平成29年漁期イカナゴ親魚調査結果 - 兵庫県立農林水産技術総合

SG-16-001号
イカナゴ親魚調査結果
2017年1月11日発行
平成28年12月5日から平成29年1月6日にかけて、鹿の瀬で文鎮漕ぎによる親魚調査を行いましたの
で、その結果をお知らせします。
■親魚の密度と年齢組成
・親魚密度(文鎮漕ぎ1回当たりの採集尾数)は19.0尾で、昨年の25.0尾を下回りました。
・年齢組成は1才魚が97.4%、2才魚以上が2.6%で、2才魚以上の割合が低下しました。
親魚密度(文鎮漕ぎ1曳当たりの採集尾数)
1才魚
2才魚以上
全体
18.5尾(97.4%)
0.5尾(2.6%)
19.0尾
20.0尾(80.0%)
5.0尾(20.0%)
25.0尾
年
今年
昨年
イカナゴ親魚の全長組成
□1才魚
*** 今年 ***
【親魚密度】19.0尾
【平均全長】
1才魚;93.9mm
2才魚以上;141.1mm
全体;95.1mm
6
尾
4
数
2
■2才魚以上
0
*** 昨年 ***
【親魚密度】25.0尾
【平均全長】
1才魚;96.0mm
2才魚以上;137.2mm
全体;104.3mm
6
尾
4
数
2
0
60
70
80
90
100
110
120
全
130 140 150
長 (mm)
160
170
180
190
200
■産卵量指数
・昭和61年を”1.00”とした場合の今年の産卵量指数は0.17 となり、昨年と同様低い値となりました。
年
今年
昨年
平年
産卵量指数(昭和61年を”1.00”とした場合)
1才魚
2才魚以上
全体
0.15
0.02
0.17
0.18
0.17
0.35
1.79
1.41
3.20
■産卵時期
・雌親魚の生殖腺熟度指数から判断して、12月26日にはまだ産卵が始まっていませんでしたが、1月6
日には採集した全ての個体が産卵を終了したと考えられました。このことから、鹿の瀬における今年の
産卵盛期は、昨年とほぼ同時期の12月27日から1月5日の間であったと考えられます。
雌親魚の生殖腺熟度指数の変化
1才魚(昨年)
1才魚(今年)
2才魚以上(昨年)
2才以上(今年)
30
25
生 20
殖
腺
熟 15
度
指
数 10
5
0
12/1
12/6
12/11
12/16
12/21
12/26
12/31
1/5
( 注;昨年の12月2日・15日、1月5日の調査では、2才以上の雌親魚が採集されませんでした。)
<参考>夏季の親魚調査結果(文鎮漕ぎ1曳当たりの採集尾数)
海域
播磨灘
大阪湾
操業場所
今年
昨年
操業日
採集尾数
操業日
採集尾数
鹿の瀬
7月13日
1.2
7月22日
33.0
室津の瀬
7月13日
2.0
7月22日
4.5
沖の瀬
7月12日
1.0
7月23日
2.5
須磨の瀬
7月12日
0.5
7月23日
3.0
■今後の予定
○稚仔の分布調査
紀伊水道・大阪湾・播磨灘:1月20日~24日
○稚仔分布調査結果の公表:1月末頃
○イカナゴシンコ漁況予報の公表:2月中旬頃
(稚仔の分布調査とその結果の公表については、天候により日程を変更することがあります)
§お問い合わせ先§
兵庫県立農林水産技術総合センタ- 水産技術センタ- (担当:資源部・西川)
Tel:078-941-8601 Fax:078-941-8604
E-mail:Nouringc_suisan@pref.Hyogo.lg.jp
Homepage:http://www.hyogo-suigi.jp/