ヘルン文庫コーナーの展示替えについて

高志の国文学館
担当:三津島、綿引
News Release
電話:(直通)076-431-5492
平成 28 年 12 月 28 日
ヘルン文庫コーナーの展示替えについて
高志の国文学館では、常設展示室内の「ヘルン文庫コーナー」を展示替えしまし
た。今回は、ハーンが日本の物語や民話について、どのような本から知識を得てい
たのかをご紹介します。
1 期
間
平成28年12月21日(水)~平成29年3月27日(月)
2 場
所
高志の国文学館常設展示室内「ヘルン文庫コーナー」
3 テーマ
日本の物語、民話に関する翻訳書(小泉八雲の旧蔵書)
4 主な展示物
(1)
“Tami-no nigivai ”(民の繁栄)
【F.トゥレティーニ、1871 年】
脇坂義堂『民の繁栄』
(1796 年刊)のフランス語訳本。 『民の繁栄』は、江戸
の庶民のための処世訓を説いた通俗教訓叢書『あつめ草」のなかの 1 冊。各話ご
とに、金言名句やことわざが散りばめられている。
(2)
“Japanese fairy world”(日本お伽噺)【W. E.グリフィス、1880 年】
七夕の伝説、
「猿蟹合戦」や「桃太郎」の昔話など、日本のお伽噺 35 篇を収録。
グリフィス(1843~1928)はアメリカ出身のお雇い外国人・日本研究家で、福井
や東京で教鞭をとった。代表作は『The Mikado‘s Empire(皇国)』。
(3)
“Tales of old Japan”(昔の日本の物語)【A. B.ミットフォード、1888 年】
西洋に赤穂浪士の話を初めて紹介したことで知られる本。ほかにも様々な物語
や昔話、怪談、日本の風習について書いた文章等を収録。ミットフォード(1837
~1916)はイギリスの外交官として 2 度来日している。
(4)
“A history of Japanese literature”(日本文学史)【W.G.アストン、1899 年】
日本文学史の概説と、時代を代表する作品の英訳が掲載されている。アストン
(1841~1911)はイギリスの外交官・日本研究者で、日本語や日本文化の研究に大
きく貢献した。