3月号 (3月17日発行予定) 小林 佳子 短 歌 海に山・紀伊半島の高速道父生きませば風切り走らん 紙谷 孝代 い 米倉 憬行 路地の角の祠に一度手を合せ心安らに今朝も歩みぬ 村田 紙袋提げて銀杏の散る中を 平見 翠玉 東 砂都市 がらす むし し ぐ れ つる ひとかず ※応募の際には必ず電話番号等の連絡先を記載して下さい。 (問)企画調整課広報たいき担当 ℡86-2214 Fax86-3500 メール[email protected] こきょう レコードの「誰か故郷を思わざる」 凍て付く兵舎涙にぬれる (昭和十九年釜山) 苔むして風きくのみや道祖神網掛山のモミジも終わる 中世古起和 喜多千保子 言の葉に魂宿る冬の文 見並 康子 ほこら 富有柿夫が七十の時植ゑし晴れ渡りたる今日収穫す 服部 利惠 地デジとBS母は上手に操作して「はぐれ刑事」を今宵見てゐる 大正の残る石垣石蕗の花 宮原 達洲 田の畦を赤く染めたり彼岸花 宮原 浩美 子 乾 恵美 仲 栄子 大野 楼山 裏返すからすみに風港町 仲山あつし 菊の香や返信さらりと届きます 宮原 来実 あみかけやま 今年こそ平穏な年でありたしと願ひて記す年の初めに 伊藤 みさ カーソルを止めおきしまま決めかねる思案の一行打ちあぐねをり 米倉 悦 くらし 茶を点てる無駄なき動き菊日和 浮田 美代 父祖の地の祝ぎ歌伊勢海老灯に映える 奥山 泉 木枯らしに私の定番青帽子 米倉 卓朗 せんてい しる お日さまがあまねく隠居に移り来て心新たに新年迎ふ 米倉 弘子 又来むと独り言して車に乗る孫の住む街夕闇となりて へいおん 災害は熊本以来容赦なく来たる年こそ平和を祈る 大西貴美子 服部 勝人 ようしゃ 己が手に庭木の剪定始めたり年金の生計つましく生きむ 眞珠湾昨日の敵は今日の友安部オバマ首長共に慰霊をなすと 短日を使ふ一と日の医者通ひ 根来 千代 鳥帰る村の人数又減って 奥山 笑空 樽御輿児の声山にこだまかな 小倉 嘉治 とうた 枯尾花生きる証の便り書く 畔地佳永子 秋晴れや爺の楽しみ布団干し 奥山 和子 子は旅へ十六夜月を妻仰ぐ 藤原 梢 むつ 小関 辰夫 俳 句 暮れ泥む浦のつわぶき黄を深む 北 隆山 毒舌の大統領選とろろ汁 奥山津々子 木曳日と眠白遊ぶや柿の熟れ 服部 活山 いちょう 潮騒の迫る近道石蕗の花 宮原 千枝 三界万霊新米一合手掴みぬ 小野 淳子 大木の先枯れにけり古き神社 大矢 エミ た 石蕗の花直立不動忠魂碑 清原 房 硝子窓磨きて秋の通りけり 瀬古 多永 秋大和名工印伝小銭入れ じ ね ん じょ え び りんご映ゆ四十九日の灯の色に 生駒ちづ代 虫時雨リハビリ室の電子音 卓 球 路 むら ほ もう誰もいない浜辺の石蕗の花 小倉きよなみ 自然薯の蔓を探せと父の言う 出口 美敏 なず 巡る忌の早しと思ふ石蕗咲きて 山畑 正巳 祭り果てどこかゆるみし人の群 中村真知子 つ わ 一邑に残る一灯冬の月 宮田あかり 吊し柿ちょうど良い風もらいけり しおさい 坪庭に石蕗ひつそりと常夜灯 伊東かねみ さんがいばんれい 病む母に笑顔返され小春かな 15 広報たいき1月号 (№143) モスクありチャペルある山峡のこの町も淘 汰され睦 ましく一つとなるか 掲載の締切りは2月17日 (金) です。
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