海 外 展 開 支 援 ガイドブック ! め 挑 ! む 挑 に 世界 業 企 州 九 九州経済産業局 Kyushu Bureau of Economy, Trade and Industry 本 を 開 く と 、世 界 へ つ な が る 経済産業省 ヒント が 見つか る 。 界 世 ! へ 発行にあたって ﹁海外展開したいけど、 何から始めればいいのか分からない﹂ ﹁自社で活用できる支援施策は何だろうか?﹂ ﹁知的財産は大事とよく言われるが、 具体的に 何をすればいのか?﹂ 本書を読めば、何かヒントが見つかるかもしれません。 現 在 、日 本 経 済 を 底 上 げ す る た め 、経 済 産 業 省 を は じめ、国や各支援機関において、日本企業の海外展開 を後押しする支援施策が豊富に用意されています。 本 書で は 、海 外 展 開 を 目 指 す 企 業のステップ に 応 じ た 支 援 施 策 と そ の 活 用 事 例 を 下 図の と お り 整 理 し 、 海 外 展 開 に 挑 む 九 州 企 業へのインタビュー を 基にし た﹁ 生 声 ﹂を 掲 載 しています 。 海 外 展 開 については 、ま だ ま だ 道 半 ばな 状 況の 事 例 P.03 支 援 施 策 活 用 事 例 の 紹 介 も 掲 載 しています 。しかし 、常に試 行 錯 誤 しなが ら 、 P.01 発行にあたって・目次 時 には 失 敗 も 経 験 し 、そ れでも 海 外へ挑 む 九 州 企 業 INDEX の 取 組 や 、支 援 施 策の 活 用 状 況 を ご 参 照い た だ き 、 目 次 KYUSHU 是 非 、皆 様の事 業 拡 大の一助 となれば 幸いです 。 事例企業の 対 象国・地 域 最 後 に 、本 書 の 作 成 に あ た り 、ご 協 力 い た だ き ま し ! へ 界 た 支 援 機 関 及 び 企 業の 皆 様 には 厚 く 御 礼 を 申 し 上 世 げま す 。 ! め 挑 海外展開へのステップに応じた支援施策と活用事例 − 海外展開実現までのロードマップ − 1.知る・調べる 海 外 展 開 の 目的 の 明 確 化 2 .計画する・準 備する 3 . 海 外に進 出する 国内での 準備・計画策定 4.事業の安定・拡大 海外の取引先・提携先等の開拓 海外販路拡大・現地拠点設立 商 品 開 発 情報収集 戦略の策定 事業計画の策定 専門家への相談(派遣) 販路拡大 海外投資 商談・契約交渉 契約成立/法人登記 代理店・バイヤー等の 海外パートナー探し 略語の説明 【JETRO】 海外展開一貫支援 ファストパス制度【 J E T R O 】 輸出有望案件 発 掘 支 援 事 業【 J ETR O 】 01 株式会社高橋商店 情 報収集 専門家相談 03 有限会社石橋屋 P.5 へ 海産物・農産物の 製造・販売 繊維製品、 デザイン 企画・製造・販売 こんにゃく製品の 開発・製造・販売 日本酒の 製造・販売 □ 福岡県柳川市 □ 福岡県北九州市 □ 福岡県大牟田市 □ 福岡県八女市 ものづくり・商業・サービス補助金 【福岡県中小企業団体中央会】 05 ソフトケア有限会社 対象国 : フランス P.7 へ 04 株式会社喜多屋 P.3 へ 対象国 : マレーシア 商 品開発 市 場調査 販 路開拓 02 有限会社小倉クリエーション 対象国 : アメリカ 地域産業 資 源 活 用 事 業 【九 州 経 済 産 業 局 】 15 協和機電工業株式会社 P.9 へ □ 長崎県長崎市 07 株式会社キハラ 対象国 : 中国 16 株式会社フリント 海 外ビジネス戦 略 推 進 支 援 事 業( F / S 調 査 ) 【中小機構】 08 タカハ機工株式会社 P.15 へ 医療診断装置の 開発・製品化・販売 有田焼万華鏡、有田焼 万年筆の製造・販売 有田焼、 波佐見焼の 商品開発・卸・販売 ソレノイドの 開発・製造・販売 映 コンテンツの 企画・作成 □ 福岡県福津市 □ 佐賀県有田町 □ 佐賀県有田町 □ 福岡県飯塚市 □ 福岡県福岡市 対象国 : アメリカ・中国 P.17 へ 対象国 : アメリカ 草の根技術 協 力 事 業【 J I C A 】 中小企業海外展開 □ 福岡県遠賀町 P.19 へ 対象国 : アメリカ 【JICA】 独立行政法人 国際協力機構 P.33 へ プレス金型、 プレス製品の製造 09 モンブラン・ピクチャーズ株式会社 P.13 へ 対象国 : アメリカ 水処理・電気機械設備の 設計・製造・工事 対象国 : アメリカ P.11 へ 独立行政法人 日本貿易振興機構 P.31 へ 海外人材 の 育 成 地域ネットワーク活用海外展開支援事業 【九州経済産業局】 06 有限会社佐賀ダンボール商会 技術協力型・新興国市場開拓事業 (研修・専門家派遣事業) 【HIDA】 対象国 : ベトナム 【中小機構】 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 対象国 : カナダ 【F/S調査】 支 援 事 業【 J I C A 】 実現可能性調査 10 シャボン玉石けん株式会社 途上国の 課題解決型 11 株式会社教育情報サービス P.21 へ P.23 へ 無添加石けん 製品の製造・販売 e-ラーニング システムの開発等 □ 福岡県北九州市 □ 宮崎県宮崎市 対象国 : インドネシア 対象国 : バングラデシュ 12 合同会社 TMT. Japan P.25 へ 13 株式会社日本リモナイト 14 八光工業株式会社 P.27 へ P.29 へ バイオトイレの 製造他 リモナイト使用製品の 開発・製造・販売 土木資材の製造・ 工事・販売他 □ 大分県大分市 □ 熊本県阿蘇市 □ 鹿児島県鹿児島市 対象国 : カメルーン 対象国 : マレーシア (Feasibility Study) 【INPIT】 対象国 : インドネシア 独立行政法人 17 枕崎水産加工業協同組合 知 的財産 関 連施策 P.35 へ 18 株式会社アローゼ P.37 へ 工業所有権情報・研修館 早期 審 査 制 度 ( 特 許 審 査ハイウェイ) 【特許庁】 外 国 出 願 補 助 金【 各 県 等 中 小 企 業 支 援センター 、J E T R O 】 19 上野精機株式会社 20 JDC株式会社 P.39 へ P.41 へ 21 山口製茶園株式会社 P.43 へ 【HIDA】 鰹節の製造・販売 基礎化粧品販売 電子部品・半導体製造 装置の開発・製造・販売 金属コイル加工機械 類の開発と製造 お茶の 製造・卸・販売 一般財団法人 □ 鹿児島県枕崎市 □ 熊本県熊本市 □ 福岡県水巻市 □ 長崎県佐世保市 □ 佐賀県伊万里市 海外産業人材育成協会 対象国 : フランス INDEX 02 海外展開知財支援窓口 (海外知的財産プロデューサー派遣) 【INPIT】 P.45 海外展開支援機関一覧・お問い合わせ先 対象国 : 中国 対象国・地域 : 中国・台湾・マレーシア 対象国 : 中国 留意事項 対象地域 : 香港 掲載した企業の技術・製品等に関する情報については、企業及び支援機関へのインタビューや提供資料、HP情報等に基づいたものであり、 九州経済産業局がその内容について保証するものではありませんので、予めご了承下さい。 INDEX 地域団体商標制度【特許庁】 01 メインの支援施策は? 輸出有望案件発掘支援 事 業を 利 用 当初はどのように海外の販路開 拓をしたらいいのか全くわかり ませんでした。地域の同業者か らの紹介で、まずは独立行政法 人日本貿易振興機構︵以下ジェ トロとする︶に行きました。展 示会への出展を経て、2010 年に当支援施策に登録しマレー シアへの輸 出を目 的にノウハウ た海外展開の入り口のようなこ や現地情報、展示会情報といっ とを教えていただき、とても勉 強になり有り難かったです。 苦労したことは? 非常に反応は良いが 成約しない 日 本の食 品は海 外の方に注 目 さ れ て い る の で、 展 示 会 や 商 談 会 での 反 応 は 良 いの で す が、な か な か 成 約 に 結 びつ き ま せ ん で し た。そ れ と 継 続 で す 。一旦 成 約 して も それが続 くかどうか成 約 後 のフォロ ー が 非 常 に 難 し かっ 試 行 し、 課 題 を 見 つ け、ど た で す。し か し、 繰 り 返 し うしたら成 約 率が上がるか 逆に良かったことは? お 客 様 も 従 業 員 も 喜ぶ 自 分 た ち が 日 本 で 作った も の を 海 外の 方 が 喜 んで 食べ 嬉 し い で す し、 従 業 員 も、 ている 姿 を 目の 前で 見 る と 海 外 に 対 して 自 分 た ちの 商 品 を 売って い る と い う こ と で 、モ チ ベ ー ション アップ に も 繋 がっていま す 。 我 々の 商 品 が ど ん ど ん 世 界 に 広 まって い く と い う こ と は、お 客 様 も 我 々 従 業 員 も、 嬉 し い と い う こ と で す。ま た 、 新 商 品 開 発の 意 欲 にも な りま す 。 これから海外進出する企業へ。 アイデアを膨らませて 私 も 最 初 は そ う で し た が、 日 本のものを そのまま 海 外 に 持 って 行 く の で は 、 な か 者 が 商 品 を 現 地 に 持 って な か 続 か ないんで す。経 営 行って 融 合 さ せ な い と い け 化 等 を 持って い る た め 、 国 ま せ ん。特 に 食 は 独 自 の 文 の 文 化 や 風 習 に 合 わ せて 少 し ア レン ジ す る こ と が 必 要 で す 。 そ れ は 価 格 で あっ た その土 地で 長 く 続 く 食 品に り 味 で あっ た り ⋮ 。 そ れ が 対象国 支援施策:輸出有望案件発掘支援事業 【独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 マレーシア あります。一つ目は、私 自 身 きっかけとなった 理 由は二つ が 学 生 の 頃 か ら 海 外 に 行っ た り、 留 学 を し た り し て お り、さ ら に 前 職 が 海 外 で 買 い 付 け を す る 仕 事 で、 非 常 そ こで 日 本 の 物 に 対 す る 海 に 海 外 に 行 く 機 会 が 多 く、 外 か らの 関 心 が 非 常 に 高 い こ と が 分 か り、いつ か は 自 分 の 仕 事で 海 外 事 業 に 関 わ り た い と 考 え て い ま し た。 二つ目のきっかけは、日 本が 直 面 す る 人 口 減 少に伴 う 市 場 の 縮 小 と い う 問 題 で す。 国 内 で は 人 口 が 減 少 して お 小します。一方、海 外では食 り、 食 の 市 場 も 必 然 的 に 縮 の市 場は6 8 0 兆 円ほど と 言 わ れ て お り、 富 裕 層 の 次 り、そ れ に 伴って 食 の 市 場 の中間層が増加傾向にあ は、さ ら に 拡 大 し て い き ま 場 の 中 で 展 開 を し、 海 外 で す 。 そ こ で、 我 々 も そ の 市 挑 戦 さ せてい た だ け た ら と 思った こ と が 始 ま り で す。 最 初 は 海 外の 展 示 会 等 に 出 展 さ せ て い た だ き、アン テ ナショップ事 業にも参 加させ て い た だ き ま し た。展 示 会 で は 好 評 い た だ き、 海 外 展 開に大いに期 待できたため、 実 際 に 海 外 に 売って い く こ とに決めました。 とともに、海外では「YUZUSCO」を中心に、アメリカ・フランス・タイ・マ 03 製造工場を有し、コストを下げながら更なる販路拡大を図っている。 株式会社高橋商店 04 な ど を 、 ジェトロの 専 門 家 か な る ので は と 思 い ま す 。 レーシア等、 10カ国以上に販路を拡大している。タイには「YUZUSCO」 約 締 結に至るまでアドバイスして いきます。当 事 業 海外見本市のジェトロブースの▶ JAPAN PAVILION A Q.1 ら 教 えていた だ き ま し た 。 と販売を行っている。国内は百貨店や量販店向け、業務用として販売する れます。 1946年創業、粕漬けや液体柚子胡椒「YUZUSCO」等、主に食品の製造 経 験 豊 富 な 専 門 家 が 、そ れ ぞ れ の 企 業 の 状 況にあ 株式会社高橋商店 ヤ ー から の 関 心 も 高く、今 後 の 販 路 拡 大 が 期 待 さ 海 外展 開をしようと思ったきっか け 株式会社高橋商店 支援施策:輸出有望案件発掘支援事業 【ジェトロ】 会社概要 業 務 の 体 制 を 確 立し、 「 Y U Z U S C O 」は 、海 外 バ イ の 輸 出 成 約 に 向 け て 支 援 するた め 、海 外ビ ジ ネ ス 社長 十四代 高橋 努武 さん 担当者に聞く 代表取締役 01 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 持 ち な がらも 、これまで 輸 出 経 験 の な い 中 小 企 業 株式会社高橋商店 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県柳川市三橋町垂見1897-1 電話:0944-73-6271 H P:http://www.yuzusco.com/ 資本金:1,500万円 従業員数:約50名 わ せ て 、戦 略 策 定 、海 外 企 業との 商 談 の 立 会 い 、契 た 。支 援 期 間 を 終 えた 同 社 は 、今 では 、自 社 の 輸 出 当 支 援 施 策では、優れた技 術やオンリーワン商 品を ㈱ 高 橋 商 店 は 、2 0 1 0 年 度に当 事 業に採 択され、当 輸 出有 望 案 件 発 掘 支 援事業 略にお ける重 点 国・地 域 のうち 新 規 市 場 2カ国・地 域までを対象とします。 日本 貿 易 振 興機構(ジェトロ) の 支 援 期 間 は 2 年 間 、農 林 水 産 省 が 定 める輸 出 戦 独 立行政法人 宮 崎 産 ゆ ず と お 酢 が 生 ん だ 、全 く 新 し い 液 体 辛 味 調 味 料 「YUZUSCO(ユズスコ)」 タイで開かれた食品関連の展示会で、柚子を使った調味料をPR。 お客様の声から生まれた人気の商品「金印粕漬」。従来よりも貝の量 を多くした粕漬。 A Q.3 A Q.4 和の風味「柚子」を海外に普及させる 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県柳川市 情 報 収 集・専 門 家 相 談 事 業 を 活 用し 、マレ ー シ ア へ の 輸 出 が 始 まりまし メインの支援施策は? 輸出有望案件発掘支援 事 業を 利 用 2 0 0 9 年 に パ リで 開 催 さ れ ザインの見 本 市﹁メゾン・エ・ た 世 界 最 高 峰 の インテ リ ア デ オブジェ﹂に初出展しましたが、 多 く の 課 題 が 判 明 し ま し た。 2 0 1 1 年 に 再 度、当 見 本 市 学んだことは? 何でも海外目線で 展 示 会 に 出 展 す る 際 には、海 外の方にどうやってアピールす るか、どうやって喜んでもらえ る か 等、常に考 えていました。 ど う 展 示 す る か 、バ イ ヤ ー は 客様にゆっくりとご覧いただけ ど の よ う な 動 き を す る か 、お 05 タリア・台湾に販売事務所を、シンガポールに代理店を持つ。 海 外 展 開 の きっか け と し て は、2 0 0 7 年 福 岡 県 産 業デ ザイン賞大賞を受賞したこと る、デザインワークショップの です。最 初 、福 岡 県が行ってい 存 在を偶 然 知って参 加しまし た 。そこでいろんな 方 と 出 会 い、た くさんの 意 見 をいた だ き 、これか ら どのよ う に 海 外 に発信していくのかを指導し 当 産 業 デザイン賞へのエント ていただきました。その中で、 リ ー を 勧 め ら れて 参 加 を 決 意 しました 。その当 時はまだ 製 品 自 体も多 くはなかったの で 、風 呂 敷でエント リ ー さ せ 賞したのです。そこからまた、 ていた だき 、なんと 大 賞 を 受 ワークショップに参加し、 これ まで以上にいろんな情報やご 案 内 を 頂 け る よ う になりま し た 。その 中の一つと して 、伝 統 産 業 品 だ けで は な く 日 本 くという 経 済 産 業 省の﹁ 生 活 の良いものを 海 外に持ってい 関 連 産 業 ブ ラン ド 育 成 事 業 ︶﹂︵2007︶ sozo_comm というプロジェクト を 知 りま ︵ した 。小 倉 織 を 復 元させた 当 初 から、海 外にも 発 信 したい と思っていたので、 エントリー し、ドイツ・フランクフルトの 展 示 会に出 展 しました 。そこ いくことになったのです。 で初めて海 外に商 品 を 持って がりました。最近では、台湾の高級ホテルのイ るよ うにど う お 出 迎 えす る か 品を中心に、ストライプのデザインを展開している。現在はイ 有限会社小倉クリエーションが製造する小倉織は、江戸 支援を行ったJETRO北九州事務所 ジェへの出展を通じてフランスの代理店と繋 に 出 展 す る 際 には、独 立 行 政 ち上げ、バッグ等の身の回りの品からカーテン等インテリア用 代金回収まできめ細かくアドバイスする事業です。 等 、た く さ ん 課 題 も あ り ま し た。 忘 れ て は い け な い の が、 ジ ネ ス や 文 化・習 慣 に 違 い が こ こ で も 日 本 と 海 外 で は、ビ あ り、 日 本 で の 感 覚 で 動 い て は駄目だということでした。 今後の展開は? 積極的に海外へ 今 までいろんな 方 々のお か げ る こ と が 出 来 ま し た。そ の で、 小 倉 織 を 国 内 外へ広 め 中 で、 学 ん だ こ と や 成 長 で 続 して 海 外 展 開 に 取 り 組 ん き た こ と を 次 に 繋 げ て、 継 新 し い 事 を 始 め た り、 参 加 で い き た い と 考 えて い ま す 。 し た り す るこ とで 、こ れまで 以 上 にた く さ んの 情 報 をい た だ け る よ う になりまし た。 ま た、結 果 と し て 形 を 残 し れました。これにより同社はメゾン・エ・オブ 有限会社小倉クリエーション 策定・マーケティング・現地商談サポート・契約締結から 功。2007年に自社ブランド「小倉縞縞 SHIMA-SHIMA」を立 輸出するべく2009年に当支援施策に採択さ フランス 支援施策:輸出有望案件発掘支援事業 【独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 有限会社小倉クリエーション 支援施策:輸出有望案件発掘支援事業 【ジェトロ】 「小倉織」の機械織りの開発により、広巾生地の製品化に成 モダンなデザインを併せ持った織物を海外に の専門家がハンズオンで2年間担当し、海外事業戦略の 有限会社小倉クリエーション ちながらもノウハウが分からない中小企業向けに、業界 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構︵以 下 ジェトロとする︶の当支援施策 展 示 会への 同 行 等 の 支 援 を い を活用し、専門家による指導、 た だ き、商 談 やパ ー ト ナ ー 探 しにも協力いただきました。 苦労したことは? 日本と海外の違いを実感 海 外 はテ ー ブルが 生 活の 中 心 な の で 、 ラン チョンマット や テ ー ブ ル マッ ト が 製 品 と 示 会 で は サ ン プ ル を 持って して 適 して い る と 考 え、展 い き ま し た。し か し、お 皿 は 異 な り 、却 下 さ れ ま し た 。 のサ イ ズが 日 本 と 海 外 とで インテ リ ア と して は 小 さ す ぎ る と N G が 出 たこ とも あ り ま し た 。 実 際 に 行って み く さ ん あ り、驚 きの 連 続で な い と 分 か ら な いこ と が た き た い と 思 いま す 。 て い け る よ う に 、 頑 張って い の展開にトライしています。 代表取締役社長 渡部 英子 さん 担当者に聞く 02 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 会社概要 支援を受けた企業 当支援施策では優れた商品を持ち、海外販路に関心を持 ションの衣装等に使用されています。伝統美と A Q.1 した 。 活用しながら更にシンガポール、マレーシアで た。同社が復元させ、現代風にアレンジし 「小 有限会社小倉クリエーション 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県北九州市小倉北区大手町3-1-107 電話:093-561-0700 H P:http://www.shima-shima.jp/ 資本金:1,000万円 従業員数:15名 06 倉縞縞 SHIMA-SHIMA」ブランドとして大手 輸 出有 望 案 件 発 掘 支 援事業 ンテリアとして採用され、ジェトロの情報網を の愛用品として日本全国で珍重されていまし 日本 貿 易 振 興機構(ジェトロ) 時代初期から主に袴や帯に用いられ、徳川家 独 立行政法人 新 し い 時 代 の 小 倉 織 と し て 誕 生 し た ブ ラ ンド 、 「小倉縞縞 SHIMA-SHIMA」。 2011年パリのインテリアデザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」 にて。このときは3度目の出展。 伝統ある小倉織の特徴を継承し、作り出した広巾の布。小物の種類 豊富。 A Q.3 A Q.4 小倉織の魅力を、世界へ発信 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海 外 の 取 引 先・提 携 先 等 の 開 拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県北九州市 情 報 収 集・専 門 家 相 談 対象国 百貨店での販売や、最近ではガールズコレク 苦労したことは? 語学力がなくても海外へ 私 自 身、英 語 がほとんどで き な かった の で 移 動 や 食 事 た。直 接 メー ルな どのやり の際困ることもありまし 対象国 支援施策:輸出有望案件発掘支援事業 【独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 アメリカ 年前の2002年に きっか け が あ り ま し た 。 たまたま 関 西 の百 貨 店に 商 談 に 行 き 、﹁ 石 橋 屋 は 九 州 だった よ ね ﹂ と 聞 か れ 、﹁シン ガ ポ ー ルの日 系 百 貨 店 で 九 州 フェア を す る の で 、 商 談 に 行って く れま せ ん か﹂と 声 を か け ら れ ま し た 。シ ン ガ ポ ー 食 を し て も ら い、 美 味 し ルでは 実 際 に お 客 様 に 試 い と 評 判 で、 売 れ 行 き が 良 く て 、フェア 終 了 後 は 定 番 化 し、そ のま ま 当 百 貨 店 で 売 るこ と に 。 次 の きっか け は シ ン ガ ポ ー ル で 出 会った 商 社 か ら の お 声 か け で し た ね。 海 外 の バイ ヤ ー も 参 加 す る 東 京の展 示 会に出 展し た ん で す 。ア メ リ カ の バ イ ヤ ー に 狙 い を 絞って い ま し た。そ の 後、実 際 に アメリ カで 商 社 と 直 接 話 し 、私 が 現 地 に 商 品 を 持っ 月 分 と 思い3 0 0 0 個 を て 売 りに 行 き ま し た 。三ヶ 用 意 し た ん で す が 、 たっ た の 三 日 で 売 れて し ま い 、 売 る 段 取 り をつ け る 方 が 大 変 でし た。そ れ か ら 海 外 展 開 を 自 ら してみ よ う 07 品」。現在アメリカ、香港をはじめ、15ヵ国に輸出している。 14 と 思 い 始 め た んで す 。 海外見本市のジェトロブースのJAPAN PAVILION メインの支援施策は? 輸出有望案件発掘 支 援 事 業を利 用 アメリカの販 路 拡 大に当 貿 易 振 興 機 構 ︵ 以 下 、 ジェ たって 、 独 立 行 政 法 人 日 本 間ジェトロ事業を活用しながら、海外展開に挑戦しています。 有限会社石橋屋 事業の支援期間は2年間、農林水産省が定める輸出戦略に とりを す る 際 もインター し、手 間 暇 惜しまずつくったこんにゃくはもはや、 「芸術 Kyushuなどの国内見本市にも積極的にも参加し、約10年 トロ と す る ︶の 当 支 援 施 策 用 し 返 信 を し て い ま し た。 り上げたこんにゃくを、ひとつひとつ茹で上げ、あく抜きを の立会い、契約締結に至るまでアドバイスしていきます。当 ネッ ト の 翻 訳 サ ー ビ ス を 活 守っている。熟練の職人が昔ながらのバタ練り製法で造 た。同社は、 ドイツやパリなどの海外見本市、Food Expo 石 橋 屋は、創 業 明 治 1 0 年より、頑 固に手 作りの 伝 統を ぞれの企業の状況にあわせて、戦略策定、海外企業との商談 有 限 会社 石 橋 屋 当局に、輸入許可を訴える際に、 ジェトロの情報を活用しまし 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 有限会社石橋屋 支援施策:海外展開支援相談 【ジェトロ】 輸出有望案件発掘支援事業 【ジェトロ】 会社概要 明の取得や、 こんにゃくゼリーの輸入が禁止されているEU 代表取締役 石橋 渉 さん 担当者に聞く 03 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 がらも、 これまで輸出経験のない中小企業の輸出成約に向 けて支援するため、海外ビジネス経験豊富な専門家が、それ 商 社 O B のア ド バイ ザ ー に し か し デモンス ト レ ー ション を す る だ けであ れ ば 言 葉 は あ ま り 関 係 あ りま せ んでし そ の 度 に 英 語 を 話 す ので 今 た。年 に 数 度 海 外へ行 き、 で は 以 前 と 比 べる と 格 段 に 上 達 しました 。 アドバイスをお願いします。 まずは、やってみる 海 外 展 開は失 敗の連 続であ 最 初 は 方 向 性 が はっき り と り、積 み 重 ね が 大 切 で す。 決 ま って い な く て も 、 短 期 間 でいい か ら、支 援 施 策 を 受 け て み る べき で す 。 そ の 後 、 ビ ジョン が はっき り し て か ら 、 自 分 た ち に 合っ た 支 援 施 策 を 絞 り 込 んで 邁 進 す が はっき り し た ら 、 や り た る べき で す 。 や り た い こ と はいろ ん なこ と に 挑 戦 して いこ と に 専 念 し、そ れ ま で 業に採択されました。 こんにゃく芋に含まれる成分の安全証 を 利 用 し ま し た 。 実 際 に、 来ていた だ き、現 地 に 合 う こ ん にゃ く パ ウ ダ ー の 研 究 開 発 を 支 援 していた だ き ま 談 会 や、展 示 会 に 年 に 何 度 し た。そ のほ か、海 外 の 商 か 参 加 さ せ てい た だ いてい ます。 支援施策を知ったきっかけは? 講演会での出会い 2 0 0 7 年より福 岡 大 学 と て お り 、 研 究 発 表 を きっか こ ん にゃ く の 共 同 研 究 を し た。福 岡 大 学で研 究 発 表 会 けに当 支 援 施 策 を 知りまし が あ り、私 も 参 加 し 発 表 を さ せていた だ き ま し た。そ の時 偶 然にもその講 演 会 を 聴 講 さ れてい た 独 立 行 政 法 人中小企業基盤整備機構か ら 、 次 の 講 演 会 の オ ファ ー が あ り 、そ の ご 縁 か ら 、ジェ トロを 紹 介 していた だ き ま いい と 思 い ま す 。 当支援施策では、優れた技術やオンリーワン商品を持ちな A Q.1 した 。 おける重点国・地域のうち新規市場2カ国・地域までを対象 有限会社石橋屋 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県大牟田市大字上内529 電話:0944-58-6683 H P:http://www.konjac.jp 資本金:800万円 従業員数:16名 08 外見本市、販路開拓方法や貿易実務などの情報収集のため 輸 出有 望 案 件 発 掘 支 援事業 (有)石橋屋は、 こんにゃくの輸出のパイオニアで、当初は、海 日本 貿 易 振 興機構(ジェトロ) とします。 独 立行政法人 工場内で製造したこんにゃくは、この倉庫から国内外、多種多様な場 所へ出荷される。 次の展開を考えるために、様々な展示会に年に数回参加し、最新情 報を入手している。 四 角や丸 等 の日本でよく見られるこんにゃくから、海 外 向けのこん にゃくヌードルまで幅広く手掛けている。 A Q.3 A Q.4 「ミスター・コンニャク」 固定観念を打ち破る 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海 外 の 取 引 先・提 携 先 等 の 開 拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県大牟田市 情 報 収 集・専 門 家 相 談 にジェトロ福岡の貿易投資相談を利用し、2009年には当事 支援施策:海外展開一貫支援ファストパス制度 【ジェトロ】 メインの支援施策は? 海外展開一貫支援 ファストパス制度を利用 I W Cで 最 高 賞 ﹁チャンピ オ 今 後 輸 出 などの海 外 展 開 を ン・サケ﹂ 受 賞 をきっかけに、 強 化していくため、 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 振 興 機 構︵ 以 下 、 ジェトロ と す る ︶の 当 支 援 施 策 を 利 用 し ま し た。商 工 組 合 中 央 金 庫︵以 下、商 工 中 金 と す る ︶ に 、 受 賞 後の 海 外 展 開の強 化 について ご 相 談 を し、 商 工 中 金 か ら ジェト ロを 紹 介 していた だ き、こ ち らの支 援 施 策 を 知りました 。 良かったことは? つながりで大きく変わる 当 支 援 施 策 を 利 用 す るこ と 気 に 深 ま り ま し た 。い ろ ん で 、 他 メ ー カ ー と の 交 流 が一 社 と してのメリット は た く さ な 情 報 を 共 有 す る た め、 弊 ん あ り、さ ら に 情 報 共 有 を 密 に す る こ と で、メ ー カ ー 同 士 の 横 のつ な が り が 成 り 立っていま す 。 ま た 、ここ 数 年で 行 政 か らの情 報 提 供 量 も 増 え て お り、 国 の 力 に も 支 え ら れ て い ま す。教 え て い た だ け る こ と が 多 く、あ どういった人材教育を? 常に向上心を持つこと 弊 社 の 社 員 は 、 しっか り と し た 製 品 と、実 務 の 知 識 と 責 任 感 を 持って 海 外 に 行 く よ う に 研 修 し て い ま す。弊 社 に は 先 々 を 見 越 して 働 いてい 材 が た く さ ん い ま す。理 想 け る、期 待 の で き る 若 い 人 は 、 トップ が 社 員 に 会 社の理 想 像 や 今 後の目 標 等 を 伝 え、 その理 想 像 を 社 員 全 員 が 理 解 ・ イ メ ー ジして 取 り 組 む。 会 社 全 体 が 同じ方 向 を 向い て、 進 ん で い く 。 そ れ が 大 切 なこ と だ と 思いま す 。 アドバイスをお願いします。 情報収集が大切 情 報 収 集 はとても 大 切 だ と 何も知らない … で は やって い け な い の で、 行 政 か ら の 思 いま す。そ れ と、あ る 程 度の会 社の認 知 度も必 要に なって く る と 思 い ま す 。 た くさんの方に会 社の素 晴 ら し さ や 魅 力 を 知って い た だ く こ と で す ね。 今 ま で も そ うです が 今 後 お 付 き 合いし てい く 人 との 繋 が り を 大 切 に 、そ し て ど ん な 人 と 関 わっ てい く かで 大 き く 変 化 す る と 思 いま す 。 アメリカ 支援施策:海外展開一貫支援ファストパス制度 【独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 海 外にお 酒 を 売 りに行って 広 め た い と い う、現 社 長 の学生時代からの強い思い 年 が きっか けです。アメリ カ に 進 出 す る だ けでも 経 ち ま し た。現 社 長 が 社 長になる前から輸出はして い ま し た が、 現 社 長 が こ の現 場に入られてから更に 拡 大 し ま し た。当 時 は 日 本 中の酒 屋 さんのお 酒 を 集 め る 商 社 を 頼って、一つ のコンテナにそのお 酒 を 乗 せて 海 外 に 持って 行って も らっていま し た。し か し 最 近では 実 際 に 私 た ち も 海 外 に 行 く よ う に な り、 ど う い う 売 り 方、飲 ま れ 方 をしているのかを見るよう にしています。アメリカの 弊 社のお 酒 を 扱ってくれて ワインオ ブ ジャパンという いる会社の社長さんとの関 係 が 深 く な り、 六 年 程 前 からこの八 女において、ワ インオ ブジャパンと 共 同 出 資で会社を作りました。 取締役営業部長 木下 斎 さん 担当者に聞く 成8年からアメリカ等15カ国に輸出をし、平成25年にロ 09 ジ(IWC)で世界一チャンピオン・サケを受賞。 株式会社喜多屋 10 A Q.1 り が た く 思っていま す 。 ンドンで開催されたインターナショナル・ワインチャレン 2015年10月におけるTPPの大筋合意を契機に立ち上 創業190年の歴史を持つ「喜多屋」は、 「 酒を通して多く し、ジェトロの海外展開支援施策の紹介を受けました。 株 式 会社 喜 多 屋 務局となり、海外展開を考える企業の最適なサービス 会社概要 支援を通じて、既に新たな輸出契約の成立や進出をし た実績も出てきています。 ( 株)喜多屋は当制度を活用 支援を受けた企業 域の企業支援機関が協力し、日本企業の海外展開支援 を国内から海外へ一貫して行う制度です。ジェトロが事 20 がった、 「 新輸出大国コンソーシアム」に現在は組み込 の喜びを伝えたい」という思いを込めて命名された。平 今後は一層の海外展開が期待されます。 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 株式会社喜多屋 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県八女市本町374番地 電話:0943-23-2154 H P:http://www.kitaya.co.jp 資本金:2000万円 従業員数:50名 を、支援機関と協力の上、提供しています。当制度は、 います。特に、分野別・課題別の専門家による個別企業 当制度は、地域金融機関や商工会議所などの国内各地 1,000以上の支援機関が参加しています。中堅・中小 海 外展 開 一 貫 支 援ファストパス制度 政 府 系 機 関 、地 方 自 治 体 、地 域 金 融 機 関 など、全 国 日本 貿 易 振 興機構(ジェトロ) まれています。 「 新輸出大国コンソーシアム」は、現在、 独 立行政法人 良い酒を造るには、水も米も大切だが、圧倒的に必要な物はチーム 全体の技術。 検 瓶 機にて、ビン自体 のヒビ・カケ・擦れを正 確に検 出し、安 全にお 客様のもとにお届け。 I W C 2 0 1 3にて、サケ部 門 の 最 高 賞として「チャンピオン・サケ」を 受賞。 A Q.3 A Q.4 酒に対する強い想いが 世界へ飛び出す一歩に 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 株式会社喜多屋 代表取締役社長 木下 宏太郎 さん 04 福岡県八女市 情 報 収 集・専 門 家 相 談 対象国 企業の海外への輸出、進出の総合的な支援を行なって 海外進出して変化したことは? 英 語 を 意 識 した 生 活 海 外 進 出 を きっか け に 、 世 界 各 国 から電 話 やメール等 し た。も ち ろ ん そ の 内 容 を で連 絡 が 入 るようになりま しっか り 理 解 し な い と い け 意識するようになりまし な いので、 普 段 か ら 英 語 を 対象国 支援施策:ものづくり・商業・サービス補助金 【福岡県中小企業団体中央会(当時)】 アメリカ 私 は 元 々、 九 州 工 業 大 学 の研究室の出身です。 現 在も大 変お世 話になって 11 売を目標に、市場調査や展示会出展等を実施中。 いる大 学の恩 師 が持つ、ス ペックル︵物 が 流 れて 動 く 時 の 速 い 光 の 振 動︶の 画 像 解 析をベースに構 築され た血流画像化技術を眼科 医 療 機 器 に 応 用でき ない か と 思 い、製 品 化 し ま し を 目 に 入 れ るこ と は 世 界 た。そ の 当 時、レ ー ザ ー 初で、難しいと 言われてい ど う に か 機 械 と して 完 成 ま し た が 、 挑 戦 し 続 け、 し ま し た。そ の 後 、 試 行 錯 誤 を 繰 り 返 し、 研 究 室 の技 術 を 医 療 機 器にど う に か 結 びつ け る こ と が で き、日 本 人 が 発 明 、 開 発 、 使 用 す る 日 本 初 の 装 置、 純 国 産の装 置になりまし た。国 内 医 療 機 関 に は 販 売 実 績 が あ る の で す が、 これは世界に誇れる技術だ と 確 信 し、 世 界 に 出 し て かし海 外は医 療 機 器に対 いきたいと考えました。し す る 規 制 が 厳 し く、 認 可 を と らないと 出 荷 も 販 売 破して海 外に出していきた も で き ま せ ん。 何 と か 突 い と 思 い、海 外 展 開 に 活 用でき る 補 助 金 を 視 野 に 入れて動いていきました。 開に対 する支 援 施 策としてご 活 用 い ただ メインの支援施策は? ものづくり・商業・サービス 補 助 金を利 用 既に引き合いがあったアメリカ 当 支 援 施 策 を 利 用 し ま し た。 の規 格 に 合 わせ た 製 品 開 発 に ま た、アメリ カ 市 場 に 参 入 す る た めには、現 地 の 医 療 機 器 の認可を取る必要があります。 た 。 そ れは 私 だ けでは な く 、 当支援施策を通じて開発された製品が、 開 発 した 製 品にて認 可 取 得の 資 等 を 支 援 するも の で す 。中 小 企 業 者 が 事 業 を 実 ソフトケア有限会社 あります。 た 。高 度 な 技 術 を 持 つ 中 小 企 業 の 海 外 展 1995年に九州工業大学で研究されてきた血流画像化技術を 合 致した 製 品 を 開 発 することが で きまし 品 開 発・生 産 プ ロセス の 改 善 を 行うた め の 設 備 投 ソフトケア有 限会 社 む 、経 営 力 向 上に資する革 新 的 サ ービス開 発・試 作 会社概要 ※実施機関は毎年度変更する可能性が 学発ベンチャー企業として設立。皮膚用と眼科用の血流画像化 等に対し、 1000万 円 ∼3000万 円を上 限に、 3分 の 会社全体がそうなりまし た 。 従 業 員一人 ひ と り が 、 会 社 や 事 業 の一員 と し て の 自 覚 を し っ か り と 持 って お り、世 界 を 意 識、英 語 を 意 識 して 取 り 組 んでいま す 。 アドバイスを一言お願いします。 技術だけでは 成り立たない 技 術 は も ち ろ ん 必 要 で す。 し か し、そ れ 以 外 に も や る う 展 開 するか、ど う 販 売 す こ と は た く さ ん あ って 、 ど る か 、い ろ ん な こ と を 考 え な け れ ばい け ま せ ん。さ ら に、い ろ ん な 人 の 意 見 を 聞 くことも大 切 だと思いま が わ か る ので、と て も 役 立 す。他の方の考 え 方 や 経 験 と社 外の情 報を融 合させる つと 思 いま す。社 内 の 考 え の展開についても大いに期待されます。 システムを製品化し、国内医療機関に提供。現在アメリカでの販 くことができました。 た めに 必 要 な 書 類 作 成ノウハ ウや、社 内 体 制の 整 備 等 に 対 用し、コンサル会社と連携して して、他 の 調 査 支 援 施 策 を 活 取 り 組 ん だ 結 果、2 0 1 6 年 に認可を取得できました。 苦労したことは? 海外独自の手続き 海 外、特 に ア メ リ カ に お い 有 効 だ と 評 価 された と して て、 内 科 の 医 療 機 器 と し て 変 わって し ま いま す 。 次 に 認 も 、 す ぐ に 規 格 がコロコロと 可 が 必 要 と な り ま す が、申 請 時 に はエ ク セ ル デ ー タ の一 つひ とつが 正 し いの か 、 すべ て 確 認 が 必 要 だった り す るの 時 間 と 労 力 が か か りました。 で、 不 慣 れ な 作 業 に 非 常 に バ イ ス を も ら い な が ら 助 けて そこ も 、コンサ ルの 方 にア ド こ と が 大 切です 。 社 の アメリカで の 事 業 拡 大 、ま た 他 国 へ 海 外展 開をしようと思ったきっかけ ソフトケア有限会社 支援施策:ものづくり・商業・サービス補助金 【福岡県中小企業団体中央会(当時)】 基に、新しい医療診断装置を開発し、製品化することを目的に大 施する上で必 要な機 械 装 置 費 、専 門 家 経 費 、運 搬 費 A Q.1 もらいました 。 趣 旨に合 致すれば 海 外 向けの 製 品 開 発 等 にご活用いただくことが可能です。 システム開発室 室長 岡本 兼児 さん 担当者に聞く 05 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 住所:福岡県福津市八並243-5 電話:0940-36-9693 H P:http://www.softcare-ltd.co.jp/ 資本金:300万円 従業員数:10名 12 ことで、今 後は当 製 品 の 販 路 が 拡 大し、当 ソフトケ ア 有 限 会 社 海外展開実現までのロードマップ 支援を受けた企業 に 当 支 援 施 策 を 活 用しアメリカの 規 格 に 当 支 援 施 策 は 、中 小 企 業・小 規 模 事 業 者 が 取り組 アメリカ市 場 にお い て 認 可 を 取 得 さ れた に海 外 展 開 を目 指 す 中 小 企 業 者 も 、制 度 福岡県中小企業団体中央会(※) 2を補 助します。国 際 競 争 力を付けるため ものづくり・商業・サービス補助金 アメリカの学会での機器の展示の様子。この展示で既に引き合いが あり、アメリカ展開を決めた。 「LSFG-NAVI」で解析した眼底血流マップの例。 眼底の血流を測定する眼撮影装置:レーザースペックルフローグラフィー。これま で安定した数値化が難しいとされてきた眼底の血流を再現性良く測定が可能。 A Q.3 A Q.4 大学発ベンチャー企業 世界へ 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県福津市 商品開発・市場調査・販路開拓 ソフトケア( 有 )にお い ては 、平 成24年 度 メインの支援施策は? 地域産業資源 活用事業第一号の認定 多くの人が喜ぶ、世界初のオン る た め、経 済 産 業 省 の 地 域 産 リーワンの高級万年筆を開発す 業資源活用事業の認定を受けま アドバイスをお願いします。 200%の熱意と決意 と、そ して 中 小 企 業 が 成 功 一つ目 は 志 と 夢 を 確 立 す る こ 熱意と鉄をも溶かす決意が す る た め に は、 2 0 0 % の 必 要 で す 。二 つ 目 は 、 人 と の 出 会 いで す。販 売 の ポ イ ン ト は、 海 外 の 方 が 喜 ぶ 商 対象国 対象国 支援施策:地域産業資源活用事業 【経済産業省 九州経済産業局】 中国 アメリカ 年 前に地 元 有田に戻って きて、二つの夢 を 持 ちまし た。一つ目 は、地 元 有 田 が 誇 る、こ の 素 晴 ら し い 有 田 焼 を 世 界 中の人に知ら し め た い、と い う 夢 で す。 町 をなんと か 元 気にした 二つ目は、低 迷する有田の いという 願いからです。し か し、 焼 物 は 素 人 で あ る からず、悶々としていまし た め、 ど う し て 良 い か 分 た 。そ の 時 、 大 病 に か か 自 分 の 癒 し と して 木 製 の り 入 院 して し ま いま し た。 万 華 鏡 を 持って 行った ので す が、そ の 万 華 鏡 を 寝 た き りの患 者 さんや 看 護 師 さ ん に 見 せ た ら、 非 常 に 喜 び、 嬉 し そ う な 顔 を し ます。こんなに多 くの人に てくれたのをよく覚えてい 夢 と 感 動 を 与える 万 華 鏡 を、有田焼でもできないだ ろ う か ⋮ と 思った こ と が きっか けです。その後、窯 元や万華鏡作家と連携し ﹁有 田 焼 万 華 鏡﹂を 開 発 し ま し た。そ の 万 華 鏡 が 世 界 万 華 鏡 大 会で高い評 価 を得て、海 外 展 開への挑 戦 13 カ、シンガポール、 ドバイ等の百貨店や代理店と契約し販売を展開中。 15 を決めました。 ブランドとして更なる販路拡大が期待されます。 G8北海道洞爺湖サミットで各 品 を 本 気で作 る 人 と 本 気で 売 る パー トナー が 手 を 組ん だ と きに 成 功 す る と 思いま す。 三つ 目 は、 物 を 売 る 前 に 考 え 方 や 願いを 伝 えるこ とで す 。 今後の展開は? ふるさとと地方を元気にしたい 世 界でのブランド力アップと人 材 育 成 が 有 田 焼 の 課 題 で す。 世 界 ブ ラン ド と の 商 品 開 発 や 、 世 界 ボ を 推 進 し、世 界 初!オ ン リ ー に 販 路 を 持 つ 大 手 企 業 と のコ ラ ワ ン 商 品 を 開 発 。ま た 、 佐 賀 県 長 と し て 人 材 育 成 に 努 め、 子 ど ベンチャー 交 流 ネットワー クの会 も 達 や 若 者 に、も の づ く り の 素 晴らしさや、チャレンジの大切さ、 ベンチャーの面 白 さを 伝えており 賞、G8北海道洞爺湖サミットでの政府記念品として贈呈。中国、アメリ 本大賞受賞など国内外での認知度も高まり、今後は世界 門家がアドバイスし、その事業計画について、中小企業地 した。その子 供 が 万 年 筆です。 国首脳への贈答品に選ばれ、知 名度が向上しました。更に、も のづくり日本大賞優秀賞も受賞 連携して開発し、海外に既に展 しました。セーラー万年筆㈱と 開している当社の販路を活かし て海外へ販売を始めました。 支援施策を知ったきっかけは? 相談したことから 今 ま で 世 界 に な かっ た も の を 開 発 し、佐 賀 ブ ラン ド・ 日 本 ブ ラン ド を 世 界 に 広 め 業を始めた当初お金がな るという 理 念・夢 を 持ち事 く、佐 賀 県 に 補 助 金の相 談 産 業 省 を 紹 介 して く だ さい を し ま し た 。そ こ で、 経 済 ました。その時に有 田 焼 万 年 筆 の サン プ ル を 作 り、 当 支 援 施 策 の 申 請 ・ 認 定 につ 引 き 継 ぎ、彼 ら が、ふ る さ と を ま す。 将 来 、 私 た ち の 夢 ・ 志 を 道洞爺湖サミットの政府記念品に採用され、ものづくり日 A Q.1 な がりました 。 元気にすると確信しています。 産、役務の提供、需要の開拓等を行う事業(地域資源活用 有限会社佐賀ダンボール商会 販路を拡大しています。本事業で開発した製品がG8北海 し、有田焼万年筆も開発。2009年第3回ものづくり日本大賞優秀賞受 事業)に対し、独立行政法人中小企業基盤整備機構の専 もともとは有田焼等を入れるパッケージを製造する会社。万華鏡作家 ンリーワン製品として各方面から高い評価を受け、順調に 水産物、生産技術、観光資源)を活用し、商品の開発・生 と連携し、有田焼万華鏡を開発。その後、セーラー万年筆(株)と連携 特徴的なものとして認識されている地域産業資源(農林 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 有限会社佐賀ダンボール商会 支援施策:地域産業資源活用事業 【経済産業省 九州経済産業局】 有限会社佐賀ダンボール商会 付加価値の高い有田焼製品の開発に成功したことで、オ 代表取締役 社長 石川 慶藏 さん 担当者に聞く 06 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 会社概要 支援を受けた企業 当支援施策は、中小企業者等が単独又は共同で、地域に 有限会社佐賀ダンボール商会 海外展開実現までのロードマップ 住所:佐賀県有田町赤坂有田焼卸団地 電話:0955-43-2424 H P:http://www.arita-mangekyo.jp/ 資本金:1,000万円 従業員数:21名 14 有限会社佐賀ダンボールにおいては、平成19年度に当支 地 域産 業 資 源 活 用 事 業 助金や低利融資等の各種支援を講じるものです。制度趣 旨に合致すれば、海外への販路開拓にも活用可能です。 九州 経 済 産 業局 域産業資源活用促進法に基づく国の認定を受けると、補 経 済産業省 2008年に開催されたG8北海道洞爺湖サミットでは、贈答品として 「有田焼万年筆」が各国の首脳に贈られた。 セーラー万年筆株式会社と連携し開発した「有田焼万年筆」。中国やア メリカ等、世界の高級百貨店で販売され、海外販売実績400本を達成。 世界的万華鏡作家と連携して開発した「有田焼万華鏡」。個々に違う 縮み方をする焼物の特性を極限までなくすため研究を重ねた。 A Q.3 A Q.4 成功の鍵は、200%の熱意と強い決意 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 佐賀県有田町 商品開発・市場調査・販路開拓 援施策の第一号認定を受けた後、各種支援を活用しつつ、 メイン支援施策は? 地域ネットワーク活用 海 外 展 開 支 援 事 業を 利 用 北米へ販路を広げるため、経済産 業 省 九 州 経 済 産 業 局の 当 支 援 施 策 を 利 用 し ま し た。伝 統 工 芸 品 を 扱 う 異 業 種 四 社で 国 際 見 本 市 出 展 し、旅 費 や 展 示 会 出 展 費 等 良かったことは? 申請書の作成に一苦労 … を利用させていただいているの これまでも自治体や国の補助金 類の作成です。行政への申請書 で す が、毎 回 苦 労 す る の が 書 では日 頃 使っていない文 章や言 葉もあるので、やりたいことは あるんですが、それを申請書に 対象国 支援施策:地域ネットワーク活用海外展開支援事業 【経済産業省 九州経済産業局】 アメリカ 海 外 事 業 に 初 めて 取 り 組 15 んでおり、 今後北米市場への販路開拓を目指している。 ん だ の は 1999 年 で す 。 弊 社 は、 有 田 焼 ・ 波 佐 見 焼 の 商 品 開 発、O E M、 卸、販売を行う産地商社 で、地 域 に 根 付 いて も の づ く り を 行って き ま し た 。 し か し 、こ れ か ら 次 第 に 国 内の 人 口 は 減 少、そ れ に 伴って 、 市 場 が 小 さ く な るのは 目 に 見 えていま し た か ら、海 外 の 販 路 を 作 ら な け れ ば と 思っ た の が きっか けで し た 。 それから粘り強 く国 際 見 本 市 に 出 展 し 続 け、2 0 1 2 年にシンガ ポ ールの展 示 会 で ギャラ リ ー ショップ のオーナー Edwin Lowと 出 会 いま し た 。 の 共 同 開 発 製 品 が 、 シン こ の ギャラ リ ー ショップ と ガ ポ ールで 高 く 評 価 さ 道 に 乗 り 始 め た ので す 。 れ、 弊 社 の 海 外 展 開 が 軌 シン ガ ポ ー ル で の ビ ジ ネ な 販 路 先で あ り、デ ザ イ ス 展 開 が 四 年 経 ち、新 た ン雑 貨の巨 大 市 場であ る 北米市場を開拓するため さ せてい た だ き ま し た 。 に今 回の支 援 施 策 を 活 用 有田焼・波佐見焼の産地商社。 1955年創業、今年で61年 株式会社キハラ 回の展示会で北米市場への手応えを感じ、 ﹁N Y N O W 2 0 1 6﹂へ共 同 新しいデザインを取り入れた器をプロデュース、 開発。現在、 る販 売 代 理 店 も 決 定しました 。当 社 は 、今 まとめるのは骨が折れる作業で シンガポールや台湾などアジアを中心に海外事業に取り組 の 資 源や 産 業 等 の 特 色を活 かしな がら海 外 展 開を 目指す事業を支援するものです(※)。 グ ル ー プ を 組 ん だ こ と で、バ イ 策 を 利 用 して 分 かったこ と は、 ていくことが期待されます。 を迎える。伝統をふまえながら、今のライフスタイルに合う 展 することが でき、同 社 のアメリカにおけ す。そ し て 今 回、こ の 支 援 施 申 請 書 よりも 報 告 書 を 作 成 す る方がもっと大変だということ で す。し か し、一つひ とつ修 正 しながら取り組んでいます。 アドバイスをお願いします。 自分で走り回り 結果をものにすること 体的に参加しないとダメだと思い どんな事 業であっても、自 らが 主 ます。受け身ではダメです。たと 経 験が自 分たちのノウハウになり えその 事 業 が 失 敗 した と しても、 ま す か ら。 た だ 単 に 用 意 さ れ た ブースに出 展しているだけでは何 も 実 に な り ま せ ん。 自 分 で 走 り 回って、乗り換え口を探さないと。 弊社もこれまでかなりの失敗と改 善 を 繰り返してきています。コス 近づくことができています。 ト を か け た 分 だ け、 海 外 市 場 に ザインを融 合させ た 商 品 が 世 界 へ 広 がっ 株 式 会 社 キハラを含 む 伝 統 産 業を扱う異 海 外展 開をしようと思ったきっか け 株式会社キハラ 支援施策:地域ネットワーク活用海外展開支援事業 【経済産業省 九州経済産業局】 株 式 会社 キ ハラ の 支 援 ネットワークによる支 援を受 けつ つ 、各 地 域 の一部 補 助 を して も ら い ま し た。 ヤ ーのリアクションを 他 社 とも共 有でき、他国のバイヤーとは異な る 北 米 市 場 独 特の 感 覚 が 分 か り ました。また、今回の滞在で、北 米市場のリサーチもできました。 支援施策を知ったきっかけは? 自ら主体的に 支 援 施 策を 探す 販 路 開 拓に使える支 援 施 策 が な い か を 探 して い る 時 に 、 た ま た ま イ ン タ ー ネッ ト で 見つけ た ん で す 。 弊 社 が や り た いこ と に 活 用 で き る 良 い 支 援 施 策 だった の で す が 、 あ ま り にも 弊 社 が 探 してい た も の と 合 致 し て い た ので 、 応 募 す る 前 は﹁ こ ん な に ぴっ た り の 支 援 施 策 が あった の か ?﹂ と 半 信 半 疑 で し た 。 良 い 支 援 施 策 と い う の は、 日 本 の 伝 統 技 術と現 地 ニ ー ズに即したデ 代表取締役 木原 長正 さん 担当者に聞く 07 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 会社概要 支援を受けた企業 支 援 施 策を活 用し、専 門 家によるサポート を受けながら、アメリカの 展 示 会に共 同 出 ※平成29年度は実施予定なし ともに、各 地 域や 企 業 の 活 性 化を図ることを目 的と して、 4社 以 上による中 小 企 業 等 のグ ル ー プ が 地 域 A Q.1 結 構 隠 れて い る も ので す ね 。 等に対し、 1, 000万円を上限に、 3分の2を 株 式 会 社キハラ 海外展開実現までのロードマップ 住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169 電話:0955-43-2325 H P:http://e-kihara.co.jp/ 資本金:1,000万円 従業員数:11名 16 業種企業4社においては、平成28年度に当 当支援施策は、中小企業の国際競争力を強化すると 補助させていただきます。 地 域ネットワーク活 用 海外展開支援事業 今 後も同 展 示 会に対し継 続 的 な 出 展を行 う予 定 です 。これからも 積 極 的 な 取 組 で 、 九州 経 済 産 業局 中 小 企 業 のグ ル ープ が 事 業を実 施する上 で必要な旅費、専門家経費、展示会出展費 経 済産業省 北米最大級の国際見本市「NY NOW 2016」が開催され、今回は NIPPONSANブースに当社も参加。初の北米市場での展示会出展。 シンガポールの若手デザイナーと有田焼がコラボレーションしたデ ザイン。 有田の窯道具と名所等をアイコンにした焼き物「ARITA ICON」。 A Q.3 A Q.4 伝統的地域資源を新たな販路先、アメリカへ 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 佐賀県有田町 商品開発・市場調査・販路開拓 メインの支援施策は? 海外ビジネス戦略推進支援 事業︵F/S調査︶を利用 アメリ カへ展 開 す る た めの 前 準 備 と し て、 独 立 行 政 法 人 中 小 企 業 基 盤 整 備 機 構︵以 下 、 中 小 機 構 と す る ︶の 当 支 援 施 策 を 活 用 し ま し た。 当 支 援 施 策 で、 認 知 度 を 上 げる た めに出 展 予 定のアメリ ア 展 示 会 について 事 前 調 査 を 実 施 し、 様 々 な 情 報 を 入 手 英 語 版の会 社 H Pも作 成し す る 事 が 出 来 ま し た 。ま た 、 海 外 向 けのP R も 可 能 な 状 態 となっています 。 支援施策を知ったきっかけは? セミナーに足を運んで 海外展開を考えた当初か ら、様 々 な 支 援 機 関 のセミ ナ ー に 足 を 運 ん で い ま す。 そ の 際 に 当 支 援 施 策 のこ と を 知 り ま し た 。 知っ た の は 何 年 も 前でした が、す ぐ 申 請 す るこ と には な ら ず、よ う や く 申 請 と な り ま し た。 海 外 展 開は特にかもしれま せんが、何 事も時 期 が 大 切 で す。海 外 か らの 引 き 合 い が 増 え、商 品 価 値 を 再 認 識 し た 今 が、その時 だ と 思い 今後の展開は? ソレノイドコンテスト でアメリカへ 今 は ヨ ー ロッパへの 輸 出 が 圧 倒 的 に 多いのです が 、アメリ カの市 場は非 常に大きいと 思ってい ま す 。 今 後 は ア メリ カ をベースに事 業 を 展 開 した いと 考 えていま す 。 実 は﹁ソ レノイ ドコンテスト ﹂という 、 ソレノイ ド を 活 用 した 商 品 を 一般 の 方 か ら 提 案 い た だ く イ ら に ア メリ カ か ら 応 募 し て も ベント が あ る ので す が 、こ ち ら い、 知 名 度 の 向 上 、 新 事 業に活 か すつもりです 。 アドバイスをお願いします。 とにかく情報収集を 支 援 機 関はた くさんありま 説 明 会 等 に 足 を 運 んでみ る す。と に か く セ ミ ナ ー や、 いる と 支 援 機 関の方 と 面 識 こ と で す 。いつ も 参 加 し て が で き ま す。ま た、自 分 の 会 社 をより良 くしたいとい う 自 助 努 力 が 周 囲に通 じれ ば 、 海 外 展 開 への 道 が 広 が る と 思 いま す。と に か く セ ミ ナ ー に 足 を 運 んで、 必 要 を キ ャッ チ す る 力 を つ け る な 情 報 や、自 分 に 合 う 情 報 こ と が 大 切です 。 対象国 支援施策:海外ビジネス戦略推進支援事業(F/S調査) 【独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)】 アメリカ 現 在 国 内 が 売 上の %を 占 めている中、日本だけではい つかは行き詰まると感じてい 市 場 が あ る ので、会 社 の 成 ます。海外には日本より広い 長のため・地 域 貢 献のため、 海 外に出よう と 思いました。 弊 社 の 特 徴 は、ネットショッ プ と 設 計・開 発、部 品 か ら 組 み 立てまでを一貫 して行 う 生 産 体 制です。在 庫 を 作り、 即 日 出 荷 等 の素 早い対 応 と 試 作 品 が す ぐ に 手 に 入 るこ 功を奏し、お客様は増えてき と、そ の 後 の 柔 軟 な 対 応 が ています。海 外 向けにもネッ トショップを 展 開 することに しましたが、自分たちだけで はうまく売っていくことは難 しいので、いろんなところか むことに決めました。海外に ら 支 援 を 受 けな が ら 取 り 組 は、まだ弊社のこと、製品の 展示会やネット販売等地道な こ と を 知 られていないので、 取締役 執行役員 担当者に聞く 17 を行っている。 95 活動を行い、浸透していきた いと考えております。 ており、海外はヨーロッパを中心に台湾、インド等に輸出 売り上げの拡大が期待されます。 中小機構九州本部 国際化支援アドバイザー 谷 英一さん タカハ機工株式会社 ため、 「 保有する金型の種類の豊富さ」 「 一貫生産」 「短 A Q.1 ました 。 立てまで一貫して行う生産体制。ネット販売を中心に行っ 用範囲が広く、需要家や業界を特定することが難しい 悩む潜在的顧客から認知されることにより、飛躍的な 住所:福岡県飯塚市有安958-9 電話:0948-82-3222 H P:http://www.takaha.co.jp 資本金:5,000万円 従業員数:80名 18 策によって、当社について、中・小規模なロットの調達に 製造・販売等を行っている。当社の強みは開発から組み タカハ機工株式会社では、当社製品“ソレノイド”の応 往復運動を瞬発的にする機構部品「ソレノイド」の開発・ Webページの制作を推進されました。今後これらの対 タカハ機 工 株 式会 社 基づき、ターゲットとすべき展示会の選定や、効果的な の3分の2を中小機構が負担させてもらうものです。 海 外展 開をしようと思ったきっかけ タカハ機工株式会社 支援施策:海外ビジネス戦略推進支援事業(F/S調査) 【中小機構】 会社概要 調査(実現可能性調査)に同行し協力して調査し、経費 代表取締役 大久保 泰輔 さん 担当者に聞く 08 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 当該支援施策は企業の海外展開計画に際し、現地F/S テストのチラシの配布等も行いました。それらの情報に タカハ 機 工 株 式 会 社 海外展開実現までのロードマップ 大久保 千穂 さん ショップ)、大学等を訪問し出展効果、需要の有無、周知 海 外ビジネス戦 略 推 進支援事業(F /S 調査) おいて展示会、潜在需要家が集まるTechShop(テック その課題の解決に繋げるべく、アメリカでのF/S調査に 中小企業基盤整備機構(中小機構) 支援機関担当者 納期、低価格」等の優位性を周知することが困難です。 独 立行政法人 中小企業、学生、ベンチャーの試作から量販・販売までをサポートす るタカハイノベーションパーク(TIP)。 自動販売機や、自動ドアのセキュリティ、ATMなどソレノイドは身近 なところで使われている。 ソレノイドコンテスト (ソレコン)のチラシ。 アメリカからの応募を受け付けるため英語版のチラシを制作。 A Q.3 A Q.4 やれることは全てやる 今この時がベスト 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県飯塚市 商品開発・市場調査・販路開拓 の方法等に関する情報を集めるとともにソレノイドコン 支援施策:海外ビジネス戦略推進支援事業(F/S調査) 【中小機構】 メインの支援施策は? 海外ビジネス戦略推進支援 事業︵F/S調査︶を利用 カ ナ ダの 市 場 調 査 の た め、独 立行政法人中小企業基盤整備 機構︵以下、中小機構とする︶ から当支援施策を受けました。 開 す る 前 の 現 地 調 査、予 備 調 ﹁F / S 調査﹂とは事業を展 査 のこ と で す が、最 大 のマ ー ケットとして北米を考えていま したので、北米市場への入り口 と言われる、カナダのコンテン ツ 制 作 会 社 を 訪 問 し、北 米 の 市場や情報を得て、業界の方々 とのつながりが出来ました。 支援施策を知ったきっかけは? まずは自らの事を話す 2012年に弊社を設立し 展 開 や 展 望 を 共 有 す るこ と た 時 か ら、 行 政へ弊 社の事 業 自 分 た ちのこ と を 知って も ら を 心 がけてきました 。ま ずは、 い、 合 致 す る 補 助 金 や 制 度 が ないか と 相 談 していま し た 。 そ の 流 れ で、 福 岡 商 工 会 議 所の方 から当 支 援 施 策 私 た ち の こ と を 知って く だ を 紹 介 してい た だ き ま し た。 さってい た ので、 商 工 会 議 所 良かったことは? 大きな一歩になる F / S 調 査 に 行った 際 、アメ リカやカナダの制 作 会 社 やテ く 、 バンク ー バー とモント リ レ ビ 局 と のコ ネ ク ション も な オ ー ル を 訪 問 し 、メ ディアの 集 ま る ところ が 本 当は、 トロ ン ト で あ る こ と 、メ ディア と 直 接 会 え る マ ー ケッ ト は ケ り ま し た。支 援 施 策 を 活 用 ベックで 開 催 さ れ るこ と も 知 北 米へのア プロー チ が 大 幅 に し、 直 接 現 地 に 行 く こ と で 進 み、 予 定 よ り 早 く 協 業 す るこ と ができました 。 アドバイスをお願いします。 ものがたりを伝える 支 援 施 策 の 申 請 書 は、記 入 欄 必 要 が あ るので、一見 複 雑 に 思 が 多 く、 硬 い 質 問 に 回 答 す る 然 人 間 で、感 情 が あ り ま す。 え ま す が、 審 査 す る 方 々 も 当 そ こ を 踏 ま え、 弊 社 は 海 外 展 開のビ ジョンをま るでものが た り を 書 く よ う に、最 初 か ら 最 後 ま で 読 み 手 に わ か り や す く、 感 情に触れるような文 章にす る よ う 心 が け ま し た。書 き な がら、自分の想いも整理ができ る の で、支 援 施 策 を 活 用 す る 海 外 展 開をしようと思ったきっかけ 対象国 支援施策:海外ビジネス戦略推進支援事業(F/S調査) 【独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小機構)】 カナダ ターズ」の製作をきっかけに2011年12月に設立。主に モンブラン・ピクチャーズ株式会社 その影響で業界人がカナダに集まりつつあることが判り、 海 外 展 開 の きっ か け は 、 弊 社 が 市 場 としている C G ア ニ メ ー ション 産 業 と、少 子 化に伴い国 内の は 海 外 が 中 心で あ るこ と 市 場 は 減 少 傾 向 に あ るこ と で す 。 ま た 、こ の 業 界 では、 地 方で 開 発 された 企 画 を 直 接 海 外 へ 持って い くこ と は せ ず 、ま ず 東 京 に 持って 行 き 、 国 内 で 成 功 し た ものを 東 京のプ ロ デュー サ ー が 海 外 へ 持って い く と い う 流 れ が 常 識 と なって い ま す 。 そ の中 、 弊 社は福 岡 を 拠 点 と し て い る ので、ア ジア は 近いし、 東 京 を 介 さ ず に 直 接 ア ジ ア へ 持って い く 新 し い 流 れ を 計 画 し、 そのた めの人 材 や 仕 組 み を 準 備 し ま し た 。ま ず は 、 世 界 各 地 で 開 催 さ れてい 展 示 会 に 出 展 す るこ と か る 映 画 祭 や コン テ ン ツ の ら 始 め ま し た 。 そ う いっ 海 外 の バイ ヤ ー やスタ ジ た 場 に 出 展 す る こ と で、 オ と コ ネ ク ション を 持 つ こ と ができまし た。そこ か ら モ ン ブ ラ ン・ ピ ク チャ ー ズ の 海 外 展 開 が 始 まった ん で す 。 ジョン等の受託の制作をしている。現在、北米やアジアを ポートさせて戴ければと思います。 デスク・海外マーケティング担当 松下 由香 さん 担当者に聞く 19 中心に展示会等に参加している。 20 の方も弊 社に合 致する支 援 以上のメリットも感じました。 テレビコマーシャルや、福岡ドーム内のホークスビックビ 開されており是非頑張って戴きたいと思いますし、今後共サ アジア、ヨーロッパ各国で公開された「放課後ミッドナイ の中心的役割を果たしながら東南アジアや、一部欧州にも展 モンブラン・ピクチャーズ株式会社 当社は平成26年度F/S(事業化調査)事業に応募、採択され 会社概要 ものであり、 F/S調査後は、当社も体制も整え福岡の当業界 A Q.1 施 策 だ と 思われたよ うです 。 ⒸAFTER SCHOOL MIDNIGHTERS PARTNERSHIP. 支援を受けた企業 を中小機構が負担させてもらうものです。 中小機構九州本部 国際化支援アドバイザー 福田 俊英さん からカナダに移りつつある現況調査と、今後の展開に備え当 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 モンブラン・ピクチャーズ株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡市中央区高砂1-9-3 六月田ビル 3F 電話:092-406-3171 H P:http://www.mtblanc.jp/ 資本金:700万円 従業員数:17名 ました。海外展開の動機は、 コンテンツ業界の中心がアメリカ F/S調査の結果を踏まえ、実際の商内に繋がったとのことです。 当該支援施策は企業の海外展開計画に際し、現地F/S調査 当社の動きは正に政府のクールジャパン政策に乗っている (実現可能性調査)に同行し協力して調査し、経費の3分の2 施策(税の減免措置等)もあり業界集積が起こっていること、 海外ビジネス戦略推進支援事業(F/S調査) を訪問しましたが、当業界に対するケベック州政府の手厚い ものでした。結果として、 5日間に政府機関も含め関係23社 中小企業基盤整備機構(中小機構) 支援機関担当者 業界の様々な方々との面談を行い人脈を構築したいという 独 立行政法人 カンヌ国際映画祭、アメリカン・フィルム・マーケットと並び、世界3大 映画祭の一つと言われている「香港フィルマート」に出展。 カナダでのF/S調査の際の現地企業とのミーティングの様子。 2012年8月の日本での劇場公開を皮切りに、台湾、香港、 シンガポール、 韓国、 フランス、 イタリアで公開した 「放課後ミッドナイターズ」 。 A Q.3 A Q.4 映画を海外に 夢物語じゃない、やれる 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 モンブラン・ピクチャーズ株式会社 09 福岡県福岡市 商品開発・市場調査・販路開拓 メインの支援施策は? 草の根技術協力事業 を利 用 石けん系消火剤がインドネシア るために、独立行政法人 国際協 の泥炭火災でも有効かを実証す 力機構︵以下JICAとする。︶ 良かったことは? 産学官のチーム連携で、 商品の信頼性が向上 支 援 施 策 がなかった場 合、全て く、 かなり大きな助けになりま を 自 費で実 施 するこ とは難 し した 。 また 、北 九 州 市 立 大 学の 学術的な面、 北九州市消防局の 対象国 支援施策:草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠) 【独立行政法人 国際協力機構(JICA)】 インドネシア 2001年4月に北九州市 21 ん系消火剤の販売も含め、他国にも展開する予定。 石 けんの消 火 剤の開 発 は 消 防 局からのオファーを受 けて、防災関係企業と、弊社 で 研 究 開 発 がスタ ー ト し 、 2003年3月 から北 九 州 市 立 大 学 が 加わり、産 学 官 連携のプロジェクトになりま した。 消火剤の完成までに作 成した試作品の数は800 以上にのぼり、 約7年の歳月 を か けて 、2 0 0 7 年の 月 に 世 界 初 と な る一般 建 物 化 に 成 功 しま し た 。石 けん 用の石けん系消火剤の製品 系 消 火 剤は消 防 活 動の効 率・機動性を増大させ、 水だ けの消 火に比べて少 ない水 量で 消 火 を 可 能 に す る 他 、 ﹁環境に優しい﹂﹁泡切れがい 特徴があります。近年、 世界 い﹂﹁消火効果が高い﹂ という では大規模な森林火災が多 的 損 失は非 常に大きくなっ 発 しており 、環 境 及 び 経 済 ています。 また、森 林 火 災は 広 範 囲で延 焼 す る た め 、消 火剤を自然環境中に大量に 散布することから、 環境への 負 担 が 低い必 要 が ありま 消 火 剤 は一般 建 物 火 災 だ け す 。環 境 に 優 しい石 けん 系 でなく、 森林火災に対しても 有 効 だ と 考 え、海 外に目 を 向けるようになりました。 掛かりとして世界中へ広がっていくことを期待しています。 実用面など、 多角的に当社の消 術普及モデル事業」に、シャボン玉石けん(株)は実施団体の インドネシアには多くの泥炭地 火 剤 が 科 学 的に有 効であるこ とが示され、 更に消防隊員が消 火剤の使い方を現地スタッフに 見せてくれました。 現地に日 本 の消 防 技 術 を 伝 えるこ と がで き、 当社の消火剤の信頼性を高 めることに繋がりました。 アドバイスをお願いします。 いかに折れずに 続 ける か が 重 要 海 外の人とやりとりをする 中でなかなか 意 図 が 通 じな いこ と や、日 本 人 と 海 外 の 方 との感 覚の違いがあるの で、め げ な い 心 で ね ば り 強 取り続けたりというこ と が く 交 渉 し た り、連 絡 を 密 に 必 要 になりま す。折 れそ う 立 た せ る か という 気 持 ちの になる 心 をいかに長 く奮い 面 は す ご く 大 切 だ と 感 じて いま す 。 んの製造・販売を中心に行っている。海外では中国・韓国 災」の新たなアイデア・技術が、インドネシアでの事業を足 の 当 支 援 施 策 を 利 用 しま し た 。 帯 が存 在し、泥 炭 火 災 が起きる と 消 火 する 手 立てはなく、自 然 鎮 火 を 待つほか あ りま せ ん 。石 効であ るこ と を 実 証 し 、現 地に けん 系 消 火 剤 が 泥 炭 火 災に有 消 火 技 術 を 普 及 す るこ と を 目 標として事業をしました。 支援施策を知ったきっかけは? 行政からの紹介 石けん系 消 火 剤の開 発 段 階 か ら、 北 九 州 市 の 応 援 を 受 け て お り、 支 援 施 策 も 北 九 州 市 の 方 が 中 心 と な り、探 し て く だ さ い ま し た。北 九 州 市 は 、ア ジア 諸 国 とのネッ 様々な技術も輸出する事業 ト ワ ー ク を 活 用 し、 海 外へ を 展 開 し て お り、 当 事 業 も そ の一環 で 、 イ ン ド ネ シ ア か ら も 北 九 州 市 へ、 国 際 問 題 にも なっている 泥 炭 ・ 森 林 火 災 の 消 防・防 災 技 術 に 関 す を中心に石けんを輸出。今後は、インドネシアへの石け ドネシア・バリクパパン市における泥炭・森林火災の消火技 A Q.1 る 協 力 要 請 が 出 てい ま し た 。 動き出しています。環境都市・北九州で生まれた「環境×防 シャボン玉石けん株式会社 2013-2015年度に実施された草の根技術協力事業「イン 前で、雑貨・日用品を取り扱っていた。現在は無添加石け 支援事業を活用し、インドネシアへの本格的な展開に向け 1910年に創業し、創業当時は森田範次郎商店という名 この経験をステップとして、現在、JICAの中小企業海外展開 案型の事業です。 シャボン玉石けん株式会社 術支援を行うと同時に日本の地域活性化も目指した市民提 会社概要 ため真摯に取り組まれていた姿が印象的でした。 海 外展 開をしようと思ったきっかけ シャボン玉石けん株式会社 支援施策:草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠) 【JICA】 支援を受けた企業 草の根技術協力事業は、開発途上国の住民への直接的な技 研究開発部 兼 品質保証部 部長 川原 貴佳 さん 担当者に聞く 10 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 住所:福岡県北九州市若松区南二島2-23-1 電話:093-701-3181 H P:http://www.shabon.com 資本金:3億円 従業員数:105名 22 なっている森林火災の消火技術向上に貢献いただきまし 草 の 根 技 術 協 力 事 業( 地域経済活性化特別枠) シャボン玉 石けん 株 式 会 社 海外展開実現までのロードマップ 10 みが大いに発揮されました。同事業では環境負荷の低い泡 消化剤の実証活動を行うなどインドネシアで深刻な問題と 国際 協 力 機 構(J I CA ) 一員として参画し、行政や大学との連携により民間企業の強 独 立行政法人 南アフリカで行われたWildfire2011では、林野火災用消火剤に関 する研究発表の他にPRブースも出展。 一般建物用石けん系消火剤は泡で放射でき、より効率的に消火する ことができる。 泥 炭 地 を 農 地に転 用 するため 排 水 をすると、火 災 が 起 きや すくな る。 A Q.3 A Q.4 無添加石けんの消火剤で国際協力 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県北九州市 途 上 国 の 課 題 解 決 型 た。特に、現地に赴いて関係者と良好な関係を築き、住民の メインの支援施策は? 中小企業海外展開支援事業 ︵案件化調査︶を利用 独立行政法人国際協力機構 施策を活用し、 バングラデシュで ︵以下JICAとする︶ の当支援 ﹁ThinkBoard﹂が適 今後の展開は? 必要な国への展開を目標に 2 0 1 5 年 に﹁ 第 二 回 九 州 未 来 ア ワ ー ド ﹂で、 国 際 事 業 ・イン バ ウン ド 観 光 部 門 の大 賞 に 弊 社 が 選 ばれまし た 。 こ れ ま で やって き た こ 中 に 教 育 を 届 けていき たい と が 認 め られ、 今 後 も 世 界 対象国 支援施策:中小企業海外展開支援事業(案件化調査) 【独立行政法人 国際協力機構(JICA)】 バングラデシュ 最 初は海 外など全 く考え 23 しており、今後は東南アジアへの普及も考えている。 ていませんでした。 2 0 1 3 年に東 京の代 理 店 が 弊 社のeラーニングシ ステムをモンゴルの学 校 経 営 者 に 見 せ て、そ の 方 が 気 に 入って く だ さった と い う 話 を い た だ き、 と に か く 行って み よ う! と い う 運びになり、最終的にはモ 内の全 学 校へ導 入できまし ンゴルのウランバー トル市 た。弊 社の動 画コンテンツ B o a r d﹂は、資 料 に 制 作 ソ フ ト﹁ T h i n k 声 と 手 書きを 組み合わせ 熟 度に合わせた 学 習 をす た 動 画コンテンツにて、習 るこ と ができるシステムで す。 学 習 者 が 学 習 し や す も、 学 習 者 の 学 習 状 況 を い だ け で な く、 教 え る 側 確 認 で き る こ と に 加 え、 オリ ジナルの学 習コンテン ツを簡単に作ることができ ま す。さ ら に、作 成 し た 学 習コンテンツは容 量 が 非 常 に 軽 い た め、 脆 弱 な 通 信 環 境でも 対 応 可 能で す。 途 上 国 での 学 習 環 境 改 善 おり、モンゴルだけでなく、 にも大きく役 立つと考えて IT産業振興を目指すバ いと考えました。 ングラ デシュでも 展 開 し た を越えた良好な関係が構築されていくことを期待しています。 株式会社教育情報サービス 処理技術者試験(ITEE)合格者数の増加は重要課題です。㈱教 合するか調査しました。現地で と 思 い ま す 。バン グ ラ デシュ 南 ア ジ ア 各 国 への 普 及 を 目 だ け で は な く、ま ず は、 東 指 していま す。最 終 的 には I Tを利 用した教 育を海 外 で 普 及 さ せ 、 日 本 へ逆 輸 入 し た い と 思って い ま す 。 アドバイスをお願いします。 繋 が り を 大 切に バ ン グ ラ デ シュの パ ー ト を カ バー しな がら事 業 を 進 ナ ー と 協 力 し お 互 いの 課 題 との繋 がりはとても 大 切で め て い き ま し た 。パ ー ト ナ ー す。現 地 には 技 術 を 持 ちな が ら 働 けない人 が た くさん いま す。逆 に 宮 崎 だ けで 事 業 を していて も 技 術 者 が 不 足 してい る た め、現 地 の 優 秀な技 術 者の力を借りまし た。当 支 援 施 策 が 国の事 業 の一つで あった こ と も 後 押 し ンゴルとバングラデシュでもeラーニングシステムを開発 同社の海外展開を通じ、バングラデシュ・宮崎においてビジネス は 独 自のI T 技 術 者の能 力 を 評 価 す る 試 験 が な く 、日 本 の 国 家 試 験である情 報 処 理 技 術 者 試 験 を 応 用 して実 施 してい 指導に ﹁ThinkBoard﹂ ます。当支援施策ではその学習 を 活 用 し 、現 地 政 府 機 関 と 連 携して効果を測っています。 支援施策を知ったきっかけは? ボランティア以外の 道を探って 社 会に役 立つ企 業 として国 際 協力をしたいと考えましたが、 ボランティアでは続きません。 利 益 が 出 せる ビジネスとする のが理想です。脆弱な通信環境 B o a r d ﹂は、 このようなビ にも 対 応でき る﹁ T h i n k ジネスに向いています。何か良 行われた J I C Aの説 明 会に い支援施策はないかと、延岡で 参加し、今回連携している宮崎 銀行に相談した結果、 当支援施 になりまし た 。 じて、学習動画コンテンツを配信する事業も実施。現在、モ バングラデシュにおいて、ICT技術者育成の登龍門となる情報 A Q.1 策を知り、 チャレンジしました。 塾、企業、地方自治体等に提供している。個別の依頼に応 保にも繋がっているようです。 1人でも使えるeラーニングソフトウェアを開発し、学校や る事業です。 株式会社教育情報サービス を機に国内外でのネットワークが広がり、国内の優秀な人材確 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 株式会社教育情報サービス 支援施策:中小企業海外展開支援事業(案件化調査) 【JICA】 中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【JICA】 会社概要 学金」の連携を重視して取り組んでいます。同社によると、今回 限として旅費、現地活動費、外部人材活用費等をJ ICAで支援す 次信 さん 担当者に聞く 代表取締役社長 荻野 11 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 上国の開発へ活用する可能性を検討するため、3,000万円を上 株式会社教育情報サービス 海外展開実現までのロードマップ 住所:宮崎県宮崎市橘通西3丁目10番36号 電話:0985-35-7851 H P:http://www.thinkboard.jp/ 資本金:555万円 従業員数:25名 24 今回の事業では、地元宮崎に大きな影響をに及ぼすなど、 「産官 当支援施策は、中小企業からの提案に基づき、技術・製品等を途 証事業を行います。その効果が広く認識され、現地全土に普及 中 小企 業 海 外 展 開 支 援事業(案件化調査) の結果を基に、 「 ThinkBoard」を用いたITEE対策講座を年間 受験者約6,000人に対して無料公開し、合格率を向上させる実 国際 協 力 機 構(J I CA ) 育情報サービスはITEE合格者増加に貢献すべく、案件化調査 独 立行政法人 「 T h i n k B o a r d 」を使ったI T 技 術 者 の 育 成を目指すeラーニングシ ステムを共同開発。 バングラデシュ工科大学に導入したeラーニング成績優秀者表彰式 の様子。 バングラデシュのパートナー企業と戸敷正宮崎市長を表敬訪問。 A Q.3 A Q.4 「ThinkBoard」 で教育の質の向上を 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 宮崎県宮崎市 途 上 国 の 課 題 解 決 型 し、ICT技術者育成に寄与することが期待されます。 支援施策:中小企業海外展開支援事業(案件化調査) 【JICA】 中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【JICA】 メイン支援施策は? 中小企業海外展開支援事業 ︵案件化調査︶を利用 カ メル ーンの バイ オ ト イ レの 市 場 調 査 を す る た め 、独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構︵ 以 下 J I C A と す る ︶の 当 支 援 施 良かったことは? あり得ない人脈が広がった カメル ーンには 直 接 進 出 してい る日 本 企 業 が 弊 社 合わせて二社 だけです 。だ からこ そ 、東 南アジ ア等 多 くの日 本 企 業 が 進 出して いる とこ ろではあ り 得 ないこ と 代表 横山 朋樹 さん 担当者に聞く 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 対象国 支援施策:中小企業海外展開支援事業(案件化調査) (普及・実証事業) 【独立行政法人 国際協力機構(JICA)】 カメル ーン が、本 業の株 式 会 社 三 和 プ きっかけはいくつかあります レ ス が、地 元 の 鉄 鋼 設 備 備 のメンテナンス を さ せて メー カ ーで、関 連 企 業の設 い た だ いて お り、従 業 員へ た 時、現 状では厳 しいと 感 の待 遇 改 善 を しよ う と 考 え じていたこ とです。給 料 を 増やそ う と 思ったら、一つで 余 計に働けというこ とに も 多 く 生 産 し、一時 間 で も なってしまいますので、それ 以 外の方 法で改 善できない か 模 索 していまし た。それ 年 に 地 元の組 合 が一つ目のきっかけです。ま た、平 成 で、ベト ナムと 台 湾 に 視 察 に 行 く 機 会 が あ り、海 外っ て面 白いと 思い、海 外 を 本 気で見るようになりました。 年 8 月、今 こ れ も きっか け の一つで す。 その後、平 成 回一緒に組ませてもらってい る二社 に、海 外で何 か やれ ないか を 話 しまし た。その 月 う ち の一人 と は、す ぐ 台 湾 視 察へ行 き、その 年 の にTMT.Japanを立 ち上 げました。目 的は下 請 接つな が るこ とで す。ダ イ け と してではな く、国 と 直 レク ト につな が る と、ア イ ディアを 直 接 伝 えるこ と が できると考えたためです。 真摯に取り組む同社の今後の事業展開に期待しています。 本の大 使 やカメルーンの大 臣 と ルーンの下水道未整備地域へ普及させることを目指し事 する根本的な問題です。バイオトイレを通じアフリカの発展に 開を決めたTMT.Japan。その理由は至ってシンプルでした。 です が 、地 方の中 小 企 業でも、日 的に設立。微生物を利用したバイオトイレをアフリカ カメ 海外進出先にアジアを選ぶ企業が多い中、カメルーンへの展 合同会社 TMT. Japan 題となっています。 トイレの問題は、生活の質や生産性に直結 住所:大分県大分市原川3丁目2番28号 電話:097-558-8368 従業員数:3名 大分県大分市にある、株式会社三和プレス、株式会社ミカ 支援する事業です。 サ、永井車両整備有限会社の3社が合同で海外進出を目 掘って用を足すのが一般的です。そのため感染症が大きな問 合同会社TMT.Japan カメルーンの下水道整備は遅れ、特に地方では地面に穴を 24 会社概要 支援を受けた企業 途上国の開発へ活用する可能性を検討するため、3000万円 を上限として旅費、現地活動費、外部人材活用費等をJ ICAで 策 を 利 用 し ま し た 。今 回 の 調 もお会いする機会が多くあり、対 象国をカメルーンにしたことは、 とてもよ かった と 思っていま す 。 また、国レベルの事業として実施 できることは非常に助かります。 アポイントも取りやすく、 スムー ズに進めることができています。 アドバイスをお願いします。 継続という選択肢を選ぶ 重 要 な こ と は 、継 続 し て 動 す 。自 分 が や り た い と 思って けるかどうかだと思いま み れ ば 、特 段 苦 に は なって い い た こ と な の で 、振 り 返って な かった と 思 い ま す 。国 内 外 問 わ ず 、新 し い こ と を 始 め る と 、辞 め る 理 由 は ど ん ど ん やって き ま す 。正 直 辞 め よ う と 思っ た こ と は た く さ ん あ り ま し た 。継 続 は 難 し い と 思 い ま す が 、辞 め な い 限 り は 継 続 で あ り 、失 敗 に は 紡いだ結果、発揮される突破力に、同社の底力を感じます。 査 で カ メ ル ー ン に は 、大 き な 大 学であっても、トイレが整 備 状 況 だ と わ か り ま し た 。当 調 さ れ て お ら ず 、使 用 で き な い 査 を 受 けて 現 地 の 状 況 が わ かったので 、次のステップに 進 み、J I C Aの普 及・実 証 事 業 にも採択されました。 支援施策を知ったきっかけは? チャレンジからの繋がり 最 初は大 分 県の補 助 金に応 募 し ま し た が 、不 採 択 と な り ま し た 。そ こ の 窓 口 担 当 の方 がかなり印 象 深 く覚え て いて く だ さ り 、別 の 機 会 で お 会 い し た 際 に 、J I C A た 。そ の 後 、外 務 省 の 中 小 企 の資 料 を 共 有いた だきまし 業 海 外 展 開 支 援 事 業の説 明 会 に 参 加 し 、こ の 施 策 を 知 りました 。 自 分 た ち で い ろ い ろ 調 べ応 当支援施策は、中小企業からの提案に基づき、技術・製品等を 10 ─ 誰も行っていない国が面白いから。サッカーで活躍するカ A Q.1 募に至 りました 。 なりません 。 (株) ミカサ製「バイオミカレット」 納入実績(ペルー) 25 業を展開している。 26 度、そのシンプルな動機の力強さに納得させられます。どん 中 小企 業 海 外 展 開 支 援事業(案件化調査) 映りますが、カメルーンで起こる想定外の事態を乗り越える 国際 協 力 機 構(J I CA ) メルーンの印象が強かったから。─ 直観で決めたようにも 独 立行政法人 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 合同会社 TMT. Japan 海外展開実現までのロードマップ 24 カメルーンに来年設置予定のバイオトイレ。微生物の力で 微生物の力で分解するた め、排水処理、汲取りが不要でインフラ未整備地区でも設置 汲取りが不要でインフラ未整備地区でも設置可能。 案件化調査の際、カメルーンの首都ヤウンデ市にある国立大学と協 学と協 議を実施。 合同会社TMT.Japanを設立したメンバー。現在この三者が中心と なり事業を行っている。 A Q.3 A Q.4 アフリカという未開拓の地へ まずやってみる 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 合同会社 TMT. Japan 12 大分県大分市 2. 計画する・準備する 途 上 国 の 課 題 解 決 型 国内での 準備・計画策定 な状況でも前向きな姿勢と柔軟性、そして人との縁を丁寧に メインの支援施策は? 中小企業海外展開支援事業 ︵普及・実証事業︶を利用 今 まで、中 国 や 韓 国 等で 販 路 を 拡大してきましたが、マレーシア では、リモナイトとケナフを使っ た 排 水 処 理 技 術の実 証 を す る た め、独 立 行 政 法 人 国 際 協 力 機 構 ︵以下JICAとする︶の当支援 施策を利用しました。実はマレー シア 国 民 大 学︵U K M︶と の 研 究でケナフとリモナイトがコラボ を 解 決でき るこ と が 分 か り、実 し た 方 法で、排 水 の 色 や 臭 い 等 用化の段階で、当支援施策をチャ レンジすることを決めました。 支援施策を知ったきっかけは? 自分たちで探し回って 実 用 化 す る と な る と、大 掛 が あ り、非 常 にコス ト が か かりな実 証 試 験も行 う 必 要 必 要 と 考 え、探 し て い ま し か る た め、何 か 支 援 施 策 が た。そこで J I C A の 支 援 施 策 を 見つけ、 応 募 す る こ とにしまし た 。 大 学 か ら 詳 しい研 究 報 告 書 を 入 手 す る な ど し て、 分 か りや す さ を 意 識 して 申 請 書 を 作 り、採 択 さ れ ま し た。 これから実 際に実 証 試 験を 苦労したことは? 書類のみで審査される お 会いして 話 を す るわけで は な く、審 査 はこ ち ら が 提 出 し た 企 画 書 等の文 書のみ で 行 い ま す ので、な か な か 全て を 書 き 込 むこ と は 難 し く、今 回 や り た い 内 容 をい か に 盛 り 込 ん で、 見 て い た だ い た 方 に 、 こ れ だっ た ら 支 援しよう、応 援しよう と いう 気 持 ちにさ せ る か。上 手 く 伝 えられれ ば 研 究 成 果 も 出 て い た ので、 結 果 は 得 ら れ る と い う 自 信 は 持って いま し た 。 今後の展開は? 全 世 界に展 開 こ のケ ナフ と リモナ イ ト を や 臭いだ けでな く 、 水の色 も ミックスさ せ た 技 術 は、 汚 泥 水 の 色 が 落 ち な くて 困ってい きれいにしま す 。 水 質 汚 染 や る の は、 先 進 国 ・ 途 上 国 関 係 は あ り ま せ ん。ど の 地 域 、 どの水 準の国 においても 、 起 こり 得 る 問 題ですので、 今 回 も パ ー ト ナ ー に なって く だ さってい る 水 道 コンサ ル 大 手 企 業 と一緒 に なって、 あ ら ゆ る 国 に 展 開 していき たいと 思っております 。 対象国 支援施策:中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【独立行政法人 国際協力機構(JICA)】 マレーシア 唯一阿 蘇 で 取 れ る 特 殊 な リモナ イ ト と は、日 本 で 鉱 物です 。 世 界 的 には 似 が 、 全 く 同 じ 成 分のもの た よ う な ものは あ り ま す は ない と 言 われて お り ま 硫 化 水 素 、 リ ン、 アンモ す 。こ の リ モ ナ イ ト に は ニア 等 を 吸 着 す る 効 果 が あ り 脱 硫 剤 、 飼 料 、 ペッ 発 ・ 製 造 していま す 。 熊 トフ ー ド 等 に 活 用 し 、 開 本の阿 蘇でし か 取 れない リモナ イ ト を 日 本 国 内 だ けでな く、 海 外 に 対 して 展 開 す るこ と に 非 常 に 強 考 え ま し た。似 た 物 や、 み が あ る ので は な い か と 同じ物 があるとなかなか 難 しい市 場です が 、日 本 の阿 蘇でし か 取 れないと い う 地 域 資 源 と しての 強 み を 生 か して 海 外 にも 展 開 し よ う と 決 め ま し た。 今 までは 脱 硫 剤 や 畜 産 飼 料で 国 内では 市 場 を 少 し ず つ 広 げ 、 実 績 を 持って い た ので、 種 類 は 違 え ど 世 界 共 通 の 分 野 な の で、 海 外への 展 開 が 見 込 め る と 考 え、 海 外 のリモナ イ ト の 需 要 を 調 べる と こ ろ か ら 始 めました 。 等を吸着する機能があり、脱硫剤、飼料等に活用。国内はもとより、 す。 で、 リモナイトを活用したパーム油排水による水質汚濁を防止 A Q.1 開 始 しま す 。 この「リモナイト」を使って、商品化、販売。 リモナイトには硫化水素 の「創造的復興」の一つのシンボルとなることを期待していま 株式会社日本リモナイト 本事業が、熊本県が目指す2016年4月に起きた熊本地震から 27 マレーシアにも現在法人を持ち、アジアを中心に販売している。 28 製造・輸送費、外部人材活用費等をJ ICAで支援する事業です。 中から溶け出た鉄分が多く含まれる堆積物「リモナイト」が存在。 業」 と言えます。 熊本県阿蘇山の9万年前の大噴火により作られた火口湖には、水 するばかりかプラスも生み出す本事業は、創造的な「循環型事 その普及方法を検討するべく、1億円を上限として旅費、機材 株式会社日本リモナイト の技術・製品等の現地適合性を高めるための実証活動を通じ、 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 株式会社日本リモナイト 支援施策:中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【JICA】 会社概要 豊富な飼料として再利用の可能性を探ります。マイナスを浄化 S.D.事業部部長 嶋田 德生 さん 担当者に聞く 13 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 当支援施策は、中小企業からの提案に基づき、途上国の開発へ 株 式 会 社 日 本リモ ナ イト 海外展開実現までのロードマップ 住所:熊本県阿蘇市狩尾289番地 電話:0967-32-1082 H P:http://www.limonic.co.jp/ 資本金:1億円 従業員数:30名 (株)日本リモナイトは、世界有数のパーム油生産国マレーシア パーム油工場に導入し、その効果を検証します。また、ここで使 中 小企 業 海 外 展 開 支 援事業(普及・実証事業) ケナフと組み合わせ浄化能力を向上した排水処理剤を現地 同社は普及・実証事業を通じ、マレーシア政府が栽培推進する 国際 協 力 機 構(J I CA ) する事業に取り組みます。 独 立行政法人 マレーシア国民大学との打ち合わせ。当学と、ケナフとリモナイトを コラボさせた研究を実施し、実証事業につながった。 リモナイトはミネラルが豊富なので、家畜用・ペット用のサプリメン トにも活用している。 リモナイトは「褐鉄鋼」とも呼ばれ、阿蘇山の大噴火が生んだ、阿蘇 特有の天然鉱物。 A Q.3 A Q.4 世界でも珍しいリモナイトにできること 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 熊本県阿蘇市 途 上 国 の 課 題 解 決 型 用した処理剤は廃棄処分せず、鉄分・植物繊維・タンパク質が メインの支援施策は? 中小企業海外展開支援事業 ︵普及・実証事業︶を利用 インドネシア側 からオファー が ズ を 調 査 し、技 術 を 現 地 に 普 あった 後 、具 体 的な現 地のニー 及 させるため 独 立 行 政 法 人 国 今後の展開は? この事業で終わりではない 事 業 を 進める 中で、課 題 が 浮 き 彫 りにな り ま し た。こ れら ま す し、今 回 はコンサ ル タン の課 題 を 解 決 す る 必 要 が あ り ト の 方 に 動 いていた だ き、ア 対象国 支援施策:中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【独立行政法人 国際協力機構(JICA)】 インドネシア 主 力 製 品であ る Y H R 液 は、通 常のコンクリー トで 29 に、支援施策を活用しながら、事業を進めている。 は固めにくい有機物でも固 す。開 発 当 初、どのよ う に めることができる固化剤で 製 品 化 す る か を 考 えてい ま せ んで し た。錦 江 湾 で セ メントの材 料として採 取さ れている物の残渣物に軽石 がありますが、利用価値が なく、困っておりました。そ こで、YHR液を用いて固 め た ブロック を 作った とこ ろ、強度・透水性・保水性 のあ る ブロックになりまし た。こ れ が、﹁S u p e r Light Stone ︵以下SLSとする︶ブロッ ク﹂で す。保 水 性 が 高 いた め ア ス ファル ト や コ ン ク 上がりにくい特性もありま リートに比べて表面温度が す。日 本 だ けでな く、海 外 事業をしたいと思い、知人 で S L S ブロック を 使った のつな がりからインド ネシ ま し た。こ れ を 機 に イン ド アでPRを行うことができ ネシア側 からオファー が あ り 経 済 発 展で増 える 産 業 廃棄物の有効利用と、地震 や火 山 噴 火 等 自 然 災 害に 強いインフラ整 備への貢 献 普及事業が始まりました。 と して、S L S ブロックの 一層の活性化にも繋がっていくことを期待します。 ポ 取 りや 手 配 をしていた だ け 八 光 工 業 ( 株 ) は 当 支 援 施 策を通じ、インドネシア の 火 ま し た が、 次 か ら は 全 て 自 分 も実証実験を行っている。海外では、インドネシアを対象 り」が同じ境遇に悩む国々の一助となり、地元鹿児島の 際 協 力 機 構︵ 以 下 J I C A と た ちの 力 で 進 め な け れ ば な り 物 が 足 りていないので、ど う ま せ ん。中 小 企 業 は 金・人・ す。J I C A にフォロ ー アッ しても 資 金 の 問 題 が あ りま プ 制 度 という ものが あ るので そちらの活用も考えています。 アドバイスをお願いいたします。 足を運んで、行動する ま ずは 何 を し たいか 明 確 にし も理解してもらうことです。そ て、社内体制を含めて従業員に も支援施策があるので活用する の次に調 査です。調 査について といいと思います。JICA等 支 援 機 関に直 接 行き話 をする と、いろんな情報をいただけま す。その中から自分に合う支援 施 策 を 選 ぶといいと 思いま す。 また、いいパートナーを見つけ ることも重要です。こちらもい ろんな支援機関等に聞いて紹介 るYHR液を利用したコンクリートブロックは鹿児島県内で 等をJICAで支援する事業です。 す る。︶の 当 支 援 施 策 を 活 用 造 す る 機 械 を 調 達 し、現 地 に しました 。日 本でブロックを製 設 置 し、イン ド ネ シア 科 学 院 み、LIPIの敷 地 内でブロッ ︵ 以 下 L I P I と す る︶と 組 ク を 作 り 施 工 し、技 術 の 適 用 を試 行しています。 苦労したことは? 日本の常識が通じない 海 外、さ らに 開 発 途 上 国 とい うこ と も あ り、日 本 の 常 識 が 通 じま せ ん。最 初 は 辛 抱 強 く 待つほ か あ り ま せ ん。日 本 で は当 たり 前のこ と を一つひとつ 説 明していました。一カ月おき 回 頼 ん だこ と が 実 行 されてい に現地へ行っていましたが、前 ないこともあり、結局、一年半 回行っていまし の 事 業 の 中 で二 ∼ 三 回 の 渡 航 のはずが、計 た。し か し、逆 に 期 間 が 限 ら れてい る 中 で、短 期 集 中 型 で いただくといいと思います。 鹿 児 島 ならでは の「 環 境×防 災 」に配 慮した「 も の づく 八光工業株式会社 を上限として旅費、機材製造・輸送費、外部人材活用費 製造・工事・販売を行っている。パイプ廃液から生成され 同社の取り組みを引き続き支えていきます。 1973年に設立し、配管及びプラント工事や、土木資材の 企 業 努 力 が 必 要になりますが 、海 外 事 業 成 功に向けた 実 証 活 動を通じ、そ の 普 及 方 法を検 討するべく、1 億 円 八光工業株式会社 の開発への技術・製品等の現地適合性を高めるための 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 八光工業株式会社 支援施策:中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業) 【JICA】 会社概要 準 備 過 程 の 一 つにす ぎませ ん 。事 業 化に向 け 、更 なる 取締役統括部長 和田 芳英 さん 担当者に聞く 14 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 当 支 援 施 策 は 、中 小 企 業 からの 提 案に基 づき、途 上 国 A Q.1 事業をすることができました。 けた有効性を確認しました。 中 小企 業 海 外 展 開 支 援事業(普及・実証事業) いることでSLSブロック製造に成功、また現地への技術 移 転を図り、事 業 の 普 及 可 能 性や現 地 の 課 題 解 決に向 国際 協 力 機 構(J I CA ) 山 灰や 石 炭 灰を原 料として、自社 開 発したY H R 液を用 独 立行政法人 単 独でインドネシアへ 行き、セミナーを開 催 。これがきっかけで、現 地で事業を実施することに。 S L Sブロックの 施 工 事 例 。雨 天 時 滑りにくく、水たまりのできにくい 歩行者に優しいブロック。全6色。 様々なものを固めることが出来る固化剤「YHR液」。これを活用し、軽 石で作ったSLSブロックや、アミノ酸コンクリート等を製造している。 A Q.3 A Q.4 八光工業株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:鹿児島県鹿児島市喜入中名町1000番地20 電話:099-345-1121(代表) H P:http://www.hakko-ind.co.jp/ 資本金:2,000万円 従業員数:58名 30 18 鹿児島発インフラ輸出 環境配慮型コンクリート 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での準備・計画策定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 鹿児島県鹿児島市 途 上 国 の 課 題 解 決 型 製品の現地適合性を高めるための「普及・実証事業」は メインの支援施策は? 一般財団法人 海外産業人材育成協会 ︵以下、HIDAという︶ の 専 門 家 派 遣 事 業を利 用 2007年に中国法人を設立しまし た が、設 計 事 業のみでなく、現 地で アップを 行 うにあたり、現 地の人 材 苦労したことは? 支援施策には条件がある 支 援 を 受 け る 上 で い くつ か 条 件 がありました。支 援 を 受 けてい る 間 に、 私 用 や 他 業 務 の 打 ち 合 わ せ で一度 日 本 に 帰 る 際 に は、 事 前 の 申 請 が 必 要 だっ た り し て 、 少 し 動 き に く かった 部 分 が あ 対象国 支援施策:技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)専門家派遣 【一般財団法人 海外産業人材育成協会(HIDA)】 中国 年程前です。弊社は、 31 国、香港、最近ではベトナムにもグループ会社を設立している。 海 外 事 業 部 を 立ち上 げた のは し た が、そ の 後 支 援 施 策 ら 中 国 法 人に切 り 替 えま 2 0 0 7 年に香 港 法 人か に 香 港 法 人 を 設 立 し、 始 ま り で す。 2 0 0 3 年 ローチしたのが海外展開の を 作 る た めに 中 国 にア プ 製 造ではなく設 計センター 乗って弊 社は2 0 0 3 年に していました。その流れに 強 化するために中 国へ進 出 を 求 め て、製 造 を 移 管・ 企 業 が 中 国の安い労 働 力 し た。 当 時 い ろ ん な 日 系 せ るこ と が 急 務 と 考 えま は、設 計 の 能 力 を 向 上 さ 多 くの仕 事 を す る た めに 期の差が大きいため、より で繁忙期とそうではない時 流れが 決まっており、年 間 え ま す。こ の よ う に一年 の その前に設計のピークを迎 製 造 の ピ ー ク が 来 ま す が、 多 く、それに伴って工 事 や 三 月 末で 完 了 す るこ と が 占めています。公共事業は は 公 共 事 業 で、約 七 割 を いておりますが、主な事業 設計、工事もさせていただ 械 設 備・電 気 設 備の製 造、 浄 水 場や下 水 処 理 場の機 10 を 始 め るこ とになりま し た。 掛けている。近年ではアジアを中心に海外展開を進めており、中 た省エネ化に資する人材の育成支援を目的と した支援施策も用意しておりますので、 こちら 協和機電工業株式会社 また、本支援施策の他にも全世界を対象とし め、現在では水処理や電気機械関連設備の製造・設計・工事を手 金による資金的支援が受けられます。海外派遣に当たっ ては、専門家には具体的な指導目標を立て指導に専念し 1948年に原爆投下後の長崎の復興のため、鉄道技術者であっ 管理改善等、現地従業員の育成を図る制度で、国庫補助 のエンジニアリング 事 業のスタ ー ト タートしています。 た坂井愛智によって創業。モーターやポンプの修理・整備から始 育成につながりました。 り ま し た。し か し、仕 方 な 員の代わりに別の者 が 対 応 貿易開発協会(JODC)が合併し、新たにス ラント設備等の設計・施工に係る設計技術を 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 協和機電工業株式会社 支援施策:技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)専門家派遣 【HIDA】 協和機電工業株式会社 図要領の標準化等を実現し生産性向上、人材 いと 思 いま す。動 け ない 社 外技術者研修協会(AOTS) と財団法人海外 海外事業部 東南アジア事業 代表 海外営業G グループ長 小林 将也 さん 担当者に聞く 15 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 会社概要 支援を受けた企業 業員をHIDAの専門家として海外に派遣して、海外工場 で技術アドバイザーとして生産性向上、品質向上、経営 の技術力向上を図るため、JODC のHIDA︶の専門家派遣事業を利 して 補 うこ とで 対 応 してい ま し た 。 会 社 で一丸 と な り 、 補 い 合 いな が ら、事 業 を 展 開 しました 。 今後の展開は? 支援を活用しつつ 海 外 拠 点 を 増 やす 今 後 の 展 開 と し て は、 海 外 拠 点 を 増 や し て い き、 拠 点 そ れ ぞ れの 役 割 を 明 確 にし き たいです 。 それ ぞれの拠 点 て、 全 体 的に底 上 げをしてい な る と 思 い ま す が、人 も 物 で 事 業 も 当 然 していくこ とに も お 金 も スム ー ズ に 回ってい く よ う にでき た ら と 思 いま す。今 後 も 情 報 収 集 も 含 め ていろんな 部 分でサ ポ ー ト し ていた だける 事 業に応 募 した 指導した結果、施工図面作成時間の短縮、作 ︵財 団 法 人 海 外 貿 易 開 発 協 会、現 在 用しました。専 門 家 として、弊 社の 技 術 者を現 地子 会 社へ派 遣し、現 地 の協 力 会 社に対して技 術の指 導、人 材の育成に力を入れました。 支援施策を知ったきっかけは? 最後は自分で調べてみる 正 確 に ど こ か ら 知った か が 、周 り に 当 支 援 施 策 を 使っ はっき り は 覚 え て い ま せ ん た の が きっ か け で す 。 特 に て い る 方 が いて、 話 を 聞 い 金 銭 面でサ ポ ー ト していた だ け る と い う こ と で、 自 分 で 積 極 的 に 調 べて み よ う と 思 い 調 べま し た 。弊 社 ス タッ く 前 の 心 構 え や 注 意 す るべ フ が 専 門 家 と して 海 外 に 行 きこ と な ど も 研 修 とい う 形 で 受 け さ せていた だ け るの いと 考 えています 。 当支援施策は海外展開をしている企業に、 日本企業の従 A Q.1 で 、 とても 助 か りま し た 。 ※当協会は、2012年3月30日に財団法人海 協和機電工業㈱は2010年から2012年にか 協和機電工業株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:長崎県長崎市川口町10-2 電話:095-848-7788 H P:http://www.kyowa-kk.co.jp 資本金:5,000万円 従業員数:493名 32 けて2名の専門家を中国に派遣し、水処理プ 技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)専門家派遣 のご利用もお待ちしております。 いても万全を期しています。 海外産業人材育成協会(HIDA) ていただきます。 また、専門家の安全管理につ 一 般財団法人 インドネシアに設置した浄水装置(デモ装置)。 塩分等を含む地下水を飲用レベルまで浄化することが可能。 インドネシア共和国の農村地域に設置した浄水装置(デモ装置)を、 現地に譲渡する際の調印式。 中国のグループ会社では日本人の常駐スタッフもおり、 現地スタッフをサポートしている。 A Q.3 A Q.4 より多くの仕事を求めて海外へ 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での準備・計画策定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 長崎県長崎市 海 外 人 材 の 育2. 計画する・準備する 成 国内での 準備・計画策定 メインの支援施策は? 一般財団法人 海外産業人材育成協会 研 修 事 業を利 用 ︵ 以 下 H I D A とする ︶ の 海 外 か ら 人 材 を 招 き、弊 社 の 工場で技術指導するにあたって 何 か 支 援 施 策 が あ るのか 色 々 アドバイスをお願いします。 見極めて取組む 私 の 場 合 は ベト ナ ム 進 出 の 時 、 ガ イ ド ブック が 販 売 され れ を 見 て や り ま し た 。ま た 、 て お り 、 自 ら 買って す べて そ 現 地 に 詳 しい方 を 支 援 機 関 か ら 紹 介 しても らい 指 導 を しても ら うこ と もできま し 対象国 支援施策:技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)受入研修 【一般財団法人 海外産業人材育成協会(HIDA)】 ベトナム 弊 社 と 取 引のあ る 会 社の ほ と ん ど は 海 外 に あ り、 弊 社 で 作った 金 型 の 八 割 から九 割 が海 外に持ち出 さ れていま す 。 消 耗 品 を 海 外 で 調 達 す る こ と でコ ス ト 競 争 力 を つ け、グ ロ ー バル 展 開 を 進 めて 行 く た め、海 外 に 工 場 を 作って フ ォロ ー を し よ う と 考 えました 。 33 を稼働。 一時 期 、 タ イ で 市 場 調 査 と 工 場 進 出のた めの場 所 探 し を 行って い ま し た が 、 工 場 設 立の候 補 地 が 大 洪 水 に 遭い、 話 は白 紙 な 折に、日 本 人 の働 き 手 に 戻 りま し た。そのよ う 不足の解消や更なるグ ロ ー バル 展 開 す る こ と を 目 指 して 、 外 国 人 社 員 を 採 用 す る こ と と な り 、ベ ト ナム 人 留 学 生 を 紹 介 し そ し て 、 そ の ベト ナ ム 人 て も ら い 、採 用 し ま し た 。 社 員 の 人 脈 を 生 か し 、ベ ト ナ ム 中 部 のフエに 進 出 す るこ と を 決 め ま し た。 弊 社 が 主 力 と してい る 金 型 は 設 計 力 と 組 み 立 ての 際 の 調 整 力 が 必 要 で す。 職 人 は一年 二 年 で は 育 た ないた め、 研 修 事 業 に 力 を 入 れて お り ま す 。 株式会社フリント ます。 なところに相談をもちかけまし 大させるため、2016年9月にベトナム・フエにて新工場 資 金 的 支 援 が 受けられます。 た。指 導 し て も ら う の は 早 型を中心に精密金型部品を設計製造し、製品の8∼9割 すので、こちらのご 利 用もお 待 ちしており 実 地 研 修 に 対 して 資 金 的 支 援 が 、 自 分 で 調べたこ と はいつ をアジア諸国に販売。さらに生産力を強化し、販路を拡 地 従 業 員 の 育 成 を 図 る制 度 で 、国 庫 補 助 金 による 平成元年に金型設計会社として創業。モーターコアの金 を 目 的とした 支 援 施 策 も 用 意して おりま 株 式 会社フリント 修で製 造 技 術 、企 業 経 営や工 場 管 理 等を研 修し、現 く、 明 確 で い い と 思 い ま す 役 に 立つと 思いま す 。 そ して ま で も 記 憶 に 残 り、 非 常 に 信 頼でき る パー トナー 探 し が なによ り 大 事で す 。 今後の展開は? ベトナム事業の本格稼働 2 0 1 6 年 九 月 、 ベト ナ ム 工 場 が 本 格 的に始 動 をしま した。H I D Aの研 修 事 業 等で受 け 入れた 人 材 が、帰 国 後 に ベト ナ ム で 活 躍 し て いま す。日 本 の 本 社で 経 験 を 積 ん だ 人 材 を 活 用 してい き ま す 。研 修 生 に 日 本 で しっ か り 技 術 を 学 ん で も ら い、 技 術 を 確 立 さ せて、日 本 の 本 社 と ベト ナ ム 工 場 と 技 術 力 の バ ラン ス を と り な が ら 、 更 に ベト ナ ム に 展 開 し た い し、新たにスタートしています。 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 株式会社フリント 支援施策:技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)受入研修 【HIDA】 会社概要 また 、当 支 援 施 策 の 他 にも 全 世 界 を 対 象 とした 省 エネ 化に資 する人 材 の 育 成 支 援 た。当支援施策は、 日本語指導・ を 受 け るこ と ができ るこ と を 取 引 先 か ら 紹 介 し て も ら い、 早 速 申 請 し ま し た。最 初 は、 当支援施策にてベトナム人研修 生二名を受け入れました。 良かったことは? しっかりとした教育 H I D A の 研 修 の 期 間 で は、 工 場 見 学 や 社 会 見 学 等 もで き る とこ ろ が 良いと 思いま す。日 本 語 教 育 に 関 し ま し て も 、 最 初 はまった く 話 せ な かった 子 が 、 たった 三ヶ月 で 多 少 理 解 で き る よ う に な り、 研 修の効 果 を 実 感 しました。 その後 、 弊 社で受 け 入れて実 地 研 修 を 受 けてもら うのです が 、 同 時 に、 日 本 語 勉 強 会 は 弊 社 で も 行って い ま す の で、一年 経つと 結 構 話 せ る よ と 考 えていま す 。 法 人 海 外 貿 易 開 発 協 会( J O D C )が 合 併 工 技 術 の 指 導 を 行った 結 果 、現 地 工 場 の 営業課長 木原 良浩 さん 担当者に聞く 16 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 外 現 地 従 業 員を日本に招 聘し、H I D Aでの 集 団 研 修 で 日 本 語 や 日 本 社 会 を 学 ん だ 後 、企 業 で の 個 別 研 A Q.1 うにもなっています 。 人 海 外 技 術 者 研 修 協 会( A O T S )と財 団 株 式 会 社 フリント 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県遠賀郡遠賀町若葉台3-20 電話:093-293-7183 H P:http://www.flint-sk.jp 資本金:1,000万円 従業員数:32名 34 人材を育 成することができました。 当 支 援 施 策 は 、海 外 展 開 をして い る日 本 企 業 の 海 かけて1 2 名 の 研 修 生を受け入 れ、金 型 加 技術協力活用型・新興国市場開拓事業(研修・専門家派遣事業)受入研修 ※ 当 協 会 は 、2 0 1 2 年 3 月 3 0 日に 財 団 法 動 に 向 け て 2 0 1 2 年 度 より2 0 1 5 年 度 に 海外産業人材育成協会(HIDA) ㈱フリントは 、本 年 9 月 の ベトナム 工 場 稼 一 般財団法人 2016年9月に中部フエにて本格始動したベトナム工場。 精密全型の生産工程の一部を担っている。 日本本社で技術者として働いているベトナム人の社員。 非常に勤勉で優秀だと評価されている。 当社が最も得意とする順送積層金型。 A Q.3 A Q.4 海外人材を活用しグローバル展開を邁進 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県遠賀町 海 外 人 材 の 育 成 製 造 ライン の 品 質 安 定 、向 上 に 不 可 欠 な メインの支援施策は 地 域 活 性 化 と 独 自 ブランドの確 立のために、地 域 団 体 商 標に出 願 しま し た。海 外へ広 げ たい 気 持 ち も あ り ま し た が 、ま ず は 国 内で知 名 度 を 上 げ、ブランド 力 苦労したことは? 人のつながりに助けられる 国 が 違 えば法 律も文 化も違い ます。いろいろな問題を乗り越 えて四 月には、フランスのブル タ ーニュ地 方にて、工 場 建 設 ま で至ることができました。現地 大 使 館 の 協 力 と、 組 合 員 に は 最 初 は、 食 品 関 係 の 団 体 35 ニュ地方につくり、 フランス産鰹節の生産を開始した。 か ら お 声 か け が あ り、 2 0 1 3 年 に フ ランスで 行 われた 食の祭 典 に 出 展 し ま し た 。フ ラ ン ス の 展 示 会 で は 鰹 節への 関 心 が 高 くその場で削って見 せ る と、木 の 塊 の よ う な も の を 削 る だ けでな ぜこ ん な にも 良い香 り が す るのか と 注 目 を 集 め ま し た 。ま た、鰹 節 は 発 酵 食 品 で あ り 、フ ラ ン ス で も 発 酵 食 品はチ ー ズ等 が あり 馴 染 み 深 い た め 、フ ラ ン ス の 方 か ら 興 味 を 持って い た う 理 由 も あ る と 思 いま す 。 だきやすい食 品 だった とい 一方 、 滞 在 中 に 和 食 を 食べ ま し た が、正 直 そ の 味 に がっかりしたのを 今でも 鮮 明 に 覚 え て い ま す。鰹 節 は 生 鮮 食 品 に 分 類 さ れ、 衛 生 上の問 題で 輸 入 がで き な い た め、 出 汁 が 効 い て お ら ず、味 噌 汁 は お 湯 当 に 味 気 な い も の で、 世 に 味 噌 を 溶いた だ けの本 界 中 の 人 にこ れ が 日 本 の 和 食 だ と 思 わ れて は 大 変 だ と 思 い ま し た。食 文 化 の 発 信 地 で あ る フ ランス か ら、 世 界 の 人 の 和 食へ 思いがきっかけです 。 の 意 識 を 変 え た い、 そ の 構築等を行っており、今後一層の事業拡大が期待されます。 出 資 で 支 援 してい た だ き ま し は商標権を取得することは困難です。そこで、このような「地 合は日 本 鰹 節 協 会 加 盟 組 合で初 た。ま た、フランスで今 までに 燻 製 工 場 を 建 築 された 専 門 家 にもアド バイスをいた だき、こ 来の品 質は確 保できる と 言って のフランスの工 場でも、鰹 節 本 くださいました。人との繋がり が大変助けになりました。 アドバイスをお願いします。 自ら調べ、 アンテナを広げる インタ ー ネットで 支 援 施 策 や 海 外 展 開の知 識 について 自 ら 調べるこ と が 大 切です 。 とに か く 、 そ う いった 情 報への ア ンテ ナ を 立 てて お き 、 む や み や た ら に 話 を 持 ち 掛 け ず、 信 頼 で き る 人 や、 共 鳴 し て くれる 人 を 選 んで話 すこ と が 特 に 重 要 で す 。ま た 、 少 し 時 間 が か か るこ と も あ りま す が 、 行 政 や 支 援 機 関 に一通 を 待 つこ と も 、一つの 糸 に な り 思 い を 投 げ か け て、 反 応 味を海外で実現するため、鰹節工場をフランスブルター 標海外展開支援事業」を活用し、海外展開に向けたブランド をつけよ う と 考 えました。当 組 め て 製 品 分 析 室 を 設 け ま し た。 そ の 取 り 組 み が 評 価 さ れ、 2 0 0 9 年 に は︵一財︶食 品 産 業センターによる﹁本場の本物﹂ に認 定され、2 0 1 0 年に地 域 団 体 商 標﹁枕 崎 鰹 節﹂の登 録に 結びつけることができました。 海外展開にどのようにつながった? 権利を取得して 終わりではない 商 標 登 録 をしたこ とで、 何よ りも 、 組 合 員 全 員の意 識 に 変 化 がありました 。モチベーショ ことで、 海 外 展 開への一歩につ ンも 上 が り、 足 並 み が 揃った が 届 いた 後 に 、 そ の 写 し を 組 な が りま し た 。 商 標 の 登 録 証 合 員 全 員 に 渡 し た ので す が 、 組 合 員 全 員 が 生 産している 鰹 節 や 自 ら の 仕 事への 自 信 と一 体 感 が 生まれ、 今まで以 上に る かもしれません 。 いる鰹節の45%が枕崎で生産。2016年5月、本物の和食の を合わせただけの単純なネーミングでは、通常の商標として ? 品 質 向 上 と ﹁フランス﹂ 進 出 政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施する「地域団体商 枕崎水産加工業協同組合 保護することは重要ですが、地域名(東京)と商品名(りんご) 前の伝統的な製法で鰹節を生産しており、全国で流通して 工し、鰹節の生産を開始しています。当組合は今年度、独立行 枕崎市内の鰹節生産業社47社で形成された組合。300年 て、平成28年にはフランスブルターニュ地方に鰹節工場を竣 的に盛んになっています。その際に、ブランド名を商標として 枕崎水産加工業協同組合 の地域のものと差別化を図るための地域ブランド作りが全国 フランス 支援施策:地域団体商標制度 【特許庁】 枕崎水産加工業協同組合 支援施策:地域団体商標制度 【特許庁】 組合概要 5年よりフランス進出のための事業を開始しています。そし 総務部 参事 小湊 芳洋 さん 担当者に聞く 17 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 近年、特色ある地域づくりの一環として、地域の特産品等を他 地域団体商標制度 A Q.1 への意 識 が 高まりました 。 域名+商品・役務名」から構成される商標でも、一定の条件を 枕崎水産加工業協同組合 海外展開実現までのロードマップ 住所:鹿児島県枕崎市立神本町12 電話:0993-72-3331 H P:http://katuobushi.net/ 資本金:1億円以上100億円未満 従業員数:30∼50名未満 36 度です。 地 域団 体 商 標 制 度 満たせば商標登録できるようにした制度が地域団体商標制 特許 庁 枕崎フランス工場では、現地スタッフが日本と変わらぬ丁寧さで鰹 節作りをしている。 「枕崎鰹節」。一つひとつ丁寧に作られた逸品。 地域団体商標のマークを使用するためのルールを厳守。 組合員の絆も深まった。 A Q.3 A Q.4 鰹節を海外へ 本物の和食を世界へ 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 鹿児島県枕崎市 知 的 財 産 関 連 施 策 対象国 平成22年に、地域活性化とブランド確立に向けた第一歩を地 域団体商標登録により踏み出した当組合は、国外でも、平成2 メインの支援施策は? 海外知的財産 プロデューサー派遣を利用 2 0 1 4 年に熊 本で開 催され た 九 州 経 済 産 業 局 主 催の﹁海 外 展 開 支 援 施 策 説 明 会﹂に参 加し、そこで独 立 行 政 法 人 工 アドバイスをお願いします。 とにかく様々なセミナー に参 加 す る このよ う な 支 援 が あ るこ と を 知 ら ない 企 業、も し く は 知って い て も ど う 動 い た ら いいの か わ か ら な い 企 業 も 自 分 で 調 べる こ と も 大 切 で 対象国 支援施策:海外展開知財支援窓口(海外知的財産プロデューサー派遣) 【独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)】 中国 2 0 0 8 年に私が入 社し た頃にはすでに中国進出の 準 備 が 始 まって い ま し た。 中 国に化 粧 品を輸 出する に は、中 国 衛 生 部 が 発 行 する輸入化粧品衛生許可 証 が 必 要 で あ り、 天 然 由 37 として輸出販売している。 来 成 分・無 香 料・無 着 色 の 弊 社 主 力 商 品で 進 め ら れ て い ま し た が、 現 地 取 引 先 と のコミュニケ ー ショ ンがうまくいかず、なかな か進まない状況にありまし 人と契約を交わし再ス た 。そ こ で 新 た な 現 地 法 タ ー ト し た 矢 先、東 日 本 大 震 災 が 起 き、 様 々 な 輸 入規制や心理的作用も重 なり、この 話 はな かったこ とにしようと言われた事も ありました。難 関はいくつ も あ り ま し た が、パ ー ト ナー との絆 を 深めつつ、諦 め ず、あ と一歩 の とこ ろ ま で 進 んだ 時 にま た 規 制 が 変 わり、二度 目のチャレン それまでに学 習してきた事 ジにも失敗しました。ただ を 無 駄 に せ ず、 中 国 で 許 可された 成 分だけでエルソ ま し た。リッチシリ ー ズで ワリッチシリ ー ズを 開 発 し 三 度 目 の 申 請 を し、よ う とが出来ました。 や く 許 可 証 を 取 得 す るこ の拡大に取り組んでもらいたいと期待しています。 い らっ し ゃ る と 思 い ま す 。 内セミナーへの無料講師派遣も行っています。海外知的 業 所 有 情 報・研 修 館︵以 下 すが、行 政や支 援 機 関 が 実 施 す る セ ミ ナ ー や 説 明 会、 意 見 交 換 等 に 参 加 して 直 接 様 々 な お 話 を 聞 く こ と で、 本 当 に 自 社 に 合った 支 援 施 策 に 出 会 うこ と ができ る と 思 いま す 。 今後の展開は? 更なる 海 外 進 出 引き続き中国を対象としつつ、 ゆ くゆ くは 中 国 以 外の 別の 国 にも 展 開 していけた らと 考 え 海 外 知 的 財 産 プロデュー サ ー ていま す。も ち ろ ん、今 後 も にサ ポ ー ト していた だ きな が ら、ラ イ センス を 取 得 し た り ア イ ディア を いた だ き な が ら 取 り 組 も う と 思って い ま す。 もちろんお 任 せ して ばか りで はな く、自 分 た ちです る 方 法 海 外 進 出に向けてどんどん加 も教えていただいております。 購入してもらうという販売形式。中国をメインターゲット い事例です。今後、 自ら知財を活用し、 さらなる海外事業 I N P I T と す る︶の方の話 に 興 味 を 持 ち、支 援 施 策 につ いて 教 え て い た だ き ま し た。 それまで意識していなかった知 財の取 り 組 みや、海 外 展 開に 必要なことを教えていただき、 支 援 し て い た だ い た こ と で、 海外展開の道が開けました。 良かったことは? 情報提供の有り難さ 海 外 知 的 財 産 プ ロ デュー サ ー に 教 えて い た だ いて 初 めて 知 るこ と が た く さ ん あ り ま し た。ゼロか ら と い う よ りマ イ ナ ス か ら の ス タ ー ト だっ た の で 、 知 ら な い こ く こ と一つひ とつ が 新 鮮 で 面 と ば か りで、教 えて い た だ 白 く 、と て も 分 か り や す かっ た で す。 特 に、 知 財 に 関 し て は、 契 約 書 の 作 り 方 、 商 標の取 扱い等、全 く知 識 が な く、知 ら な いこ と の 怖 さ 速していけたらと思います。 品を置かせてもらい、そこで実際に使ってもらい、売店で アドバイス・支援を行います。他機関主催セミナーや社 株式会社アローゼ もらうことだと考えていますが、 (株)アローゼはその良 2000件の旅館・ホテルの売店。お風呂の脱衣所に試供 知的財産リスクの低減、知的財産の管理・活用に関する メイ ン 商 品 は ス キ ン ケ ア 商 品 、販 売 ル ートは 全 国 約 クなのか」 に気付いてもらい、 自分たちでそれを解決して 株式会社アローゼ く、 「何が事業を行う上で重要なのか」、 「何が本当のリス 国どこでも無料でお伺いし、海外ビジネス展開に応じた 海 外展 開をしようと思ったきっか け 株式会社アローゼ 支援施策:海外展開知財支援窓口(海外知的財産プロデューサー派遣) 【INPIT】 会社概要 駐在経験を有する 「海外知的財産プロデューサー」が、全 海外事業部 部長 塚田 真由美 さん 担当者に聞く 18 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援を受けた企業 本支援窓口では、企業での豊富な知的財産経験と海外 デューサーが1から10まで手取り足取り教えるのではな A Q.1 を 感 じました 。 財産プロデューサーが支援してきた企業では、知財とい 株 式 会 社アローゼ 海外展開実現までのロードマップ 住所:熊本県熊本市東区沼山津2丁目1-10 電話:096-360-8272 H P:http://www.aroze.net/ 資本金:1,000万円 従業員数:22名 38 てもらうことで事業戦略に活かすことができると考えて 海 外展 開 知 財 支 援 窓 口 とが多く見受けられました。 だからこそ改めて1から知っ 工業所有権情報・研修館 (INPIT) う言葉は知っていても事業と結びつけて考えていないこ 独 立行政法人 2016年8月に上海で出展した「日本製品展in上海」では、初日に来たバイヤーに対 し、来客が多すぎたため2日目に来ていただくようお願いするほどの大盛況となった。 中国で衛生許可証を取得したリッチシリーズ。無色透明のオールイ ンワンゼリーと蒟蒻成分配合のリッチピーリングジェル。 エルソワ化粧品の国内主力商品は、2004年の発売から殆ど仕様を変 えていないクリスタルシリーズで、10年以上使用している愛用者も。 A Q.3 A Q.4 三度の挑戦と知財への気づき 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 熊本県熊本市 知 的 財 産 関 連 施 策 います。また、プロデューサ ーの重要な役割は、プロ メインの支援施策は? 各種知財関係の 支 援 施 策を利 用 独自の技術を海外で展開するた 視 し、各 種 知 財 関 係 の 支 援 施 めに、知財戦略を経営の中で重 策を活用しました。特許出願や 権利化は技術の最重要テーマで す。海外においても安定した強 海外展開での注意点は? 自社で体制を整えること 中国等に展開するも撤退し て い く 企 業 が 多 い 中 、弊 社 し て 、定 期 的 な メン テ ナン ス で は 、購 入 後 の サ ポ ー ト と を しっか り と 行 い 、営 業 所 を 構 え てロ ー カ ル 人 材 を 駐 在 さ せ 、海 外 で も す ぐ に 対 応 対象国 台湾 マレーシア 元々国内の大手半導体企業 向けの仕 事をしていました が、バブル崩壊をきっかけに 自社の標準商品を開発して 39 業所を有し、積極的に海外販路を拡大。 生 き 残 り を 図 る という 、会 社の方 針 が 決 ま りま し た 。 最初は国内向けに、﹁上野ブ ランド﹂としてやっていまし たが、 日本国内だけではやっ ていけない、世界へ出なくて 国支店を開設したのを皮切 は と 思 い 、2 0 0 1年 に 中 りに 、マレ ーシアや 、台 湾 、 ポールにも拠点を作りお客 タ イ 、フィリ ピ ン 、シ ン ガ 様 を 見つけて 、自 前 の 装 置 を 売 りま し た 。弊 社のよ う な小さな企 業 がど う すれ ば 、海 外 展 開で 成 功でき る のかということを考えたと き、﹁世界一の製品﹂を作ると いう考えにたどり着きまし た 。それか ら 何 度 も 失 敗 を 重ね、技術を鍛えました。現 在では3つの世 界ナンバー ワンを持っており、弊社の商 品はスピード・精度・画像処 理という 点で特 化していま す 。世 界 ナン バ ー ワンを 維 持 し 、ノ ウハウ を 守 り な が 許の取 得 は 外 せ ま せ ん 。よ ら海外展開を進めるには特 り海外展開を進めていくた 活用しました。 め 、知 財 関 係の支 援 施 策 を 進めることができました。特 許 等 の 知 財を していけるような体 制を 上 野 精 機 株 式 会 社にお い ては 、当 制 度 を 上野精機株式会社 化 を目 的として 、早 期 審 査 制 度 を 実 施して います 。 を有する。中国、台湾、マレーシア、タイ、 フィリピン等に事 活 用し、海 外 で の 特 許 出 願 を スム ー ズ に 1972年に創業。現在では、半導体製造工程の最終テスト 産 権 も 適 切 に 保 護 することも 重 要 で す 。 上野精機株式会社 業 を 展 開 するた めには 、特 許 等 の 知 的 財 切 な 権 利 取 得 の 支 援 、権 利 取 得 の 効 率 化・低コスト い特許権を早期に取得するため 業 の 展 開 が 期 待 さ れ ま す 。 ピード・精度・画像処理」において世界ナンバーワン技術 そ の なか の ひとつとして 、特 許 審 査 ハイウェイとい 持って い ま す 。事 務 所 が な い 国 で も サ ポ ー ト エン ジニ ア 等に全て任 せる 事はせ ずに と い う 人 材 を 置 き 、代 理 店 自 社 で しっか り と サ ポ ー ト 体 制 を 整 えていま す 。 アドバイスをお願いします。 自社の強みを明確にすること 海 外 に 展 開 す る か ら に は 、他 に は な い 、自 社 の 強 み を 明 確 に 認 識 してお くこ と が 最 も 重 要 で す 。さ ら に 海 外 展 開 を 進 めてい く 上で 通 用 す る 商 品 やサ ー ビスな どの強 み を 必 要 で す 。特 許 を 申 請 す る 中 しっか り と 持って い る こ と が で 、何 が 自 社 の 強 みで あ る か が 明 確 に な り ま す 。自 分 た ち の 強 み の 中 で 、海 外 に あ る か を ぶ れ ず に 持 ち 、妥 協 せ ず ニー ズ に 合 致 し た 強 み は 何 等 の 施 策 をうまく活 用した 更 なる海 外 事 対象地域 中国 支援施策:外国出願補助金、早期審査制度(特許審査ハイウェイ) 【特許庁】 海外展開知財支援窓口(海外知的財産プロデューサー派遣) 【独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)】 対象国 海 外 展 開をしようと思ったきっかけ 上野精機株式会社 支援施策:外国出願補助金 【特許庁】 早期審査制度(特許審査ハイウェイ) 【特許庁】 海外展開知財支援窓口(海外知的財産プロデューサー派遣) 【INPIT】 を行う 「テストハンドラ」の設計・製造メーカーとして「ス う制 度 が あり、これは 、ある国 の 特 許 庁 で 特 許 可 能 の早期審査を活用し、さらに外 国出願補助金にて資金面でのご 支援を頂き、大変感謝いたして おります。また海外知的財産プ ロデューサー 派 遣を活 用して相 談可能な体制を作っています。 技術を守るために何を? 日々見直し、繰り返す 機 密の管 理は非 常に重 要で 化 し 、何 を ノ ウ ハ ウ と し て 門 す が 、何 を 特 許 と し て 権 利 外 不 出にするのかの知 財 戦 略 が 非 常 に 重 要です 。 海 外の企 業 との取 引では、 能 性 が ありま す 。 日 本 以 上 に 機 密 漏 えいの 可 確 実に安 全 というこ とはあ と 機 密 と 仕 事のやりや す さ り ま せ ん か ら 、日 々 しっか り を 考 え て 、見 直 し を 繰 り 返 お いて簡 易 な 手 続で早 期 審 査を受けられ るようにする制 度 で す 。これにより、他 国 技術本部 執行役員・技術統括部長 茂岡 史明 さん 担当者に聞く 19 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 会社概要 支援を受けた企業 ニ ーズに対 応 するため、特 許 庁では、国 内 外での 適 A Q.1 していま す 。 取 引 す るこ と が 重 要 で す 。 ることが できます。今 後 も 、早 期 審 査 制 度 上野精機株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:福岡県遠賀郡水巻町下二西1-2-18 電話:093-202-4340 H P:http://www.ueno-seiki.co.jp/ 資本金:2,300万円 従業員数:212名 40 早 期 取 得 を 支 援します 。海 外 で 有 利 に 事 国 内 外 で 早 期 に 安 定した 権 利 を 取 得した いという 考 える中 で 、自 社 の 強 み を 改 め て 認 識 す て、出 願 人 の 申 請により、他 国 の 特 許 庁に 早 期審 査 制 度( 特 許 審 査ハイウェイ) と判 断 された 発 明 を 有 する出 願につ い 特許 庁 サンフランシスコで開催された「セミコンウェスト2014」に出展。 上野精機グループは、国内および、アジア各国に拠点を持っている。 世界最高速の半導体・電子部品向け性能試験装置を開発し、第4回 ものづくり日本大賞「経済産業大臣賞」を受賞した。 A Q.3 A Q.4 技術力と知財で、世界ナンバーワンに 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 福岡県水巻市 知 的 財 産 関 連 施 策 の 特 許 庁における安 定した 強 い 特 許 権 の 支援施策:外国出願補助金 【各県等中小企業支援センター、ジェトロ】 メインの支援施策は? 外 国 出 願 補 助 金を利 用 特 許 出 願 の 補 助 と して 、 当 支 援 施 策 を 利 用しました。 弊社製品は特許取得を原 則 と している た め 、 ど う し 良かったことは? 自社PRにもなる 海 外 代 理 店とやり取りをす る 際には、 特 許 を 取 得 してい るこ とは、 自 社のP Rになり ま す。他 社 に は な い 技 術 を 持った 製 品で あ る と 証 明でき 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 対象国 支援施策:外国出願補助金 【各県等中小企業支援センター、独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 中国 品で あ るベル ト 式 テンショ 41 100選」に認定され、現在では世界34か国に納品をしている。 1980年に現 在の主 力 商 ン装置﹁ベルトブライドル﹂ を 発 売 しました が、ニッチ な 専 門 分 野の製 品であ る た め、 発 売 当 初 販 売 台 数 年 代 中 ご ろ に な る と、 鋼 板 は 伸 び 悩 み ま し た。 の 表 面 処 理 が 高 級 化・多 様 化 し、 品 質 重 視 の 加 工 が 要 求 さ れ る よ う に な り、 無 傷で巻 き 取れる 弊 社 製 品が品質確保と生産性向 上の必 須アイテムとして売 上 が 伸 び は じ め ま し た。 年 代 後 半 には日 系 企 業 が、タ イ、マレ ーシア、シ ンガポ ール、インドネシア 等のアジア諸国に進出する 流れができ、その設備投資 と して 弊 社 製 品 が 導 入 さ れま し た。同 製 品 はニッチ な市 場の特 殊 製 品 だ から 販売していこうと考えまし こそ、世 界 をター ゲットに た。ニッチ市 場 を 深 く 追 求 したことで、当 分 野でのナ ンバー ワンにつな が りまし た。世 界 に 販 売 す る こ と を前提にしているため、弊 社の技術は、外国における 特 許 の 取 得 を 原 則 と して お り、 海 外 特 許 出 願 と 維 持 費 用 が 掛 か る た め、 補 助金の利用を考えました。 今後の製品の販路拡大、更なる事業展開が期待されます。 JDC株式会社 への事業展開等を計画している中小企業等に対して、外国 て も 費 用 が 掛 か り ま す。 誇る。 2014年には経済産業省より 「グローバルニッチトップ企業 海外での市場競争力も獲得することができました。 る た め、 価 格 交 渉 で 有 利 で す 。ま た 、 特 許 化 し た こ と で弊 社 製 品の特 徴をよく理 解いた だいており 、 代 理 店 と 良 い 関 係 を 構 築できていま す。特 許 維 持 に は 費 用 が か か り ま す が、そ れ に 見 合 う 利 益 、 自 社 P R 効 果 が 上 がっ ています 。 アドバイスをお願いします。 知財で世界シェア拡大 独 創 的 な ア イ ディア や 、 他 社にない技 術で世 界の特 許 を 取 る こ と で、 市 場 での 競 走 力 を 獲 得 で き ま す 。ま た 、 中 小 企 業は人 材や資 金にど う し て も 制 約 が あ る た め、 出 来 るこ とに 限 り が あ りま す。そ のこ と を 理 解 し、専 門 分 野 を とこ と ん 深 めてい く こ と が 大 切 で す 。ニッ チ な 市 場でも 世 界 中に視 野 を 広 げ れ ば 、 巨 大 市 場 が 待っ ていま す 。 および「RB21」はニッチな専門分野に特化し、世界シェア90%を こで、中小企業の戦略的な外国出願を促進するため、外国 2 0 1 3 年 よ り 活 用 してい るこの支 援 施 策では、 海 外 出 願した 際に、 補 助 金で半 分 は 補 え る の で 助 かって い ま す 。 ま た 、 外 国 に お いて 特 許 を 取 得 す るこ とで、 模 倣 品 等に対 す る 抑 止 力にも なります 。 支援施策を知ったきっかけは? やり取りしている 弁 理 士 事 務 所 より 特許でやり取りをさせていただ いている弁理士事務所の方に支 か国への 援 施 策 を 教 えて い た だ き ま し た。弊社は現在世界 輸出があり、それぞれの国で特 許 を 取 る となる と 手 続 き が 大 変煩雑になります。それを避け るために、PCT︵特許協力条 約︶加盟国であるすべての国で 同時に出願したのと同等の効果 が あ る P C T 出 願 とい う 制 度 も、こちらの弁理士事務所の方 の後、佐世保へ本社を移転。主力製品である 「ベルトブライドル」 支援施策を活用して海外でも特許を取得したことにより、 50年前に大阪で土木技術コンサルタント会社として創業し、そ いても特許権や商標権等は国ごとに取得が必要です。そ JD C 株 式 会 社 なり商談等のやり取りの場でのPRにもつながりました。当 会社概要 得することで、オンリーワンの技術であることの証明にも 標を登録しても外国では権利として成立せず、進出先にお 支援を受けた企業 ついて日本で特許を取得し、又は製品の名称について商 80 代表取締役社長 橋川 直人 さん 担当者に聞く 80 出願にかかる費用の2分の1を補助します。独立行政法人 A Q.1 から聞き、活用しています。 けでなく中国等の海外でも取得されています。特許を取 特許等の知的財産権は国ごとに独立しているため、発明に ることができます。 外国出願補助金 日本貿易振興機構(ジェトロ) と各県等中小企業支援セン ターが窓口となり、全国の中小企業の皆様が支援を受け 各県等中小企業支援センター、 独立行政法人 日本貿易振興機構 (ジェトロ) ベルト式テンション装置納入1000台を記念し、記念碑を建立した。 従 来 製 品より更に鋼 板を傷つけにくく、均 一に巻けるベ ルト式テン ション装置「RB21」。 経済産業省よりグローバルニッチトップ企業100選に認定され、表 彰された。 A Q.3 A Q.4 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 JDC株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:長崎県佐世保市干尽町5番29号 電話:0956-34-7500 H P:http://www.jdc-inc.co.jp/ 資本金:1,000万円 従業員数:20名 42 34 独創的なアイディアで、世界シェア90%へ 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 JDC株式会社 20 長崎県佐世保市 知 的 財 産 関 連 施 策 当社においては、海外展開を前提としており特許も国内だ 4 . 事 業 の 安 定・拡 大 支援施策:外国出願補助金 【各県等中小企業支援センター、ジェトロ】 メインの支援施策は? 外 国 出 願 補 助 金を利 用 海 外で販 売 するにあたり模 倣品等のリスク回避のた め、当 支 援 施 策 を 利 用 しま し た。ブ ラン ド 名 のロ ゴ や 伊 万 里 茶 の 商 品 名 な ど で、 良かったことは? ブランド力にもつながる 商 標 を 取 る こ と の メ リッ ト が 分 か り、現 在では 積 極 的 た。し か し 商 標 の 出 願 にも に動けるようになりまし お 金 が か か る た め 、こ の 補 助 金 が な け れ ば、 弊 社 の よ う な 小 さな 会 社では 難 しい 海 外展 開をしようと思ったきっかけ 対象地域 支援施策:外国出願補助金 【各県等中小企業支援センター、独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)】 香港 弊 社 が あ る 伊 万 里 市では、 43 開。現在は、香港を中心にアジア諸国に輸出している。 標 高 4 0 0 メ ー ト ルの 寒 暖差が激しいところでお茶 美 味 し いお 茶 が 取 れ ま す。 を 栽 培 し て お り、 非 常 に し か し 伊 万 里 茶 と して 販 売されている物はほとんど なかったため、伊 万 里 茶 と してブランド化し売り出す ことに決めました。その際 に伊 万 里 焼の有 名な陶 苑 の焼き 物の柄 を パッケ ー ジ に 入 れ、外 国 人 観 光 客 の 製 品 情 報 を 英 語でも 表 記 お 土 産 品になるよ うにと し ま し た。こ の 商 品 を 2 0 1 3 年に東 京で開 催 された ギフ トショーへ出 品 し ま し た。こ の ギ フ ト ショーは国 内のバイ ヤ ーの イ ヤ ー も 参 加 していた た みならず、多くの海外のバ め、英 語 が 入っているこ と が 評 価 され、これをきっか や パッケ ー ジのデ ザイン性 けに香 港 企 業 と 取 引 を 開 始しました。香港では、日 本の食 事や緑 茶 が 健 康に いいと、大 変 関 心 が 高 く、 販 売 が 予 想 以 上に増 えま 模倣等のリスクがどうして した。人気になるにつれて、 も心配ですので、商標の外 国出願をしてみようという ことになりました。 されることでブランド力が増してくると思います。 山口製茶園株式会社 め、外国への事業展開等を計画している中小企業等に対 商 標 登 録 の 出 願 を さ せてい だ ろ う と 思 いま す。ま た 海 外 での 効 果 と し て は、 香 港 での 商 標 登 録 によ り 製 品 の 信 頼 性 や 、 ブ ラン ド 力 が 向 上 し ま し た。ま た、取 引 も 順 調 に 伸 びてい る ので 収 益 の 増 加 に も 繋 がって い ま す 。 今後の展開を教えてください。 海外向け、若者向けの 新商品開発 現 在、新 商 品 を 積 極 的に開 発 してお り、急 須 を 持 た ない 若 者 向けに一杯 ごとにドリップで きるティードリップや、海外向 け に 伊 万 里 の ド ラ イフ ル ー ツ バ ー ティな ど を 開 発 していま と お 茶 がコラ ボ し た、フレ ー す。昔では 考 え られない 商 品 が売れています。ただし、 ユニー クで特徴のあることをしても、 茶 を 作 る という ところ だ けは ま た 飲 み たいという 商 品、お 茶のギフトを「茶華庵(ちゃこうあん)」ブランドとして展 今後、 「 茶幸庵」に関しては販売予定の国々で商標を取得 た だ き ま し た 。特 に 漢 字 圏 、 東 南 ア ジアでは 展 示 会 に 出 展 し な け れ ば チ ャン ス は 来 ません が、展 示 会に出 展 す るこ と で、 模 倣 品 の 危 険 性 は 非 常 に 高 く な る た め、商 品 を 守 る た めには 必 要 不 可 欠でした 。 支援施策を知ったきっかけは? 屋号を変えたかった 最 初 の 相 談 内 容 は、ほ ぼ 同 そ ち ら と 混 同 されないよ う、 じ 会 社 名 を 持つ会 社 が あ り 、 会 社 名 を 変 更したいという も の で し た。商 工 会 議 所 に 相 談 し、 佐 賀 県 知 財 総 合 支 援 窓口 を 紹 介いた だきまし た。そ の 後、参 加 し た ギ フ トショーで 海 外 に 展 開 す るこ と が 決 ま り ま し た が、海 外 ではよ り 模 倣 が 心 配 だった た だ き、 当 支 援 施 策 を 当 窓 口 め、 対 策 を 相 談 さ せ て い た 変えてはいけないと思います。 のお茶を厳選し販売。地元の伊万里焼とコラボした伊万里 す。そこで、中小企業の戦略的な外国出願を促進するた A Q.1 からご紹 介いた だきました 。 立。伊万里茶・嬉野茶・八女茶・鹿児島茶など、九州の人気 「幸の極」、ブランド名のロゴ等で商標登録をされました。 1971年に創業し、2007年に山口製茶園株式会社を設 においても特許権や商標権等は国ごとに取得が必要で 山 口 製 茶 園 株 式 会社 ています。同社は、当支援施策を活用し、 「 伊万里ほの香」 会社概要 開発について他の支援機関との連携を図り支援を行っ 商標を登録しても外国では権利として成立せず、進出先 支援を受けた企業 について日本で特許を取得し、又は製品の名称について 代表取締役 中島 幸代 さん 担当者に聞く 山口製茶園株式会社 海外展開実現までのロードマップ 住所:佐賀県伊万里市蓮池町45番地 電話:0955-23-2817 H P:http://chakouan.jp/ 資本金:100万円 従業員数:5名 44 子等へも使用される粉末茶等の変色防止技術の利用や 特許等の知的財産権は国ごとに独立しているため、発明 いては、元々主力製品や新製品の商標出願・登録を支援 外 国出 願 補 助 金 センターは「外国出願補助金」の利用を含め、日本での 出願に関する支援も行っています。山口製茶園(株)にお 佐賀 県 地 域 産業支援センター して、外国出願にかかる費用の2分の1を補助します。当 公 益財団法人 伊 万 里 市では、若 い 生 産 農 家 が 土からこだわり、新しい 品 種 の 茶 の 栽培にチャレンジをしている。 「伊萬里ほの香」は香港で商標を取り発売した商品。 こちらもパッケージに焼き物の柄が入っている。 主力商品の「幸の極」は世界緑茶コンテスト2015で金賞を受賞した。 A Q.3 A Q.4 ギフトショーで海外の可能性を感じた 海 外 販 路 拡 大・現 地 拠 点 設 立 海外の取引先・提携先等の開拓 国内での 準備・計画策 定 海 外 展 開 の目的 の 明 確 化 3 . 海 外に進 出する 2 . 計 画する・準 備する 1 .知る・調 べる A Q.2 山口製茶園株式会社 21 佐賀県伊万里市 知 的 財 産 関 連 施 策 しており、今回当支援施策の活用を勧めました。また、菓 挑め! へ 世界 ! 海外展開支援機関一覧・お問い合わせ先 一般財団法人海外産業人材育成協会(HIDA) 独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ) 主に開発途上国の産業人材を対象とした研修および専門家派遣等の技術協力を推進する人材育成機関 日本の貿易振興と対日直接投資に関する事業の総合的な実施と、開発途上地域の総合的な調査研究を通じて、 日本と海外諸国相互の経済発展・友好関係の増進に貢献 諸外国との貿易拡大および経済協力を促進し、日本の経済・社会のさらなる発展を目指し、各種海外支援施策を実施する機関 〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目12-15 白鶴ビル4階 ☎03-3549-3050 【URL】http://www.hidajapan.or.jp/ 〒107-6006 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル ☎03-3582-5511 【URL】https://www.jetro.go.jp/ 本書掲載の支援施策・活用事例 ●技術協力活用型・新興国市場開拓事業 (研修・専門家派遣事業) 15協和機電工業株式会社 (P.31) 、 16株式会社フリント (P.33) 本書掲載の支援施策・活用事例 ●輸出有望案件発掘支援事業 01株式会社高橋商店 (P.3) 、 02有限会社小倉クリエーション (P.5) 、 03有限会社石橋屋 (P.7) ●海外展開一貫支援ファストパス制度 04株式会社喜多屋(P.9) 特 許 庁 〈 九州内の事務所 〉 産業財産権の適切な付与、産業財産権施策の企画立案、国際的な制度調和と途上国協力の推進、産業財産権制度の見直し、 中小企業・大学等に対する支援、産業財産権情報提供の拡充等、我が国産業の発展に向けた取組を進める行政機関 〒100-8915 東京都千代田区霞ヶ関3丁目4番3号 ☎03-3581-1101 (代表) 【URL】http://www.jpo.go.jp/indexj.htm 本書掲載の支援施策・活用事例 (P.35) ●早期審査制度 (P.39) ●地域団体商標制度 17枕崎水産加工業協同組合 (特許審査ハイウェイ)19上野精機株式会社 ●外国出願補助金 20JDC株式会社 (P.41)、21山口製茶園株式会社 (P.43) 〈 地域団体商標制度に関するお問い合わせ先 〉 特許庁 審査業務部商標課地域団体商標・小売等役務商標推進室 ☎03-3581-1101 内線2828 〈 早期審査制度 (特許審査ハイウェイ) に関するお問い合わせ先 〉 特許庁 審査第一部調整課企画調査班 ☎03-3581-1101 内線3107 〈 外国出願補助金に関するお問い合わせ先 〉 特許庁 総務部普及支援課支援企画班 ☎03-3581-1101 内線2145 〈 知的財産に関する総合的なワンストップ相談窓口 〉 知財総合支援窓口 全国共通ナビダイヤル ☎0570-082100 独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT) 発明、実用新案、意匠及び商標に関する公報、審査及び審判に関する文献その他の工業所有権に関する情報の収集、 整理及び提供を行うとともに、特許庁の職員等に対する研修を行うこと等により、工業所有権の保護及び利用の促進を図る機関 〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関3丁目4番3号 ☎03-3501-5765 【URL】http://www.inpit.go.jp/index.html 本書掲載の支援施策・活用事例 ●海外展開知財支援窓口(海外知的財産プロデューサー派遣) 18株式会社アローゼ(P.37) ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 福岡貿易情報センター(ジェトロ福岡) 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-11-17 福岡ビル4階 ☎092-741-8783 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 北九州貿易情報センター(ジェトロ北九州) 〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野3-8-1 AIMビル8階 ☎093-541-6577 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 佐賀貿易情報センター(ジェトロ佐賀) 〒840-0826 佐賀県佐賀市白山2-1-12 佐賀商工ビル4階 ☎0952-28-9220 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 長崎貿易情報センター(ジェトロ長崎) 〒850-0031 長崎県長崎市桜町4-1 長崎商工会館9階 ☎095-823-7704 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 熊本貿易情報センター(ジェトロ熊本) 〒860-0022 熊本県熊本市中央区横紺屋町10 熊本商工会議所3階 ☎096-354-4211 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 大分貿易情報センター(ジェトロ大分) 〒870-0037 大分県大分市東春日町17-19 大分ソフィアプラザビル4階 ☎097-513-1868 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 宮崎貿易情報センター(ジェトロ宮崎) (KITEN) 3階 〒880-0811 宮崎県宮崎市錦町1-10 宮崎グリーンスフィア壱番館 ☎0985-61-4260 ■ 独立行政法人日本貿易振興機構 鹿児島貿易情報センター(ジェトロ鹿児島) 〒892-0821 鹿児島県鹿児島市名山町9-1 鹿児島県産業会館6階 ☎099-226-9156 独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構) 創業から事業再生、災害対策などのセーフティネット (安全網) まで、日本経済を支える中小企業のライフステージや課題に合わせた支援を行う、 中小企業施策の総合的な実施機関 〒105-8453 東京都港区虎ノ門3-5-1 虎ノ門37森ビル ☎03-3433-8811 【URL】http://www.smrj.go.jp/index.html 〈 海外展開知財支援に関するお問い合わせ先 〉 海外展開知財支援窓口 ☎03-3581-1101 内線3823 本書掲載の支援施策・活用事例 経済産業省九州経済産業局 ●海外ビジネス戦略推進支援事業 (F/S調査) 08タカハ機工株式会社(P.17)、09モンブラン・ピクチャーズ株式会社(P.19) 〈 九州内の事務所 〉 ■ 独立行政法人中小企業基盤整備機構九州本部 (中小機構九州) 〒812-0038 福岡県福岡市博多区祇園町4番2号(サムティ博多祇園BLDG) ☎092-263-1535 (国際化支援課) 九州地域7県 (福岡県、 佐賀県、 長崎県、 熊本県、 大分県、 宮崎県、 鹿児島県) における経済産業省を代表する機関であり、 経済産業施策の総合的な窓口機関 〒812-8546 福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目11番1号福岡合同庁舎本館6・7階 ☎092-482-5405∼07 【URL】 http://www.kyushu.meti.go.jp 06有限会社佐賀ダンボール商会(P.13) ●地域ネットワーク活用海外展開支援事業 07株式会社キハラ (P.15) 福岡県中小企業団体中央会 協同組合などの中小企業の連携組織を主な会員として、各種の事業活動を行っている公益性の高い中小企業支援団体 〈 地域産業資源活用事業に関するお問い合わせ先 〉 九州経済産業局 産業部 中小企業経営支援室 ☎092-482-5491、 5508、5444 〈 海外展開支援施策に関する総合的窓口 〉 九州経済産業局 国際部 国際課 ☎092-482-5423∼25 ものづくり・商業・サービス補助金の平成28年度福岡地域事務局(平成29年度は変更する可能性あり) 福岡県福岡市博多区吉塚本町9番15号 ☎092-622-8486 【URL】http://www.chuokai-fukuoka.or.jp 本書掲載の支援施策・活用事例 資金調達・貿易保険に関する支援機関のご紹介 海外展開支援機関一覧・お問い合わせ先 46 ●ものづくり・商業・サービス補助金 05ソフトケア有限会社 (P.11) 問い合わせ先等詳細情報は、 各機関のHPをご参照ください 独立行政法人国際協力機構(JICA) ■ 株式会社国際協力銀行(JBIC) http://www.jbic.go.jp/ja 輸出金融、 投資金融等を通じて中堅・中小企業を含む日本企業の海外投資や製品輸出等に必要な長期資金を民間金融機関との協調融資で支援 日本の優れた人材・技術、資金を活用し、開発途上国における貧困削減等の課題解決に取り組む政府開発援助(ODA)の実施機関 ■ 株式会社日本政策投資銀行 http://www.dbj.jp/ 技術協力、円借款、無償資金協力、民間連携事業と共に、青年海外協力隊や国際緊急援助隊の派遣も担う 企業の多様な資金調達ニーズや経営課題に対して, 中長期融資,仕組み金融,資本性資金等の金融サービス並びに産業調査,各種アドバイザリーサービスを提供 ■ 株式会社日本政策金融公庫 https://www.jfc.go.jp/ 「海外展開・事業再編資金」 「スタンドバイ・クレジット制度」等を通じて、全国152支店で国際化に対応する中小企業・小規模事業者・農林漁業者を支援 ■ 株式会社商工組合中央金庫(商工中金) http://www.shokochukin.co.jp/index.html 国内外100拠点に 「中小企業海外展開サポートデスク」 を設置し、相談に対応。海外提携機関とも連携し中小企業と海外現地法人に対し金融支援、貿易決済、情報支援を実施 〒102-8012 東京都千代田区二番町5-25 二番町センタービル ☎03-5226-6660 【URL】http://www.jica.go.jp/ ●草の根技術協力事業(地域経済活性化特別枠) 10シャボン玉石けん株式会社 (P.21) ●中小企業海外展開支援事業 (案件化調査) 11株式会社教育情報サービス (P.23) 、 12合同会社 TMT.ジャパン (P.25) ●中小企業海外展開支援事業 (普及・実証事業) 13株式会社日本リモナイト (P.27) 、 14八光工業株式会社 (P.29) 本書掲載の支援施策・ 活用事例 ■ 独立行政法人日本貿易保険 (NEXI) http://nexi.go.jp/sme/index.html 貿易保険により、貿易取引に関するカントリーリスクや取引相手方の破産・債務不履行の貸倒れリスクにより発生した出荷不能や代金回収不能による損失をカバー 〈 九州内の事務所 〉 ■ 独立行政法人国際協力機構九州国際センター(JICA九州) 〒805-0038 福岡県北九州市八幡東区平野2-2-1 ☎093-671-8204 海外展開支援機関一覧・お問い合わせ先 本書掲載の支援施策・活用事例 ●地域産業資源活用事業 45 ! め 挑 ! む 挑 世界に業 九州企 界 世 ! へ 九州経済産業局 国際部 国際課 お問い 合わせ TEL 092-482-5423 ホームページURL http://www.kyushu.meti.go.jp 福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目11番1号 福岡合同庁舎本館7階 ● 支援制度の内容については、 実施機関の窓口にお問い合わせください ● ● 本サポートブックについては、 上記までお問い合わせください ● 〈 発 行 〉2016年12月
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