高槻市観光協会 かわら版(1 月号) ○火渡り ●本山寺・神峯山寺(原)<本尊はいずれも毘沙門天> はつとらえ 期日:平成 29 年 1 月 3 日(火)<初寅会 > アクセス:本山寺・・・・・神峰山口下車、徒歩約 6Km タクシー・自家用車なら、 寺の 1Km手前の駐車場まで入ることができます。 神峯山寺・・・神峰山口下車、東へ徒歩約 20 分(約 1.5Km)。 初寅会は、その年最初の寅の日に、一年の福徳を本尊の毘沙門天に願う ものです。修験者による大護摩供(おおごまく) 、焚かれた大護摩の上を 歩く火渡りの神事などが行われます。 寅の日とは、十二支の寅にあたる日で、12日毎に巡ってくる吉日の事で、 虎は一瞬で『千里を行って千里を帰る』チカラを持つとされ、この事から 「この日に旅行に出かけると安全に帰ってくることができる」と言われて います。また、黄金色にシマ模様の虎さんは『金運の象徴』と言われ、 寅の日に財布を買うと、 「出て行ったお金を呼び戻してくれる」という ゲン担ぎもあるほどです。 ●安岡寺(浦堂本町)<本尊は秘仏で開成皇子の作といわれる如意輪観音> 期日:平成 29 年 2 月 1 日(水)13 時頃より 毎年 2 月 1 日に、1 年の開運厄除けや家内安全などを祈願する恒例の 「大護摩供」が営まれます。この行事は同寺で節分を前に毎年行われてい るもので、「護摩」は密教で、智慧(ちえ)を象徴する火で煩悩を表す薪 を焼き尽くす儀式です。火渡りは裸足で火の上を歩く苦行によって「身の 罪を焼く」という意味があるようです。 ○北摂三山寺(北山本山寺・根本山神峯山寺・南山安岡寺)の共通点 この北摂三山寺は、全て天台宗の寺院で、しかも一直線上に並んでいます。 修験道の開祖「役の小角(えんのおづぬ)」が、この北摂の山に来て堂宇を建て 修験の道場として開山したのが始まりであったといわれています。 また、光仁天皇の子・開成皇子が諸堂宇を建立して本格的な仏教寺院とし て創建し、勧請掛(かんじょうがけ)があることも共通しています。 勧請掛は、縄に 12 束の樒(しきみ)を結びつけたもので、毎年 12 月に掛け 替えられるようです。 「勧請する」とは「神様をお呼びする」ということで、 「この場所より奥は 神域である」という意味があるようです。 【耳寄りな話】 第 13 回たかつき和太鼓フェスティバルは、2017 年 3 月 5 日(日)に行われ ますが、チケット発売日は、会員:1 月 11 日(水) ・ネット会員:1 月 12 日(木)・一般:1 月 13 日(金)よりとなります。 高槻市観光協会 かわら版(1 月号) ○高槻えびす(野見神社) 期日:1 月 9 日(月)~11 日(水) 野見神社は武芸上達やスポーツの勝利祈願が出来ることで有名な神社です。 野見神社の境内にある「高槻戎神社」で行われます。 祭神は蛭子大神で、昭和 31 年に市の発展を図る一策として、戎神社を創建 して街の賑わいを招こうと、西宮戎神社より分社。分神を高槻戎神社として 鎮座しています。 「福笹」「吉兆飾り」「びっくり籖(くじ) 」「福飴」が売られ、境内では、 えべっさん名物の「甘酒」が振る舞われるようです。 ・・・・・9 日:宵えびす 10 日:本えびす 11 日:残り福・・・・・ ○第 41 回 新春吉例 高槻百人一首かるた会(伊勢寺) 期 日:1 月9日(祝・月)開始:10:00 開場:9:50 会 場:伊勢寺(奥天神町) アクセス :JR 高槻駅下車、真直ぐ北へ徒歩 13 分 参加費:一般 1,000 円 シニア 700 円 子供 500 円 記念品あり プログラム:①「高槻かるた」競技 ②初笑い「坊主めくり」2 回 ③「百人一 首かるた」紅白合戦(※個人戦)・・休憩・・ ぜんざい会 ④「百人一首かるた」 紅白合戦(※個人戦) ※個人戦希望の方は当日、受付で申し込む 高槻には「百人一首」の歌人の二十七人が高槻の三島江などの歌枕のさとを 素材とした和歌をたくさん残しました。高槻南端の三島江地区の三箇牧小学 校横の「絆の道」には、40 首の歌碑が作られています。裏面の一覧表が、 その 40 首です。一度ご覧あれ!! ○東天川とんど焼き(東天川 3 丁目)桧尾川河川敷 期日:1 月 8 日(日)13 時頃より組み立て開始予定 江戸中期から行われている伝統行事です。 【とんど作り方】 主催:東天川実行組合 まず竹で組み合わせ底辺約 2m の三角錘に骨組みを します。中間にも補強の竹を組みます。 次に、昨年刈り取ったわらを骨組みに飾り付けします。 正月のしめ飾り等を高さ約 8m のやぐらの中に入れ、 村の長老が無病息災や五穀豊穣等願い、その年の吉兆を占う神事「とんど」 に着火します。燃え上がった後は、その年の恵方に倒します。 その火にあたったり、お餅等を焼いて食べたりすると、その年は無病息災に なるとされます。焼かれて残った竹を家に持ち帰って鬼門に置いておくと 「蛇よけ」になる言い伝えがあります。 ※皆様のご存じの観光情報をお寄せください。 情報提供先:高槻市観光協会まで ℡072-683-0081(平日 9:00~17:00 まで) 絆の道 歌集(三箇牧小辺りより順に) 1.三島江の入江の芦の下乱れ 乱れてなほも月は澄みけり 後鳥羽院 後鳥羽院御集 2.三島江のかりそめにさへ真薦草 ゆふ手にあまる恋もするかな 藤原俊忠 新勅撰集 3.いざやその蛍の数はしらねども つのぐむ程の春かぜぞ吹く 源通光 新古今集 4.三島江の玉江のあしの一夜にも 音こそかはれ秋の初風 聖壽母 続千載集 5.三島江の水鳥さわぐ夕暮れに 袖うちぬらし今ぞすぎゆく 大僧正尊行 夫木集 6.三島江の菱の浮葉にぬる玉を 薦しか夏の月もさやけき 後鳥羽院 後鳥羽院御集 7.三島江や霜もまだひぬ芦の葉に つのぐむ程の春風ぞ吹く 源通光 新古今集 8.三島江の波に掉さすたおやめの 春の衣の色ぞうつろう 藤原定家 拾遺 9.夏しとのみ人の心をみしま江の 入江の真菰さぞ乱るらん 藤原公実 新拾遺集 10. 三島江や霜より後の芦の葉に 名残を残す秋風ぞ吹く 慈円 拾玉集 11. 春霞かすめるかたや津の国の ほの三島江の渡りなるらむ 藤原頼家 詞花集 12. 三島江や波にしをるる刈薦の かつ乱れても飛ぶ蛍かな 藤原為家 百三十番歌合 13. 三島江は芦の葉がくれ茂ければ 漕ぎ出でて見る秋の夜の月 津守国道 新後拾遺集 14. おぼろげの春の色とは三島江の 波もかすみに宿る月影 藤原家衛 建保百集 こ も 15. 三島江の玉江の 薦 をしめしより おのがとぞ思ういまだからねど AE 読み人しらず 万葉集 16. みだれあしの枯葉ささやく三島江や 氷の上は浦風ぞ吹く 藤原為道 続後拾遺集 17. 三島江に下りたちしよりあやめ草 またこと沢のねをも見ぬかな 藤原能道 続詞花集 18. 三島江の玉江のま薦徒に 刈らで日をふる五月雨の頃 藤原家隆 壬二集 19. 三島江の芦の枯葉に吹き畳めつ 心寂しき人の夕風 慈円 拾玉集 20. 三島江や渚に沈む松の葉の 色より深き春の影かな 順徳院 順徳院御集 絆の道 歌集(三箇牧小辺りより順に) 21. 三島江の玉江のま薦刈りにだに とはでほど降る五月雨の空 藤原行能 新勅撰集 22. 三島江や芦の葉近く波つ汐の 穂波に通ふ冬の川風 土御門院 土御門御集 23. 三島江や夕露おもく吹く風に 色のちくさの花染めの袖 順徳院 百三十番歌合 24. み島江に茂りはてぬる芦の根の 一よは春を隔て来にけり 藤原良経 千五百番合 25. 三島江の玉江の芦の秋風に 夕の霧も立つ空やなき 順徳院 順徳院御集 26. 三島江の鳰の浮巣も乱れ芦の 末葉にかかる梅雨の頃 藤原家隆 壬二集 27. 住吉の松の千とせの君が代を 嬉しくのぞ三島江の岸 藤原信定 夫木集 28. 知らせばやほの三島江に袖ひぢて 七瀬の淀に思う心を 源顕仲 金葉集 29. 長き代もなほあかずとや三島江の 芦間にやどる有明の月 源通親 新続古今集 30. みだれ芦のはの三島江を行く舟の やがて心にかかる白波 藤原公保 新続古今集 31. 三島江や芦の枯葉の下ごとに 羽がいの霜を払うをし鳥 藤原忠通 夫木集 32. おしなべて水の緑も色ふかし つのぐむ芦の三島江の春 藤原家衛 建保百集 33. 時は今春になりぬと三島江の つのぐむ芦にあは雪ぞふる 僧行意 建保百集 34. 住吉の松もみゆきはありけりと こはめずらしく三島江の浦 小弁 夫木集 35. 帰へる雁雲に消えゆく有明の 空もひとつに三島江の月 俊成女 夫木集 36. 三島江につのぐみ渡る芦の根の 一夜の程に春めきにけり 曽弥好忠 後拾遺集 た づ 37. 数ならぬ三島がくれに鳴く 田 鶴 を 今日もいかにと問ふ人ぞなき AE AE AE 読み人しらず 源氏物語 38. 三島江に真菅かなへやもえぬかし 友よぶ駒のけしきしるしも 六条知家 夫木集 39. 三島江の岸にひまなき深緑 君が行幸を待つにぞありける 藤原家良 夫木集 40. 三島江やさぞなしたねもとけざらむ 氷にたてる芦の冬がれ 藤原為道 草庵和歌集
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