1 自転車の交通事故発生状況 平成28年11月末の自転車事故(同乗者を

1 自転車の交通事故発生状況
平成28年11月末の自転車事故(同乗者を含む自転車乗用者が交通事故に関係し、自転車乗用者
が死傷した事故)は、発生件数及び死傷者数ともに前年同期比で減少しています。
事故類型別では、出会い頭が半数以上(914件中493件、53.9%)を占めており、違反別では、
安全不確認が約7割(625件、68.4%)を占めています。
(平成28年11月末概数)
【 自転車の交通事故発生状況 】
区 分
発生件数
本 年
前年同期
914
1,063
-149
-14.0
増 減 数
増 減 率
死亡事故
件 数
死者数
2
2
3
3
-1
-1
-33.3
-33.3
負傷者数
軽傷
801
954
-153
-16.0
重傷
113
114
-1
-0.9
計
914
1,068
-154
-14.4
2 自転車が第1当事者となった事故の発生状況 (平成23年~平成28年11月)
平成28年11月末現在、自転車が第1当事者となった交通事故は33件発生し、前年同期比で9件
減少しています。
自転車×歩行者
区 分
自転車×自転車
自転車単独
自転車×二・四輪車
計
件数 死者 傷者 件数 死者 傷者 件数 死者 傷者 件数 死者 傷者 件数 死者 傷者
9
9
8
9
4
1
3
1
1
22
1
22
平成23年
平成24年
平成25年
平成26年
平成27年
12
26
13
28
5
9
6
10
8
7
20
20
5
6
6
1
8
9
9
8
5
4
2
1
7
7
34
50
2
1
34
54
4
35
1
35
31
31
7
7
6
6
4
2
2
48
2
46
平成28年11月末
23
23
4
4
3
3
3
1
2
33
1
32
平成27年11月末
28
28
6
6
5
5
3
1
2
42
1
41
前年同期比
-5
-5
-2
-2
-2
-2
0
0
0
-9
0
-9
0
0
0
3 自転車事故の発生推移(基礎データ平成16年~27年)
自転車事故の発生件数は減少傾向が続いており、
ピーク時(平成16年、2,208件)の約半数まで減少
しました。
死者数は、近年、交通事故による死者数が減少す
る中、増減を繰り返しています。
区
分
18年
19年
20年
21年
22年
23年
24年
25年
26年
27年
発生件数
2,118
2,051
1,829
1,666
1,705
1,646
1,434
1,310
1,239
死者数
16
18
8
12
9
12
4
7
4
4
傷者数
2,128
2,061
1,834
1,672
1,719
1,658
1,445
1,320
1,248
1,180
【 自転車の交通死亡事故発生状況 】
№
1
2
3
4
5
6
年 月 日 時 分 曜
27 1 26
27 2 19
27 5 21
27 12 25
28 2 10
28 8 29
17
12
15
16
23
1
30
20
25
55
15
15
月
木
木
金
水
月
発生年月日等
昼 天
発生場所
夜 候
夜 晴 塩竃市越の浦
昼 曇 多賀城市町前
昼 晴 太白区金剛沢
夜 曇 青葉区北目町
夜 晴 名取市増田
夜 雨 青葉区中央
路線
市道
県道
市道
国道
駐車場
市道
1,174
(平成27年及び28年11月末)
事故類型
形状
類型A
交差点 車両相互
直線 車両相互
直線 車両単独
交差点 車両単独
車両単独
交差点 車両相互
類型B
年
齢
右折
62
出会い頭 29
転倒
転倒
転落
80
72
40
出会い頭 62
4 自転車事故の発生特徴等(基礎データ平成28年11月末)
(1) 死傷者の約半数に違反
自転車乗用中の死傷者の約半数(916人中420人、45.9%)
に違反が認められます。
違反別では、動静不注視(135人、14.7%)
、安全不確認
(127人、13.9%)が多く、一時不停止(16人)
、信号無視
(8人)等の悪質危険違反による事故も発生しています。
(2) 交差点等での発生が多い
道路形状別では、約7割(914件中655件、71.7%)が交
差点及び交差点付近で発生しており、構成率が全事故(7,159
件中3,870件、54.1%)と比較して17.6ポイント上回ってい
ます。
また、事故類型別では、出会い頭の事故が半数以上(493
件、53.9%)を占めており、構成率が全事故(1,490件、20.8
%)を大きく(33.1ポイント)上回っています。
交差点・交差点付近の事故における第1当事者の行動類型
は、全事故では直進(1,688件、43.6%)が多数を占めてい
るのに対し、自転車事故では、直進(175件、26.7%)、右折
(154件、23.5%)
、左折(165件、25.2%)が近い割合で発
生しており、右左折する車両との事故が多発しています。
(3) 仙台市内での発生が多い
約6割(914件中558件、61.1%)が、仙台市内で発生(青
葉区142件、宮城野区107件、若林区97件、太白区128件、泉
区84件)しており、構成率が全事故(7,159件中3,406件、
47.6%)を13.5ポイント上回っています。
(4) 朝夕の通勤・通学時間帯の発生が多い
7時から9時(202件)及び16時から19時(225件)の朝夕の通勤・通学時間帯に多発してい
ます。多発時間帯の死傷者は、7時から9時は46.0%(202人中93人)
、16時から19時は32.3%
(226人中73人)が10歳代で、ともに最多となっています。
(5) 高校生と高齢者が死傷する事故が多い
死傷者の年齢別では、15歳~19歳が23.0%
と最も多く、学職別では高校生(17.2%)と
高齢者(16.6%)が多数を占めています。
※学職別は主なものの抜粋
区 分
年代別
計
~14 15~19 20代
死傷者数
916
死者数
2
負傷者数
914
104
211
131
30代
113
40代
101
学職別
50代 60~64 65~69 70代
59
1
104
211
131
113
100
45
80~ 未就学 小学生 中学生 高校生 高齢者
53
71
28
2
59
48
158
152
53
71
28
2
59
48
158
152
1
59
44
(6) ヘルメットの着用率が低い
自転車乗用中の死傷者916人のうち、ヘルメッ
トを着用していたのは47人(5.1%)で、着用率
が極めて低調です。
また、重傷以上(重傷または死亡)の死傷者で
は、 ヘルメット非着用の112人のうち32人(28.6
%)は、ヘルメットを着用していれば負傷の程度
を軽減できたと思われます。
死亡
重傷
非着用
うち効果あり
軽傷
死傷者計
3
44
47
2
110
757
869
2
30
105
137
着用