【素案全体版】分割4(24ページから31ページ)(PDF:946KB)

3
3
今後5年間の主要施策
住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備
目 標
住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境を整備するため、市内各地域の地
域スポーツクラブの運営の活性化やスポーツ指導者・スポーツ施設の充実等を図
ります。
≪ 指 標 ≫
地域スポーツクラブが各地域で1年間に実施するスポーツ教室等の開催
現況243回 → 260回程度
基本施策1 地域スポーツクラブ等のスポーツによるコミュニティづくりに対する支援
ア 現状と課題
○
現在、地域では、地域スポーツクラブをはじめ様々なスポーツ団体やスポーツ・レ
クリエーション活動を行う社会教育関係団体が活動していますが、住民が主体となって
地域のスポーツを推進していくための連携体制が十分とはいえない状況にあります。
○
総合型地域スポーツクラブ(「総合型クラ
ブ」)は、地域住民が主体的に運営するスポ
ーツクラブである地域スポーツクラブのう
ち、
①多世代(子どもから高齢者まで)
②多種目(様々なスポーツを)
③多志向(初心者からトップレベルまでそ
れぞれの志向・レベルに合わせて参加で
きる。)
という特徴を持っているクラブです。
総合型クラブは、住民がライフステージ
に応じた様々な地域のスポーツ活動に関わ
るうえで重要な役割を果たすことが期待で
(出典)鹿児島市スポーツ・レクリエーション
に関する意識調査(平成28年実施)
きますが、総合型クラブを知らない市民は約7割にのぼり、その理念・趣旨、特徴地
域住民の関与の仕方などに関わる情報がより一層周知されることが求められています。
○ 本市の多くの地域スポーツクラブは、学校や地域住民等と密接に連携しながら身近
な生活圏のスポーツ活動を推進している役割は大きいものの、自己財源の脆弱さや人
材確保の難しさなどから、運営面の活性化に向けた取組の充実が必要とされます。
- 24 -
3
○
今後5年間の主要施策
また、法人格を取得した総合型クラブには、
「新しい公共」を担うコミュニティの核
としての役割や「拠点クラブ」として住民主体のスポーツ活動を推進していくことが
期待されます。
イ
施策の方向性
○
小学校区単位でのスポーツ活動に実績のある地域スポーツクラブと、多様な指導体
制や活動メニュー等を蓄積している拠点クラブ及び地域コミュニティ協議会等地域の
社会教育関係団体が、それぞれの長所を生かし合いながら、スポーツによるコミュニ
ティづくりの担い手として連携・協働する取組を支援します。
○
地域における学校教育への支援や子育て支援に貢献するような総合型クラブ及び地
域スポーツクラブの取組を支援します。
○
地域スポーツクラブに対して、多様な財源の確保が期待できるとともに、地域スポ
ーツの推進においてより積極的かつ公益的な主体としての立場の獲得につながるNP
O法人格の取得について啓発します。
ウ
主な事業や取組
事
業
や
取
組
◇ 「鹿児島市コミュニティビジョン」に基づく
担
当
課
・地域振興課
住民の主体的活動と連携の啓発
◇ 地域のスポーツ教室等開催における連携
・保健体育課
◇ 地域スポーツクラブと拠点クラブ、学校や地
・保健体育課
域の社会体育団体間の連携への支援
◇
《
地域スポーツクラブの広報周知
・保健体育課
◇ NPO法人格取得のための情報提供
・保健体育課
市
民
み
ん
な
で
》
地域スポーツクラブなど地域におけるスポーツ活動に主体的に関わりましょう。
- 25 -
3
今後5年間の主要施策
基本施策2 地域のスポーツ指導者等の充実
ア 現状と課題
○
スポーツを「支える(育てる)」人として重要なスポーツ指導者は、日本体育協会
や各競技団体など多くのスポーツ団体等による養成や研修が行われていますが、地
域のスポーツ活動においてはより有効な活用が求められます。
○
スポーツ推進委員については、地域スポーツクラブの運営への一層の参画やスポ
ーツ活動全般にわたるコーディネート等の取組など、スポーツ基本法が新たに規定
したスポーツ推進のための連絡調整という役割への対応が求められています。
イ
施策の方向性
○
地域のスポーツ活動に関わるニーズに応えられるよう、体育系大学卒業生や有資
格者など質の高いスポーツ指導者の効果的な活用を促進します。
○
地域から育ったトップアスリートやその経験を有する者を、地域の様々なスポー
ツ団体等で活用して地域住民のスポーツ参加機運を高め、ジュニアの育成等に地域
貢献として技術や経験を還元させる取組に努めます。
○
ウ
スポーツ推進委員の一層の資質向上のため、研修の充実を図ります。
主な事業や取組
事
業
や
取
組
担
◇ スポーツ推進委員の委嘱と研修の実施
・保健体育課
◇ 社会体育指導者研修会の開催
・保健体育課
《
市
民
み
ん
な
で
当
課
》
地域におけるスポーツ活動を支える指導者として参画してみましょう。
- 26 -
3
今後5年間の主要施策
基本施策3 地域スポーツ施設の充実
ア 現状と課題
○
地域住民にとって最も身近なスポーツ施設は学校体育施設であり、本市において
はほぼ全ての市立学校が市民への開放を実施し、利用者の数は年間100万人を超
えています。また、学校体育施設は、市内各地域の地域スポーツクラブ及びスポー
ツ少年団の多くが活動拠点とするなど、身近な生活圏におけるスポーツ活動の場と
して不可欠の存在となっています。
学校体育施設 夜間の開放実施校数及び開放日数の推移(平成19年~27年度)
小学校 78校 中学校 39校 高校 3校 計 120校 平成19年度
開放学校
(校、日)
平成20年度
のべ開放日数
開放学校
平成21年度
のべ開放日数
開放学校
平成22年度
のべ開放日数
開放学校
平成23年度
のべ開放日数
開放学校
のべ開放日数
体
育
館
116
23,620
116
23,929
116
24,194
117
24,472
117
24,286
運
動
場
21
2,559
21
2,536
21
2,716
21
2,462
21
2,438
柔 剣 道 場
31
1,944
31
2,266
31
2,315
31
2,484
31
2,714
平成24年度
開放学校
平成25年度
のべ開放日数
開放学校
平成26年度
のべ開放日数
開放学校
平成27年度
のべ開放日数
開放学校
のべ開放日数
体
育
館
117
23,941
117
24,139
117
23,780
117
24,278
運
動
場
21
2,344
21
2,143
21
1,979
21
1,674
柔 剣 道 場
32
2,706
32
3,099
32
3,068
32
2,827
(出典)鹿児島市教育委員会保健体育課
○
多目的施設である鹿児島アリーナや公園施設である鹿児島ふれあいスポーツラン
ド、かごしま健康の森公園などで、大規模な大会やスポーツキャンプ等が実施され
ています。また、吉田、郡山、桜島、松元、喜入の各地域にある体育施設は、各種
スポーツ大会の開催場所として利用されているとともに、地域スポーツクラブの活
動を含め、地域住民の日常的なスポーツ活動の拠点となっています。
○
本市が設置する屋内型のスポーツ施設は全て耐震化が完了しています。引き続き、
地域住民が、いつまでも楽しく安全にスポーツ活動に親しめるよう、長期的な視点
での整備が求められます。
○
障害のある人が身近な生活圏でスポーツに親しむためには、地域のスポーツ施設
における障害のある人に配慮した施設・設備のバリアフリー化が課題となっていま
す。
- 27 -
3
イ
今後5年間の主要施策
施策の方向性
○
地域住民の誰もが、身近な生活圏で、いつまでも楽しく安全にスポーツ活動に
親しめるよう、ストックマネジメントの手法などを用いて長期的な視点に立ち、
公共の体育施設や公園施設などの老朽化や利用者のニーズに対応した整備を推進
していきます。
ウ
主な事業や取組
事
業
や
取
組
当
◇ 学校体育施設の開放<再掲>
・保健体育課
◇ 学校体育施設や公園施設のバリアフリー化の取
・保健体育課
組<再掲>
市
民
み
課
・公園緑化課
◇ 国体に向けた体育施設の改修
《
担
ん
な
で
・保健体育課
》
誰もが楽しく安全に利用できるよう、施設や設備の適切な利用に努めましょう。
- 28 -
3
4
今後5年間の主要施策
国体等で活躍し、市民のスポーツ活動を促す地元の人材の育成やスポーツ環
境の整備
目
標
平成32年に本県で開催される国体等で、地元の選手たちが大いに活躍するよ
う、県と連携しながら人材の養成や環境の整備への取組を図るとともに、市民の
生涯にわたるスポーツ活動の促進につなげます。
≪ 指 標 ≫
国体での本市出身選手・団体の入賞種目
現況19種目 → 28種目
入賞種目数(平成 23~27 年度)
年度
平成 23 年度
平成 24 年度
20
種目数
平成 25 年度
25
12
(種目)
平成 26 年度
平成 27 年度
17
19
(出典)鹿児島 市教育委員会保健体育課
基本施策1 ジュニアスポーツの普及・推進
ア 現状と課題
○
小学5年生、中学2年生ともに、体力・運動能力は男女ともに全国的に見て低いレ
ベルであり、児童生徒の体力の向上を目指す取組が必要となっています。
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」による子どもの体力の比較
※
区
調査対象8種目(満点80点)の合計点での比較
分
学年
小学5年生
中学2年生
男
子
(点)
女
子
年度
平成 22 年度
全国
54.36
53.80
54.89
55.18
県
53.44
53.25
54.16
54.93
本市
52.40
52.66
52.97
54.11
全国
41.71
41.89
48.14
48.14
県
40.79
40.45
47.61
48.11
本市
41.28
40.81
47.21
47.18
平成 27 年度 平成 22 年度
平成 27 年度
(出典)全国体力・運動能力、運動習慣 等調査結果(平成22・27年度)
イ
施策の方向性
○
国体での活躍が期待される小・中・高校生を中心に、運動好きな子どもの育成や体
力の向上を図り、競技人口の拡大につなげるため、選手の発掘・育成・強化や学校の
運動部活動の競技力向上について、さらに県との連携を図りながら取り組みます。
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ウ
今後5年間の主要施策
主な事業や取組
事
業
や
取
組
◇ 中央競技団体の指導者・選手による児童生
担
当
課
・保健体育課
徒向け指導の研修会の実施
◇ 九州中学生スポーツ交流大会の実施
・保健体育課
◇ 国体に向けた県の「運動部活動競技力向上
・保健体育課
支援事業」への協力
◇ 国体に向けた県の「トレ―ニングセンタ
・保健体育課
ー・一貫指導推進事業」への協力
◇ 地域スポーツクラブにおけるジュニア向
・保健体育課
けのスポーツ教室の実施
《
市
民
み
ん
な
で
》
子どもたちがスポーツにチャレンジする気持ちを大切にしましょう。
基本施策2 競技団体の計画的人材育成・強化への支援
ア 現状と課題
○
競技力向上のため、優秀な指導者の養成や資質のより一層の向上、公平・公正な環
境などが求められています。
○
県においては、国体開催県にふさわしい成績を収めることができるよう、計画に基
づき選手強化等を推進しています。
イ
ウ
施策の方向性
○
中央競技団体の指導者・選手による技術・指導力向上の場を提供します。
○
スポーツ団体に対して、規範の遵守等の公平・公正性を啓発していきます。
主な事業や取組
事
業
や
取
組
◇ 中央競技団体の指導者・選手によるトップレ
担
・保健体育課
ベルの選手及び指導者に対する強化練習会
の開催
◇ 各種競技団体に対する規範の遵守等の啓発
・保健体育課
◇ 国体に向けた県の「強化指定事業」への協
・保健体育課
力・支援
《
市
民
み
ん
な
で
》
努力する選手たちを支援・応援しましょう。
- 30 -
当
課
3
今後5年間の主要施策
基本施策3 全国障害者スポーツ大会に向けた障害者スポーツの推進
ア 現状と課題
○
パラリンピック等の開催により、障害者スポーツに対する市民の興味・関心が高ま
ってきています。今後、平成32年に本県で開催される全国障害者スポーツ大会に向
けての障害者スポーツの推進を図る必要があります。
○
全国障害者スポーツ大会に向けて、障害のある人がいつでも、気軽に楽しくできる
スポーツ環境の整備が必要とされます。
イ
ウ
施策の方向性
○
全国障害者スポーツ大会の周知、啓発に努めます。
○
障害者スポーツに係る関係部局・関係団体等との連携を図ります。
○
障害のある人にやさしいスポーツ環境の整備を推進します。<再掲>
主な事業や取組
事
業
や
取
組
◇ 障害の種別や目的などに応じた各種スポー
担
・障害福祉課
ツ・レクリエーション大会の開催<再掲>
◇ 県との連携による全国障害者スポーツ大会
・障害福祉課
の広報周知
◇ 体育施設や公園施設における障害のある人
・保健体育課
のニーズを考慮した障害者用スポーツ器具
・公園緑化課
の設置<再掲>
《
市
民
み
ん
な
で
》
障害のある人のスポーツ活動を支援しましょう。
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当
課