平成 29 年度放射線対策委託費(放射線防護基準等の情報収集・発信)事 業に係る入札可能性調査実施要領 平成 28 年 12 月 28 日 原子力規制委員会原子力規制庁 長官官房放射線防護グループ 放射線対策・保障措置課放射線規制室 原子力規制庁では、平成 29 年度放射線対策委託費(放射線防護基準等の情報収 集・発信)事業の受託者選定に当たって、一般競争入札(価格及び技術力等を考慮 する総合評価方式)に付することの可能性について、以下のとおり調査いたします。 つきましては、下記1.事業内容に記載する内容・条件において、的確な事業 遂行が可能であり、かつ、当該事業の受託者を決定するに当たり一般競争入札(価 格及び技術力等を考慮する総合評価方式)を実施した場合、参加する意思を有する 方は、2.登録内容について、4.提出先までご登録をお願いします。 1.事業内容 1.1 概要 原子力規制委員会は、放射性同位元素等の使用等に伴う放射線障害を防止する ため、放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(以下「放射線障 害防止法」という。)に基づく規制業務を実施しており、当該規制体系を適切に 維持していくためには、国際放射線防護委員会(以下、「ICRP」という。)の勧 告等の国際基準に沿った放射線障害防止法の改正を行うことが求められている。 そこで本委託事業では、ICRP 勧告等への影響力が強い「原子放射線の影響に関 する国連科学委員会(以下「UNSCEAR」という。)」等の国際会議の放射線防護に 係る科学的知見及び国際的知見を収集及び整理し、放射線防護の面で今後検討が 必要な情報を抽出する。 現状の国内の放射線防護に関する諸制度と国際的な放射線防護等に関する知見 等の関係を包括的に把握するとともに、その結果を用いて、今後の放射線防護の 基準の作成等に資するため、「放射線影響・放射線防護ナレッジベース(※)」 の整備を行う。 (※)放射線影響・放射線防護ナレッジベースは、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR) 等の国際会議及び論文等から放射線障害防止法をはじめとした国内の放射線防護に関する諸制 度に関係する情報を収集し、さらに、これらの収集情報に、知見の背景、検討経緯、課題等の実 際に委員会等に参加し蓄積したノウハウ等知識情報を付加した上で、システムで活用できるよう 加工・整理を行い、高度な解析機能を通して、WEB 上で解析結果を閲覧できるようにするための ものである。 1.2 事業の具体的内容 ① 放射線影響・放射線防護に関する知見の収集・整理業務 1) 既存の放射線影響・放射線防護に関する知見の収集・整理 1 1.1概要で記載した国際会議における検討経緯、課題及び各国の検討状 況等の知見の収集・整理を行う。なお、知見の収集・整理の対象は、現在ま でに公開された全ての情報の他、国際会議の設立当初より網羅的に委員会へ 参加して得られた知見の蓄積等とする。 また、上記に深く関係する電離放射線の影響に関する委員会(BEIR)、国際 原子力機関(IAEA)、国際放射線防護委員会(ICRP)等の放射線防護に関する 知見並びにリスク評価及び放射線関連事故・トラブル等に関する重要な論文 の知見の収集・整理を行う。必要に応じて翻訳すること。 なお、平成 28 年度放射線対策委託費(IAEA 放射線防護基準等の整備)事業 (以下「平成 28 年度事業」という。)までに収集・整理した知見は除く。 2) 最新の放射線影響・放射線防護に関する知見の収集・整理 第 64 回 UNSCEAR 会合(時期:6 月ごろ、場所:ウィーン、期間:1 週間程 度)に向けて、事前に会合の情報を収集・整理し、原子力規制庁に報告する。 本会合には、日本代表団(日本代表に選定された者及び原子力規制庁より承 諾を得た有識者等)が参加し、会合における議論の動向、参加国の動向等の 情報を収集・整理し、原子力規制庁に報告する。 また、現在運営されている ICRP 等の国際機関の最新の情報を収集・整理し、 原子力規制庁に報告する。 上記より得られた情報から、ナレッジベースへ反映すべき新たな重要項目 を検討し、原子力規制庁へ提案すること。 3) 放射線影響・放射線防護に関する知見の取りまとめ 放射線規制の喫緊の課題解決を念頭に置き、以下の観点に基づき放射線影 響・放射線防護に関する知見の整理を実施する。本委託事業では、リスク評 価及び放射線関連事故・トラブル等の近年重要な課題として取り上げられて いる項目について重点的にまとめること。 A) 平成 28 年度事業までに取りまとめを行った項目の中から 100 項目程度に ついて概要を作成すること。 B) 作成にあたっては、出典及び年月日を明らかにすることに留意しつつ、日 本語で記載すること。 ② 放射線影響・放射線防護ナレッジベースの運用業務 本委託事業では、平成 27 年度放射線対策委託費(IAEA 放射線防護基準等 の整備)事業(以下平成 27 年度事業)の詳細設計を基に構築したナレッジベ ースの公開及び運用を行う。運用時は適切に動作できるように継続的に詳細 設計の修正を行う。また、運用時は適宜ナレッジベースのコンテンツ及びシ ステムを原子力規制庁及び下記③で設置する委員会等の委員に公開し意見 を求めること。意見を踏まえ必要に応じコンテンツ及びシステムを改修する こと。 なお、ナレッジベースを構築するに当たり想定するハードウェアとソフト ウェアについては、平成 27 年度の詳細設計の要求を満たすこと。 2 ③ 「放射線影響・放射線防護に関する知見の収集・整理委員会」の開催業 務 本委託事業を的確かつ円滑に推進することを目的として、上記①、②に 係る事項などの企画及び運営、進捗等の総括的案件について、専門的かつ 客観的な立場からの意見を聴取するため、原則として受託者以外の外部の 専門家又は学識経験者等 8 名程度で構成する委員会等(年 2 回程度)を設 置すること。また、ナレッジベースのコンテンツ及びシステムについて専 門的かつ客観的な立場からの意見を聴取するため、原則として受託者以外 の外部の専門家又は学識経験者等 5 名程度で構成するコンテンツに関する 検討 WG(年 2 回程度)及びシステム等に関する WG(年 2 回程度)を設置す ること。 なお、委員の選考にあたっては原子力規制庁の了承を得ること。委員会 の開催日については、事前に原子力規制庁の了承を得た上で決定する。委 員会の開催後は、発言者名及びその意見を記録した議事録を作成し、提出 すること。 受託者は、委託事業における進捗を詳細に把握し、調査途中においても原 子力規制庁からの要請により、取得した情報を集約して原子力規制庁に報告 すること。 1.3 無償貸付を行える物品等 過去の当該委託事業の成果報告書 1.4 成果物 ・事業報告書の電子媒体 DVD-R 10 部 ・本事業にて作業したナレッジベース関連一式 1.5 納入場所 指定の場所に納入 1.6 著作権等の扱い 1) 成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び 所有権(以下「著作権等」という。)は、受託者が保有するものとする。 2) 受託者は自ら制作・作成した著作物に対し、いかなる場合も著作者人 格権を行使しないものとする。 3) 成果物に含まれる第三者が権利を有する著作物等(以下、 「既存著作物」 という。)の著作権等は、個々の著作者等に帰属するものとする。 4) 納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合は、受託者が当該既 存著作物の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の 3 手続を行うものとする。 1.7 情報セキュリティの確保 受託者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。 1) 受託者は、受託業務の開始時に、受託業務に係る情報セキュリティ対 策とその実施方法及び管理体制について原子力規制庁担当官に書面で 提出すること。 2) 受託者は、原子力規制庁担当官から要機密情報を提供された場合には、 当該情報の機密性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ず ること。 また、受託業務において受託者が作成する情報については、原子力規 制庁担当官からの指示に応じて適切に取り扱うこと。 3) 受託者は、原子力規制委員会情報セキュリティポリシーに準拠した情 報セキュリティ対策の履行が不十分と見なされるとき又は受託者にお いて受託業務に係る情報セキュリティ事故が発生したときは、必要に 応じて原子力規制庁担当官の行う情報セキュリティ対策に関する監査 を受け入れること。 4) 受託者は、原子力規制庁担当官から提供された要機密情報が業務終了 等により不要になった場合には、確実に返却し又は廃棄すること。 また、受託業務において受託者が作成した情報についても、原子力規 制庁担当官からの指示に応じて適切に廃棄すること。 5) 受託者は、受託業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ 対策を報告すること。 (参考)原子力規制委員会情報セキュリティポリシー https://www.nsr.go.jp/data/000129977.pdf 1.8 その他 1)受託者は、本仕様書に疑義が生じたとき又は本仕様書によりし難い事 由が生じたときは、原子力規制庁と速やかに協議し、その指示に従う こと。 2)ホームページ作成に当たっては、 「環境省ウェブサイト作成ガイドライ ン」及び受注後に提供される「環境省ホームページ対応基準書」並び に「動的コンテンツ構築ガイドライン」に基づくこと。また、 「環境省 ウェブサイト作成ガイドライン」は以下の URL において公開している。 http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/web_gl/ 4 1.9 事業期間 委託契約締結日から平成 30 年 3 月 30 日まで 1.10 事業実施条件 当該ナレッジベースの構築には、最新の知見を適切に判別し収集することが必要 であり、このことを実施するためにはICRP勧告等への影響力が最も強いUNSCEARに おける検討状況をフォローすることが不可欠である。このUNSCEARの検討状況につ いては、Web上で公開されている情報のみならず、報告書等の作成に至る経緯や各 国の対応状況等についての知見を長年に渡り蓄積していることが本事業の遂行の 上で重要である。 また、ナレッジベースの構築には、収集した知識情報に対し、高度な専門性を要 する特殊な整理が必要となることからも、最新の知見を有している者でなければ当 該ナレッジベースを企画・設計することは不可能である。 そのため、UNSCEARに設立初期より日本代表として参加することにより、当該委 託事業に必要な最新の知見を有するとともに、ナレッジベースの企画・設計を行う ことを事業実施条件とする。 2.登録内容 ① 事業者名 ② 連絡先(住所、TEL、FAX、E-mail、担当者名) 3.留意事項 ・登録後、必要に応じ事業実施計画等の概要を聴取する場合があります。 ・本件への登録に当たっての費用は事業者負担になります。 ・本調査の依頼は、入札等を実施する可能性を確認するための手段であり、契約 に関する意図や意味を持つものではありません。 ・提供された情報は省内で閲覧しますが、事業者に断りなく省外に配布すること はありません。 ・提供された情報、資料は返却いたしません。 4.提出先 郵送または E-mail にてご提出願います。 【提出先】 〒106-8450 東京都港区六本木1-9-9 原子力規制委員会原子力規制庁長官官房 放射線防護グループ放射線対策・保障措置課 放射線規制室 松本真之介 小野幹 宛て 【TEL】03-5114-2155 【FAX】03-5114-2128 【E-mail】 [email protected]、[email protected] 5 (登録例) 平成○年○月○日 原子力規制委員会 原子力規制庁長官官房放射線防護グループ 放射線対策・保障措置課放射線規制室 平成 29 年度放射線対策委託費(放射線防護基準等の情報収集・発信) 事業に係る入札可能性調査実施要領 平成 28 年 12 月 28 日付、標記実施要領に従い、以下の事項を登録致します。 登録内容 ① 事業者名 ○○ ② 連絡先 住所 ○○ TEL ○○ FAX ○○ E-Mail ○○ 担当者名 ○○ 6
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