20161121TPP特「配布資料」(石上事務所作成)

資料1
ビフォア・トランプの世界
ニュージーランド・オークランドでの署名式(平成28年2月4日)
TPP=Trans-Pacific Partnership
環太平洋パートナーシップ
参加12カ国
①米国大統領選挙までのTPP(ビフォア・トランプの世界)
(出典)
経産省HP「TPPについて」
平成28年2月
http://www.meti.go.jp/polic
y/external_economy/trade/d
ownloadfiles/tpp/1602tppnit
suite_koshin.pdf
TPPの歴史・交渉の流れは
11月8日大統領選の前後で
不連続・不整合に(変曲点)
アフター・トランプの世界
②激論!ド~する?! ド~なる?! 「TPPの今後」(アフター・トランプの世界)
(出典)日経新聞HP「TPP発効の道探る」 平成28年11月19日 http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS18H6D_Y6A111C1EE8000/?n_cid=SPTMG002
(出典)朝日新聞HP「米抜きTPP模索」「米国内に日米協定望む声」 平成28年11月18日 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20161118000293.html
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄
賛
否
を
考
え
る
た
め
の
“
確
認
”
サ
イ
ク
ル
①政府試算の「TPP協定の経済効果分析」
資料2
対策は十分か?
Check Point
総合的な効果は?
Check Point
~賛否を考えるための“確認”サイクル~
Check Point
雇用は?
要するに
TPPで恩恵をうける
Check Point
プラスは本当?
要するに
TPPでマイナスを被る
全体のためにもしっかり攻める
(出典)内閣官房HP「TPP協定の経済効果分析」 2015年12月24日 http://www.cas.go.jp/jp/tpp/kouka/pdf/151224/151224_tpp_keizaikoukabunnseki02.pdf
②得る側・失う側の相克を乗り越えて
「TPPは成長戦略の切り札」
全体のためにもしっかり守る
注意すべき点は
恩恵やマイナスが
特定の人に限度を超えて
集中するかどうか。
マイナスは少数の者が被る一方、
プラスは広く薄く大勢に行くケースで
多数決・民主主義を単純に行えば
どうなるか?
↓
表面的な賛成・反対を超えての
熟慮・配慮が必要ではないか。
(出典)国会図書館HP「TPPの農業分野をめぐる論点」(調査と情報)2016年10月27日http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10207256_po_0924.pdf?contentNo=1
(出典)内閣官房HP「TPP協定の経済効果分析」 2015年12月24日 http://www.cas.go.jp/jp/tpp/kouka/pdf/151224/151224_tpp_keizaikoukabunnseki02.pdf
(出典)NHKニュースHP「TPP審議入り 首相「成長戦略の切り札に」」 2016年4月5日 http://www3.nhk.or.jp/news/word/0000030.html
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄
資料3
上記が把握できれば
電機産業の各分野・各製品に対する
TPP11ヶ国の実効関税率がわかる。
①集積回路
②半導体・LED
③液晶デバイス・有機EL
④コンデンサー
⑤半導体ウェハデバイス・FPD製造用機器
⑥電機計測器
⑦デジカメ・カメラレコーダー
⑧カーAVC機器
⑨プリンター複合機
⑩産業用ロボット
⑪CTなど医療機器
⑫エスカレーター・エレベーター
⑬電線・ケーブル
⑭蒸気タービン
⑮発電機
⑯原子炉等
TPP参加11ヶ国に対する
日本からの「輸出額」「関税支払額」は
以下の品目でそれぞれいくらか?
①関税削減メリットは電機産業でどのぐらいあるのか?
(※電機産業と言っても分野の幅は極めて広く、
例えば、重電・家電・音響・通信・情報・部品・・・)
(出典)経産省レク資料(※「Global Trade Atlas(2010)等より作成」) 2016年11月7日
電線・ケーブル:実効関税率7.3%
蒸気タービン:実効関税率4.2%
発電機:実効関税率2.9%
②関税率が比較的高い重電分野はTPP合意内容でどう変わる?
(出典)内閣官房TPP政府対策本部HP「関係団体等からの意見等について」
http://www.cas.go.jp/jp/tpp/pdf/dantaiiken2/172.pdf
(出典)経産省レク資料(※「Global Trade Atlas(2010)等より作成」) 2016年11月7日
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄
対米国輸出品
(上位10品目)
資料4
1ドル109円になった場合
営業益に生じる変化の額
(出典)日経新聞2016年11月18日朝刊 「想定レート
1ドル101円90銭 主要180社 下期の営業益押し上げ」
想定する為替レート
①電機産業にとって関税撤廃効果より
為替変動の影響の方が大きいのではないか?
●TPP参加国への輸出では
圧倒的に米国市場が大きい。
●米国への輸出品目をみると
電機産業関係で金額が大きいのは
4位:電気計測機器
6位:科学光学機器
7位:半導体等電子部品
8位:電算機類の部分品
(各々3000億円程度)
●TPPがなくても関税は低く概ね0%
むしろ為替変動の方が企業にとって
遥かに影響大で深刻なのではないか。
(出典)経産省HP「通商白書2016」 2016年8月 http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2016/2016honbun/i3210000.html
(出典)財務省貿易統計HP「対米国主要輸出品の推移(年ベース)」 http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y6_2.pdf
重電企業による海外生産拠点拡充の動向
コア部品以外はコスト削減のため需要地製造へ
②TPP未参加の国々にも企業のサプライチェーンは複雑に広がっている。
二国間協定の積上げ
では異なるルールが
絡み合って悪影響を
及ぼす『スパッゲティ・
ボウル現象』になる。
全体を共通ルールで
カバーしたい。
家電企業海外生産は中国とASEANに集中。
白物家電ではタイへの集中が顕著。
(出典)日本総研・坂東達郎「日本企業のアセアン事業の現状と展望」https://www.jbic.go.jp/wp-content/uploads/topics_ja/2015/11/44220/topics1125_05.pdf
(出典)みずほ銀行「日本産業の動向<中期見通し>(重電)」 2015年12月 https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1053_12.pdf
(出典)経産省HP「通商白書2016」 2016年8月 http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2016/2016honbun/i3210000.html
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄
中国主導の貿易ルール
(1995年) (2015年)
対米 9555億円 3033億円
資料5
※日本から中国への輸出品のなかで第1位
●「半導体等電子部品」
この20年間で
激変した日本の輸出先・輸出量(額)
アジア太平洋の国際秩序に
出現した巨大な地殻変動
①「ライジング・チャイナ」=中国台頭という現実
TPP参加国主導の自由貿易ルール
日本の輸出相手国
上位10位の変遷
(20年前の15倍、現在は対米国の3倍強)
※日本から中国への輸出品のなかで第2位
●「科学光学機器」(カメラ、半導体のスッテパー等)
(1995年) (2015年)
対米 6041億円 3104億円
(20年前は枠外、現在は対米国の約3倍)
※日本から中国への輸出品のなかで第8位
●「電気回路等の機器」
(1995年) (2015年)
対米 9555億円 3033億円
(20年前の7倍、現在は対米国の1.6倍)
(出典)経産省HP「通商白書2016」 2016年8月 http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2016/2016honbun/i3210000.html
(出典)財務省貿易統計HP「輸出相手国上位10カ国の推移(年ベース)」 http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y4.pdf
(出典)財務省貿易統計HP「対米国主要輸出品の推移(年ベース)」 http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y6_2.pdf
(出典)財務省貿易統計HP「対中国主要輸出品の推移(年ベース)」 http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y6_5.pdf
ATM製造メーカーの商機拡大
②TPP第11章「金融サービス」と中国「銀行業IT機器セキュリティ規制」
一方、中国では
こんなことが・・・
理念が全く異なる。
TPP協定「前文」
・・・地域的な経済統合を一
層促進し、及びアジア太平
洋における自由貿易地域の
基礎を創設するため、他の
国又は独立の関税地域の
加入を奨励することにより締
約国のパートナーシップを
拡大することを決意・・・
TPP第30章「加入条項」
本当に開かれているか?
(出典)内閣官房HP「TPP協定の章ごとの内容」「TPP・分野別ファクトシート」 http://www.cas.go.jp/jp/tpp/naiyou/tpp_kyoutei.html
(出典)経産省HP「不公正貿易報告書及び経済産業省の取組方針」 H27年5月 http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004532/pdf/2015_houkoku_01_00.pdf
(出典)ジェトロ・アジア経済研究所・浜中慎太郎「TPPの加盟条項:新規加盟は本当に開かれているのか」アジ研ポリシーブリーフ No.65 2016年6月15日
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄
①国際競争力の強化策が対抗措置として必要な段階ではないか?
~中国の「爆投資」で歪められる経営環境のイコールフッティング~
資料6
我が国半導体産業の国際競争力強化に関する質問主意書」
平成26年6月20日提出 (参議院議員・石上俊雄)
・国際的みてもまれな償却資産税制(償却資産に係る固定
資産税制)の廃止もしくは削減
・研究開発促進税制における控除率、繰越期間等の拡充
・電力安定供給と競争国に比べ高い電力料金問題の解消
・為替の安定化と過度の円高解消
・加速的な規制緩和、グレーゾーン解消の全国展開
・模倣品駆逐のための認証トレーサビリティの標準化推進
(出典)参議院HP「我が国半導体産業の国際競争力強化に関する質問主意書」 平成26年6月20日 参議院議員・石上俊雄提出
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/186/syup/s186163.pdf
(出典)日経新聞「迫る紅いデジタル(上)「中国「爆投資」 液晶最新鋭工場7カ所稼働へ」 2015年10月30日
(出典)日経新聞「迫る紅いデジタル(下)「中国、国産化に執念 3兆円メモリー工場構想」 2015年11月2日
(出典)日経産業新聞「「不公平な土俵」に立つJDI 中韓台は手厚く優遇」 2016年8月12日
世界初のRGB(三色)印刷方式
工程数が半分でコスト力が高い。
中韓がやらない・やれない破壊的テクノロジーを目利きして、「死の谷」を乗り越える
0.25ミリ×0.125ミリ(0201サイズ)
世界最小のコンデンサ
日本企業の圧倒的な強みを長期維持、コモディティ化させないための「オープン&クローズ戦略」
②コモディティ化させない戦略・破壊的テクノロジーの目利き
総理も見た有機EL
@CEATEC(2016.11.3)
iPhone Xのディスプレイ
液晶ではなく有機EL・折りたたみ型?
(出典)小川紘一「オープン&クローズ戦略 日本企業再興の条件 増補改訂版」 (翔泳社) 2015年12月
(出典)週刊ダイヤモンド「エレクトロニクス市場の最強黒子 復活ニッポンの電子部品」 2015年2月7日号
(出典)日経エレクトロニクス「iPhoneに有機EL スマホパネルに革新」 2016年3月号
(出典)株式会社JOLED HP「有機EL印刷技術」 http://www.j-oled.com/technology/joled_tec_print/
(出典)首相官邸HP「CEATEC JAPAN 2016 」 平成28年10月3日 http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/actions/201610/03ceatec_japan_2016.html
平成28年11月21日 参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 民進党・新緑風会 石上俊雄