国力の源泉である基礎研究の充実と 科学技術イノベーションの創出に向けて【概要】 平 成 2 8 年 1 2 月 2 1 日 総合科学技術・イノベーション会議 有 識 者 議 員 ○科学技術イノベーション政策は、成長のエンジン。 我が国が、「世界で最もイノベーションに適した国」を実現し、 少子高齢化等の社会的・経済的課題に対し世界に先駆けて解決策を提示。 ○科学技術イノベーションの源泉は、基礎研究。 • 研究者の内在的な動機により長期的に取り組む学術研究 • 経済社会的な課題解決を目指す目的指向型の基礎研究 ○基礎研究を取り巻く閉塞感を払拭するための3大方針。 ①長期的視点から研究開発投資を拡大 ②基礎研究や人材育成への安定的投資 ③基礎研究の成果を社会へと還元し、社会が支える仕組みを構築 ○この3大方針のもと、以下を推進すべき。 • 大学等は、聖域なき改革(戦略的経営、人事システムの見直し)を断行。 民間とパートナーシップを築き、基礎研究に投資を呼び込む。 • CSTIは、制度改革の方向性(寄附や起業の環境改善、公共調達に よる新市場創出)及び研究費の配分の在り方(適切な基礎研究投資の割合、 ターゲット領域の設定)を示す。 • 政府は、CSTIの方向性のもと、科学技術イノベーションの源泉である 基礎研究への投資を拡大し、「官民投資拡大イニシアティブ」を実行。 制度改革を着実に進め、民間に研究開発投資を強く促す。 基礎研究を取り巻く閉塞感 資料3-1 ○国立大学の運営費交付金は減少、競争的資金等の外部資金への依存度が増加 国立大学法人運営費交付金(予算額)の推移 H16 12,416 H18 H20 H22 国立大学の公的 外部資金研究費の推移 (億円 ) H16 H18 12,215 H24 11,366 H26 11,123 H28 2,825 H22 11,585 (億円) 2,482 H20 11,813 12年間で約1,500億円 (1 2 %)の削減 2,233 3,123 H24 3,488 H26 3,444 H27 10,945 †文部科学省資料に基づき内閣府作成 3,248 †「科学技術研究調査」(総務省) に基づき内閣府作成 ○国立研究開発法人(国研)は大学以上に厳しい状況 国研※の運営費交付金(当初予算・一般会計分)の推移 (億円) 5,754 H18 国研 ※の受託等収益の推移 (億円) 1,650 H18 5,634 H20 H21 H22 H24 1,296 5,440 10年間で約1,100億円 (1 9 %)の削減 5,066 H24 1,219 H27 1,232 4,786 H26 4,678 H28 ※国立高度専門医療センター、日本医療研究開発機構、科学技術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構を除く †「予算及び財政投融資計画の説明」(財務省)及び 「科学技術関係経費集計」(内閣府)に基づき内閣府作成 †国立研究開発法人の財務諸表に 基づき内閣府作成 ○国立大学の無期雇用の若手教員減員により、若手がキャリアに明るい展望を持てない状況 国立大学の無期雇用の若手教員(40歳未満)数の推移 大学院博士課程進学者数の推移 0 (人) H19 10,814 H13 H15 H21 H24 H26 9,214 H17 H19 7,138 6,902 9 年 間 で 約 4 , 5 0 0人 (42%)の減員 H21 H23 H25 H28 6,270 †文部科学省調べに基づき内閣府作成 H27 5,000 10,000 15,000 17,128 17,234 18,232 17,944 17,553 17,131 16,926 1 3年間で約3,3 00人 16,271 ( 1 8 % ) の 減 少 15,901 16,471 15,685 15,557 15,491 15,418 15,283 14,972 20,000 (人) †「学校基本調査」(文部科学省)に基づき内閣府作成
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