化学概論 練習問題2(化学結合) 山北 次の問題を解き、これらを中心に

化学概論 練習問題2(化学結合)
山北
次の問題を解き、これらを中心によく復習すること。既出とあわせて合計 10 点。
Q1 BeCl2 は直線型構造を、BF3 は正三角形構造をとる。これらの構造を混成軌
道の考えにより説明せよ。
Q2 HCl の双極子モーメントは 1.109 D、HCl 間距離は 128 pm である。これら
のデータから HCl のイオン性構造の寄与を求めよ。
Q3 次の語句を簡単に説明せよ。(a) しゃへい定数、(b) LCAO 法、(c) 反結合性
軌道
Q4 しゃへい定数をとすると、有効核電荷 Zeff は核電荷 Z を用いて Zeff = Z 
で与えられる。このとき主量子数 n の軌道エネルギーはどのように与えられ
るか。
Q5 次の原子に関する(a)~(c)の問いに答えよ。
Be, C, F, Cl, Li, Cr
(a) 最外殻電子の主量子数が 2 のものをすべて書け。
(b) 17 族に属する原子を総称して何と呼ぶか。該当する原子をすべて選べ。
(c) イオン化エネルギーが最も大きいものを選べ。
Q6 次の分子に関する(a)~(d)の問いに答えよ。
CO2, NH3, H2O, NaCl, CF4
(a) 極性分子を選び物質名で答えよ。
(b) 共有結合と不対電子を持つすべての分子について Lewis 構造を示せ。
(c) sp3 混成軌道を形成していると考えることのできる分子をすべて選び、
構造式を書け。
Q7 エチレンの 2 重結合の形成について分子軌道の模式図とともに説明せよ。
Q8 H2, H2+, He2, He2+を結合が強いと考えられる順に並べ、その理由を分子軌道
のエネルギー準位図を用いて説明せよ。
Q9 シクロヘキサンがとりうる 2 つの立体構造を図示し、各々の名称を記せ。
解答と解説は WebClass または http://www.pc.uec.ac.jp/sp/yamakita/Gairon.htm