VOL.32 43 CHEMOTHERAPY S-3 AT-2266に 西 野 武 志 関 す る 細 菌 学 的 評 価 ・柏 本 茂 樹 ・中 澤 季 美 ・谷 野 輝 雄 京 都 薬 科 大 学 微 生物 学 教室 新 し い 合 成 化 学 療 法 剤AT-2266に (NFLX)を 関 す る 細 菌 学 的 評 価 をPipemidic 比 較 薬 と し て 検 討 し,以 1.AT-2266は NFLXと acid(PPA)とNorfloxacin グ ラ ム 陽 性,陰 下 の成 績 を得 た 。 性 菌 群 お よ び 嫌 気 性 菌 に 対 し幅 広 い 抗 菌 ス ペ ク トラ ム を 有 し, ほ ぼ 同様 の抗 菌 力 を 示 した。 2.臨 床 分 離 株 に 対 す る 感 受 性 分 布 で は,AT-2266はPPAよ Staphylecoccus aureus,Klebsiella pneumoniaeお とほ ぼ 同 様 の 抗 菌 力 を 示 し た が,Streptococcus spp.,Proteus mirabilis,イ Pseudomonas 対 し て はNFLXの っ た 。 し か し,Acinetobacter calcoaceticusに coli,Enterobacter spp.,HaemoPhilus 方 がAT-2266に た, 対 し て はNFLX pyogenes,Escherichia ン ドー ル 陽 性 のProteus aeruginosaに り優 れ た 抗 菌 力 を 示 し,ま よ びSerratia marcescenseに influenzaeお 比 べ2倍 よび 程 度抗 菌 力 が 良 好 で あ 対 す る 抗 菌 力 はAT-2266の 方 がNFLXに 比べ 2倍 程 度 優 れ て い た 。 3.抗 菌 力 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響 で は,培 地pHが ア ル カ リ側 で,ま た 接 種 菌 量 が 減 少 した 場 合 に 抗 菌 力 が や や 良 好 とな る 傾 向 を 示 し た 。 馬 血 清 添 加 に よ る抗 菌 力 の 変 動 は ほ と ん ど見 ら れ な か っ た 。 4.S.aureus,E.coli,K.pneumoniae,S.marcescenS,Raeruginosaお cusの 増 殖 曲 線 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 し た 結 果,い よ びA.calcoaceti- ず れ の 菌 株 に お い て も1MIC濃 度 で殺 菌 作 用 を 示 した 。 5.位 ml作 相 差 顕 微 鏡 に よ る 形 態 観 察 を 行 っ た と こ ろ,S.aureusに 用 で 菌 体 の 膨 化 像 が,E.coliに 対 し て は1.56μg/mlの 対 し て はAT-2266の0.78μg/ 菌 の 伸 長 化 像 が,P.aeruginosaに 濃 度 か ら 伸 長 化 し た 菌 体 内 に 空 胞 が,そ て は1.56μg/mlの 6.マ 対 して は0.05μg/mlで し て,A.calcoaceticusに 対 し 濃 度 か ら膨 化 を 伴 っ た 伸 長 化 像 が そ れ ぞ れ 観 察 さ れ た 。 ウ ス 実 験 的 全 身 感 染 症 に 対 す るAT-2266の 8株 に つ い て 検 討 し た 結 果,AT-2266は そ の 効 果 はPPAお よ びNFLXよ よ り,AT-2266のED 治 療 効 果 を グ ラ ム陽 性 菌1株 と グ ラム 陰性 菌 こ れ ら す べ て の 感 染 症 に 対 し て 優 れ た 治 療 効 果 を 示 し, り勝 っ て い た 。 ま た,投 50値 は 低 下 す る 傾 向 を 示 し,い 与 回 数 の増 加 お よび 感 染 菌 量 の減 少 に ず れ の 条 件 に お い て もPPAお よ びNFLX よ り低 値 を 示 し た 。 7.実 験 的 尿 路 感 染 症 に 対 す る 治 療 効 果 を 腎 内 生 菌 数 の 消 長 で 比 較 検 討 し た 結 果,AT-2266は 低 投 与 量 で 菌 数 減 少 を 認 め,PPAお 8.実 少 を 示 し,そ 9.肺 よ びNFLXよ の 効 果 はPPAお よ びNFLXに よ びPPAは よ びNFLXの 血 漿 中 お よび 肺 内 濃度 を測 定 した 血 漿 中 濃 度 に 比 べ 肺 内 濃 度 が2倍 は ほ ぼ 同 程 度 の 濃 度 で あ っ た 。 ま た,AT-2266はNFLXに AT-2266は 時 間 で 肺 内生 菌数 の減 比 べ優 れ てい た 。 感 染 マ ウ ス を 用 い てAT-2266,PPAお 結 果,AT-2266お で は7倍 り 良 好 な 効 果 を 示 した 。 験 的 肺 感 染 症 に 対 す る 治 療 効 果 で は 延 命 的 な 効 果 を 示 す と共 に,短 程 度 高 か っ た 。 こ れ に 対 しNFLX 比 べ ピ ー ク時 で は 血 漿 中 で4倍,肺 中 の 高 い薬 物 濃 度 を示 した 。 大 日本 製 薬 株 式 会 社 総 合 研 究 所 に お い て 開 発 さ れ た 新 しい ピ リ ドン カ ル ボ ン 酸 系 合 成 化 学 療 法 剤 で あ る 。 化 学 構造 式 を比 較 薬 と共 にFig.1に 和 物 の 分 子はC15H17FN4O3.3/2H2O,分 acidで,そ 子 量 は347.35で,白 示 し た。 本剤 の特 徴 は グ ラ ム陽 性 菌 お よび グ ラ ム陰 性 菌 群 に 対 して 広 化 学 名 は1-ethy1-6-fluoro-1,4-dihydro-4-oxo-7-(1-piperazinyl)-1,8-naphthyridine-3-carboxylic 色 な い し微 黄 色 の 結 晶 また は 結 晶性 の粉 末 で あ る。AT-2266の の 水 範 囲 に強 い抗 菌 力 を 示 し,経 口投 与 に よ っ て 優 れ た 治療 効 果 を 示す こ とであ る とい わ れ て い る1)。す な わ ち,従 来 の ピ リ ドン カ 44 APR. CHEMOTHERAPY Fig. 1 Chemical structures Pipemidic 1984 3. 臨 床 分 離 株 の 感 受 性 分 布 of AT- 2266, acid and Norfloxacin 臨 床 材 料 か ら 分 離 さ れ た 菌 株 の 感 受 性 は106cells/ml の 菌 液1白 法5)に 金 耳 を 接種 菌 量 と して 前 述 の 寒 天 平 板希釈 よ り求 め た 。 S.pyogenesは 3/ 2 H2O 前 培 養 に10%馬 broth(TSB;Nissui)を,感 血 液 加HIA培 %Fildes 血 滴 加tryptosoya 受 性 測 定 に は10%馬 地 を 用 い,H.influenzaeは enrichment加TSB培 は5%Fildes 地 を,感 enrichment加HIA培 他 の 菌 株 は 前 培 養 にTSB培 脱 繊維 前 培 養 に5 受性 測 定に 地 を用 いた。 その 地 を,感 受 性 測 定 に はHIA 培 地 を用 いた 。 4. 抗 菌 力 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響 抗 菌 力 に 及 ぼ す 培 地pH,馬 血 清 添 加 な らび に 接 種菌 量 の 影 響 はS.aureecs 209-PJC,E.coliNIHJC-2,K. pneumoniaeKC-1お よ びIRaeruginosaE-2を と し てSTA培 試験 菌 地 を 用 い た 寒 天 平 板 希 釈 法 で 検 討 し た。 な お 記 載 しな い か ぎ り接 種 菌 量 は106 cells/mlで 行っ た。 Norfloxacin 5. 増 殖 曲 線 に 及 ぼ す 影 響 (NFLX) TSB培 ル ポ ン酸 系 合成 抗 菌 剤 で あ るNalidixic お よびPPAで は,比 Pyogenesお よびinvivoに 54を どに対 し て もAT-2266は 比 較薬 とし て, 関す る種 々の 細 菌 学 的 評 価 を 行 った の で 報 告 す る。 I. 実 験 材 料 お よ び 実 験 方 法 AT-2266,PPAお よ びNFLXは いず れ も力 価 の明 ら 教 室 保 存 の グ ラ ム陽 性 菌18株 (STB;Eiken)を,感 と グ ラ ム 陰 性 菌34株 用 い,日 に対 test 受 性 測 定 に はsensitivity (STA;Eiken)を broth test agar 本 化 学療 法学 会 最 小 発 育 阻 止 脱 繊 維 血 液 加Heart を 用 い,37℃20時 diphtheriaeは10 infusion 薬 物 を 作 用 さ せ,4時 間 培 養 後 に,ま 用 い,37℃48時 を 求 め た 。 そ し て 嫌 気 性 菌11株 GAMagar(Nissui)を S.aureus Ac- 希 釈 した 後,約3時 cells/ml)に 間振 種 々の濃度 の 間後 ま で の生 菌 数 を 経 時 的に 測定 た,Neisseria属 求 め た6)。 は 間 ロ ー ソ ク培 養 後 にMIC 用 いanaerobic %,CO2:10%,H2:10%)内 定には system(N2:80 で37℃,24時 cells/ml)を 間嫌気培 Ac-54の 含 ん だ フ ィル ム 寒 天 上 に 塗 抹 し,カ パ ラ フ ィ ン で 封 入 後,37℃ 本 光 学,倍 率 ×1000)を 対 数 増殖 期 の菌 ス ラ イ ドガ ラ ス 上 のAT-2266を パ ー ガ ラス を載 せて で 培 養 し,位 相 差 顕 微 鏡(日 用 い て菌 の形 態 変 化 を 観察 した。 7. マ ウ ス 実 験 的 全 身 感 染 症 に 対 す る 治 療 効 果 投 与 に お け る治 療 効果 使 用 動 物 は 雄 性ddYマ 加 え たGCagar に 対 す るMIC測 209-PJC,E.coliK-12,P.aeruginosa よ びA.calcoaceticus い,1群10匹 agar(HIA;Nissui) 割 合 にsupPlement(Eiken)を 養 後 のMICを broth(HIB;Nissui)で 1)1回 定 法5)に 準 じて 求 め た 。 た だ し,StrePtoお よ びCorynebacterium (Nissui)を よ びA.calcoaceticus れ ら の 前 培 養 した 菌 液 をHeartin- 盪 培 養 し た 対 数 期 の 菌(約107 液(約107 す る 試 験 管 内 抗 菌 力 は 前 培 養 にsensitivity 1%の fusion E-2お 2. 抗 菌 ス ペ ク ト ラ ム %馬 試 験 菌 と し,こ 6. 形 態 変 化 か な標 品 を用 い た 。 coccus属 間 培 養 し たS.aureusSmith, した。 1. 使 用 薬 物 濃 度(MIC)測 地 で37℃,18時 E.coliKC-14,K.pneumoniaeKC-1,S.marcescens T-55,P.aerecginosaE-2お お い て 強 い 抗菌 力 を 示 す と され て い る。 今 回,わ れ わ れ はPPA2,3)とNFLX4)を AT-2266に acid 較 的 抗 菌 力 が 弱 か っ たS.aureus,S. よびP.aeruginosaな in vitroお acid,Piromidic ウ ス(4週 齢,18∼21g)を 用 と し た 。 感 染 菌 と して 用 い たS.aureus Smith,E.coliKC-14,K.pneumoniaeKC-1,S.marcescensT-55,Proteus ginosa morganii E-2,15878,15426お Ac-54はnutrient 養 後,NB培 broth(NB;Nissui)で37℃ 地 で 希 釈 を 行 い,等 (Orthana-Kemisk-Fabrik-A/S)と 0.5mlを No.101,P.aeruよ びA.calcoaceticus 一 夜培 量 の6%gastric mucin 混 合 し た 後,そ マ ウ ス 腹 腔 内 に 接 種 し た 。 菌 接 種2時 の 間後 に VOL.32 S-3 Table 1 Antibacterial Medium: Sensitivity test agar(Eiken)* Table 2 Antibacterial Medium: 45 CHEMOTHERAPY Sensitivity test agar(Eiken)* spectrum (Gram- positive bacteria) (108 cells/ ml) Heart infusion agar supplemented with 10% horse blood spectrum (Gram- positive bacteria) (106cells/ml) Heart infusion agar supplemented with 10% horse blood 46 Table 3 Medium: 0.5% Antibacterial spetrum (Gram- negative bacteria) 1984 (108 cells/ml) Sensitivity test agar (Eiken) *GC medium (Nissui) Carboxymethyicelluloseに 経 口 投 与 し,そ の 後7日 懸 濁 し た 薬 物 を1回 間,生 求 めLitchfield-Wilcoxon法7)ひ 死 の 観 察 を 行 い 生存 率 を こ よ りED50値 を算出 し 釈 し,1群8匹 の マ ウス に6×105,6×10`お 103 cells/mouse腹 よび6× 腔 内 接 種 した。 感 染2時 間後 に1回, 感 染2時 間 と8時 間 後 の2回 お よび 感 染2時 間,8時 間 お よび14時 間 後 の3回 薬 物 投 与 を 行 い 治 療効 果 を比 較検 た。 2)投 APR. CHEMOTHERAPY 与 回 数 な らび に感 染 菌 量 の 影 響 感 染 菌 はP.aeruginosa 15846を 用 い,菌 討 した。 また,S.marce5cens 液 を適 宜 希 15701に 対 して は1回 と 3回 投 与 に お け る薬 効 の比 較 を 行 った 。 VOL.32 Table 4 Medium: 47 CHEMOTHERAPY S-3 Antibacterial spectrum (Gram- negative bacteria) (106 cells/ml) Sensitivity test agar (Eiken) *GC medium (Nissui) 8. マ ウス実 験 的 尿 路 感 染 症 に 対 す る治療 効 果8) 的 に膀 胱 内に 注 入 した 。膀 胱 触 診 に よ って 注 入 の成 否 を 感 染菌 と してE.coli 確 認 し,直 ち に 外 尿道 口 を 小型 ク リ ップで4時 間 閉鎖 し KC-14を 用 いた 。 前 日 よ り約15 時間 給水制 限 した 雌 性 マ ウス を 強制 的 に排 尿 させ た 後, た 。菌 接 種4時 間後 に薬 物 を経 口投 与 し,翌 日両 腎 を 摘 sodium pentobarbitalで 麻 酔 し,尿 道 口周 辺 を アル コ ー 出 し,生 理 食 塩 液 を加 えて ホ モ ジ ナ イ ズ した後,10倍 ル綿 で十分 消毒 した後,先 端 を ま るめ た1/3注 階 希 釈 してBTB の注射 筒を 用 い て 菌液0.1ml(3.8×105cells)を 射 針装 着 経 尿道 lactose agar(Nissui)に を行 い,両 腎 当 た りの生 菌 数 を 求 め た 。 段 よる定 量 培 養 48 APR. CHEMOTHERAPY Fig. 2 1群6匹 Sensitivity distribution of clinical isolates: Staphylococcus aureus 69 strains(106 cells/ ml) の マ ウス を用 い,腎 Fig. 3 内 生 菌 数 が1×104 cells 以下 の場 合 を有 効 と判 定 し,各 投 与 量 に お け る有 効 率 か らED50値 を算 出 した 。 Sensitivity distribution of clinical isolates: Streptococcus pyogenes 19 strains(106 cells/ ml) 0.5,1,2,4,6お よび8時 間後 の血 漿 と肺 内薬物 濃度 を測 定 した 。 血 漿 は常 法 の操 作 に よ り血 液 か ら分 離 した 。 また,肺 9. マ ウ ス実験 的肺 感 染 症 に 対 す る治療 効果9,10) は 各 グル ー プ(1群4匹)ご 感 染 菌 と してK.pneumoniae 量 の2倍 量 の1/15Mリ DT-Sを 用 いた 。 長 崎 とに プー ル し,そ の組織重 ン酸 緩 衝液pH7.0を 大 学 熱 帯 医学 研究 所 内科 松 本 教 授 らの 考 案 され た噴 霧 感 ジ ナ イズ し,80℃ 染 装 置 を 用 い,約1×109 採 取 して定 量 用試 料 と した 。 cm2圧 cells/mlの 菌 液10mlを1kg/ で 噴 霧 吸 入 させ 肺 に感 染 させ た。 感 染15,21, 39お よび45時 間 後,各 薬物 を経 口投 与 し,7日 生 死 観 察 を 行 った 。 マ ウス は1群10匹 日目の 生 存 率 を 求 めED50値 と し,5お よび48時 で10分 間加 温 後,遠 濃 度 測 定 は 検 定 菌 と してE.coli agar pH7.0(Difco)を よび7 disc法 で 行 い,37℃ で一 夜培 養 後,阻 間後 の肺 を可 及 的 す み や か に摘 出 し,ホ モ ジナ イ ズ した後,定 量 培 養 し て肺 内 生 菌 数 の 値(n=3)か 消長 を調 べ た。 II. 実 止 円直 径 の平均 結 果 1. 抗 菌 ス ペ ク トラム よびNFLXと K.pneumoniae 示 した 。Table 1,2は 噴 霧 法 に よ り感 染 させ た マ 験 教 室 保 存 の 各種 グ ラム陽 性 菌,グ 10. 肺 感 染 症 マ ウ スに お け る血 漿 お よび肺 内薬 物 濃 度 ウス に 薬 物 を感 染15時 間 後 に1回 経 口投 与 し0,0.25, 定用培地 用 いた薄層 ら濃 度 を 求 め た 。 気 性 菌 に 対 す るAT-2266の DT-Sを Kpを,測 に はMueller-Hinton を算 出 した 。 加 え,ホ モ 沈 に よ り上清を 目 まで の また,感 染15時 間 後 に 薬 物 を1回 経 口投 与 し,薬 物投 与0,4,24お 1984 ラ ム陰 性菌 お よび嫌 試 験 管 内抗 菌 力 をPPAお 比 較 検 討 し,そ の 結果 をTable 1∼6に グ ラ ム陽 性 菌 に 対す る抗菌 スペ ク トラ ムを 示 して い る が,AT-2266は グ ラ ム陽 性菌 の う VOL.32 S-3 49 CHEMOTHERAPY Fig. 4 Sensitivity distribution of clinical isolates: Escherichia coil 62 strains(106 cells/ ml) ちS.aureusに 対 し108お よ び106 0.39∼0.78μg/mlのMIC値 cells/mlの を 示 し,NFLXと Fig. 5 接種 で 種 で,6.25μg/ml,106 ほぼ同 値 を 示 しNFLXと 程度 の抗 菌 力 を有 して い た 。 cells/ml接 ま た,AT-2266はStreptococcus faecalisお S.pyogenesに 対 し て は108 の 高 いMIC値 を 示 した が,106 6.25μg/mlのMIC値 一 方 ,グ トラ ム の 結 果 をTable の うちNeisseria 種 で は1.56∼ 3,4に 示 し た が,グ alveiお よ びProteus 値 は108 cells/ml接 ginosaに des spp.,Hafnia よ びP.aeruを示 し 種 に お い て も ほ と ん ど 同 様 なMIC値 の 値 はNFLXに 高 か っ た 。A.calcoaceticusに 比 べ 同 等 も し くは2倍 対 し て は108 程度 cells/ml接 cells/mlの は4倍 は2倍 ラ は25∼100μg/mlの 高 接 種 で も両 菌種 の の 値 はNFLXに 比べ 程 度 高 か った が,Bacteroi- 程 度 低 か っ た(Table 5,6)。 2. 臨 床 分 離 株 の 感 受 性 分 布 臨 床 材 料 か ら 分 離 さ れ た 各 種 菌 株 のAT-2266に る106 あ り, 対 し て も0.19∼1.56μg/mlのMIC値 spp.で spp.で spp. を 示 し た が,グ spp.に を 示 し た 。106 ラ ム陰性 菌 種 で0.05∼0.39μg/mlで ラ ム 陽 性 菌 のClostridium は 大 き な 変 動 を 示 さ ず,そ Clostridium 対 す るAT-2266のMIC freundii,S.marcescensお た 。106 cells/ml接 を 示 し,そ spp.に いMIC値 抗菌スペ ク spp.,Shi- gella spp.,K.pneumoniae,Enterobacter 種 で は,グ に 対 し1.56∼3.13μg/mlのMIC値 MIC値 spp.,E.coli,Salmonella cells/mlで1.56μg/mlのMIC ほ ぼ 同 等 で あ っ た 。 嫌 気 性 菌 の108 ム 陰 性 菌 のBacteroides を示 した。 ラ ム 陰 性 菌 に 対 す るAT-2266の Citrobacter よび cells/mlで12.5∼50μg/ml cells/ml接 Sensitivity distribution of clinical isolates: Klebsiella pneumoniae 63 strains(106 cells/ ml) cells/ml接 対す 種 時 の 感 受 性 分 布 をFig.2∼15に 示 した。 S.aureus 69株 のAT-2266に 対 す るMIC値 以 上 の 菌 株 が0.39∼1.56μg/mlに はPPAに 比 べ 明 ら か に 優 れ,NFLXと 存 在 し,そ の 抗菌 力 同等 で あ った (Fig.2)。 S.pyogenes は90% 19株 に 対 してAT-2266は1.56μg/ml 50 APR. CHEMOTHERAPY Fig. 6 Sensitivity distribution of clinical isolates: Enterobacter cloacae 22 strains(106 cells/ ml) Table 5 Medium: GAM medium (Nissui) Antibacterial Fig. 7 1984 Sensitivity distribution of clinical isolates: Enterobacter aerogenes 21 strains(106 cells/ ml) spectrum (Anaerobic bacteria) (108 cells/ ml) VOL.32 Fig. 8 Sensitivity distribution of clinical isolates: Serratia marcescens 65 strains(106 cells/ ml) Table 6 Medium: 51 CHEMOTHERAPY S-3 GAM medium (Nissui) Antibacterial Fig. 9 Sensitivity distribution of clinical isolates: Proteusv mirabilis 29 strains(106 cells/ ml) spectrum (Anaerobic bacteria) (106 cells/ ml) 52 APR. CHEMOTHERAPY Fig. 10 Sensitivity distribution of clinical isolates: Proteus morganii 28 strains(106 cells/ ml) Fig. 11 Sensitivity distribution of clinical isolates: Proteus vulgaris 40 strains (106 cells/ ml) に,PPAは100μg/ml,NFLXは0.78μg/mlに いず れ も シ ャ ー プ な 一 峰 性 の ピ ー ク を 示 し,こ ∼100%の E.coli 株 が 阻 止 さ れ た(Fig れ ら の 濃 度 で70 .3)。 62株 で は,AT-2266は0.025∼1.56μg/ml, 広 範 囲 にMIC分 ク値 は0.19,1.56お あ り,AT-2266 上 の 株 を 阻 止 した(Fig.4)。 63株 に 対 し てAT-2266お い ず れ 以上 の も一 峰 性 の ピ ー ク を 示 し,AT-2266は E.cloacae AT-2266の で 両 菌 種 の80∼90%を 65株 21株 の 場 合, 見 ら れ,こ の濃度 の 場 合,AT-2266とNFLXは 広 範 囲 にMIC分 2266のMIC値 PPAに の 布 を 示 し て い た(Fig.12)。AT- は い ず れ のProteus spp.に 対 して も 比 べ 明 ら か に 低 値 で あ っ た が,NFLXよ りは や や 高 か った 。 54株 の 場 合,AT-2266は0.1μg/mlに 高 い ピ ー ク と12.5μg/mlに μg/mlの mlに 布 を 示 した の 各 菌 種 に 対 し てAT- 株 が 阻 止 さ れ た(Fig.9∼11)。 濃 度 で 約90%の 低 い ピ ー ク を 示 した が0.19 株 を 阻 止 した(Fig.13)。 63株 の 場 合,AT-2266は1.56μg/ml に,PPAは12.5μg/mlに,そ 0.19と12.5μg/mlに,PPAは1.56と>100μg/mlに 範 囲 なMIC分 40株 一 峰 性 の ピ ー ク が 見 ら れ,こ ml,PPAは1.56∼50μg/ml,NFLXは0.05∼3.13μg/ P.aeruginosa 阻 止 した(Fig.6,7)。 2峰 性 の ピ ー クを 示 し,広 と イ ン ドー ル 陽 性 のP.morganii 17株 の 場 合,AT-2266は0.19∼6.25μg/ H.influenzae お よ びE.aerogenes ピ ー ク値 は0.39μg/mlに S.marcescens こ の 濃 度 で80% 5)。 22株 P.rettgeri mlの よ びNFLX は0.19μg/mlに,PPAは1.56μg/mlに 株 を 阻 止 し た(Fig 29株 2266は0.39μg/mlに れぞれの ピー よ び0.10μg/mlで K.pneumoniae P.mirabilis 濃 度 で70∼80%の 布 を 示 し た が,そ は0.39μg/mlで90%以 (Fig.8)。 28株 お よ びP.vulgaris PPAは0.78∼25μg/mlに,NFLXは0.025∼0.78μg/ mlの 1984 し てNFLXは0.78μg/ ピ ー ク を 有 す る 分 布 を 示 し,AT-2266は 度 で80%の 株 を 阻 止 し た(Fig.14)。 こ の濃 VOL.32 53 CHEMOTHERAPY S-3 Fig. 12 Sensitivity distribution of clinical isolates: Proteus rettgeri 17 strains (106 cells/ ml) Table 7 Effect of medium Fig. 13 Sensitivity distribution of clinical isolates: Haemophilus influenzae 54 strains (106 cells/ ml) pH on the antibacterial activity 54 A.calcoaceticus 45株 の 場 合,AT-2266は0,39∼ 6.25μg/ml,PPAは6.25∼>100μg/ml,NFLXは0.39 ∼12 .5μg/mlにMIC分 布 を 示 し,そ 2266で1.56μg/ml,PPAで25μg/ml,そ で は3.13μg/mlで APR. CHEMOTHERAPY し てNFLX あ り,AT-2266は 3. 抗 菌 力 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響 S.aureus の ピ ー ク はAT- こ の 濃 度 で 約70% の 株 を 阻 止 した(Fig.15)。 niae KC-1お 209-P Table 8 9 抗 菌 力 に 及 ぼ す 培 地pH,馬 NIH size on the antibacterial JC-2,K.pneumoE-2を 試 験 菌 と して 血 清添 加 お よび接 種 菌量の 影 響 に つ い て 検 討 した 結 果 をTable Effect of horse serum on the antibacterial Effect of inoculum JC,E,coli よ びP.aeruginosa 培 地pHを6.0,7.0お Table 1984 よ び8.0に activity activity 7∼9に 示 し た。 調 整 した 時 の 抗 菌 力 VOL.32 Fig. 14 Sensitivity distribution of clinical isolates: Pseudomonas aeruginosa 63 strains (106 cells/ ml) Fig. 16 55 CHEMOTHERAPY S-3 Effect of AT- 2266, PPA, and NFLX MIC*: 108 cells/ ml Fig. 15 Sensitivity distribution of clinical isolates: Acinetobacter calcoaceticus 45 strains (106 cells/ ml) on viability of Staphylococcus aureus Smith 56 APR. CHEMOTHERAPY Fig. 17 Effect of AT- 2266, PPA, and NFLX AT(MIC: 2266 0.19ƒÊg/ on viability of Escherichia coli KC- 14 PPA ml)* (MIC: 1984 NFLX 1.56ƒÊg/ ml) (MIC: 0.1ƒÊg/ ml) MIC*: 108cells/ ml Fig. 18 Effect of AT- 2266, PPA, AT(MIC: MIC*: ml) (MIC: 比 較 薬 で あ るPPAお よび 7)。 また,馬 血 清 を10お よび50%添 加 し て抗 菌 力 を測 定 した が,MIC値 れ な か った(Table of Klebsiella pneumoniae KC- 1 NFLX 1.56μg/ ml) (MIC: 0.1μg/ ml) 108cells/ ml 同 様 に アル カ リ側 で 抗 菌 力 が わず か に 良好 と な った(Table on viability PPA 2266 0.19ƒÊg/ を測 定 した 結 果,AT-2266は NFLXと and NFLX の変 動 は ほ とん どみ ら 8)。 抗菌 力 に及 ぼ す 接 種 菌 量 の影 響 は105∼108cells/mlを1白 金耳 接 種 した 時 の 条 件 下 で 検 討 した が,接 種 菌 量 の 減 少 に 応 じて抗 菌 力 も僅 か に 良 好 と な っ た(Table 9)。 4. 増 殖 曲 線 に 及 ぼ す 影 響 S.aureus Smith,E.coli KC-1,S.marcescens びA.caloaceticus KC-14,K.pneumoniae T-55,P.aeruginosa Ac-54を 増 殖 曲 線 に 及 ぼ す 影 響 を 検 討 し,そ ∼21に 示 した 。 E-2お 試 験 菌 と し てAT-2266の の 結 果 をFig.16 よ VOL.32 S-3 87 CHEMOTHERAPY Fig. 19 Effect of AT- 2266, PPA, and NFLX AT- 2266 (MIC: on viability of Serratia marcescens PPA 0.78ƒÊg/ ml)* (MIC: T- 55 NFLX 3.13ƒÊg/ ml) (MIC: 0.39ƒÊg/ ml) MIC*: 108cells/ ml Fig. 20 Effect of AT- 2266, PPA, and NFLX AT- 2266 (MIC: on viability of Pseudomonas aeruginosa PPA 1.56ƒÊg/ ml)* (MIC: E- 2 NFLX 50ƒÊg/ (MIC: ml) 0.78ƒÊg/ ml) MIC*: 108cells/ ml S.aureus AT-2266は SmithにAT-2266を 殺 菌 的 作 用 を 示 し,1MIC以 加 で 生 菌 数 は 減 少 し,4時 とな っ た 。 ま た,1/2 E.coli 作 用 さ せ た と こ ろ, KC-14の MICで 上 の 濃 度 の添 間 後 に は3×103cells/ml以 下 は 静 菌 的 で あ っ た(Fig.16)。 場 合,AT-2266は1MIC以 上の濃 度 の 添 加 で は 速 や か に 殺 菌 作 用 を 示 し,4時 間後には 約3×103cells/mlに 下 の濃 度 減 少 した 。 ま た,MIC以 (1/2お よ び1/4MIC)の 添 加 で は1∼2時 間 後 よ り生 菌 数 の 減 少 が 認 め られ た(Fig.17)。 K.pneumoniae KC-1の 場 合,AT-2266は1 速 や か に 殺 菌 的 に 作 用 し,1/2MICで MICで は静菌的な傾向を 示 した(Fig.18)。 S.marcescens T-55の 場 合,AT-2266は1/2 濃 度 か ら 殺 菌 的 に 作 用 し,1/4 MICで MIC も生 菌 数 の 減 少 を 58 示 した(Fig-19)。 P.aeruginosa た 。 しか し,0.39μg/mlで E-2の 場 合,AT-2266は1MIC濃 か ら 殺 菌 的 に 作 用 し,1/2MICで 度 A.calcoaceticus は 静 菌 的 で あ っ た(Fig, ml作 A.calcoacetticus Ac 51の 場 合,AT-2266は1/2MIC 濃 度 か ら 殺 菌 的 に 作 用 し,1/4MICで はほ ぼ 正 常 な 分 裂 増 殖像が 観 察 さ れ た(Plate3)。 20)。 は 静 菌 的 で あ った Ac-54の よ び6.25μg/ 間 後 よ り 菌 体 内 が ゴー 度 の 高 い 頼 粒 が 細 胞 内 に 見 ら れ た 。 また, 伸 長 化 は 濃 度 の 低 い ほ ど著 明 に 見 ら れ.1.56μg/mlで 膨 化 を 伴 っ た 伸 長 化 像 が 観 察 さ れ た(Plate 形態 変 化 対 数 増 殖 期 の 菌 にAT-2266を に よ る 形 態 観 察 を 行 い,そ 作 用 させ 位 相 差 顕 微鏡 の 観 察 像 をPlate1∼4に は 4). 6. マ ウ ス実 験 的 全 身 感 染 症 に対 す る治 療 効果 1) 1回 投 与 に お け る治療 効果 グラ ム陽 性 菌1株 示 した。 と グ ラム陰 性 菌8株 を用 い たマ ウス 実 験 的 全 身 感 染症 に対 す る 治療 効 果 の 結 果 をTable10 S.aureus 209-P JCの 場 合,3,13μg/mlの 作 用 濃度 に 示 した 。 S.aures に お い て 菌の 分 裂 は抑 制 され2時 間 後 よ り膨 化 した 菌体 像 が 見 られ,3時 た,0.78μg/mlで は2∼3時 間 後 に菌 体 の膨 化 像 が 観 作 用 濃 度 で は ほ とん ど正 常 と思 わ れ る形 態 で 増 殖 した(Plate1)。 E.coli K-12の Smithに 0.19mg/mouseで 間後 に は 一 部 に 溶 菌 が観 察 され た。 ま 察 され た が,0.19μg/mlの 対す るAT-2266のED50値 あ りPPAの グ ラ ム 陰 性 菌8菌 あ り,PPAお 裂 が 抑制 され伸 長 化 が 認 め られ た。 そ の 伸 長 化 は濃 度 の 治 療 効 果 はAT-2266の 低 い ほ ど著 明 に観 察 され た が,0.05μg/mlの3時 勝 っ て い た 。 特 に,P.aemginosa で は 伸 長 化 して い る菌 の一 部に 分 裂 像 が 観 察 さ れ た calcoaceticus (Plate2)。 た 。 ま た,PPAと P.aemginosa E-2にAT-2266を6.25お よ び1.56 用 さ せ る と菌 体 は 伸 長 化 し,1時 間以後に菌体 内 容 物 が 脱 出 し た た め に 生 じ たvacuole像 が観察 さ れ Fig. 21 Effect of AT-2266, MIC*: 108 cells/ml PPA, and NFLX は よ びNFLXよ り も 優 れ て い た 。 用 い た 感 染 菌 のMICはNFLXの がAT-2266よ 間後 約2 殊 に 対 す るAT-2266のED50値 0.038∼0.76mg/mouseで 場 合,い ず れ の使 用 濃 度 に お い て も作 は 約13倍,NFLXの 倍 強 い 治療 効果 を示 した。 用 後1時 間 ま で分 裂 す る菌 が 観察 され た が,そ の後,分 μg/ml作 場 合,25お 用 で は 分 裂 が 抑 制 さ れ,1時 ス ト化 し,密 (Fig.21)。 5. APR.1984 CHEMOTHERAPY り2倍 方 が いず れ の感 染 菌 に対 しても Ac-54感 以 上 良 好 なED50値 よ びA. 良好 であっ す べ ての 感 を示 した。 投 与 回 数 と感 染 菌 量 に よ る 治 療 効 果 の 変 動 AT-2266は on viability 15426お 染 系 で は5∼13倍 比 較 す る とAT-2266は 染 系 に 対 し て6∼27倍 2) 方 程 度 優 れ て い た に も か か わ らず, 各 種 の 実 験 的 全 身 感 染 症 に 対 し て1回 of AcInetobacter calcoaceticus Ac-54 投 VOL.32 S-3 Plate 59 CHEMOTHERAPY 1 Phase-contrast micrographs of Staplhylococcus aureus 209-P JC exposed to AT-2260 3.13ƒÊg/ml(4MIC) 0 hr 1 hr 0.78ƒÊg/ml 0 hr 2 hr 3 hr 2 hr 3 hr 2 hr 3 hr (1MIC) 1 hr 0.19ƒÊg/ml(1/4MIC) 0 hr 1 hr 60 APR.1984 CHEMOTHERAPY Plate 2 Phase contrast micrographs of Fscherichia 0.78ƒÊg/ml O hr eoli K 12 exposed to AT 2266 (4MIC) 1 hr 2 hr 3 hr 0.19ƒÊg/ml(1MIC) 0 hr 1 hr 0.05ƒÊg/ml 0 hr 1 hr 2 hr 3 hr 2 hr 3 hr (1/4MIC) VOL.32 S-3 Plate CHEMOTHERAPY 3 Phase-contrast micrographs of Pseudumonas 6.25ƒÊg/ml 0 hr 2 hr 1 hr E 2 exposed to AT 2266 3 hr (1MIC) 1 hr 0.39ƒÊg/ml 0 hr aeruginosa (4MIC) 1 hr 1.56ƒÊg/ml 0 hr 61 2 hr 3 hr 2 hr 3 hr (1/4MIC) 62 APR.1984 CHEMOTHERAPY Plate 4 Phase-contrast micrographs of Acinmetobcter calcoaeetaus 25ƒÊg/ml (4MIC) 6.25ƒÊg/ml(1MIC) 1.56ƒÊg/ml(1/4MIC) Ac-54 exposed to AT-2266 与 にお いて優 れ た 治 療 効 果 を示 し た が,投 染菌量 の影響 に よ ってED50値 P.aeruginosa 与 回数 と感 が どの よ うに変 動 す るか 15846とS.marcescens 検討 し,そ の 結果 をTable AT-2266は 11,12に 15701を 用 いて 感 染 菌 量 の 増加 に よ りED50値 の 高 くな る の Table 11に 示 したP.aeruginosa よびNFLXが Table 10 15846感 染系にお 治療 効 果 を示 さな か った 感 染 菌 量 に お い て もAT- Protecting effect of AT- 2266, PPA, *: 95% confidence limits 治 療 効 果 を 示 した 。 PPAお よ びNFLXが 菌 量 の2回 投 与 群 で3剤 治 療 効 果 を 示 した18LD50感 染 を 比 較 す る と,AT-2266は 約15倍,NFLXの 約6倍 優れた 治療効果を示 し た。 Table 12に はS.marcescens 15701の る 結 果 を 示 し た 。AT-2266は1回 低下が 認 め られ た 。 1843 LD50お よび184LD50の 2266は PPAの 示 した 。 傾向が 見 られ たが,投 与 回数 を 増 加 させ る とED50値 いて虻PPAお 63 CHEMOTHERAPY VOL.32 S-3 use,3回 投 与 で0.84mg/mouseのED50値 NFLXは1回 mg/mouseのED50値 and NFLX 感 染症 に対 す 投 与 で1.95mg/mo- 投 与 で は>4mg/mouse,3回 を 示 した が, 投 与 で2.83 を 示 し た 。 な お,AT-2266の1 against experimental infections in mice 64 APR. CHEMOTHERAPY Table 11 Protecting effect of AT- 2266, PPA, and NFLX against Pseudomonas aeruginosa 15846 infection in mice experimental 12 Protecting experimental 1984 *: mg/ mouse/ dose Table Serratia effect of AT- 2266, PPA, and NFLX marcescens 15701 infection against in mice *: mg/ mouse/ dose 回投 与 時 の 治療 効果 はNFLXの3回 投 与 時 の 治 療 効果 よ り優 れ て い た 。 また,PPAで は いず れ の投 与 回 数 で NFLX effect of AT- 2266, against infection experimental with PPA, and urinary- Escherichia coli 用 い た マ ウス実 験 的 尿 路 感 染 症 に 対 治 療 効 果 を 腎 内 生菌 数 を測 定 す る こ と に よ り検 討 し,そ の結 果 をFig.22に AT-2266の Protecting KC- 14 in mice 7. 実 験 的尿 路 感 染 症 に 対 す る 治療 効 果 す るAT-2266の 13 tract も治 療 効 果 が 認 め られ なか った 。 E.coli KC-14を Table 投 与 群 で はdose 得 られ,4mg/mouse投 示 した 。 responseの あ る結 果 が 与 群 で は3.5×102cellsの 腎内 菌 数 を 示 した 。 ま た,0.04mg/mouse(4.6×105cells/ kidney)に お い て も非 投 与群(2.6×107cells/kidney)に 比 べ 明 らかに 菌 数 減 少 を 認 め た。 ま た,比 較 薬 のPPA お よびNFLXに お い て もdose responseの 得た が,菌 数 減 少 はAT-2266の あ る結 を果 方 が 勝 って い た 。 腎 内 生 菌 数 が1x104cells/kidney以 効 と し て 求 め たED50値 はTable AT-2266は0.47mg/mouseで,PPAは6.39mg/mo- 下 の マ ウスを有 13に 示 した ご と く, VOL.32 S-3 use,NFLXは1.30mg/mouseで も低 いED50値 65 CHEMOTHERARY あ り,AT-2266が 最 を 示 し,PPAの14倍,NFLXの3倍 Table 14 程 Protecting effect of AT- 2266, PPA, and NFLX against experimental pulmonary infection 度勝 っていた 。 with Klebsiella pneumoniae DT- S in mice 8. 実 験 的 肺 感 染 症 に 対 す る 治 療 効 果 K.pneumoniae DT-Sを す るAT-2266の 治療 効 果 と肺 内生 菌 数 の 消長 を検 討 し た 結 果 をTable 14お よ びFig.23に スの 非 投 与 群 は48∼72時 が,薬 肺 に感 染 させ た マ ウ スに 対 示 した。 感 染 マ ウ 間 で100%の 死 亡 率 を示 し た 物 を 投 与 す る こ と に よ り延 命 的 な 効 果 を 示 した 。 す な わ ち,AT-2266はTable お よび7日 mouseで 後 のED50値 14に 示 し た ご と く,5日 は そ れ ぞ れ0.2お あ り, NFLXの2倍 Fig.23に よ び0.76 はAT-2266投 与 後 の 肺 内 生 菌 数 を48時 ま で測 定 した 結 果 を 示 し た 。AT-2266の よ びNFLXに mg/mouse投 ×102cells/lungに 9. 実 験 的 肺 感 染 マ ウ ス に お け る 血 漿 中 お よ び 滅少 4mg/mouse投 間 ま で に 生 菌 数 は4.7x104か 減 少 し,そ の 後48時 肺 内 薬 物 濃度 K.pneumoniaeDT-S感 useを1回 ら3.6 間 ま でNFLXの Viable urinary- ■: average•}standard cells in kidney of mice tract infection deviation (n= 濃 度 は 投 与 後15分 bearing and treated 6) 染 マ ウ ス に 各 薬 物2mg/mo- 投 与 し,8時 間 ま で の血 漿 中 お よび 肺 内 濃 度 を 測 定 した 結 果 をFig.24に 与 群 と 同 等 の 減 少 を 示 し た 。 ま た,0.25 Fig. 22 減 少 し,そ 投 与 群 とほ ぼ 同 様 で あ った 。 与 群 で は 投 与 後4時 し,そ の 後 も生 菌 数 の 減 少 が 認 め られ た 。1mg/mouse投 与 群 に お い て も4時 間 ま で に 生 菌 数 は3.1 ら2.5×103cells/lungに の 後 再 増 殖 を 認 め た が,そ の 程 度 はPPAの4mg/mouse の減少 ら3。5×102cells/lungに 与 群 に)お い て も4時 ×105cells/lungか 比 べ 速 や か で あ った 。 す な わ ち,AT-2266の4mg/mouse投 間 で 生 菌 数 は3.1×105か 間 各 投 与 群 は投 与 直 後 よ り速 や か に 肺 内 生 菌 数 の 減 少 を 示 し,そ 率 はPPAお mg/ 程 度 良 好 な値 で あ った。 Escherichia 示 した 。AT-2266の に4.84μg/mlの coli KC- 14 induced with AT- 2266, PPA, and NFLX 血漿中 ピ ー ク値 を 示 し,30 66 Fig. 23 Effect of AT- 2266, PPA, and NFLX lung 分 で4.39μg/ml,1時 μg/ml,4時 of mice infected 間 で2.96μg/ml,2時 間 で1.76μg/ml,6時 緩 や か に 低 下 し,8時 一 方 ,肺 し,8時 APR. 1964 CHEMOTHERAPY 内 濃 度 は30分 に10.5μg/gの 間 後 ま で 常 に 血 漿 中 よ り も2倍 5.27μg/ml)に 血 漿 中 濃 度(ピ 比 べ,肺 administration Klebsiella が 見 られ,そ な った。 μg/mlと ピーク値 を 示 程 度 高 い値 を示 ー クは30分 on pneumoniae 後 で, 内 濃 度 の 方 が 常 に 高 く約2倍 number の Lung; 〓: Plasma; 15 hours *: pooled (n= deviation pneumoniae 2266とNFLXの 4) DT- S 間 後 に は0.19 比 べ低 値を示 し あ っ た 。8時 間 ま で のAT- 血 漿 中 お よ び 肺 内 濃 度 下 面 積(AUC) を 比 較 す る と,AT-2266の (n= よ びPPAに 内 濃 度 も血 漿 中 濃 度 よ りや や 高 い 程度 で あ: ー クで1.57μg/gで 4) individual, average±standard after infectiun with Klebsiclla the 血 漿 中 濃 度 は30分 後 に ピーク Fig. 24 Plasma and lung levels of AT- 2266, PPA, and NFLX in mice* receiving a single oral dose of 2 mg/ mouse 〓: in method の 濃 度 は1.18μg/mlで,8時 な りAT-2266お た 。 ま た,肺 り,ピ of bacteria DT- S by the aerosol 高 値 を 示 した 。NFLXの 間 で2.44 間 で1.50μg/mlと 間 後 に は1.13μg/mlと し た 。 比 較 薬 のPPAも with by aerosol method 血 漿 中 濃 度 のAUC(16.4 VOL.32 S-3 67 CHEMOTHERAPY h・μg/ml)はNFLX(3.5h,μg/ml)の のAUC(31.4h・ 約5倍,肺 μg/g)はNFLX(5.1h・ 内濃 度 μg/g)の 約6 か も 菌 量 を 増 加 した 感 染 実験 に お い て は,PPAお NFLXが3回 投 与 で も 無 効 で あ る の に 対 し,AT-2266 で は1回 倍 で あ った 。 III. 総 括 お よ び 考 察 合 成 抗 菌 剤AT-2266に 化 合 物 で あ るPPAお AT-2266は 関 す る細 菌 学 的 評 価 を 構 造 類 似 よ びNFLXと 比 較 検 討 した。 多 くの グ ラ ム 陽 性 菌,グ 同様 の広 い 抗 菌 スペ ク トラ ム と強 い 抗 菌 作 用 を 示 し た 。 ま た, 臨 床 分 離 のS.aureus,S.pyogenes,E.scoli,K.pneu- mirabilis,イ とは 比 較 的MIC値 2266は の 高 い 菌 株 の 感 染 症 に 対 して もAT- 治 療 効 果 を 示 す も の と思 わ れ る 。 実 験 的 尿 路 感 びNFLXよ り良 好 な 治 療 効 果 を 示 し た 。 P. ン ドー ル 陽 性 のProteusspp.,H.influ- K.Pneumoniae DT-Sを PPAの 噴 霧 感 染 し た マ ウ ス を 用 い, と こ ろ,AT-2266と 血 漿 中 お よ び 肺 内 濃 度 は ほ ぼ 同 レベ ル で あ った が,NFLXの ∼1/7程 よ びA.calcoaceticusのMIC よ これ ら の ピ リ ドン カル ポ ン 酸 系 化 合 物 の 体 内移 行 を 検 討 す る た め に 血 中 お よ び 肺 内 濃 度 を 測 定 した moniae,E.cloacae,E.aerogenes,S.marcescens, 与 回数 の 増 加 に よ は さらに 低 下 す る 傾 向 が 認め られ た 。 この こ 染 症 お よ び 肺 感 染 症 に お い て もAT-2266はPPAお ラ ム陰 性 菌 お よび 一 部 の 嫌 気 性 菌 に 強 い 抗 菌 作 用 を 示 し ,NFLXと enzae,P.aeruginosaお 投 与 で も 治 療 効 果 を 示 し,投 りED50値 大 日本 製 薬 総 合 研 究 所 に お い て 合 成 開 発 さ れ た 新 しい よび 血 漿 中 お よ び 肺 内 濃 度 はAT-2266の1/4 度 で あ っ た 。AT-2266の 組織中濃度は 血 漿中 分 布 を 調 べ た と こ ろ,AT-2266のMIC値 ピ ー ク は0.1 濃 度 よ り高 くな る こ とが 報 告 さ れ て い る が12),わ ∼1 .56μg/mlの 比 べ る とS. の 結 果 か ら も,AT-2266の 範 囲 内 に あ り,NFLXと aureus,K.pneumoniaeお 等 で あ り,S. は2∼4倍 よ びS.marcescensで pyogenesお よび そ の他 の グラ ム陰 性 菌 で 高 く,A.calcoaceticusで た 。ま た,PPAと は同 は2倍 程度低か っ 比 較 す る とAT-2266のMIC値 64倍 低 か った 。 こ の 結 果 は,AT-2266が は4∼ とが 確 認 で き た 。 果 がNFLXよ れ われ 組 織 へ の 移行 性 が 良 好 な こ し た が っ て,AT-2266のin vivo効 り優 れ て い る の は 前 者 の 吸 収 性 な ら び に 組 織 移 行 性 の よい こ とが 大 きな フ ァ クタ ーで あ ろ うと考 え られ る。 既 存 の ピ リ ドン 以 上 の 実 験 結 果 か ら,AT-22ssはinvitroで はNFLX カ ル ボ ン 酸 系 抗 菌 剤 の 中 で は 抗 菌 力 の 最 も強 いNFLX と 同 様 の 広 い 抗 菌 ス ペ ク ト ラ ム と強 い 抗 菌 作 用 を 示 し, とほ ぼ 同 程 度 の 抗 菌 作 用 を 持 っ て い る こ と を 示 し て い る in vivoで と思 わ れ る 。AT-2266の で あ る と考 え ら れ,ま 抗 菌 作 用 は 殺 菌 的 で,MICの 1/2の 濃 度 で 生 菌 数 の 減 少 が 認 め ら れ た 。 AT-2266の 作 用 下 で 菌 が どの よ うな 形 態 変 化 を示 す aeruginosaで り良好 な 治 療 効 果 を示 す 抗 菌 剤 む グ ラ ム 陰 性 菌 にin か 位 相 差 顕 微 鏡 レベ ル で 調 べ た と こ ろ,S.aureusで 菌 の 膨 化 が,E.coliで はNFLXよ は 菌 の 伸 長 化 が 見 られ,ま は は 少 な く,臨 び にDNA gyrase阻 文 成阻害作用な ら 1) 害 作 用 が 報 告 さ れ て い る11)。 し か しな が ら,S.aureusやP.aeruginosaに SHIMIZU, S. INOUE, の 阻 害 作 用 が 認 め ら れ る か ど う か は 明 ら か で は な く,菌 American の形 態 変 化 と薬 物 の 作 用 機 序 が ど の よ うに 関 連 し て い る D. C., 1980 後検 討 2) しな け れ ば な ら な い 点 で あ る と考 え ら れ る 。 6∼27倍 SHIMIZU, り 以 上 良 好 な 治 療 効 果 を 示 し,NFLXよ M,; 同 等 も し くは2倍 この 結 果 は 両 薬 物 のin vivo効 果 がin nosa 1584fiな 比 較 的 高 いMIC値 ら び にS.marcescens15701を Microbiology, Y.TAKASE, fections. Antimicrob. ∼574, 1976 り1 .4∼ 3) 程 度 低 い の で, vitro抗 菌作用 4) を 示 すP.aerugi用 い,し N KUROBE various Agents 中 澤 昭 三, 西 野 武 志, 浜洲 泰 久, acidに 5) Washington, S. NAKAMuRA, & and H. KATAE, Pipemidic experimental Chemother.: 石 山 正 光: in569 合成化学療 関す る 細菌 学 的研 究 。Chemo- therapy 23: 2647∼2658, 1975 西 野 武 志, 後藤 直正, 石 村 富 喜 子, 永 田 昌宏, 松 野 和 弘, 谷 野 輝 雄: 新 し い合 成 化 学 療 法 剤AM-715に と並 行 しな い こ と を 示 し て い る 。 ま たAT-2266,PPA お よ びNFLXに for K. NAKATA 法 剤Pipemidic はAT-2266と oral antipseudomonal agent. Curreand infectiousdisease: 451∼454, acid; its activity against 13倍 優 れ た 治 療 効 果 を 示 し た 。 感 染 菌 に 対 す るNFLX のMIC値 献 Society A. MINAMI, マ ウス 実 験 的 全 身 感 染 症 で は,AT-2266はPPAよ に わ た り実 M.; Y. TAKASE, S. NAKAMURA, H. KATAE. A. MINAMI, K. NAKATA & Y. SAKAGUCHI: AT- 2266, a new nt chemotherapy お い て も同 様 かは 電 子 顕 微 鏡 学 的 微 細 構 造 の 検 討 も 加 え て,今 か ら 昭 和57年10月 施 し た こ と を 付 記 す る 。) ロ プ ラ ス ト様 構 造 物 の 形 成 も認 め ら れ た 。AT-2266の 抗 菌 作 用 機 序 と し てE.coliのDNA合 含 好 な 効果 を示 す 化 合 物 床 的 に ど の 様 な 効 果 が 得 られ る か 期 待 さ れ (本 研 究 は 昭 和57年1月 フェ 口 剤 でP.aeruginosaを vivoで,良 る物 質 で あ る。 た,P. は 菌 の 伸 長 化 と空 胞 化 が 見 ら れ,ス た,経 学 的 評価 。Chemotherapy 日本 化学 療 法 学 会MIC測 濃度 (MIC) 関 す る細 菌 29 (S- 4): 27∼44, 1981 定 法 改 訂 委員 会: 最 小 発 育 阻 止 測 定 法 再 改 訂 につ い て。Chemotherapy 29 68 6) CHEMOTHERAPY (1): 76∼79, 1981 嫌気 性 菌MIC測 定 法 検 討 委 員会: 嫌 気 性 菌 の 最小 発 育阻 止濃 度 (MIC) 560, 1979 7) LITCHFIELD, thod rmacol. 8) 9) of 測定 法 。Chemotherapy J.T evaluating Exp. & F. WILCOXON: 27 (3): 559∼ doseTher. 96: effect 99•`113, A simplified experiments. の解 析 。Chemotherapy meJ. Pha- ce & J. YAMAGISHI, M. SHIMIZU: mutations to (ed.), nalidixic Drug Societies 1979 NAKAMURA, DNA Biochemistry, Scientific 109∼115, S. Novel relating Genetics, Japan 27: S.; S. MITSUHASHI 松 浦 真三, 三 和 秀 明, 東 山 伊 佐 夫, 島 岡 登: Cefaclorの in vivo抗 菌 作 用 。Chemotherapy 27 (S- 7): 98∼103, Y. FURU- acid- gyrase resistan. activity: Resistance in and Molecular Press, Tokyo. In Bacteria: Biology, p.411•`414, 1982 寛, 野 土 易, 井 手 政利: 噴 霧 吸 入感 染 に よ る グ ラ ム陰 性桿 菌 惟 肺 炎 モ デ ル 。 日本胸 部 疾 患 学 会 雑 誌16: 581∼587, 1978 松 本 慶 蔵, 宇 手 良夫, 永 武 毅, 宍 戸 春 美, 鈴 本 INOUE, TANI 1949 1979 松 本 慶 蔵, 守 塚 良 夫, 永武 毅, 宍 戸 春 美, 鈴木 1984 口行 雌, 玉 置 公 俊, 井手 政 利, 渡 辺 貴 和 雄: 肺炎 桿菌性 マ ウ ス実 験 的 肺 炎 を 場 とす るCefazoliaに よる 化学療法 11) 口行 雄, 玉 置 公 俊, 羅 10) APR. 12) NAKAMURA. MOTO of ATdisease: 寛, 野 logy, & S.; M. 2266. Y. TAKASE, SHIMIZU: Current 456•`458, Washington, N. KUROBE, Pharmacological chemotherapy American D.C., Society 1980 S. KASHIproperties and for infectious Microbic,. VOL.32 69 CHEMOTHERAPY S-3 BACTERIOLOGICAL EVALUATION OF AT- 2266 TAKESHI NISHINO, SHIGEKI KASHIMOTO, TOSHIMI NAKAZAWA and TERUO TANINO Department of Microbiology, Kyoto College of Pharmacy Bacteriological pipemidic 1. AT- teria, 2. The showed MICs those positive for of affected NFLX 4. The 5. at 6. viable AT- the lowered than those 7. In the 8. of In 9. The levels, but ml, higher than to ml, and agent, results were gram- was carried out compared with obtained. positive, gram- negative and anaerobic bac- NFLX. were lower than those marcescens pyogenes, and Escherichia and 2266 were serum lowered into coli, of PPA for Klebsiella Enterobucter Pseudomonas all tested bacteria, pneumoniae, spp., aeruginosa, and about Proteus about equal 2 times mirabilis, one half to higher indole- those of NFLX E. AT- coli, 2266 at elongated S. that cells cells by increasing medication times PPA and urinarythose experimental those pH or with smaller inoculum sizes, but not pneumoniae, P. aeruginosa and A. calcoaceticus of at A. induced morphological 0.05ƒÊg/ ml, calcoaceticus one gram- superior to or decreasing at positive those changes elongated 1.56ƒÊg/ and of of bacteria; having swollen vacuoles of cells P.aerugi- ml. eight PPA challenge cells and gramNFLX. bacterial negative The inocula, bacteria ED50 values they were and in of mice, AT- 2266 alwayslower NFLX. than levels K. 2266 coli with activities so the E. infections therapeutic lung medium marcescens, AT- of swollen systemic alkaline 1 MIC. revealed elongated in medium. excellent of viable not following covering of Serratia influenzae microscopy smaller the those isolates aureus, S. aureus, experimental decrease chemotherapeutic the spectrum to clinical horse experimental the doses of 0.78ƒÊg/ showed were for AT- of cells 1.56ƒÊg/ 2266 the of exposure at In similar Streptococcus addition Phase-contrast nosa synthetic calcoaceticus. during of S. aureus antibacterial Haemophilus values the decreased a new and potencies 2266 for spp., MIC by 2266, Staphylococcus Acinetobacter The AT- norfloxacin(NFLX), a broad of ATfor Proteus 3. of and antibacterial of NFLX than at (PPA) 2266 with those evaluation acid tract of PPA pulmonary bacteria in of ATlung of NFLX, of in Such mice NFLX. respectively. in mice, viable bacteria in kidney decreased by dosing AT- 2266 NFLX. infections lung. 2266 levels infections or in effects with The mice, were AT- a pulmonary plasma 2266 superior made to infection and lung survival those of PPA was levels about of AT- days and of infected 2 times 2266 mice longer with NFLX. higher were about than 4 the and plasma 7 times
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