※資料に関するお問い合わせ先 奈良国立博物館 学芸部 Tel 0742-22-4463(直通) 平成 28 年 12 月 22 日 情報サービス室 Fax 0742-22-7221 奈良国立博物館 特集展示 新たに修理された文化財 [1]会 場 奈良国立博物館 西新館 第 1 室 [2]会 期 平成 28 年 12 月 23 日(金・祝)~平成 29 年 1 月 15 日(日) 休 館 日 12 月 26 日(月) 、1 月 1 日(日・祝) 、10 日(火) 開館時間 午前 9 時 30 分~午後 5 時 ※12 月 30 日と 31 日を除く金・土曜日は午後 8 時まで ※入館は閉館の 30 分前まで [3]主 催 奈良国立博物館 [4]観覧料金 一 般 520円(410円) 大 学 生 260円(210円) ※ ( ) 内は以下の料金です。 ① 責任者の引率する 20 名以上の団体 ② 子どもといっしょ割引[子ども(中学生以下)と一緒に観覧される方] ③ レイト割引[冬休み期間(12・1月)で、開館時間延長日の午後 5 時以降に観覧される方] ※ 高校生以下および 18 歳未満の方、満 70 歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方(介護者 1 名を含 む)は無料です。 ※ この観覧料金で、同時開催の特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」 (東新館)、名品展「珠玉の仏 たち」(なら仏像館)、「珠玉の仏教美術」(西新館)、「中国古代青銅器[坂本コレクション]」(青 銅器館)もご覧になれます。 ※ 成人の日(1 月 9 日)は、今年度に成人を迎えられた方の観覧料が無料となります。 ※ 平成 29 年1月 2 日(月)~5 日(木)に、春日大社境内で配布される小型チラシをご持参の方は この 4 日間に限り本展とおん祭展、名品展「珠玉の仏教美術」 (西新館)を無料で、なら仏像館・ 青銅器館を割引料金でご観覧いただけます。 -1- [5]開催会場情報 奈良国立博物館 Nara National Museum 〒630-8213 奈良市登大路町 50(奈良公園内) NTT ハローダイヤル 050-5542-8600 ホームページ http://www.narahaku.go.jp/ 〈交通案内〉 近鉄奈良駅下車徒歩 15 分、 またはJR奈良・近鉄奈良駅から市内循環バス外回り 「氷室神社・国立博物館」下車すぐ [6]展示件数 13 件(うち国宝1件) [7]展覧内容 長い歴史を経て今に伝わる文化財は、その多くが過去に人の手による修理を受けながら 大切に保存されてきたものです。奈良国立博物館では、これらの文化財をさらに未来へと 継承していくために、絵画・彫刻・書跡・工芸・考古の各分野の収蔵品(館蔵品・寄託品) について毎年計画的に修理を実施しています。 本特集展示は、近年修理を受けた収蔵品の中から選りすぐった作品を展示公開し、あわ せてその修理内容をパネルで紹介するものです。この展示を通じて、文化財修理に関する 博物館の取り組みについて、関心と理解を一層深めていただければ幸いです。 -2- [8]出陳品一覧 指定 文化財名称 員数 1 木造如来立像 1軀 2 木造毘沙門天立像 1軀 3 木造僧形神坐像 4 修理期間 所蔵者 27 年度 当館 解体修理 27 年度 高尾地蔵堂 1軀 解体修理 27 年度 当館 木造女神坐像 1軀 解体修理 27 年度 当館 5 紙本著色泣不動縁起 2巻 解体修理 26~27 年度 当館 6 絹本著色東大寺曼荼羅 1幅 解体修理 26~27 年度 当館 絹本著色八高僧像 1幅 解体修理 26~27 年度 瀧上寺 7 下市町 (奈良) 修理内容 クリーニング、剥落止め、 材質強化等 8 京都府 絹本著色星曼荼羅 1幅 解体修理 26~27 年度 眞輪院 9 国宝 刺繡釈迦如来説法図 1面 解体修理 24~27 年度 当館 10 刺繡阿弥陀三尊来迎図 1幅 解体修理 27 年度 当館 11 刺繡阿字図 1幅 解体修理 27 年度 聖衆来迎寺 27 年度 当館 20~21 年度 当館 眉庇付冑、鋸、刀子、 12 ヤスリ状鉄器 一括 (五條猫塚古墳出土品) 参考 蒙古鉢形眉庇付冑 (五條猫塚古墳出土品) 1点 クリーニング、防錆処理、 強化処理、一部復元 クリーニング、防錆処理、 強化処理、一部復元 -3- [9]主な出陳品の概要 し しゅうしゃ か にょらいせっぽう ず 1.国宝 刺 繡 釈迦如来説法図 絹製 刺繡 中国・唐または飛鳥~奈良時代(7~8 世紀) 奈良国立博物館 平成 24~27 年度修理 はいしょう 赤い衣を着た釈迦が、グプタ式背 障 のある椅子に ざ 坐し、樹下で説法する様子を刺繡で表す。初唐に くさりぬい さが ら ぬい 流行した図像が用いられており、 鎖 繡と相良繡を 駆使する技法からも唐で製作されたとする説が有力 か じゅう じ 修理の様子 か じゅう じ である。京都・勧 修 寺に伝来したことから勧 修 寺 しゅうちょう 繡 帳 とも呼ばれる。 刺繡面の劣化が進行していたため、表装を解体 うらうちがみ して裏打紙を取り替える全面的な修理を行った。 び しゃもんてんりゅうぞう 2.木造毘沙門天 立 像 木造 彩色・漆箔 平安時代(12 世紀) たか お じ ぞう どう 滋賀・高尾地蔵堂 平成 26~27 年度修理 ほうとう 皆様からの募金により修理した作品。宝塔を持たない くら ま でら しき いんせい き 鞍馬寺式の毘沙門天像。院政期に京都で活動した中央仏師 の手になると考えられる典雅な作品である。 は 欠損する部位が多く、また矧ぎ目がゆるみ危険な状態で あった。全解体を行い強固に組み直すとともに、両手先 や光背の一部などを新たに補っている。また、修理によっ て、顔面の淡紅色など当初の仕上げの一部がうかがえるに いたった。 -4- 修理後
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