豊 小 新 聞 - 豊明市教育委員会

豊 小 新 聞
意識を高める
豊明市立豊明小学校
TEL
0562-97-0111
平成28年12月
FAX
第120号
0562-97-0424
http://www.toyoake.ed.jp/toyoake-es/index.html
HP 用(ID :toyosho PassWord : Tyayaura29@)
木村吉男
何事も、人から言われなければできないうちは、身に付いたとはい
えません。自ら意識して、言われなくてもできるようになってこそ本
物といえます。今回は、2学期に児童のマナーや善行に対する意識を
高めるために取り組んだことを2つ紹介します。
○
トイレのスリッパの整頓状況調査
本校では、マナーを身に付けさせる指導の一環として、2年前から
トイレから出るときにスリッパを整頓して脱ぐように指導しています。
しかし、なかなか定着してきませんでした。
そこで、10月初めから、毎朝、児童が登校する前に各トイレのスリッパの整頓状況を調べ、その結
果をトイレの入り口横に貼ってある表に記入したり、月毎に集計したりして児童に伝えました。
この取組を2か月余り続けたところ、児童の意識に少しずつ変化が現れ、いくつものトイレでスリッ
パの整頓状況がよくなりました。特に本館2階トイレ(主になかよし学級の児童と3年生が使用)は、
いつ見てもきちんと整頓されているようになりました。その一方、あまり改善が見られないトイレもあ
りました。
本校では、これからもマナーに対する意識を高める指導を工夫を重ねながら粘り強く続けていきたい
と思います。ご家庭でも玄関の履き物をそろえさせるなど、ご協力をお願いいたします。
※ 南館2階トイレ(主に1・2年生が使用)にはスリッパがありません。
○
一日一善カード
11月28日(月)~12月2日(金)の5日間、1日に1つ以上善いことをしたら、「一日一善カー
ド」に色を塗り、具体的にどのようなことをしたか記入させました。この取組で特筆すべき点は、ボラ
ンティア委員会の児童が自発的に発案して行ったということです。これは、「一日一善」が児童の意識に
定着してきたことを意味しているといえます。
「一日一善カード」は持ち帰らせますので、お子さんがどのような善いことをしたか、ご家庭でぜひ
話題にしていただきたいと思います。
自動車優先?
毎朝、児童の登校指導にたくさんの地域の皆様が協力してくださっ
ています。お陰をもちまして、今のところ大きな交通事故は発生して
いません。この場をお借りして、心からお礼を申し上げます。
さて、私も学校近くの横断歩道があるT字路で指導にあたっていま
す。残念なのは、横断歩道を渡ろうとする児童に気付いても、止まっ
てくれる車がほぼ皆無であることです。「歩行者優先」という言葉は、死語になってしまったのでしょう
か。歩行者が車に道を譲るのは当たり前だと言わんばかりに車が走り去る様子は、児童には見せたくな
い光景です。
真横に伸ばした手に黄色の横断旗をしっかり握りしめ、道路の中央へ颯爽と歩み出て車を止めてしま
えばよいのかもしれません。しかし、速度を緩める気配もなく猛然と直進してくる車の前に、この世に
まだ未練を残す身をさらすのは少なからぬ勇気がいります。命が惜しければ、車に道を譲るしかありま
せん。
もう一つ、とても危険を感じていることがあります。それは、車が道の角を回るときに内輪差ぎりぎ
りに切り込んでくることです。道の角に立つ児童が、もうこれ以上逃げられない場所にいても、運転者
は果敢にハンドルを切ってきます。私自身、ひかれそうになったことは数えきれません。
先を急ぐ通勤時間帯に、行き違いが難しいT字路を通過するのは大変だと思います。しかし、安全運
転は運転者の義務です。歩行者が自分の努力で危険を回避できないという点では、内輪差ぎりぎりに切
り込んでくる車の方が横断歩道で止まらない車よりも危険だといえます。
学校周辺の交通事情には、学校での指導、児童の安全意識、地域の皆様のご協力だけではどうすること
もできない問題があります。改善に向けて、学校としても地域の皆様と力を合わせて努力していきます。