国際宇宙ステーションとは、現在宇宙に建設中の巨大な有人施設で

国際宇宙ステーションとは、現在宇宙に建設中の巨大な有人施設で、地球や天体の観測、そして実験・研究などを行うための宇宙の研
究所。宇宙ステーション内部では、宇宙飛行士が宇宙ならではの環境を利用して、さまざまな分野の実験・研究を行う。開発にはアメ
リカ、日本、カナダ、ヨーロッパ各国、ロシアが協力して計画を進め、利用する。これまでひとつのものを作り上げるために、これほ
ど多くの国々が最新の技術を結集するプロジェクトはなかった。人類にとって初めての「国境のない場所」となる国際宇宙ステーショ
ンは、世界の宇宙開発を大きく前進させるための重要な施設であると同時に、国際協力と平和のシンボルでもある。
国際宇宙ステーションは、参加16カ国がそれぞれの分担により開発した機器などを組み立てて成り立ち、その国際宇宙ステーション
で日本の宇宙開発事業団(NASDA)が担当するのが実験モジュール"きぼう"(JEM)である。 "きぼう"(JEM)は4人の宇宙飛行士が長
期間活動できる施設を持っており、 また、実験室の中ではなく宇宙ステーションの外部を使って観測や実験を行うことができる「船
外実験プラットフォーム」として、宇宙環境を100%活用できる、特殊な実験施設 である。宇宙空間に突き出しているので、今までに
ない広い視野での天文観測、地球観測が可能になる。2004年および2005年打上げへ向け、着々と準備が進んでいる。