平成28年度第1回とくしま集落再⽣アドバイザー会議 1 ⽇時 平成28年10⽉26⽇(⽔) 2 場所 徳島⽂理⼤学 2号館2階会議室 3 出席者 午前10時30分から午後0時30分 【アドバイザー】17名中14名出席(敬称略 有吉栄治郎 阿部義則 真⽥純⼦ 芝⽥和寿 議事概要 50⾳順) ⾨⽥誠 ⻲井裕⼈ 川村⾥⼦ 近藤清美 佐藤幸好 床桜英⼆ 富⽥⼀利 滑川⾥⾹ 横⽯知⼆ 吉澤貢 【オブザーバー】集落再⽣フォーラム ⾚川修也(映像監督) パネラー(敬称略 蔦哲⼀朗(映画監督) 【徳島県】延地⽅創⽣局⻑ 50⾳順) 宮城治男(NPO法⼈ETIC.代表理事) 平井地⽅創⽣推進課⻑ 地⽅創⽣推進課集落再⽣担当 南部総合県⺠局経営企画部<美波>地域振興担当 ⻄部総合県⺠局企画振興部<美⾺>にし阿波振興担当 4 会議次第 (1)会⻑の選任 (2)取組事例報告 ・株式会社いろどり 代表取締役社⻑ 横⽯知⼆ ・株式会社テレコメディア 徳島⽀店⻑ ⽒ 有吉栄治郎 ⽒ (3)意⾒交換 5 発⾔要旨(議事概要) (会⻑) ・5年前、全国の過疎集落の状況についてのデータが公表され、いわゆる限界集落の 割合が全国で15%に対し、徳島県はその2.3倍の35%と、過疎の進⾏が⾮常に 早いということが顕在化した。 ・そこで、限界集落にスポットライトを当てる形で、「とくしま集落再⽣プロジェク ト」がスタートし、これまでに「サテライトオフィス」はじめ様々な成果を上げてき た。 ・新たな視点からの過疎対策という⾏政の思い、優秀な⼈材を確保するために新しい 働き⽅を提供したい企業の思い、暮らしやすい持続可能なまちづくりをしたいという 地域の思い、これらが掛け合わさった形で実現化したのが「サテライトオフィス」。 ・先頃、過疎集落のデータが更新され、全国的な過疎の進⾏や依然として厳しい徳島 県の過疎の状況が改めて明らかになった。こういった中で、それぞれの地域で頑張っ -1- て成果を挙げている皆さんの取組についてご報告いただきたい。 (委員) ・⼀⼈⼀⼈の「居場所」「出番」「役割」を作っていくことが重要と考え⻑年取り組ん でいる。 ・⻄粟倉では13社のローカルベンチャーができて、雇⽤も創出、⼦どもの数が増え ている。上勝は児童数がどんどん減っている。企業数が延びて、最終的には⼦どもの 数が回復してくるというような形を⽬指したい。 ・私の役割は仕事を作って、⽣活できる基盤を作ることだと思っているが、ビジネス として成り⽴つことが⼤事で、常に時代の変化をキャッチして、挑戦している。例え ば、気候がだんだん暖かくなると、葉っぱの下に氷を敷いて、その上に料理を乗せる ので蓮の葉っぱがよく売れる。七畝の⽥んぼで45,000枚ほど出荷、1枚100〜1 50円で売れ、⽶の100倍の売上げがある。 ・最近取り組んでいるのがドローン、空⾶ぶ葉っぱの「いろドローン」。標⾼450 mほどの⼭の家まで、⾞で20分弱のところ、ドローンだと往復で5分で⾏ける。葉 っぱやゴミ、⾷べ物をドロ-ンで⾶ばす航空管制のような仕組みを持ったコントロー ルタワーを作って、空物流を確⽴する研究を進め、来年度から試験運⾏したい。 ・ビジネスも同じだが、集落が⼒を付けるということでは、トップレベルの⼈がどん どん⼊ってやるのではなく、普通に⽣活している⼈のモチベーションをどうやって少 し上げるかということが重要。 ・インターンが好調で、年間100名程度受け⼊れているが、最近うれしいのは、起 業や移住希望のインターン⽣が増えてきたこと。 ・現在企業は20社だが、「彩り⼭構想」で、⼭の景観、起業、農業、林業、観光の プランで⼈材を育成しながら、⼭の価値を上げ、5年で50社の起業に持って⾏きた い。 (委員) ・徳島県における地⽅創⽣の取組みとして「ふるさとコールセンター」構想について 報告。 ・2004年に企業誘致で、徳島市にコールセンターを開設、30席ほどからスター トし、12年経った現在では580席の規模となっている。2014年には、美波町 で、保健所の空きスペースを活⽤して30席、東みよし町でも、町の三好庁舎の空き スペースに40席、今年の9⽉には板野町に30席規模のコールセンターを開設した ところ。 ・これまでは、都市部に開設するというのがコールセンターの常識であったが、あえ て過疎地域等に作ることによって、地域では「仕事の確保」、企業側は「⼈材確保」 が実現できるという成功事例となっている。 ・それぞれのコールセンターの特徴として、徳島は⼦育て⽀援施設を併設したり、障 -2- がい者雇⽤にも積極的に取り組んでいる。東みよしでは、避難訓練への参加など、地 域に根ざした活動に取り組み、⾼齢でパソコン操作が難しいスタッフがいる美波では、 若いスタッフとうまく分業するという⼯夫をしている。 ・県内に開設している4箇所全てのコールセンターが既存の建物の空きスペースを活 ⽤しており、経費抑制とともに、既存ストックの有効活⽤にも貢献している。 ・現在4箇所で660名の⼥性を中⼼とした雇⽤の創出が実現しているが、今後は、 ふるさとコールセンター構想の中で、県内で1000⼈の雇⽤を⽬標としていきたい。 (委員) ・⿅牧場とみつまたの植栽について、進捗を報告。みつまたは、植栽して3年⽬のも のを収穫し、印刷局に出荷しており、⿅牧場の⽅は、⿅ラーメンなどに製品化して四 季美⾕温泉などで販売している。 ・ドローンを林業に使えないかというところから、地域おこし協⼒隊と⼀緒に実証実 験を⾏い、それがきっかけで那賀町が「ドローン特区」に指定された。 ・ドローンは操縦が簡単で、狭い場所でも離着陸が可能。搭載カメラの映像を⾒なが ら⾶ばせられるため、細かい移動操作ができる。空中でホバリングできるので、⽌ま って調整できる。⽅向転換やバックもでき、往復して資材運搬が可能。GPSが付いて いるため、操作が苦⼿でも⼼配ない。 ・那賀町の⼭は急峻なため、架線ワイヤーを使った集材が必要であるが、ワイヤーを 張るのにドローンを活⽤した実験を⾏った。 ・その他、ドローンで空撮したものと、過去の航空写真とを⾒⽐べて、どこが⼭の境 界なのかという⼭の状況調査にも使えるし、災害時の物資の運搬にも使えると、いろ いろ検討している。ドローンで⽊を搬出、⾃分で操縦しながら現場まで⾶んでいける というのが最終⽬標。 ・課題は、バッテリーの容量や、オペレーターの技術やマナー。法律も勉強して、研 修などを通じてしっかり教えていかなければならない。 (委員) ・取組を続けて3、4年経ってくると、いろいろと地域が進化してくるということが よくわかった。 ・知事が2060年に⼈⼝60数万⼈を維持したいというお話をされているが、現状 のまま⾏けば49万⼈になってしまう。でも皆さんのお話のように元気な⼈が地域に 出てくれば、無理ではないと思う。 ・今⽉から「東みよし町産業創出⼈材育成プロジェクト」が⽴ち上がった。社⻑候補、 幹部候補になる、地域でリーダーシップを発揮できる⼈材を育てて⾏くというもの。 外から⼊ってきた⼈のアイデアで、新しい6次産業なども創出できればと考えている。 ・最近、⼤学でも、6次産業化やふるさと創⽣といったことを学ぶ学部ができはじめ ている。法律、経営、経済学部もいいけど、集落再⽣など地域課題について学ぶ学部 -3- が徳島にも必要ではないか。 ・地域の規模が⼩さくなっても、それを維持していくには、Uターン、Iターン、ハン デキャップのある⼈の雇⽤、⾼齢者の年⾦など、いろいろなことを含めて考えていか なければならない。 (委員) ・昨年度から「空き家判定⼠」という制度が全国で初めてスタートした。今の空き家 の健康状態をチェックするもので、研修を受けた建築⼠を中⼼に、「空き家判定⼠」 という資格を与えて、県内の空き家を評価するシステム。 ・移住者や徳島に縁のある⽅々がU・Iターンで帰ってきて、もう⼀度ふるさとで住む、 あるいは、通常は⺠泊、いざという時には避難所として活⽤できる「シームレス⺠泊」 など、これから空き家の利活⽤は多⾯的に広がろうとしている。 ・住む⼈の安全安⼼を確保するのが建築物であり、それが安全であるかどうかという 現在の状況をきちっと評価した上で、活⽤していく。この技術がこれから問われてく る。 ・美波町の由岐地区沿岸部では、津波避難地区を避けて、漁村集落から若い⼈たちが 安全な場所に移り始めている。⾼齢者も、息⼦たちには安全な場所に住まわせたいと いう気持ちが強くなっているが、由岐地区で、安全な宅地化された場所は少ないため、 町外へ出ていく形で、震災前過疎がどんどん進んでいるという現実。 ・若い⼈たちの住まいや、発災後の復興プロセスを考えると、⾼台の安全な場所に住 宅地となるような造成地を事前に作っていくことが必要で、⾏政と住⺠の⽅が⼀緒に 何かやれないかということで、⾃主防災組織が主催し、建築⼠会もサポートしながら コンペを実施した。次のプロセスとして、⾏政と住⺠の⽅がこれを実現させるために、 どう動けるかということを考えているところ。 (委員) ・徳島県で第2号として農家⺠宿を開業し、地元⾷材を使った「美郷流マクロビオテ ック料理」を提供している。 ・これまでも県外から多くの⽅に来ていただいていたが、今では外国客が増えている。 韓国・中国であれば、漢字でなんとなく分かるが、英語圏となると、⾔葉のコミュニ ケーションが取れなくて、⼤変困っている。 ・スマホで少しは対応が出来るが、「これからお⾵呂に⾏きます」とか、 「朝⾷は何時 がいいですか」とか、そんな簡単な⾔葉は対応できるように勉強したい。 (委員) ・⽯積み学校を⽴ち上げた時から、学校の運営と修復する職⼈をセットで出来たら、 若い⼈にもやってもらえるのではないかと考えており、今年度は、上勝町で⽯積み学 校の運営を地域おこし協⼒隊にやってもらった。 -4- ・企業研修はこれからだが、今年度、協⼒隊が、⺠間の補助⾦でスタートアップのた めのお⾦を取れたので、モニタリングを⾏う予定である。 ・イタリアで開催された段畑の国際会議に⾏って、いくつかの集落を⾒学させてもら ったが、ほとんど廃村になっているような集落がたくさんあった。 ・ただ、そこに若い⼈たちが⼊って来ていて、イタリアでも都会暮らしに⾒切りをつ けた若い⼈たちが、Iターンや孫ターンという形で、新しい価値観で⽥舎に住むとい うことが進んでいていた。 ・国際会議では、棚⽥がある集落とか、中⼭間地域をどうやって保存していくかとい う話で、⾵景として取り出して保存するということではなくて、そういう所に⼈が住 まなければいけない、という考え⽅がベースにあった。都市と農村の関係をどういう ふうに新しく構築し直すかということが⾮常に重要な課題である。 ・私は元々研究者なので、地元でプレイヤーとして活動するところから少し離れて、 都市と農村の関係をどういうふうに構築していくか、その仕組み作りをやっていかな いと、いくら地元で頑張っても、都市の⼈の価値観が変わらなければ、限界があるの で、そういうところから地⽅創⽣を考えていきたい。 (委員) ・⽊屋平は、⾼齢者の⽅が多いが、そこへ薬を届けたいという時には、⾞で30分か かるが、先程のドロ-ンの話では、2〜3分で⾏けるといったこと、⾮常に便利だと 思う。 ・⽊屋平は公共施設はじめ、いろんな施設が点在している。それを12⽉に、中学校 の校舎を活⽤してそこに集約していこうとしている。 ・国交省の地域モデル事業で、⾏政を中⼼に、郵便局、診療所、薬局、農協も含めて、 ⼀箇所に⼊って、住⺠が使い勝⼿のいいように、そこに来たら全て出来るというよう にしていこうとしている。3⽉には移動が全て完了する。⾮常に便利になると思って いる。 ・現状でも、買物難⺠と⾔われる⼈がたくさんいるところで、コンビニもあるけども、 従来の商店からの注⽂配達も⾏っており、販売は国道縁で⽕曜、⾦曜で9箇所で買物 ができるようなシステムになっており、買い物⼿段は確保できている。 ・それに加えて、拠点づくりということにこれから取り組んで、地域活性化に繋げて いきたいと考えている。 (委員) ・もし、学校が廃校の危機に直⾯したあの時に伊座利の住⺠が何もしていなければ、 どれくらいの⼈が残っているのか、好意的にみても30弱だと思う。今は100弱だが。 学校が無くなってしまっていたら、きっと30⼈よりも、少なくなっているだろう。 ・今、幼児が14名、⼩中学校が15名、⾼齢者と⾔われる⼈たちが⼆⼗数名だが、 学校があるかないかでこんなに違うのかと考える。 -5- ・これまでを振り返ってみて、⼀番良かったと思うのが、家族で移住を受け⼊れたこ とで、全く伊座利にいなかった年代を埋めることができた。 ・県に対しての希望として、この会に教育委員会を呼んでいただきたい。こんなに素 晴らしい話をしているのに、⼀⽅では、学校を休校して限界集落をどんどん作ってい る。いったん休校になったら、再開ってなかなかできない。伊座利よりずっと⼈数が 多いところも、休校と題してどんどん学校が無くなっている。 ・やはり、学校というものは、集落の⼀番基礎になると思う。全ての分野で教育は基 礎になると思うので、そのあたりを是⾮、教育委員会にここに参加をしてもらって聞 いて頂きたい。 ・肝⼼な分野を置いておいて、集落再⽣の話をしても、ちょっと無駄に近いような気 もするのでよろしくお願いしたい。 (委員) ・上勝町で続けていた過疎地教育の強化の取組みを細々とやっている。過疎地の⼩学 ⽣たちの放課後授業を充実させようと、上勝町と勝浦町、阿南市の⼦どもたちとネッ トで繋げて、週⼀回、放課後授業をやっているところ。 ・学校では教えてくれないよう中学受験問題だったり、後々の⼤学⼊試に繋がってい くような内容を、いま、放課後授業で教えている。 ・放課後教育、過疎地教育は本当に⼤事で、集落再⽣には産業が4、教育が4、住宅 が1、その他が1の割合で、凄く⼤事な位置づけになっているにも関わらず、ぽっか りそれまで空いていた部分。教育委員会もここに来るわけでもないから、そんな意識 もなかったと思う。 ・教育って本当に⼤事なんだと⾔い続けて、実際いろんな形になっていって、ようや く周囲が気づき始めた。メディアの⽅たちが取り上げて発信してくれることで、背中 を押してもらったということが、私にとって凄く⼤きかった。 ・いま、過疎地教育が、集落再⽣に凄く⼤事なんだと気付いていただけたことが、細 々とやりながらも、⾃分のやってきたことが評価されて良かったと感じている。 (委員) ・地⽅創⽣のすごく良い部分と、⼀⽅で、林業の相変わらず儲からないという課題、 あるいは震災前過疎が深刻、外国⼈対応という課題が出てきている、課題解決型の⼤ 学があってもいいのじゃないか、いろんな課題が出た。 ・地域密着の取材の原点が伊座利だったが、そこから10年⽬、そういった取材を重 ねて来て、やはりいろんな課題が今も多く残っている。 ・伊座利を取材してからも、10校以上休校している。先⽇も、旧上那賀町の桜⾕⼩ 学校で「もんてこい」というイベントがあって、そこもこの春、休校になって、そう いうところで「もんてこい」と叫ぶ⽪⾁な現状で、考えるところもあったが、課題が まだまだ多いのに今⽇、改めて気付いた。 -6- ・そういう実感を持ったので、これからも引き続き取材を重ねていきたい。 (委員) ・今、注⽬しているのが、デュアルスクール。県が、全国初でやった取組みで、取材 に⾏ったが、お⺟さんたちは、⾃分の⼦供と同じくらいの⼦が、都会から来て地元で 溶け込みそうになっているというのを⽬の当たりにする。 ・⼦供の⽬線から過疎が⾒えてくる、地⽅が⾒えてくる。都会から来た⼦供が、⽥舎 を⾒てどう思うかというのを映像化出来たら、もっと多くの⼈に知ってもらえるんじ ゃないかと期待している。 ・空き家の話は、今取材をしているところで、⼀⽣懸命活⽤⽅法を考えても、特定空 き家になってしまった場合、有無を⾔わさずに固定資産税を6倍払わないといけない、 そういう時代が来る。 ・国が進めていることだが、地⽅創⽣に関わっている我々にしてみれば、国が、使っ ていない空き家の持ち主からお⾦を取るというのは、厳しい時代になってくると思う。 ・鳴⾨でも阿南でも実施していて、徳島市でも来年からするということになっている。 (委員) ・いろいろお話を伺っていて、⼀番⼤事なのは徳島県に対する注⽬を集めることだと 思う。徳島でいま起きていること、いま広がろうとしていることを出来るかぎり、全 国の⼈に知ってもらう、ということをやらなければいけないと思った。 ・私たちも地域貢献ということを求められており、その⼀つとして近年、地⽅からの 海外発信、国際放送に⼒を⼊れている。特にいま、インバウンドで、かなり国内競争 が激しくなっている。そういう中で、⼀⼈でも多くの海外の⼈に徳島に⽬を向けても らって、実際に来てもらって、初めてその魅⼒を世界に認められる、と常々思ってい る。 ・可能なかぎり、いろいろな所にお邪魔して番組を作って発信し、徳島県の集落再⽣ に少しでも貢献することが出来ればと思っている。 (会⻑) ・⼩さな成功を、マスメディアの⽅々に取り上げていただけるというのは、⾮常に⾃ 信になる。 (オブザーバー) ・今⽇、出席させていただき、皆さんそれぞれ現場で取り組まれているということで、 勉強になった。 ・上勝町は、今年から総務省の地⽅創⽣の新型交付⾦の⽅で広域連携、北海道から九 州までの各市町村が連携をして、地域の中で⾃分で新しく事業を⽴ち上げる⼈たちを ⽀えていく基盤作りみたいなものに取り組んでいる。ローカルベンチャーを⽀える基 -7- 盤を地域に作っていくという取り組みを始めることになった。 ・これ5年間続けていくのだが、来年も新たに地域を募集することを考えているので もし、興味を持っていただいて、うちの地域にもそういうことを考えていきたいとい う場合は、⼀報をいただければ。 ・考え⽅としては、例えば、上勝町でいえば、上勝町の中にいろどりがあって、いろ どりとして地域の事務局を担いながら、⾃治体と⼀緒になって地域の事業化の取り組 みを⽀える基盤を作っていくということ。 ・各地域の⺠間の取り組みと⾃治体が⼀緒になって取り組むということを⽀えていけ たらと考えている。 (オブザーバー) ・皆さんの取組が実を結ぶ段階になってきたら僕を是⾮、利⽤してもらって、映像、 映画化というものに繋げられたらと思っている。 ・「祖⾕物語」という映画を作った時に⾒た、殺されて⾷べられもせず、使われもし ない⿅の駆除の現状に、本当にこのままでよいのか、新たな悪循環を⽣むじゃないか なという懸念があり、⿅⾰を有効活⽤する「⿅⾰プロジェクト」を始めた。製品化を ⽬指しているところ。 ・最終⽬標は、映画と同じで、商品そのものとは別で、メッセージとして、思いを都 会の⽅にちゃんと伝えていこうということ。こういう実態が⽥舎で起きていることを 伝えるために、都会の伊勢丹とか、⾼島屋とか、三越とか、そういう所でちゃんと展 ⽰していきたい。 ・雇⽤創出とか、そういうところまで持って⾏けるか、分からないが、展開出来たら いいと思っている。映画監督との⼆⼑流で⼒添えができれば。 (オブザーバー) ・最先端と⾔われているような、例えば、ボーイング社では、⾶⾏機を新しく作る際 に、壁⼀つが最先端の物を使って、エンジンはカナダから持ってくる、「メイドイン 地球」というような世界で、良いものを集めてミックスして、新しい物を⽣み出す作 業を⾏っている。 ・皆さんのお話を聞いていて、この⽥舎で何かをやろうという時に、誰かが1⼈でや るのではなくて、それぞれの良い所をいろんな⽅が話をしながらやっているのは、あ る意味「最先端」だなと物凄く感じた。 (委員) ・教育に関して、5年くらい前から、情報通信と教育の融合という取組みを⾏ってい る。皆さんのお話を聞いていて、徳島県はICT先進県なので、ブロードバンドを使っ た⾼校講座っていうのを休校中の⾼校で開催すれば、⾼校⽣が都市に⾏かなくても済 むのではないかと思いついた。 -8- ・その地域で教育を受けられるのであれば、リアルタイムにネットを使った先⽣との 会話であるとか、放送を使った新しい学校教育スタイルが、出来るのではないか。 (オブザーバー) ・今、⾼校の話が出たが、今⽇、教育のテーマがすごくあって、できれば中学⽣とか ⾼校⽣向けに、地域で仕事をするだとか、仕事を作っていくということを伝えていく ようなキャンプとか、あるいは、カリキュラムみたいなものを徳島発で作るというの を、やってみたら凄く⾯⽩いのではないか。 ・もしお⼿伝いが出来るのであれば、是⾮協⼒したい。 (委員) ・⼀番肝⼼なのは県教委の意識。素晴らしい⼈がたくさんいるけど、実際運営をして いるのは教育委員会。 (事務局) ・今後、スピード感をもって集落再⽣、地⽅創⽣の施策を進化させていきたい。 ・特に、教育の⾯については、全庁的な情報共有をしっかりとさせていただく。デュ アルスクールの取組みは教育委員会と連携して進めているところであり、教育重視と いう認識はしっかりと思っているので、引き続きご⽀援をお願いしたい。 以上 -9-
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