黒川古文化研究所 オープン・トーク・フォーラム 真贋とそのはざま 美術作品に「贋作」や「偽物」が存在するのは自明の事実ですが、それを公然と論じることについては、いまだ 「タブー」視する風潮が根強くあります。そのため、それらの実態解明や認識の共有は遅々として進まず、残念な がら「贋作」を組み込んだ研究も皆無とは言えません。しかしながら、 「贋作」の存在と向き合い、正しく弁別する ことなくしては、「真作」のすばらしさを理解し、先人の精神に正しく迫ることはできないでしょう。 そこでこのような「タブー」を乗り越え、実際の状況を具体的に知る機会として、5人の研究者による講演会を 企画いたしました。その目的は以下の3つに集約されます。 1 「贋作」の存在を具体的に知ることにより、作品の扱いに関してこれまで以上に慎重かつ謙虚に対応すべく 意識を変革する。 2 「真贋」の鑑識について、それぞれが感情的な意見を言いあい、議論が噛み合わない状況を改善するため、 共通言語やルールの確立を目指す。 3 「贋作」を扱った研究者個人を糾弾するのではなく、学界全体の問題として取り組む姿勢を確立する。 他では聞くことができない講演会となりますので、奮ってご参加ください。 日 時 プログラム 2016 年 12 月 21 日(水) 10:00~16:30(受付 9:30~) 会 10:00 講 演 ① 10:10~11:00 (50 分) 永 井 久 美 男 兵庫埋蔵銭調査会代表(日本貨幣史) 【貨幣の真贋と贋物の世界】 参加無料 事前申込制/先着 120 名 講 演 ② 杉 本 欣 久 11:10~12:00 (50 分) 黒川古文化研究所研究員(日本絵画史) 【江戸時代絵画にみる「補筆」「改変」「贋造」】 会 開 場 クレオ大阪中央 4階セミナーホール 休 憩 12:00~13:00 (1 時間) 講 演 ③ 13:00~13:50 (50 分) 陳 達 明 大 東 文 化 大 学 書 道 学 科 講 師 ( 中 国 書 画 史 ) 【中国書画の贋作について】 (地下鉄谷町線四天王寺夕陽ヶ丘駅徒歩3分) 講 演 ④ 川 見 典 久 14:00~14:50 (50 分) 黒川古文化研究所研究員(日本金工史) 【刀剣・刀装具の真贋と「目利き」】 講 演 ⑤ 本田 諭 15:00~15:50 (50 分) 栃木県立博物館特別研究員(仏教美術史) 【仏教美術にみる「真贋」と「写し」】 座 談 会 16:00~16:30 (30 分) 閉 16:30 会 申込方法 参加ご希望の方は「フォーラム参加希望」をタイトル 主催 として、①お名前 ②連絡先を明記のうえ、E-mail 公益財団法人 黒川古文化研究所 またはFAXにてお申し込みください。 締め切り:11 月末日 E-mail:[email protected] FAX:0798-73-4099
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