徳島県奨学金債権回収業務仕様書 1 業務の名称 徳島県奨学金債権回収業務 2 業務の趣旨・目的 徳島県奨学金の未収金の回収について,専門的な知識等を有する事業者に委託するこ とで未収金の効果的な収納を図る。 未収金の回収にあたっては,債務者の生活状況等に十分配慮しながら適切に実施する。 3 委託業務の内容 (1)貸付金概要 ア 経済的理由により修学が困難な者に対し,修学にかかる経済的負担の軽減を図 ることを目的とする貸付金 イ 利子は無利子 ウ 借主は高等学校生本人。また,連帯保証人1名設定 エ 償還期間は,貸与終了後6月の据置期間後,20年以内。 (2)業務の対象債権 ア 平成28年度において過年度滞納債権のうち徳島県(以下「県」という。)が 指定するもの。 イ 対象債権は,借受人約200人,債権総額約45百万円を予定。 (3)業務の内容 ア 未収金回収業務(未収金の催告及び収納業務) (ア)対象債権の借受人及び連帯保証人(以下「債務者」という。)に対し文書通 知を行うこと。 (イ)債務者に架電を行い,指定された債権を的確に回収すること。 (ウ)必要に応じて債務者を訪問すること。(ただし,必ずしも債務者全員を訪問 する必要はない。訪問が必要かどうかは受託者に一任する。) (エ)債務から未収金を回収すること。 イ 収納した未収金の払込業務 (ア)回収した未収金は,月締めにて,県が送付する納付書により翌月25日まで に払い込むこと。また,その際に手数料が発生する場合は受託者が負担するこ と。 (イ)契約期間終了後に回収した未収金がある場合は,直ちに県に報告のうえ,上 記イ(ア)の方法により払い込むこと。この場合の委託料及び振込手数料は支 払わない。 ウ 未収金回収業務に係る債務者に関する調査業務 -1- (ア)債務者の住所等について委託時から異動のあった事項を的確に把握すること。 (イ)必要に応じて債務者を訪問等し,債務者の状況を把握すること。 エ 未納者との納付相談 債務者の状況を把握するとともに,分納の相談等を受けた際には,県の承認を 得たうえで収納業務を行うこと。 オ 未収金回収に係る報告義務 (ア)定期報告 月末時点における対象債権について,翌月7日(当該日が県の閉庁日の場合 はその前日)までに次の書類を提出すること。また,必要に応じて,電子媒体 でも提出すること。 ・委託債権回収にかかる月次業務報告書 ・委託債権額の回収等異動状況一覧 ・月次入金報告書 (イ)随時報告 債務者とのトラブル,苦情等及び新たに知り得た債務者の情報については, 随時報告することとし,案件により委託する債権から除く場合もありうる。 (4)業務期間 契約締結の日から平成29年3月31日まで 4 提供する情報 受注者が本業務の遂行にあたり,県が提供する債務者の個人情報の提供範囲は,県が 把握している以下の情報とする。 (1)債務者の基本情報 氏名(漢字・カナ),性別,住所,電話番号,未収額 (2)その他本業務を行う上で必要となる情報 業務開始前に徳島県教育委員会学校教育課の担当者と十分な打合せ,引継ぎを行 うこと。 5 業務実施体制 (1)総括責任者等の配置 本事業の進捗を管理する総括責任者を1名配置すること。 本契約に係る会計,人事管理等庶務に関する担当者を明確にしておくこと。 総括責任者との兼務は妨げない。 (2)実施体制表の作成 受託者は,契約締結後,速やかに本委託業務の実施体制を作成し,提出すること。 -2- 6 執行の適正を期するための検査等について 県は事業の執行の適正を期するため必要があるときは,受託者に対して報告させ,又 は,事務所に立ち入り,関係帳簿類,その他の物件を検査し,若しくは関係者に質問を 行う場合がある。 7 提出書類 受託者は,契約締結後,速やかに業務実施に係る計画書を作成し提出すること。 また,業務の進捗状況について,委託業務報告書(月次)及び委託業務報告書(年次) を提出するとともに,全ての業務完了後には委託業務完了届を提出すること。 8 関係書類等の整備 受託者は,本業務に関する関係帳簿類を整備し,業務終了後5年間保管すること。 9 委託料 (1)委託手数料の金額 年度において本業務により受託者が回収した金額に手数料率を乗じ,これに消費 税及び地方消費税相当額を加えた金額の合計を当該年度の委託手数料とする。ただ し,契約期間終了後に回収した未収金はこれに含まず,3(3)イ(イ)のとおり 扱うものとする。 (2)支払方法 受託者は,7の委託業務報告書(年次)により県の検査に合格した後,徳島県教 育委員会学校教育課へ請求書を提出すること。県は本請求書受理後,30日以内に 受託者の指定する口座に委託料を支払うものとする。 10 業務の適正な実施に関する事項 (1)関係法令の遵守 受託者は,この事業を実施するにあたり徳島県奨学金貸与条例(平成 14 年徳島 県条例第 35 号),徳島県奨学金貸与条例施行規則(平成 14 年徳島県規則第 26 号), 労働基準法(昭和 22 年法律第 49 号),最低賃金法(昭和 34 年法律第 137 号),労 働契約法(平成 19 年法律第 128 号)その他関係法令を遵守すること。 (2)業務の一括再委託の禁止 受託者は,業務を一括して第三者に委託し,又は請け負わせることはできない。 (3)個人情報保護 受託者は,業務を行うにあたり,徳島県個人情報保護条例(平成 14 年徳島県条 例第 43 号),徳島県個人情報保護条例施行規則(平成 14 年徳島県規則第 78 号), 徳島県個人情報保護条例の施行に関する規則(平成 14 年徳島県教育委員会規則第 16 号)及び別記「個人情報取扱特記事項」に基づき,個人情報の取扱いに十分留 -3- 意し,漏えい,滅失及びき損の防止その他個人情報の保護に努めること。 (4)守秘義務 受託者は,業務を行うにあたり,業務上知り得た秘密を漏らし,又は自己の利益 のために利用することはできない。また,業務終了後も同様とする。 (5)不当介入における通報義務 契約の履行に当たって,暴力団関係者等から事実関係及び社会通念等に照らして 合理的な理由が認められない不当若しくは違法な要求又は契約の適正な履行を妨げ る妨害を受けたときは,警察へ通報しなければならない。なお,通報を行わない場 合は入札参加資格を停止することがある。 なお,暴力団等による不当介入を受けたことにより,履行期間内に業務を実施す ることができないときは,県に履行期間の延長変更を請求することができる。 11 その他の留意事項 本仕様書に定めのないものは,企画提案書の提案内容を踏まえ,県及び受託者と協 議のうえ定めるものとする。また,業務の実施にあたっては,県と十分協議した上で 行うこと。 -4- 【参考】 件数 200 借受人の人数 200 未収金額 4,500万円 (金額別) 区 分 人 1万円未満 数 1 1~5万円未満 14 5~10万円未満 27 10~50万円未満 148 50~100万円未満 9 100万円以上 1 -5- 別記 個人情報取扱特記事項 (基本的事項) 第1条 乙は,個人情報(個人に関する情報であって,特定の個人を識別することができるもの。以 下同じ。)の保護の重要性を認識し,この契約による事務の実施に当たっては,個人の権利利益を 侵害することのないよう,個人情報の取扱いを適正に行わなければならない。 (秘密の保持) 第2条 乙は,この契約による事務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ,又は不当な 的に使用してはならない。この契約が終了し,又は解除された後においても同様とする。 (収集の制限) 第3条 乙は,この契約による事務を行うために個人情報を収集しようとするときは,その事務の目 的を明確にし,当該目的を達成するために必要な範囲内で,適法かつ適正な手段により収集しなけ ればならない。 (適正管理) 第4条 乙は,この契約による事務に関して知り得た個人情報について,漏えい,滅失又は毀損の防 止その他の個人情報の適正な管理のために必要な措置を講じなければならない。 (目的外利用及び提供の禁止) 第5条 乙は,この契約による事務に関して知り得た個人情報を,契約の目的以外の目的のために利 用し,又は第三者に提供してはならない。ただし,甲が指示又は承諾したときは,この限りでない。 (複写又は複製の禁止) 第6条 乙は,この契約による事務を行うため甲から提供を受けた個人情報が記録された資料等を複 写し,又は複製してはならない。ただし,甲が指示又は承諾したときは,この限りでない。 (再委託の禁止) 第7条 乙は,この契約による個人情報を取り扱う事務については,第三者に委託してはならない。 ただし,甲が承諾したときは,この限りでない。 (資料等の返還) 第8条 乙は,この契約による事務を行うため甲から提供を受け,又は乙自らが収集し,若しくは作 成した個人情報が記録された資料等は,この契約の終了後直ちに甲に返還し,又は引き渡すものと する。ただし,甲が別に指示したときはその指示に従うものとする。 (従事者への周知) 第9条 乙は,この契約による事務に従事している者に対し,在職中及び退職後においても当該事務 に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ,又は不当な目的に使用してはならないこと等, 個人情報の保護に関し必要な事項を周知させなければならない。 (調査) 第10条 甲は,乙がこの契約による事務を行うに当たり,取り扱っている個人情報の状況について, 随時調査することができる。 (事故報告) 第11条 乙は,この契約に違反する事態が生じ,又は生じるおそれのあることを知ったときは,速 やかに甲に報告し,甲の指示に従うものとする。
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