税 務 れ、外国関係会社が経済活動基 れたうえで 「経済活動基準」 とさ れ る( 時 限 措 置 と し て 2 年 間 は 場合は、会社単位の合算課税の 準のうちいずれかを満たさない を活用した「第4次産業革命型」 また、ビッグデータ、AI等 の適用が除外される) 。経済活 係会社は、会社単位の合算課税 担割合が %以上である外国関 なお、いわゆるペーパーカン が合算課税の対象とされる。 年度からは、中小企業向けの各 とされる。 き、会社単位の合算課税の対象 続の整備など、国税犯則調査手 4 経理情報●2017.1.1(No.1467) とされることになる。 外国関係会社の判定方法につ %以上の外国 い て、 ト リ ガ ー 税 率 ( 現 行 は、 租税負担割合が 除 外 )が 廃 止 さ れ、 実 質 支 配 基 関係会社は合算課税の対象から れる。 の増減割合に応じた税額控除率 また、適用除外基準が見直さ 準が導入される。 (6~ %)とする制度に見直さ 総額型について、試験研究費 ⑷ 研究開発税制 平成 年度税制改正大綱、 公表 月 8 日、 自 由 民 主 党・ ─自民党・公明党 去る 公明党は、平 成 年 度 税 制 改 正 大綱を公表し た 。 主な改正項 目 は 次 の と お り 。 法人課税 上限が %)。 定できるよう 、 事 業 年 度 終 了 の のサービス開発のための試験研 動 基 準 を す べ て 満 た す 場 合 は、 株主総会の 開 催 日 を 柔 軟 に 設 ⑴ 申告期限 日から最大6 カ 月 後 ま で の 延 長 究に係る一定の費用が、対象に 進税制の創設、中小企業向け設 %以上である場合を除 パニー等については、租税負担 租税特別措置について、平均所 割合が また、事前 確 定 届 出 給 与 の 対 に見直される。全体として、経 続の見直しが行われる。 ③ 源泉徴収票、 支払調書の交付・提出 ④ 給与支払報告書の提出 ⑤ 法人の確定申告、 納付、 延納の届出 (平成28年11月期分) 法人税・消費税・地方消費税・法人事業税・法人事業所税・法人住民税 ⑥ 申告期限延長承認法人の法人税確定申告 1カ月延長法人 (平成28年10月期) 2カ月延長法人 (平成28年9月期) ⑦ 消費税確定申告 (1カ月ごと) (11月期) ⑧ 消費税確定申告 (3カ月ごと) (2、 5、 8、 11月期) ⑨ 法人の中間申告 (半期・5月期) 法人税・消費税・地方消費税・法人事業税・法人住民税 ⑩ 法人消費税の中間申告納付 直前期年税額4,800万円超のとき 1カ月ごと (10月期を除く) 直前期年税額400万円超のとき 3カ月ごと (2、 5、 8月期) ⑪ 固定資産税の償却資産に関する申告 対象とされる ( た だ し、 租 税 負 を認めること と さ れ る 。 追加される。 利益連動給与の算定指標に ⑵ 役員給与 税 制 備投資促進税制の拡充などの支 等、 有 価 証 券 の 譲 渡 損 益 な ど ) 一定の受動的所得 ( 利 子、 配 当 す指標」が加えられるとともに、 援 措 置 が 講 じ ら れ る。 一 方 で、 地域中核企業向け設備投資促 ⑸ 中小企業特例 当該事業年度 後 の 事 業 年 度 や 将 平成 指標」および「売上高の状況を示 「株式の市場価格の状況を示す 来の時点・期 間 の 指 標 を 用 い る 年4月1日以後開始事業 ことが認めら れ る 。 象に、株式や 新 株 予 約 権 を 交 付 その他 まえ、 仮想通貨の譲渡について、 して位置づけられること等を踏 により仮想通貨が支払の手段と 資金決済に関する法律の改正 得 金 額( 前 3 事 業 年 度 の 所 得 金 億円を超える する給与が加 え ら れ る 。 額 の 平 均 )が 年 事業年度には適用できないこと 国際課税 とされる。 組織再編 税 制 企業内の事 業 を 切 り 出 し て 分 社 化 す る ス ピ ン オ フ に つ い て、 ⑶ 一定の要件を 満 た す 場 合 に 、 課 済実体がない受動的所得は合算 電磁的記録に係る証拠収集手 その他、非 適 格 株 式 交 換 や 連 対象とされる一方で、実体があ 消費税が非課税とされる。 結納税開始・ 加 入 に お け る 資 産 る事業からの所得は子会社の税 外国子会社合算税制が総合的 の時価評価制 度 の 対 象 か ら 簿 価 負担率にかかわらず合算対象外 1月31日 (火) まで 20 1、0 0 0 万 円 未 満 の 資 産 を 除 ② 給与所得者の扶養控除等申告書の提出 ⑦、 ⑧ 消費税課税期間の短縮特例は適用後2年間 継続が要件である。 本年最初の給与支 給日の前日まで ⑤∼⑪ 法人の事業年度 (課税期間) の終了日は各 月末日とする。 ① 源泉所得税および特別徴収住民税の納付 (平成28年12月分) ① 源泉所得税には復興特別所得税を含む。 1月10日 (火) まで 20 30 外するなど、 多 く の 改 正 が 行 わ 税の繰延べが 認 め ら れ る 。 15 備考・コメント 項 目 日 付 31 今月の税務 10 14 29 29 12 (付記) 平成29年1月1日以降に提出する申告書等にはマイナンバー(個人番号) の記載が必要とされる。 フラッシュ 会 計 員 か ら「 ど ち ら か に 決 め ら れ な マイ ナ ス 金 利 に 関 連 す る 論 点、実務対応報告の公表に異 論続出 ─ASBJ、退職給付専門委 去る 月5 日 、 企 業 会 計 基 準 員会を開催し た 。 今 回 は 、 マ イ きではない」、「どちらも利用で と、会計基準設定主体がいうべ いから、どちらも利用してよい ナス金利に関 連 す る 会 計 上 の 論 きるとするのは、何も示さない 委員会は第 回 退 職 給 付 専 門 委 点への対応に つ い て 、 検 討 が 行 同対応については、第350回 「 中 途 半 端 な 内 容 で あ れ ば、 実 応報告には違和感を覚える」 、 のと同様」、「両論併記の実務対 企 業 会 計 基 準 委 員 会(2016 務対応報告を出すのに反対」 等、 われた。 日 号(№1466)情 報 応 報 告 公 開 草 案「 債 券の利 回 り フラッシュ参 照 ) で すでに実 務 対 「取扱いについての検討をやめ 消極的な声が聞かれた。 他方で、 実務対応報告を出すこと自体に 月 がマイナスと なる 場 合の退 職 給 てしまうことも、実務を混乱さ 年 付債務等の計算における割引率 せ て し ま う の で は な い か 」と の 事務局は、これらの意見を踏 に関 する取 扱い ( 案 )」が示され、 今回の専門 委 員 会 で 示 さ れ た まえると、「『実務対応報告とし 懸念もあった。 事務局案は親 委 員 会 で 示 さ れ た て 出 し き れ る の か 』と い う 点 を 検討が始まっている。 ものと同じで 、 退 職 給 付 債 務 等 引き続き検討する必要がある」 なお、事務局は、この退職給 の計算におい て 、 割 引 率 の 基 礎 となる場合、 利 回 り の 下 限 に ゼ 付債務等の計算における割引率 との見解を示した。 ロを利用して も 、 マ イ ナ ス の 利 に関する会計上の取扱いにつ となる債券の 利 回 り が マ イ ナ ス 回りを利用し て も 、 い ず れ の 方 き、公開草案の公表を経て来年 標としている。そのため、審議 法を用いるこ と も 妨 げ ら れ な い これに対し て 専 門 委 員 会 で も の時間も限られており、今後は 3月までに最終化することを目 親 委 員 会 同 様、 ゼ ロ を 推 す か、 親委員会を中心に審議を行う予 としている。 マイナスを推 す か で 意 見 が 分 か じていた。特に、父親より年上 ものの、空回りしているとも感 として自分なりに努力していた 業務や株式公開支援業務の主査 当時、私は入所3年目、監査 と言を紹介したい。 を与えた監査先企業の役員のひ かで、私の精神面に大きな影響 年を過ごしてきた。そのな 査法人に就職し、監査人として 私は、大学卒業後、某大手監 あ る。 限 界 を 感 じ る の は 成 長 うに若い人は無限の可能性が そ の 繰 り 返 し だ。 あ な た の よ た 次 の 壁 に ブ チ 当 た る。 人 生 ろが次のステージに入るとま と が で き る よ う に な る。 と こ を破り、今までできなかったこ ていつしかその小さな箱の壁 の壁を破ろうと挑戦する。そし 上心を失わなければ何度もそ り、跳ね返される。それでも向 人間は必ずその壁にブチ当た はその箱の壁だ。向上心のある 当に感謝している。当時は今ほ もない私へのお叱りは今でも本 縁の世界である。社内の人間で も貴重であり、パワハラとは無 叱ってくださる方の存在はとて ヤ感が何だかスッキリした。 と言われた。心のなかのモヤモ がわが社に対するサービスだ」 はしっかり指摘しなさい。それ の代表とみている。思ったこと めた以上、我々はあなたを法人 法人があなたをウチの担当と決 約 で経験豊富な中堅企業の役員ク 自分のことを心配して本気で ラスに若造が意見を言ってもよ ど監査人の独立性が叫ばれるこ ともなく、監査先企業と監査人 はお互いの信頼関係を基礎とし たコミュニケーションが活発で あった。監査人は監査先企業に 育てられ、その企業の従業員も 監査人から刺激を受けるという 好循環を生んでいたように思 う。 んなこと考える暇があれば、若 数年後、専務に昇進されたそ い人にこれまでの経験をアドバ の方に、いずれこのご恩を返せ 目 か ら ウ ロ コ が 落 ち た。 確 イスしなさい。俺もそのように し て い る 証 拠。 限 界 を 感 じ 続 か に そ の と お り で あ る。 苦 し 育ってきたからな」 と。 け る 人 間 に な り な さ い。 そ の い 時 も、 今 が 成 長 し て い る 時 器の大きさはまったく比較に その直後、常務が真っ赤な顔 だ と 思 え ば 頑 張 れ る。 気 持 ち ならないが、専務のお言葉を肝 を漏らしてしまった。 い る。「 あ ん た の よ う な 若 い 人 の持ち方次第なのである (ただ に銘じ、特に若い人に私の経験 るよう努力したいと話したとこ 間が限界を感じなくてどうす し、人間関係に起因する 「限界」 ろ、「それは100年早いぞ。そ る! も し、 限 界 を 感 じ な く なったら2度とウチの会社に来 は、 無 理 せ ず 適 切 な 人 に 相 談 箱の大きさを人間の器という るな! 会社がよどんじまうか らな」 。あまりの剣幕で叱られ、 で 激 怒 し、 次 の よ う に 言 わ れ 頭が真っ白になった。 けて常務は、 「あなたは若いが、 (会計・監査リサーチセンター) を伝えていけたらと思う。 だ小さな箱の中にいる。限界と その後、常務は、「あなたはま す る こ と を お す す め す る )。 続 たことを今でも鮮明に覚えて か も。 限 界 を 感 じ ま す 」と 悩 み い。この仕事は向いていないの る が、 な か な か う ま く い か な り、 常 務 に 「一生懸命やってい コールが入っていたこともあ 締役から会食に誘われた。アル していると、担当企業の常務取 そんな折、私が1人で残業を いものかとためらっていた。 30 んだ」 と言われた。 人間の器 87 定。 人にとって必要なこと 会計 12 20 れている一方 で 、 多 く の 専 門 委 経理情報●2017.1.1(No.1467) 5 12 している実務対応報告案を過 企業いずれも 「不足気味」 超となっています。 去の期間のすべてに遡及適用 「従業員数判断」 BSIを全産業でみると、 大企業、 中堅企業、 中小 雇 用 28年12月末時点の 会 計 先行きを全産業でみると、 大企業は 「上昇」 超で推移する見通し、 中堅企業、 中小企業 は 「下降」 超で推移する見通しとなっています。 したとしても、実務上の負荷は 堅企業、 中小企業は 「下降」 超となっています。 15,849 社 12,875 社 81.2% (単位:%ポイント) 貴社の景況判断BSI(「上昇」−「下降」社数構成比) 28年7∼9月 28年10∼12月 29年1∼3月 29年4∼6月 現状判断 見通し 前回調査 見通し ▲0.4 3.0 1.9 3.2 全産業 ▲1.3 7.5 2.9 4.6 製造業 0.0 非製造業 0.7 1.4 2.4 全産業 ▲0.8 1.0 0.9 2.3 製造業 0.3 4.1 0.0 ▲1.6 非製造業 ▲1.1 0.0 1.2 3.5 全産業 ▲8.5 ▲7.1 ▲15.0 ▲9.1 製造業 ▲9.1 ▲6.5 ▲16.0 ▲11.2 非製造業 ▲8.4 ▲7.2 ▲14.8 ▲8.7 中堅企業 中小企業 28年10 ∼ 12月期の 「国内の景況判断」 BSIを全産業でみると、 大企業は 「上昇」 超、 中 それほど大きくないと考えら 通し、 中小企業は 「下降」 超で推移する見通しとなっています。 ●国内の景況 れるため、特定の経過的な取扱 先行きを全産業でみると、 大企業、 中堅企業は29年4 ∼ 6月期に 「下降」 超に転じる見 対象企業数 回答企業数 回 収 率 大企業 昇」 超、 中小企業は 「下降」 超となっています。 いを定めないことでどうか。 これに対して専門委員からは 28年10∼12月期の 「貴社の景況判断」 BSIを全産業でみると、 大企業、 中堅企業は 「上 公 共 施 設 等 運 営 権に 係 る 会 計上の取扱い、 検討大詰め を再検討したほうがよい。 事務局案:修繕費は支出時に費 法人企業景気予測調査は、わが国の経済活動の主要部分を占める企業活動を把握することにより、経済の現状 および今後の見通しに関する基礎資料を得ることを目的として四半期ごとに調査しています。 なお、資本金、 出資金または基金 (以下、 「資本金」 といいます) 1千万円以上の法人 (ただし、電気・ガス・水道業および金融業、 保険業は資本金1億円以上) を対象としています。 以下は、平成28年10-12月期調査結果の概要です。 景 況 ●貴社の景況 ─ASBJ、 実務対応専門委 去る 月5 日 、 企 業 会 計 基 準 月中に公開草案の公表を目指し また、 今回の専門委員会では、 12 委員会は第 回 実 務 対 応 専 門 委 られ、未履行契約である点を踏 て、審議が詰められる見込み。 特段反対の意見は聞かれず、 まえると、あえて資産計上する 用処理することが適切と考え まず、公共 施 設 等 運 営 権 に 係 必要性は乏しいと考えられる。 10 員会を開催し た 。 日 号( № 月 日号 (№ 号の見直しにつ 月 る会計上の取 扱 い に つ い て 、 前 員会 (2016年 18 回( 2 0 1 6 年 ⑶ 経過的な取扱いの必要性 意見:特定の経過的な取扱いを 1466) 情報フラッシュ参照) 実務対応報告 定めずに、原則どおり遡及適用 と同様の事務局案が提案された 20 き、第350回企業会計基準委 の専門委員会 で 聞 か れ た 意 見 に するということでよいのか。 が、これに対しても特段反対の 12 1465)情報フラッシュ参照) 対応すべく、 次 の と お り 事 務 局 事務局案:公共施設等運営権制 意見は聞かれなかった。 案が示された 。 度の実際の運用の開始からは 会 計 追加の論点も課題を抽出 ─ASBJ、収益認識専門委 示科目 間もないこともあり、今回検討 ⑴ プ ロ フ ィ ッ ト シ ェ ア リ ン グ 条項の取扱い 意見:注記事項としてプロフィッ トシェアリング条項の概要を 求めることが考えられる。 事務局案:プロフィットシェア 月6日、企業会計基準 ・契約の識別 【記載した以外の論点】 (内閣府・財務省) 平成28年10―12月期調査 去る 委員会は第 回収益認識専門委 ・製品保証 ・契約における重大な金融要素 の存在 ・進捗度の測定方法 号では、取引価格 法人企業景気予測調査 12 リング条項に関する情報は、財 考えられるため、公共施設等運 日号 10 74 務諸表利用者にとって有用と 営事業の概要の注記において、 員会を開催した。 12 月 (№1465)情報フラッシュ参 前 回( 2 0 1 6 年 た。今回は意見募集文書に記載 当該条項の概要を例示するこ とが考えられるがどうか。 した以外の論点も検討された。 IFRS 論点8 を独立販売価格の比率で履行義 務に配分するが、意見募集文書 15 照 )同 様、 課 題 の 抽 出 が 行 わ れ ⑵ 更新投資に係る資産および 負債の計上 【論 点 8】 独立販売価格に基づ 】 貸借対照表項目の表 く配分 【論 点 意見:更新投資の義務性の観点 では、資本的支出と修繕費に違 いはないと考えられるため、修 繕費を資産および負債として 計上する範囲に含めない理由 17 12 95 12 (単位:%ポイント) 国内の景況判断 BSI(「上昇」−「下降」社数構成比) 28年7∼9月 28年10∼12月 29年1∼3月 29年4∼6月 見通し 前回調査 現状判断 見通し 移する見通しとなっています。 1.8 3.2 ▲0.9 2.4 全産業 (下期0.6%の減収見込み) 。 売 上 高 28年度は、1.3%の減収見込みとなっています 1.1 4.1 製造業 ▲0.4 2.8 業種別にみると、 製造業、 非製造業ともに減収見込みとなっています。 非製造業 2.1 2.8 ▲1.1 2.2 28年度は、 6.9%の減益見込みとなっています (下期7.9%の減益見込み) 。 経常利益 全産業 ▲2.1 ▲1.1 ▲4.9 ▲4.1 業種別にみると、 製造業、 非製造業ともに減益見込みとなっています。 製造業 ▲3.3 1.9 ▲5.1 ▲5.0 (下期5.2%の増加見込み) 。 設備投資 28年度は、2.5%の増加見込みとなっています 非製造業 ▲1.7 ▲2.0 ▲4.8 ▲3.8 業種別にみると、 製造業、 非製造業ともに増加見込みとなっています。 全産業 ▲11.0 ▲13.4 ▲20.1 ▲14.7 製造業 ▲12.3 ▲14.6 ▲25.2 ▲17.4 (注)本調査において大企業とは資本金 10 億円以上の企業を、中堅企業とは資本金 1 億円以上 10 億円未満 非製造業 ▲10.7 ▲13.2 ▲19.1 ▲14.2 の企業を、中小企業とは資本金 1 千万円以上 1 億円未満の企業をいいます。 先行きを全産業でみると、 大企業、 中堅企業、 中小企業いずれも 「不足気味」 超で推 大企業 中堅企業 中小企業 経理情報●2017.1.1(No.1467) 6 フラッシュ には、「明らかにこれを修正すべ と が 考 え ら れ る 」と し、 開 示 項 作成プロセスに影響を及ぼすこ れた。 目の検討で対応することが示さ 国際会計 き事情がない 限 り 、 契 約 価 格 を 基礎として取 引 価 格 を 決 定 す べ き」等の意見が寄せられていた。 これについて は 、 I F R S 号 年次改善2014―2016 年サイクル、 公表 ─IASB の根本的な原 則 を 構 成 す る も の であるため、「日本基準における は、「 I F R S 基 準 の 年 次 改 善 ための保有、および非継続事業 場で行動する所有者への配分の 的での保有、所有者としての立 非 継 続 事 業 」に 基 づ く、 売 却 目 2014―2016年サイク 月 8 日、 I A S B 異 な る も の 」と し て で は な く、 ル」(以下、「年次改善」 という) を 去る 重要性に関す る 課 題 と し 、 全 体 実務において 収 益 の 認 識 時 期 が として対応を 検 討 す る こ と が 示 へ分類された持分も含まれるこ 国際会計 I FR I C 号 「外貨建取引 と前払・前受対価」 、 公表 ─IASB 去る 号 「外貨建取引 月 8 日、 I A S B は 用対象から除外されており、ま 公正価値で測定される項目は適 IFRIC と 前 払・ 前 受 対 価 」 ( Foreign た法人所得税および保険契約へ Currency Transactions and の適用は要求されていない。 )を 公 IFRIC 号は、適用対象 Advance Consideration 表した。 となる取引の換算において、対 価の前払いまたは前受けから生 項目であり、主な内容は次のと 通じて公正価値で測定するか 投資先について、純損益を 引の当初認識時に 「取引日」 の直 レ ー ト 変 動 の 影 響 」は 外 貨 建 取 レートを用いて、その後に認識 日 」と 考 え、 そ の 日 の 直 物 為 替 性負債が認識される日を 「取引 じる非貨幣性資産または非貨幣 おりである。 される関連する資産、費用また 号 「外国為替 検 討 し た ほ う が よ い 」と い っ た 物為替レートを用いて機能通貨 現行のIAS 経 緯 意見が聞かれ 、 事 務 局 で 再 検 討 に換算することを要求してい 式にかかわら ず 、 法 的 に 強 制 可 7項のIFRS初度適用に関す 基 準 の 初 度 適 用 」E 3 項 か ら E I F R S 1 号「 国 際 財 務 報 告 いて、純損益を通じて公正価値 有する場合には、当該投資につ ント・ベンチャーへの投資を保 投資会社が関連会社やジョイ を決定すべきか明確でなく、会 て換算に用いる直物為替レート いて、どの日を 「取引日」 と考え は前受けが存在するケースにお る。しかし、対価の前払いまた 1月1日以降開始する事業年度 適用関係 算することを要求している。 は収益(あるいはその一部) を換 る。意見募集文書には、「契約を る場合に存在するとされてい 達成されたため削除された。こ る 投 資 」が 改 訂 さ れ、 こ の 選 択 連会社及び共同支配企業に対す れ、2015年 月の公 開 草 案 委員会の議 題として取り 上げら する方法、または、③比較開示 首以降から将来に向かって適用 及適用、②最初の適用年度の期 経過措置としては、①完全遡 IFRS 号 で は 、 契 約 は 形 能な権利およ び 義 務 を 生 じ さ せ で測定することを選択できる。 から適用されるが、早期適用は れらは、金融商品の開示、従業 は、投資会社における当初認識 の公 表、その後のコメントレター 年度の期首から将来に向かって 適用する方法、のいずれかを選 択することができる。また、初 号は、関連する 可能である。 識別する時点 の 判 断 が 困 難 な 場 員給付、および投資企業の基準 の審議を経て、最終化された。 この論 点 はIFRS解 釈 指 針 合があり、企 業 の 管 理 体 制 に 影 に関して初度適用時の免除規定 時に、関連会社またはジョイン 号は2018年 る短期的な免除規定は、現在で 計実務が不統一となっていた。 響を与える」、「契約額等が合意 ト・ベンチャーへの投資ごとに 行うことができることが明確に 年次改善では、 IAS されておらず 、 正 式 な 契 約 に は 開示規定の範囲の明確化 号「 他 の 企 業 へ の を定めたものであった。 IFRS 至っていない 場 合 の 取 扱 い を 検 られていた。これについて、「収 概 要 IFRIC 資 産、 費 用 ま た は 収 益 (あるい 発効日 されている。 度適用企業も、IFRSへの移 関 与 の 開 示 」が 改 訂 さ れ、 当 該 行日前に認識された資産、費用 基準書の開示規定の適用範囲が は そ の 一 部 )の 認 識 に 先 立 っ て 益を認識する 時 点 で は 契 約 が 通 対価の前払いまたは前受けがあ または収益に対してIFRIC 常 識 別 さ れ て い る と 考 え ら れ、 り、その結果、非貨幣性資産ま 10 12 項を除く) 。この 16 年次改善のうち、IFRS 号の改訂は2017年1月1 たは非貨幣性負債が認識される きる。 22 ―B 号の改訂は2018年1月 日、IFRS1号の改訂とIA 明確にされている (IFRS S 号B 範囲には、子会社や関連会社等 号を適用しないことを選択で が 含 ま れ、 I F R S 5 号 「売却 28 1日に発効する。 外貨建取引に適用される。 なお、 の開示を作成 す る た め に 、 収 益 会計処理の対 象 の 問 題 で は な い 22 が認識される 前 の 情 報 が 必 要 と 可能性がある が 、 残 存 履 行 義 務 10 22 28 目的で保有する非流動資産及び 12 12 討 す べ き 」と い っ た 意 見 が 寄 せ IFRIC は当初に意図されていた目的が 号 「関 契約の識別 することとな っ た 。 を投資ごとに選択できること とが明確にされている。 公表した。 22 の明確化 今回の年次改善は3基準・3 された。しかし専門委員からは、 22 初度適用企業に対する 「認識時期が異なるものとして 22 12 短期的な免除規定の削除 21 12 15 なる可能性が あ り 、 開 示 お よ び 経理情報●2017.1.1(No.1467) 7 15 改訂基準は、IAS 号 項 品が企業自身の株式に参照され 用除外の双方の条件である 「商 差額)を認識する。 行 使 価 格 に 基 づ く 公 正 価 値 」の しの金融商品の引き下げられた と 「 ダ ウ ン・ ラ ウ ン ド の 特 徴 な )か ど う か 」の ている ( indexed 評価がされる。通常は、 ダウン・ ① 資本に分類された金融商品 については、配当として (利益 の分類とデリバティブ会計の適 ラウンドの特徴から商品が企業 剰余金を減少させ、資本剰余金 る不動産の用途変更があった ① 用 途 の 変 更 が 生 じ た こ と を 証拠をもって示すことができ 月1日以降開始する事業年度か これらの改訂は2018年1 込まれた特徴について継続的に ないため、商品全体または組み 識する。 増加させ損益を減少させて認 ② 負 債 に 分 類 さ れ た 金 融 商 品 については、負債の帳簿金額を か資本に分類されるかの決定に の金融商品が負債に分類される 有 す る 金 融 商 品について、 特 徴 なったダウン・ラウンドの特 徴 を 企業は、報告期間に引き金と ンドの特徴を考慮しないことを る財務諸表の科目を開示する。 の影 響の価 値、影 響が記 録され ― の範囲の例外と 響の価値( 「ダウン・ラウンドの 業は次の①・②により特徴の影 )(行使価 金となった( triggered 格 が 引 き 下 げ ら れ た )場 合、 企 月6日である。適用日について コメント期限は2017年2 上の影響はない。 でいるが、その修正による会計 トピック down round いて株式売出しを行うまたは株 式にリンクした金融商品を発行 特徴なしの金融商品の発行当初 査 なる項目についての修正を含ん する場合に、すでに発行した株 ウン・ラウンドの特徴を有する の定義を満たした場合は、資本 商 品 」は、 次 に、 デ リ バ テ ィ ブ を有する株式にリンクした金融 月5日、金融庁は第5 回監査法人のガバナンス・コー ドに関する有識者検討会 (以下、 「検討会」 という)(座長:関哲夫・ 8 経理情報●2017.1.1(No.1467) 資不動産からの振替を行わな 途変更が生じる状況を限定す 自身の株式に参照されていない ければならない。 る目的ではなく、例を挙げるた とされ、 資本の条件を満たさず、 ② I A S 号 項 ⒜ ― ⒟ で 示 されている状況のリストは、用 めのものであり、状況を限定す つの例を挙げ 、 こ れ ら に よ り 証 公正価値測定が要求される。 を増加させて) 認識する。 明される用途変更がある場合 ら適用され、早期適用も認めら あたり、商品が企業自身の株式 要求しており、資本に分類され となったダウン・ラウンドの特 徴 る可能性を高めている。 ただし、 が引 き 金 となった事 実、引 き 金 ラウンドの特徴は、すでに発行 ダウン・ラウンドの特徴が引き に参照されているかどうかの評 した株式にリンクした金融商品 価をするときに、ダウン・ラウ (ワラントや転換商品など) の行 負債と資本の区別に関するA SU案、 公表 ─FASB 会計基準アップデート (AS 月 7 日、 F A S B は U )の 公 開 草 案「 負 債 と 資 本 の 使価格以下の金額で、将来にお なお、本ASU案は、サブ・ ) : ダ ウ ン・ 式にリンクした金融商品の行使 ラウンドの特徴 ( 本ASU案は、「ダウン・ラウ )を有する特定の金融商 futures 品の会計」を公表した。 区 別( ト ピ ッ ク 去る 本ASU案は、企業が、特定 れる。 動産からの振 替 を 行 わ な け れ ば ならないとし て い た 。 ⒜ 投 資 不 動 産 か ら 自 己 使 用 不 動産への振替については、自己 使用の開始 ⒝ 投 資 不 動 産 か ら 棚 卸 資 産 へ の振替については、販売を目的 とした開発の開始 ⒞ 自 己 使 用 不 動 産 か ら 投 資 不 動産への振替については、自己 使用の終了 ⒟ 棚 卸 資 産 か ら 投 資 不 動 産 へ の振替については、他社へのオペ は今後決定される。 監 の行使価格に基づく公正価値」 ついて、新たにサブ・トピック (または組み込まれた特徴) 」に 現行の規定では、トピック 価格を引き下げるという特徴で ただし、従 前 は 棚 卸 資 産 に 分 特 定 の 金 融 商 品 」を 設 定 し、 会 去る ・コード で負債に分類されないとさ 監 査 法 人のガバナンス 案、 公表へ ─金融庁、監査法人GC検討会 な変更がある 場 合 に 、 投 資 不 動 計処理を変更している。 ダウン・ れた 「 ダ ウ ン・ ラ ウ ン ド の 特 徴 ― ンド(価格引下げ) の特徴を有す 10 ある。 480 る株式にリンクした金融商品 類していた建 設 ・ 開 発 中 の 不 動 ― 「資本と負債の区別―ダ 産に振り替え る こ と が で き る か 産について、 使 用 方 法 の 明 ら か 480 480 12 20 に関して明ら か で な か っ た 。 12 480 10 レーティング・リースの開始 国際会計 場合に、かつ、その場合にのみ、 バティブ会計の適用除外となら 負債と分類される。また、デリ るリストと捉えられることの 57 ないように記載を変更する。 40 投資不動産への振替または投 いる。 に関して、次の2点を改訂して 57 国際会計 月 8 日、 I A S B は、 「投資不動産の振替 (IAS 号の改訂) 」 、 公表 ─IASB 去る 項では、次の4 40 40 に、かつ、そ の 場 合 に の み 、 投 57 資不動産への 振 替 ま た は 投 資 不 IAS 号 「改訂基準」という)を公表した。 する「投資不動産の振替」(以下、 IAS 号「投資不動産」を改訂 40 12 40 フラッシュ 営に関する原則』(監査法人のガ まえた「『監査法人の組織的な運 今回は、前 回 ま で の 審 議 を 踏 プ取締役)を開催した。 ㈱みずほフィ ナ ン シ ャ ル グ ル ー を積極的に行うべきである。 向上に向けた意見交換や議論 間において会計監査の品質の 法人内及び被監査会社等との た、 人材の育成・確保を強化し、 務体制を整備すべきである。ま 監査法人については任意だが適 な い 理 由 の 説 明 )を 求 め、 中 堅 レイン」(原則の実施か、実施し 「 コ ン プ ラ イ・ オ ア・ エ ク ス プ については強制適用に近い形で 事務局からは、4大監査法人 バナンス・コード)(案)」が、事 原則5 監査法人は、本原則の適 用状況などについて、資本市場 用してもらいたい、との考えが 務局から提示 さ れ た 。 次 の 5 つ 大筋では賛成する意見が多 示された。 の参加者等が適切に評価でき く、若干の修文を加えたうえで の原則で構成 さ れ て お り 、 そ れ ぞれに考え方 ・ 指 針 が 示 さ れ て 年内にも公表され、1カ月程度 パブリック・コメントに付され るよう、十分な透明性を確保す る予定。 べきである。また、組織的な運 営の改善に向け、法人の取組み べきである。 現するため、実効的に経営 (マ 法人全体の組織的な運営を実 原則2 監査法人は、会計監査の 品質の持続的な向上に向けた させるべきである。 質を組織として持続的に向上 十分に発揮させ、会計監査の品 2017年 月までとするとし 2017年3月から延長して 決 め た。 同 時 に 買 入 期 間 を 600億ユーロに戻すことを を、 2 0 1 7 年 4 月 よ り 月 額 ユーロに増額した資産買入額 600億ユーロから800億 の 理 事 会 で、 今 年 3 月 に 月 額 欧州中央銀行(ECB) は8日 うのが本音のようだ。 り し ろ 」は 作 っ て お き た い と い 額するわけではないものの、「の するなど、買入額を無制限に増 ロへ再び増額する可能性に言及 している。 さらに、 800億ユー 縮小の開始ではないことを強調 レ懸念が後退したためで、緩和 入額の減額はユーロ圏内のデフ 狭まるECBの選択肢 金 融 に対する内外の評価を活用す いる。 原則1 監査法人は、企業の財務 情報の信頼性を確保し、資本市 場の参加者等の保護を図り、国 民経済の健全な発展に寄与す る公益的な役割を有している。 こ れ を 果 た す た め、 監 査 法 人 は、法人の構成員による自由闊 ネジメント) 機能を発揮すべき イ ン フ レ 予 想 は 1・7 % と な っ 支配獲得日、株式の取得日または売却日等が子会社の決 算日以外の日である場合には、当該日の前後いずれかの決算 日に支配獲得、株式の取得または売却等が行われたものと みなして処理することができる。支配獲得日は当該決算日をい うものとする。なお、この場合の決算日には四半期決算日ま たは中間決算日が含まれる。支配を獲得したとみなした日は、 企業結合の主要条件が合意されて公表された日以降としなけ ればならない。 連結会計基準が適用されている企業結合は、株式交換等 の企業結合のように一定の法的手続を踏まえて実施されると は限らないことから、連結損益計算書に与える影響が乏しい 場合には、主要条件が合意されて公表された日よりも前に支 配を獲得したとみなした日を設定して処理することができる。 連結対象となる子会社の財務諸表の範囲は、いずれの時 点において支配の獲得または喪失が生じたとみなすかにより 異なることとなる。 被取得企業または取得した事業の取得原価は、原則とし て取得の対価 (支払対価) となる財の企業結合日における時 価で算定する。支払対価が現金以外の資産の引渡、負債 の引受または株式の交付の場合には、支払対価となる財の 時価と被取得企業または取得した事業の時価のうち、より信 頼性をもって測定可能な時価で算定する。 取得関連費用 (外部のアドバイザー等に支払った特定の報 酬・手数料等) は、発生した事業年度の費用として処理する。 取得原価は、被取得企業から受け入れた資産および引き 受けた負債のうち企業結合日時点において識別可能なものの 企業結合日時点の時価を基礎として、当該資産および負債に 対し企業結合日以後1年以内に配分する。 取得原価が、受け入れた資産および引き受けた負債に配 分された純額を上回る場合には、その超過額はのれんとして 会計処理し、 下回る場合には負ののれんとして会計処理する。 みなし取得日 被取得企業等の取得原価 達な議論を確保し、その能力を である。 ており、目標とする2%には及 この日同時に公開されたEC 行の2年から1年に引下げ、対 ばない。ドラギ総裁自身が、 1・ た。また、公共債の買入れにつ 象を拡大する。買入額の減額と Bスタッフによる2019年の 機能の実効性を監督・評価し、 期間延長や対象拡大が同時に決 原則3 監査法人は、監査法人の 経営から独立した立場で経営 それを通じて、経営の実効性の いて、残存償還期間の下限を現 発揮を支援する機能を確保す 7%で目標達成とみなすつもり 要性に言及している。 はなく、まだ政策を継続する必 定され、整合性の取れない政策 ただドラギ総裁は会見で、買 にみえる。 べきである。 原 則 4 監 査 法 人 は、 組 織 的 な 運営を実効的に行うための業 経理情報●2017.1.1(No.1467) 9 12 フラッシュ ― ASBJ マイナス金利に関連する会計上の論点の検討を12月よ り開始したこと、修正国際基準公開草案3号を公表した こと等を受けたもの。 https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/plan/ ― 金融審 公表前の内部情報を発行者が第三者に提供する場合に 当該情報が他の投資家にも提供されることを確保する ルールに関する報告書。 対象となる情報の範囲は、イン サイダー取引規制と基本的に一致させつつ、公表されれ ば発行者の有価証券の価額に重要な影響を及ぼす蓋然 性があるものを含めるとされている。 http://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/ siryou/20161207.html ― 法 規 等 日 付 2017年1月1日号 情報フラッシュ うのが実状のようだ。それどこ 議題にさえ上がっていないとい 緩和縮小は議論されていないし な部分もある。しかも金利上昇 どれだけ買い入れるのか不透明 けではなく、どこの国の国債を 象とする国債が決まっているわ る状況で、日米のようにオペ対 策を実施することは否定してい まな問題が取り沙汰されてきた いう。中国経済の抱えるさまざ 流出が懸念されているからだと 高に吸引され、中国からの資金 調整の傾向を強めている。ドル 海市場は、ラリー途中から株価 か、半信半疑であるからだ。上 拭 さ れ た が、 ど こ ま で 続 く の リーが年末も続き、停滞感は払 突如として起こったトランプラ 安をもたらし、輸出の好転、企 ドル高はドル以外の通貨の相場 国株価の好材料ではない。一方、 もたらすが、これは必ずしも米 昇、金利上昇、為替のドル高を は財政赤字の拡大、インフレ上 しかし、財政主導の経済成長 のだ。 率が高まると予想できるという そして、来年も世界経済の成長 正 続 出 に 陥 る こ と は な か っ た。 に推移し、経済成長率の下方修 た。ところが、世界経済は堅調 強化する必要性と責任を強調し ベノミクスという景気刺激策を トランプラリーは次期大統領 については米国市場と日欧など 不思議ではない。しかし、為替 る。まず経済政策の前哨戦とし るのか、すべてはこれからであ 10 経理情報●2017.1.1(No.1467) 会 見 で 総 裁 も 述 べ た よ う に、 ろか、イタリアの銀行の不良債 トランプラリーの準主役を務 権問題があるうえに、アメリカ める欧州市場では、世界経済の ことも影響しているかもしれな め、ドイツと南欧諸国のように 案外の強さが指摘されているこ い。 ユーロ圏参加国の間の利害対立 とが注目される。今年の世界経 は、イタリアのように銀行問題 拡大による景気刺激策を取るこ が大きくなる懸念がある。EC を抱える国には直接影響するた とが明言されており、中長期的 Bの選択肢はそれほど多くな の次期トランプ政権では、イン な金利上昇トレンド継続が想定 フラ整備や減税を行い財政支出 される。 済はかなり景気後退への警戒感 は な か っ た で は な い か と い う。 が強かったが、結果的にそうで い。 日銀のようなマイナス金利政 証 券 5月の先進国サミットで安倍 首相は 「 世 界 経 済 は リ ー マ ン・ ショック直前のような危うい状 げ相場の本家のアメリカ市場は 業収益の改善をもたらし、株高 なるか、トランプ次期大統領が 況 に あ る 」と 発 言 し、 日 本 が ア 自らの判断力で動くことができ につながる。好影響が最も大き 実際にどのような政策を実施す を期待してのことである。 るが、アメリカ以外のマーケッ いのが日本市場で、トランプラ が選挙期間中から叫んできた大 て今年最後のFOMCでどのよ は 奇 妙 な 高 揚 感 の な か に あ る。 トはウォール街の後追いしかで リーで日本市場が目立ったのも 幅減税とインフラ支出拡大、規 うな景気判断、今後の利上げ計 る。 画が打ち出されるか、注目され の市場とでは、利害が対立する 日欧がトランプラリーに連 ことを忘れてはいけない。 高値を更新してしまった。経済 なっているのに対し、中国の上 制緩和が実施されるとの期待か 成長率の上昇、企業収益の増加 ら生まれた。米国株価は史上最 もちろん、来年の経済がどう きない。 新年を迎える世界の株式市場 米国経済政策は世界経済を どこまで動かすか? 法人の確定申告書の提出期限の延長特例、組織再編税 自由民主 制、 外国子会社合算税制などが見直されている。 党、 公明党 https://www.jimin.jp/news/policy/133810.html 2016年 平成29年度税制改正大綱 12月8日 ASBJ フェア・ディスクロージャー・ルー 2016年 ル・タスクフォース報告 12月7日 ~投資家への公平・適時な情報開 示の確保のために~ 掲載号 2016年 「現在開発中の会計基準に関する今 12月6日 後の計画」 の改訂 備 考 2016年9月30日までにIASBにより公表された会計基 準等のうち2017年12月31日までに発効するものを対 象としてエンドースメント手続を実施し、IFRS14号 「規 制繰延勘定」 を新たに採択したもの。コメント期限は、 2017年2月6日まで。 https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/endorsement/ exposure_drafts/20161206.shtml 2016年 修正国際基準公開草案第3号 12月6日 「修正国際基準の適用 (案) 」 出 所 この10日間に公表・公布された経理関係重要法規等
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