GANBA TRAINER`S TIMES Vol.11

GANBA TRAINER’S TIMES VOL.1
2017.1.1
produced by PHYSIO FUKUOKA
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
体幹のバランス
筋肉には、一方が収縮(緊張)すると反対側が伸びる(緩む)という反対の動きを行う拮抗筋と呼ばれる
ものがあります。反対の動きをすることでバランスが取れ、本来の機能が発揮できるのです。
この筋肉のバランスがとれていることで正常に動作をすることができ、体幹でいえば、背中と胸部、腹部
と腰部などです。
普段あまり使わない筋肉は硬くなりやすく、機能が低下しやすくなってしまいます。このように一方の筋の
機能が低下すると、バランスが崩れ、もう一方の筋肉を過剰に使うことになり、体のトラブルや痛みなどの
不調の発生に繋がりやすくなります。
体幹のバランスとは、本来あるべき位置に関節や筋肉があり、正常に機能を果たすことで成り立ちます。
しかし、ストレスや疲労、生活習慣、ケガなどで筋肉が硬くなり、機能が弱まって、筋肉のバランスが崩れ
てしまいます。すると、脳は『この状態でなんとかしよう』と、新たな運動パターン、プログラムを作成します。こうして書き換えられた今までとは違う
『身体の使い方』
『体のセンサー』
『関節の位置』などが、体幹の各部位にとってはストレスとなり、炎症や痛みの原因となります。
オーバートレーニング症候群について
オーバートレーニング症候群とは、
トレーニングによって生じた肉体的・精神的疲労が十分に回復せずに蓄積した結果、競技パフォーマンスにが低下することで生じる「慢性的な
疲労」のことをいいます。原因として考えられるのは、過大なスケジュール、不十分な休息や栄養不足、日常生活のストレスなどです。
症状としては、慢性的な疲労感、頭痛、腹痛、発熱、息切れ、不眠などがみられ、最悪の場合うつ病にもにた神経症状を示すことがあります。
したがって、原因を追究して取り除き、
また十分な肉体的・精神的休息をとることによって症状を回復することが可能です。
オーバートレーニング症候群にならないようにするためには、
トレーニング計画を個人の体調や身体
能力にあった内容にすること、短期的にも長期的にも周期化したリズムでおこなうこと、負荷と回数の
バランスをとること等の予防方法があげられます。
トレーニングの負荷の目安については、体力や技術には個人差が大きいので、一概にはいえませんが、
トレーニング強度が大きすぎる場合の徴候として、運動を止めた後10分が過ぎても息切れが続く、運動
をした日の夜の寝つきが悪い、気分的にスッキリしないなどの症状が見られます。
このような症状が見られた場合には、
トレーニング計画の見直しと、十分な休養をとる必要があります。
精神的な緊張状態が続くと、体調も崩しやすいので、日頃からリラックスタイムや気分転換を図ることも
大切です。
肉離れを起こさないために
肉離れを予防するために、まずなぜ肉離れが起こるのか考えていきましょう。原因は大きくわけて「身体的要因・環境因子・
練習の質や量」の3つあります。
「身体的要因」は、急激な体重の増減、筋の柔軟性の低さ、筋力のアンバランスが挙げられ
ます。
「環境因子」では、環境温度が挙げられます。これは、とくに寒くなるこの時期に注意が必要で、ウォーミングアップで
しっかり身体を温めるまえに激しい運動を行うと肉離れしやすくなります。また、グランドコンディションが悪く水たまりなど
に足をとられると怪我しやすくなります。
「練習の質や量」は、追い込むことで全身疲労が出現し肉離れしやすくなります。
大きく分けてこの3つが肉離れが起こる要因です。逆に言えば、この3つをうまく予防すれば怪我を防げるのです。
「動く前に、ウォーミングアップでしっかりと身体を温める」
「筋力をバランスよく鍛え、練習後もストレッチをしっかり行い柔軟性を維持する」
「しっかり休養もとり、疲労を回復する」
をしっかりと行い、来シーズンに向けて、怪我のないようにこの冬を乗り切りましょう!
「GANBA TRAINER S TIMES」編集・発行:フィジオ福岡 ☎ 092-739-0112
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