す。そ の 耐 久 性 を 大 き く 左 右 す 車には高い耐久性が要求されま を練り込んだ亜麻仁 と、古 く は 防 錆 顔 料 そのため、防錆機能を付与する1 に 触 れ さ せ な い こ と が 必 要 で す。 さびを防ぐには、鉄を酸素や水 防食効果の高い 電着塗装 です。 まざまな役割を果たしているの か ら 保 護 す る 機 能 を は じ め、さ 塗 装 は、こ の よ う に 鋼 板 を さ び 防 水 性、光 沢 の 付 与 な ど で す。 層 目 が 着 色、4 層 目 が 耐 候 性、 ピ ン グ 性 や 下 地 機 能 の 付 与、3 に 適 し た 性 質 を 持 っ て い ま す が、 一 年 中 屋 外 で 使 用 さ れ、直 射 日 4層塗装の 1層目で さびを防ぐ 塗 装 の 目 的 は、素 材の保護と美観やさ まざまな機能を与え る こ と に あ り ま す。 産業用の鉄の防錆塗 油をテルペン油など 層目は、細部まで均一に全面塗装 料の歴史をひも解く で希釈したものが使 できる電着塗装が主流となってい に わ れ て い ま し た。そ ます。電着塗装とは、組み立てが ま れが速乾性に優れる 終わった自動車のボディー全体を あ ニトロセルロース 水系の電着塗料の入ったプールに ゆ ラッカーに置き換わ 三洋化成ニュース 10 12 SANYO PRODUCT TOPICS サンヨー プロダクト トピックス を流すことで、塗料を定着させる 浸しながら、ボディー全体に電流 こ で、塗 膜 の 耐 ク ラ ッ ク 性、密 が 落 ち る 可 能 性 が あ り ま す。そ 剥 が れ た り し や す く、防 錆 効 果 樹 脂 の た め、薄 い 塗 膜 で も 高 い ン で す。弾 性 に 優 れ た ウ レ タ ン に対応したウレタンエマルショ 洋化成はそうした市場のニーズ 化 が 進 む と み ら れ て い ま す。三 自動車塗装用塗料も急速に水系 に 応 え る べ く、高 性 能 の 製 品 を 塗装方法の一種。自動車の電着塗 耐チッピング性を付与できます。 していきます。 着 性 を 向 上 さ せ る た め に、塗 膜 ニューポール BP、 BPE シリーズ ポリエーテル 物︵ V O C ︶規 制 の 強 化 を 受 け て 、 後、政 府 に よ る 揮 発 性 有 機 化 合 装には、エポキシ樹脂を主成分と 三洋化成は、可塑剤または可と 開 発 し、お 客 さ ま と 社 会 に 貢 献 溶媒、防錆顔料、分散剤や可塑剤 う 性 付 与 剤 と し て﹃ニ ュ ー ポ ー 環境問題が深刻な中国では今 などの添加剤からなります。電流 ルB P 、B P E ﹄、﹃ サ ン ニ ッ ク ス を柔らかくして密着しやすくす を流すため、溶媒には水が使われ P P ﹄、﹃ グ リ シ エ ー ル ﹄ シ リ ー するカチオン電着塗料が使われま ています。溶剤系が主流だった自 ズ を ラ イ ン ナ ッ プ し て い ま す。 るための可塑剤を使います。 動車塗料の中で、いち早く水系化 こ れ ら を 使 用 す る と、防 食 性、 す。カ チ オ ン 電 着 塗 料 は、樹 脂、 したこの方法は、1970年代に い 性 質︶に 優 れ た 塗 膜 が 得 ら れ 可 と う 性︵柔 軟 で 折 り 曲 げ や す ていることから現在も自動車ボ ます。 お取り扱いいただく際は当社営業所にお問い合わせください。 また必ず「安全データシート」 (SDS) を事前にお読みください。 ご使用される用途における適性および安全性は、使用者の責任においてご判断ください。 開発され、優れた防食性能を持っ ディーおよび部品ラインに採用さ また、小石などのはねによって 年、自 然 環 境 へ の 配 慮 や 作 業 環 ウレタン樹脂 エマルション れています。 カチオン電着塗料に使われるエ 境の改善に向けて塗料の水系化 ユーコート シリーズ ポリウレタン樹脂であり、柔軟性、弾性、 強度、 密着性、 耐水性に優れ、 衝撃吸収 に役立つ。エマルションタイプのため水 系塗料に適する。 グリシジルエーテル 塗 膜 に 傷 が 付 く と、そ こ か ら 浸 水 す る 原 因 に な る た め、2 層 目 で 食 い 止 め る 必 要 が あ り ま す。 この耐チッピング性には衝撃を 吸 収 す る 柔 ら か さ だ け で な く、 強 度 も 必 要 で、弾 性 に 優 れ た ウ ポキシ樹脂は防錆性に優れてい が 進 ん で い ま す。三 洋 化 成 の レ タ ン 樹 脂 が 適 し て い ま す。近 ま す が、固 く て も ろ い た め、塗 ﹃ユ ー コ ー ト﹄シ リ ー ズ は 水 系 化 1層目 グリシエール シリーズ 2層目 電着塗料用原料。 電着塗料の主成分であるエポキシ樹脂 と併用すると、防食性や可とう性に優れ た樹脂が得られる。 サンニックス PP シリーズ 特長 組成 製品名 適用塗膜 三洋化成では、 塗膜を柔らかくする 可塑剤や 水系エマルションを 提供 膜 に ク ラ ッ ク︵ ひ び ︶が 入 っ た り 、 ■塗 膜を柔らかくして保 護する機 能に貢 献する、当社の主な製品 11 2017 新春 No.500
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