資料１ 第６回行財政改革推進委員会 資料 公益社団法人静岡県農業振興公社 (農地中間管理事業)について 経済産業部農業局農業ビジネス課 目 次 Ⅰ 農地中間管理事業（農地集積バンク） Ⅱ 農地中間管理機構の実績 Ⅲ 農地中間管理事業が進んでいない要因 Ⅳ 農地中間管理事業の課題と平成28年度の主な取組 Ⅴ 平成28年度の実績(見込み) Ⅵ 将来的な目標 2 Ⅰ 農地中間管理事業（農地集積バンク） 【農地中間管理事業（農地集積バンク）とは】 農業への新規参入や農地の大規模化を促進するため、農地中間管理機構が、 離農者の農地や耕作放棄地などの利用権を取得し、仲介機関として、農業 法人や経営規模を拡大したい農業者や新規参入者を公募し、農地を貸し出 す事業 公募 応募 貸付 ・認定農業者 ・認定新規就農者 ・企業 etc 【ねらい】 農地借受プロセスと貸付プロセスを切り分けるこ とで、農地借受希望者の間の競争を平等なものと すると同時に農地の面的集積(集約化)を実現しよ うとするもの ※「平成28年秋の年次公開検証」資料より抜粋 3 Ⅱ 農地中間管理機構の実績 機構の借入・転貸面積の状況(平成27年度) ①年間集積目標面積：平成35年度末までに、全農地面積の８割を担い手に集積するために国が定めた１年間の目標面積 ②新規集積面積：担い手ではない（認定農業者等ではない）農業者から認定農業者等の担い手に集積された面積 4 Ⅲ 農地中間管理事業が進んでいない要因 （要因１） 県内農地面積の40%を占める樹園地の集積が困難 「畝方向がバラバラ」、「傾斜地である」などが困難な要因 【地目別の農地の状況】 （全国） 80% 70% 水田 54.4 % 普通畑 25.6 % （本県） 60% 水田が多い県 佐賀県 秋田県 新潟県 山形県 樹園地が多い県 50% 静岡県 40% 牧草地 1.7% 30% 愛媛県 水田 樹園地 41.9 % 33.4 % 20% 23.1 普通畑 % 0% 担い手への農地集積率 牧草地 13.5 樹園地 6.5 % % 90% 和歌山県 山梨県 大阪府 10% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 樹園地面積率/(樹園面積/耕地面積) 5 Ⅲ 農地中間管理事業が進んでいない要因 （要因２）集積が難しい小規模農地が多数存在 【水田における30a以上の区画整備の割合】 順位 都道府県名 整備割合(%) ・多くの畦の除去が必要 ・集積の効率が悪い １ 北海道 95.3 ２ 福井県 90.4 ３ 富山県 83.9 ４ 滋賀県 83.9 ５ 佐賀県 82.7 33 静岡県 47.0 ②地権者(農地の所有 者)が多い － 全国平均 63.8 ・調整が難しい ・調整に時間がかかる ①一筆当りの区画が 狭い ※整備割合：全水田面積に対する30a以上の区 画整備を行った水田面積の割合 6 Ⅳ 農地中間管理事業の課題と平成28年度の主な取組 課題1 課題2 課題3 樹園地（茶園、果樹 園）の集積率向上 耕作しやすい農地の整 備（大区画化等） 多数の地権者(農地所 有者)の円滑な調整 樹園地の集積促進 耕作しやすい農地の整 備（生産基盤事業等の 活用） 人・農地プランによる 地域の農地活用計画 策定 ・農地基盤整備事業と農地 中間管理事業の一体的推 進 ・重点実施区域指定によ る推進 78区域(H27.9) ⇒96区域(H28.9) ・「茶園」集積推進事業 の創設 ・ 「果樹園」集積のため のモデル果樹産地協議会 の設置（現在1協議会、 今後20協議会に拡大） 7 Ⅴ 平成28年度の実績(見込み) ○機構の農地借受状況 1,200ha 1,000ha 800ha 600ha 400ha 200ha 0ha 平成26年度 平成27年度 借受面積 平成28年度 借受面積(累計) ※平成28年度は、平成29年3月31日時点の見込みによる。 ○機構借受農地の貸付状況(H28.10.31現在) 【貸付先の状況(面積)】 【貸付先の状況(経営体数)】 6% 14% 4% 7% 90% ビジネス経営体 79% ビジネス経営体を除く法人 認定農業者等 ビジネス経営体 ビジネス経営体を除く法人 認定農業者等 8 Ⅵ 将来的な目標 ●当面の取組 【条件の良い平地の集積促進】 ①水田の裏作を活用した農地の 高度化利用などによる集積 ②生産基盤整備等を活用した大 区画化などによる集積 ●中・長期的な取組 ①経営規模拡大に よる生産性向上 ②担い手への集積に よる販売額の増大 ビジネス経営体の 成長・発展の支援 【傾斜地などの 条件不利地の集積】 ①茶園集積事業などによる樹園 地（茶園、果樹園）の集積 ②生産基盤整備等を活用した傾 斜地の平地化などによる集積 粘り強い取組によ る集積面積の拡大 9
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