あおもり農商工連携推進プラン(案)

あおもり農商工連携推進プラン(案)
平成29年
青
森
月
県
Ⅰ
趣旨
県は、平成18年3月に、ローカルテクノロジーを活用した、農工の連携・融合等
による新産業の創出・育成を通じ、本県産業の活性化を図ることを基本理念として、
「あおもり農工ベストミックス新産業創出構想」
(以下「構想」という。)を策定した。
構想では、基本方針として、地域の中堅中小企業等が、大学、研究機関、産業支援
機関と連携し、農作物の生産管理に関するハイテク技術や、グリーンエネルギーやバ
イオマスの多角的利用技術、農林水産資源を用いるなどして、新事業の創出・育成、
本県地域産業の競争力向上を目指し、次のとおり3つの戦略プロジェクトを推進して
きた。
○戦略プロジェクト1 [新生産システム・グリーンエネルギー活用型生産プロジェクト]
植物工場やバイオマスの取組
○戦略プロジェクト2 [グリーンフード&テクノロジープロジェクト]
機能性食品や農業機器等の取組
○戦略プロジェクト3 [戦略的流通・販売システム活用プロジェクト]
食産業や流通産業と連携した新事業展開や、ネット販売の取組
構想策定後10年が経過し、この間、平成20年に「中小企業者と農林漁業者との
連携による事業活動の促進に関する法律」
(以下「農商工等連携促進法」という。)が、
平成22年には「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の
農林水産物の利用促進に関する法律」
(六次産業化法)が施行され、全国的に農商工連
携・六次産業化の取組が進められているほか、本県においても植物工場やバイオマス
発電の事業化など、構想に基づく戦略プロジェクトに一定の成果が見られるところで
ある。
このような社会経済状況の変化や、これまでの成果・課題を踏まえて、県として今
後重点的に取り組む分野、目標、方向性等を定め、農商工の連携・融合等による産業
振興を推進するため、構想に基づく5年間のアクションプランとして、
「あおもり農商
工連携推進プラン」(以下「プラン」という。)を策定するものである。
Ⅱ
実施期間
プランの実施期間は、平成29年度から平成33年度までの5年間とする。
1
Ⅲ
重点分野
これまでの取組状況や、本県の現状等を踏まえて、
1
バイオマス
2
植物工場
3
農業機器等
4
農商工連携による商品・サービス
の4分野について重点的に取り組むこととする。
Ⅳ
これまでの取組と現状・成果・課題
1
バイオマス
(1)バイオマスの燃料・エネルギー利用
○
これまでの取組と現状・成果
バイオマスの燃料・エネルギー利用については、平成19年度及び平成20年度
にモデルプロジェクトを公募し、バイオマスからの次世代ディーゼル燃料生産の
事業化可能性調査等を行ったほか、平成21年2月に「青森県バイオ燃料ビジネ
スプラン」を策定し、バイオ燃料(バイオエタノール、バイオディーゼル等)を活
用したビジネスプランについて県内の資源量や地域特性を踏まえて長期的な観点
から検討を行うとともに、木質ペレット製造・販売事業の県内への普及等に向け
たビジネスモデルを構築したところである。
また、平成24年度からは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が創設され
たことを踏まえて、バイオマスエネルギービジネスに関する研究会を開催して、
先進事例の紹介や県外視察会を開催する等の事業化支援を行い、平成26年4月
に株式会社あうらスマートアグリ(青森市)の鶏糞によるバイオガス発電が事業
化されたのをはじめ、平成27年11月に株式会社津軽バイオマスエナジー(平
川市)の大規模な木質バイオマス発電が事業化され、平成28年10月には平川
市が、バイオマス産業を軸とした環境にやさしく災害に強いまち・むらづくりを
目指すバイオマス産業都市に選定されたところである。
○
課題
バイオマス発電に関しては、現状、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を前
提としたビジネスモデルとなっているが、特に木質バイオマス発電については固
定価格買取制度の対象となる計画が全国に既に多数あり、未利用木材の調達が困
難になってくると考えられる。
(2)バイオコークス
○
これまでの取組と現状・成果
バイオコークスはほぼ全ての植物由来バイオマスから製造可能で、製鉄・鋳造炉
2
で燃料として使われている石炭コークスの代替となるため、化石燃料依存や輸入
価格変動のリスクを解決する国産エネルギーとして期待されている。また、バイ
オコークスには、バイオマス原料を100パーセント活用できる、CO2排出量がゼ
ロカウントとなるといったメリットがあり、普及が期待されているところである。
こうしたことも踏まえて、県では、平成21年度からバイオコークスの事業化に
向けた取組を進めてきたところである。平成21年度から平成23年度まで日本
砿研株式会社(黒石市)に委託してバイオコークス事業化可能性調査事業を実施
し、原料調達に関してバイオマスの種類・地域ごとに推計利用可能量を算出し、調
達コストを試算したほか、マーケットに関して鋳物用、高炉用、ごみ溶融炉用の石
炭コークス消費量・バイオコークスでの代替可能量を調査し、中南津軽地域にお
ける、製造方法が確立しているりんご搾りかすを用いたビジネスモデルが事業化
の可能性が高いとの結果が得られたところである。また、並行して、試作成型した
バイオコークスによる成分、総発熱量等の分析や、鋳物用等の用途別の適性評価
を行うとともに、鋳物用キュポラ炉等での実証を行い、製造技術の開発を進めた
ところである。
これらの成果を踏まえて、平成24年度からは事業者、研究機関、産業支援機
関、金融機関及び行政(黒石市、県)により事業化に向けた推進体制づくりを行っ
ており、平成25年4月に事業会社である青森バイオ技研株式会社が設立され、
同社は平成29年度以降、量産化に向けて工場建設を予定しているところである。
○
課題
バイオコークスの事業化・量産化を実現するためには、原料の調達と生産能力の
向上や、それに応じたユーザーの確保が必要となる。
(3)バイオマスの高付加価値化
○
これまでの取組と現状・成果
付加価値が高いバイオマスの利活用は、機能性成分、工業原料等に活用する取組
であり、このようなバイオマスの高付加価値化に関する研究開発が地方独立行政
法人青森県産業技術センター(以下「産業技術センター」という。
)等で行われて
いる。産業技術センターでは、りんご剪定枝等を活用した活性炭製造技術を開発
し、平成27年7月に、りんご剪定枝由来活性炭を部材として活用したコンデン
サの高機能化と量産化に向けた共同研究を民間企業と開始したほか、りんご搾り
かすから機能性成分であるセラミドを抽出する技術なども実用化の見込みがある
ところである。
○
課題
バイオマスの高付加価値化に関する事業化は、技術・コスト面での課題が依然と
して大きいところである。
3
2
植物工場
○
これまでの取組と現状・成果
植物工場は、高度な環境制御により、周年的に安定した生産が可能である等のメ
リットがあり、積雪寒冷地の本県で課題となっている農業者の冬季の雇用創出を
念頭に、新たな産業として期待されていたことから、県では、平成19年7月に千
葉大学園芸学部と積雪寒冷地における冷暖房費節約型植物工場の研究・実証等に
ついて連携・協力体制を構築し、同大学によるモデルプロジェクトを実施し、主に
津軽地域における植物工場での営利的栽培が可能な作物及びその栽培的課題に関
する調査研究等を行った。
その後、国の補助金により平成22年5月に産業技術センターに寒冷地対応型
植物工場研究拠点を整備し、同センターが太陽光利用型植物工場の建設費とラン
ニングコストを30パーセント削減できるシステムや、イチゴの低コスト簡易栽
培技術を開発したのをはじめ、太陽光利用型植物工場での周年栽培の実証等を行
い、ベビーリーフ、フリルレタス等の葉菜類の経営モデルや、夏秋イチゴと冬春ト
マトの組合せによる果菜類の経営モデルを確立したほか、研修を実施し、植物工
場で生産に従事する技術者を育成してきた。
このような県の取組の進展に合わせて、県内事業者においても、平成22年度に
環境緑花工業株式会社(八戸市)が高付加価値農産物を植物工場で低コスト、低炭
素で生産する手法に関する可能性基礎調査を行うなど、植物工場への参入の動き
が出始めたことから、県では、事業化支援を強化し、植物工場に関する研究会を設
置して、先進事例の紹介や県外視察会を開催したほか、民間コンサルタントに委
託して採算性のあるビジネスモデルを提示するとともに、専門家を派遣して栽培
品種、販路開拓等に関する助言を行い、平成26年2月に有限会社安部製作所(五
戸町)の人工光利用型植物工場が操業したのをはじめ、平成27年7月には環境
緑花工業株式会社の太陽光利用型植物工場が操業するなど事業化が進展してきた
ところであり、更に県内で植物工場の開設に向けた動きが見られるところである。
○
課題
植物工場については、全国的な普及とともに大規模化が進み、特に農林水産省の
次世代施設園芸導入施策により全国10箇所に大規模なモデル拠点(2ha以上)
が整備されたため、今後もこの傾向が続き、競争が激化すると考えられる。また、
減価償却費、光熱水費、人件費で経費の8割を占めるといわれ、固定費が大きく損
益分岐点が高いビジネスモデルであることから、収量・単価の低下等により予定
した売上が確保できない場合、赤字になりやすいビジネスモデルであることを認
識した上で、加工等による高付加価値化にも取り組んでいかなければならない。
4
3
農業機器等
○
これまでの取組と現状・成果
農工連携による農業機器、資材等の開発については、あおもり農商工連携ファン
ドによる助成を活用して事業化された取組として農業用の気象情報収集・遠隔監
視カメラシステム等が開発されたほか、バイオマスの利活用に関する取組に対応
してバイオマスボイラーが開発されているが、食品加工と比較すると取組自体が
少ない。
そのため、県では、平成27年度及び平成28年度に、研究機関の技術シーズを
農林水産業の現場で実用化するとともに、製造業者と農林水産業者の連携による
農業機器等の開発のモデルを創出するため、農工連携技術シーズ実用化促進事業
費補助により研究機関・製造業者・農林水産業者の3者が一体となった製品開発
を支援しているところである。この取組により、現在、産業技術センターと民間企
業で、ナガイモの成分分析装置、牛の分娩開始通知システム、船上対応のサバ品質
管理システムを開発中であることから、これをモデルに製造業と農林水産業との
マッチングを強化することとしている。
また、農林水産業分野では、経営効率化や、人口減少社会に対応していくための
省力化、作業負荷軽減等が求められており、国では省力化、多収高品質生産等の観
点から、ICT、ロボット技術等を活用した「スマート農業」を推進している。県
内事業者にもICT等の技術を生かした製品開発の動きがみられることから、こ
のような新技術の導入を促進することが必要である。
○
課題
製造業者が日頃付き合いの少ない農林水産業者のニーズを具体的かつ的確に把
握することが難しいため、農林水産業分野の機械開発等への参入に消極的である。
4
農商工連携による商品・サービス
○
これまでの取組と現状・成果
国では農商工連携を推進するため、農商工等連携促進法に基づき、農商工等連携
事業計画の認定制度を創設し、認定を受けた計画に基づく商品開発や販路開拓等
について補助制度を設けているところである。本県において、認定を受けた計画
は、平成28年6月現在で11件となっており、全国平均(14.6件)より少な
い状況となっている。
また、県では、独立行政法人中小企業基盤整備機構の資金を活用して、県内金融
機関の協力も得ながら、平成21年度に、産業技術センターにあおもり農商工連
携ファンドを創設し、農商工連携による新商品開発等に対する助成を行っている
ところであり、平成28年4月現在で、助成件数が75件で、そのうち事業化に至
ったものは46件となっている。
そのほか、県では、農商工連携を推進するための取組として、国の農商工等連
5
携事業計画の認定や、あおもり農商工連携ファンドの活用につなげるため、普及
啓発やマッチングのためセミナーや相談会を開催しているほか、事業計画の検討・
ブラッシュアップ等を支援するため、平成21年度及び平成22年度の農商工連
携基礎調査事業費補助、平成23年度から平成25年度までの地域ぐるみ型農商
工連携推進事業費補助による支援を行ったほか、平成25年度からは専門家派遣
による支援を行っており、これらの支援策を利用した事業者が、あおもり農商工
連携ファンドを活用して新商品開発に取り組むなど、一定の成果が出ているとこ
ろである。
農商工連携の取組のうち、構想における戦略プロジェクトに位置付けられる取
組について特記すると、戦略プロジェクト2のグリーンフード&テクノロジープ
ロジェクトについては、あおもり農商工連携ファンド等の支援策を活用したもの
として、プロテオグリカン関連のヨーグルトやゼリー、黒にんにく、黒ごぼう、
もち小麦を活用した機能性食品が開発されている。
また、戦略プロジェクト3の戦略的流通・販売システム活用プロジェクトについ
ては、農商工連携により開発された商品をネット販売等、新たな方法で販路開拓
していくための取組であり、平成21年度及び平成22年度の農商工連携基礎調
査事業費補助を活用して、青森正直村ブランドや、佐井村の朝獲れ鮮魚流通シス
テムの取組が行われているほか、県内でも、ネット販売支援サービスや、ブランド
化による販売支援サービスなど、ネットを活用したビジネスが育ってきている。
○
課題
農商工連携による商品・サービスについては、事業化に至ったものが多数ある
が、事業化後、一定期間が経過すると売上が減少する例が多くみられることから、
消費者ニーズを的確にとらえ、継続した商品の改良や、県内外への販路開拓を一
層推進する必要がある。
Ⅴ
アクションプラン
これまで、バイオマス、植物工場など個々の取組の創出・育成を目指して、各種施
策を講じてきたところであるが、今後、プランを推進するに当たっては、次に掲げる
分野別の基本的な考え方に基づくとともに、鶏糞を利用したバイオガス発電の植物工
場への熱利用の例のように、各分野を相互に関連付け・融合させることに意を用いな
がら、核となる事業者を中心に、地域の中小企業等の連携を推進することとする。
1
バイオマス
○
基本的な考え方
県内に豊富に存在するバイオマスを生かした研究開発や事業化について進展
があり、今後も、これまでの研究開発等の成果を生かして、地域におけるバイオマ
スを活用した取組の拡大・深化を図るため、発電、コジェネレーション、植物工場
6
への熱利用など持続可能なエネルギーシステムの構築、バイオコークスの普及促
進及びバイオマスの高度利用・高付加価値化を推進し、本県農林水産業・商工業の
活性化を目指す。
(1)バイオマスの燃料・エネルギー利用
○
取組・施策展開
バイオマス発電の排熱を農業や植物工場に利用すること等も見据えた地域ぐる
みの取組を推進することとして、平川市のバイオマス産業都市としての取組をモ
デルとして、他の地域に波及させるため、事業計画策定の支援や、事業者のマッチ
ング等に取り組んでいくこととする。
(2)バイオコークス
○
取組・施策展開
バイオコークス製造の事業化を着実に推進し、バイオコークスを普及させるこ
とを目指して、製造技術を確立するとともに、安定的な原料調達体制の構築及び
販路開拓に取り組んでいくこととする。
具体的には、りんご搾りかす以外の原料に応じた製造技術の開発や、品質評価を
推進するほか、原料の収集運搬体制構築及びニーズ調査やPRによる販路開拓を
支援していくこととする。
(3)バイオマスの高付加価値化
○
取組・施策展開
実施期間内での事業化2件を目標に、今後も研究開発を推進するとともに、その
進捗に応じて事業化を支援していくこととする。
具体的には、産業技術センター等による研究開発を推進するとともに、ニーズ調
査や事業化可能性調査、原料調達体制の構築、販路開拓等を支援していくことと
する。
2
植物工場
○
基本的な考え方
産業技術センターへの植物工場研究拠点の設置をはじめ、研究開発や人材育成、
事業化支援により商業ベースでの植物工場が稼働したところであり、周年的に安
定した生産が可能であるという植物工場の最大のメリットを生かして、経営安定
化・高収益化を図り、ビジネスとして定着させる。そのため、植物工場の生産性の
向上やコスト削減、遊休施設の活用やバイオマス発電等の熱利用及び実需者と連
携した商品開発や販路開拓を推進し、雇用の確保・増加や農業の産業化による地
域振興に資することを目指す。
○
取組・施策展開
既存の植物工場については、売上10パーセント増加を目標に、生産性の向上、
省エネ・労務改善等のコスト削減等により早期に経営安定化・高収益化を図るた
7
め、効率的な栽培方法・技術の習得や、省エネ等のコスト削減、高収益作物・品種
の導入を支援するとともに、実需者と連携した商品開発や販路開拓を促進するた
め、ニーズ調査や、ホテル、飲食店等と連携した商品開発、県内の小売・飲食店等
への販路開拓を支援していくこととする。
また、植物工場の新設等については、ビジネスモデルを十分に検討し、廃校等の
遊休施設の活用や、バイオマス発電排熱の利用など、初期投資やランニングコス
トの低減に留意して推進することとし、実施期間内での新設等3件を目標に、事
業計画策定の支援や事業者等のマッチングに取り組んでいくこととする。
3
農業機器等
○
基本的な考え方
農林水産業分野での課題解決に向けて、研究機関や製造業に蓄積された技術・
知見を活用しながら、省力化・高効率化機械等の開発を一層推進することとし、
そのため、ICT等の新技術の導入等も見据えた研究開発を推進するとともに、
製造業と農林水産業との連携を促進し、本県の農林水産業の振興及び製造業の経
営基盤強化を目指す。
○
取組・施策展開
省力化・高効率化機械等の開発を一層推進していくため、実施期間内において製
造業と農林水産業の連携による製品開発の事業化5件を目標に、産業技術センタ
ー等の研究機関による実用化を見据えた技術開発や、製造業への技術移転の推進、
ICT等の新技術の導入の支援に取り組んでいくこととする。また、製造業と農
林水産業の連携を促進するため、連携の成功事例を創出し、それをモデルにマッ
チングを強化し、製品開発・販路開拓につなげていくこととする。
4
農商工連携による商品・サービス
○
基本的な考え方
農商工連携の取組を更に促進し、中小企業者の事業として確立するため、青森
ならではの信頼のできる商品開発や国内外への売込みを一層推進することとし、
そのため、地域の資源を生かした商品開発やネット販売等による販路開拓を推進
するとともに、福祉、観光など、これまであまり連携が見られなかった分野との
連携も視野に入れて商品開発を推進し、本県農林漁業者の所得向上及び地域の企
業等の売上向上を目指す。
○
取組・施策展開
実施期間内の各年度において農商工連携による商品・サービスの開発の事業化
10件を目標に、リンゴはもとより、ナガイモ、カシス、藍など本県ならではの
農林水産物や、その機能性、人材、経営資源、技術、文化といった資源を生かし
た商品開発や、ネット販売、物流効率化等による販路開拓をはじめ、福祉分野と
8
の連携による介護食等の開発、観光分野との連携によるグリーンツーリズムや旅
行商品の開発等、新たな連携による商品開発を推進することとして、引き続き事
業計画の策定、事業者のマッチング、商品開発・販路開拓等を支援する。
Ⅵ
推進体制
○
県、大学、研究機関、産業支援機関、金融機関等は、緊密に連携しながら、地域
の中小企業等の取組を一体的に支援する。
○
県は、バイオマス、植物工場等、分野別に研究会を設置して、情報提供と事業者
間のネットワーク構築を支援する。
○
県は、中小企業者等の事業化に向けた課題解決を図るため、技術、経営、販路、
知的財産など様々な専門分野のアドバイザーを派遣し、支援する。
○
県及び産業技術センターは、プランに掲げる商品開発や販路開拓等の取組を強力
に推進するため、あおもり農商工連携ファンドの支援内容を拡充する。
9