<若者が遭いやすい悪質商法等> エステの無料体験 架空請求 【問】ネットで「痩身エステ無料体験」の広告を見つけた。 ダイエットもしていて興味があったので,すぐに申し込み, 昨日,サロンに行き無料で施術を受けた。施術後,さらに説 明を受け痩せたいと思ったので, 勧められるまま3か月間コ ースで50万円の契約をしてしまった。 家に帰り,よく考 えるとこんなに高額な契約をするつもりはなかったと後悔 した。解約したい。 ★アドバイス★ エステの契約トラブルは,女性に多く見られる相談がほとん どです。本事例は利用期間が1か月を超え,かつ金額が5万 円を超える契約なので特定商取引法の特定継続的役務提供 に該当し,法定書面を受け取ってから8日以内であれば,ク ーリング・オフ制度が適用になります。書面で申し出るよう 助言したところ,無条件で契約を解除することができまし た。 少しでも不安に思ったら, 最寄りの消費生活センター (消 費生活相談窓口)にご相談ください。 (いばらき消費生活メールマガジン117号 参考) 【問】 ・携帯電話に「アダルトサイト料金が未納だ。今日中に連絡 をしないと訴える」という内容のSMSが届いた。 ・スマートフォンに「サイト利用無料期間中に退会手続きを していないため,会費が発生した。法的手続きを執り,放置 すると信用情報機関に延滞情報が記載される。給与差押さえ する。取下げ期限は本日の22時までだ」というメールが届 いた。 ★アドバイス★ いずれの事例も身に覚えがなければ、業者の連絡や請求を無 視する事です。着信した時点で関係のないメールだと思った ら、削除しても問題はありません。迷惑メールの受信拒否設 定も有効な対策と思われます。電話での請求には「身に覚え はありません。 」などとはっきり、毅然とした態度を取りま しょう。業者は巧妙にあの手この手で、消費者を動揺させる 手口で請求してきます。 絶対に名前や住所など自分の情報は 教えないようにしましょう。対処法が分からなかったら、消 費生活センターにご相談ください。 (いばらき消費生活メールマガジン100号 参考) 高校時代の友達に誘われた裁定取引 SNS で知り合った異性 【問】突然高校時代の同級生から「会いたい」と電話があり, 後日一緒に居酒屋に行った。そこで「儲かる話がある。 」 「一 緒にお金を稼ごう。詳しい人がいるから。 」と言われ,ファ ミレスに場所を移した。そこで見知らぬ男性から, 「海外の スポーツ試合の勝敗を予測し儲けられる。 」 「それには※裁定 取引講座を受講してもらう。 」 「受講料が70万円かかるが, 一緒にやろう!絶対に儲かる!」と言われた。お金がないと 断ったが,消費者金融で借りればいいと言われ,雰囲気にの まれて契約してしまった。借金して支払ったが,よく考える と簡単に儲かるとは思えないのでやめたい。 (※:市場間の 価格差を利用して利益を獲得しようとする取引こと。<国民 生活センターHP より>) ★アドバイス★ 若者の相談で,学校の先輩や友人から誘われて消費者トラブ ルに巻き込まれるケースが増加しています。 先輩や友人が熱 心に勧めてくるので,関係を悪くしたくないとの思いから, 毅然と断われない雰囲気になり, 契約してしまいトラブルに 遭うケースが見受けられます。この事例は特定商取引法の訪 問販売(アポイントメントセールス)の規制を受ける契約で す,契約書面を確認したところ,8日間のクーリング・オフ 期間内であったため, 業者宛に書面で契約解除を通知するよ う助言しました。後日,業者がクーリング・オフに応じたの で70万円は全額返金されました。簡単に儲かると謳う,う まい話には注意が必要です。 勧誘されてもその場で契約せず に誰かに相談しましょう。 (いばらき消費生活メールマガジン112号 参考) 【問】SNS で知り合った女性から「お時間ありますか?」 と突然電話がきた。話が盛り上がり,会う約束をしてしまっ た。約束をした喫茶店で「私のデザインしたアクセサリーを 見て欲しい。 」と言われ,そのまま展示会場に連れて行かれ, 「結婚する時に必要だ」と高額なダイヤの指輪を勧められ, 嫌われたくないという思いから契約してしまった。その後も 彼女と電話で連絡を取っていたが契約してから8日過ぎた ら連絡が取れない。どうしたら良いか? ★アドバイス★ 恋愛感情を巧みに利用する商法を 「デート商法」 と呼びます。 最近では,突然の電話やメール,出会い系サイトで知り合っ た異性がセールスマンだったというケースが増えています。 好意を持った異性に嫌われたくないという思いから契約し てしまうことが多いようです。また,突然,販売の目的を隠 し電話で呼出し高額なアクセサリーなどを契約させる手口 をアポイントセールスとも言います。アポイントメントセー ルスは, 「特定商取引に関する法律」の訪問販売にあたるの で,契約書面を受け取った日から8日間以内であればクーリ ングオフにより無条件で契約解除できますが,セールスマン から「クーリングオフをされると困る」 「できない」などと 妨害されることも多いので必ず書面で通知することが必要 です。クーリングオフ期間を過ぎてしまっても,勧誘時に不 実を言われたり,重要な事実について説明がなかった場合な どは契約を取り消すことができる場合もあります。また,帰 りたいと言う申し出を無視して長時間勧誘された場合は消 費者契約法に該当し,取り消せることもあります。SNS で 知り合った異性にはご注意を! (いばらき消費生活メールマガジン104号 参考)
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