社長である父親の姿を見てきた伊 藤 さ ん は、﹁常 に 機 械 が 身 近 に あ 感 動の方 程 式 い ま す。﹁自 分 の や っ て い る こ と の結果を出来るだけ短い間隔で知 ﹁カ ナ エ 工 業 に は 感 動 の 方 程 式 ることが出来ることが大切だと思 が あ り ま す﹂と 微 笑 む の は 二 代 目 い ま す。ま ず は そ の 仕 組 み づ く り 社 長 の 清 行 雄 さ ん。﹁お 客 様 の 期 を 行 い ま し た。そ れ ぞ れ の 立 場・ 待=実 感 の 満 足 で は な く、期 待 を ほ ん の 少 し で も 上 回 る 実 感、そ れ 部 署 の 人 間 が 期 待 よ り ほ ん の 少 し を感動の提供と定義しています﹂ で も 良 い 結 果 を 出 す た め に 努 力 す 清 さ ん は 社 長 を 受 け 継 い だ 際、 る こ と。そ れ が、顧 客 の 感 動 を 生 社 員 に 対 し﹁主 体 性 を 持 っ て 行 動 み、社 員 自 身 は 納 得 い く 仕 事 が で し て い ま す か﹂と 問 い か け た と 言 き、ま た 挑 戦 し て い く 力 に な る と 考えます﹂ 拡 大 す る 海 外 需 要 を 見 越 し、平 成 初 期 か ら タ イ へ 進 出 し て お り、 現 在 は イ ン ド・中 国 に も 活 躍 の 場 を 広 げ て い ま す。創 業 か ら 年 以 上 経 つ 今、カ ナ エ 工 業 永 遠 の 挑 戦 が続いていきます。 50 少 量 多 品 種の時 代へ り、自 然 と モ ノ づ く り が 好 き に なっていた﹂と言います。 ﹁う ち の 製 品 は、直 接 目 に 見 え る も の は ほ と ん ど あ り ま せ ん が、 世 の 中 を 見 渡 せ ば、ど こ か に 必 ず 使 わ れ て い る。こ の 意 識 を 忘 れ な 2 0 1 5 年 に 導 入 し たLC︱C1 いようにしています﹂ AJにより、ラインの自動化や銅・ ﹁金 属 は 硬 く て 冷 た い と い う イ 真 ち ゅ う な ど の 難 加 工 材 使 用 時 の メ ー ジ が あ り ま す が、人 の 手 で 温 低コスト化などが実現可能となり かみを加えて世の中に出していき ま し た。こ の 新 型 機 械 の 導 入 と 同 た い。そ の た め に も、や は り、最 時期に新工場を増設しました。 後は人の目と感性が必須なので す。デ ジ タ ル と ア ナ ロ グ の 融 合 が モノづくりへの想い 一つのテーマです﹂ 町 工 場 と い わ れ る 時 代 か ら、前 モ ノ づ く り を 楽 し む 心 を も っ て、社 会 に 必 要 と さ れ る 企 業 へ と 発展させている姿が印象的でした。 伊藤大史さん 清行雄さん 西 富 士 工 業 用 地 は 山 道 を 抜 け た 先に現れる森に囲まれた自然豊か な 場 所 に あ り ま す。2 0 0 5 年、 こ の 場 所 に 進 出 を し た の は、株 式 会社伊藤製作所です。 ﹁大 量 生 産 の 時 代 が 終 わ り に 向 か い、変 種 変 量 へ の 対 応 が 求 め ら れ て い ま す﹂と 語 る の は、社 長 の 伊 藤 大 史 さ ん。伊 藤 製 作 所 が 主 に 製 造 す る 家 電 製 品 の 部 品 は、特 に 入 れ 替 わ り が 激 し く、細 か な 違 い の様々なニーズへの対応が求めら れます。 穏 や か な 物 腰 の 伊 藤 社 長 で す が、時 代 に 先 行 し た 積 極 的 な 投 資 を 行 う 大 胆 な 一 面 も あ り ま す。 ∼株式会社 伊藤製作所∼ ∼カナエ工業 株式会社∼ 金属加工のフルオーダーメイド 富 士 宮 鉄 工 団 地 の 一 角 に 位 置 す る カ ナ エ 工 業 株 式 会 社 は、1 9 6 3 年 創 業 時 に は、工 場 向 け 省 力 機 器 な ど を 手 が け て い ま し た。時 代 の流れと共に自動車部品の生産も 始 め、現 在 で は 重 要 保 安 部 品 で あ る燃料用フィラーチューブや精密 部品のトルクコンバーターなどが 主要生産品目となっています。 特 徴 的 な の は、﹃部 品 を 製 造 す る た め の 機 械 か ら 創 り 出 す﹄こ と が 出 来 る 技 術 で す。こ れ に よ り、 顧客の求めるものをより精密に造 る こ と が 出 来 ま す。常 に 多 様 な 製 品に挑戦してきたからこそ培われ た技術力があります。 検索 伊藤製作所 HP ■ 検索 カナエ工業 HP ■ くん し その 孟子 すどう市長が語る さ ん ら く 64 君 子 に 三 楽 あ り 、而 して 天 下 に あずか そん 王 たるは、与 り 存 せ ず とも けいてい こ 父 母 倶に存 し 、兄 弟 故 なきは、 一 の楽 しみなり あお は ふ 仰 いで 天 に 愧 じ ず 、俯 し て 人 に は じ ざるは、二の楽 しみなり 天 下 の 英 才 を 得 て 、こ れ を 教 育 するは、三の楽 しみなり しこう 君 子に三 楽 あり 目 指 せ ! 中国の儒者である孟子は、君子す なわち 、人 格 が 立 派 な 人 、徳 が 高 く て品 位の備わった人には三つの楽し みがある。天下を取り、王になること などはその三つには入らない。 まずは、父母がともに健在で、兄弟 ︵姉妹︶ にも、 とりたてて事故がないの が人生の一つの楽しみである。 やま また、心に疾しいところがなく、天 を仰いでも地に俯しても恥じること のないのは二つ目の楽しみである。 そして、天 下の秀 才を集めて教 育 す る の は 三つ 目 の 楽 し み で あ る と 言っています。 しかし、 この三楽を得ることは、誠 に至難なことです。 私は父 母を亡くしましたが、私と 妻の兄 弟 姉 妹 全 員 が 夫 婦 共に健 在 で、仲 良く助け合っていますので、大 変幸福なことだと思っています。 三楽に近づくためにさらに自分を 磨き、天に愧じず、人に じないよう に心を清明にし、郷土の若者をしっか りと育てていくよう 頑 張ってまいり たいと思います。 編集と発行 富士宮市情報発信課 〒418-8601 静岡県富士宮市弓沢町150番地 ☎0544-22-1111 (代表) f http://www.facebook.com/city.fujinomiya HP http://www.city.fujinomiya.Ig.jp/ ■ ■ 再生紙を使用 しています。 UDフォントを使用しています。 株式会社 伊藤製作所 ☎65-3777 西山 2442-2 代表 カナエ工業株式会社 ☎22-1270 万野原新田 3680-9 代表 金属に人の手で温かみを加えて カ=感動の提供 ナ=納得の仕事 エ=永遠の挑戦 富士のふもとの ヒト・モノ・シゴト こちらのコーナーでは、富士宮市の魅力ある“ヒト・モノ・シゴト”を紹介していきます。 今月号は、普段なかなか立ち入ることのできない富士宮の「モノづくり」の世界をご紹介するため、創業者から引き 継いだ会社をますます発展させている二代目社長であるお二人に話を伺いました。 ふじとぴあ 発見
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