特集 ひろさきめぐり逢い~音楽と夢~ 津軽三味線は弘前をアピールする大切な ツール。地元の人、特に若い人にもっと 興味をもってもらうためにがんばりたい。 弘前のきれいな街並みにアルパの音色を 溶け込ませて、たくさんの人に魅力的な 時間・空間を届けたい。 ――将来の夢は? K CDを出したい!曲構成を考え てるんだけど、童謡が多いと聞きや すいかなとか、ラテンが好きな人も いるかなとか。迷いそうだけど、ま ず最初は自分でやりたい曲を大切に したいね!あと、アルパ演奏を通し ていろんな場所に行きたいし、たく さんの人に知ってもらいたい。 A アルパっていう楽器の魅力を もっと知ってもらいたいよね。 K 私はラテンにこだわってない し、日本人が日本の曲を聴きたいな らそれでもいいし。きっかけは何で も! A 2人でコラボしたいね K CDを出すときは彩香ちゃんと のコラボ曲なんか入れたらおもしろ いだろうな! A 私は将来の夢というか 10 年後 自分がどうなっているかを考えてみ ると…今もたまに町内会の人に三味 線で呼んでもらったりとか、1人で 演奏する機会ももらえるようになっ てきているから、根をしっかりおろ して地元の人にもっと三味線を身近 に感じてもらいたいな。津軽三味線 はメジャーな楽器になってきている から、伝統的な部分も守りながら、 チャンスを生かして世界に向けて発 信できるような活動をしていきた い。 ――弘前に対する思いを教えてくだ さい K 弘前は街並みがきれいで、独特 の雰囲気があっていいよね。音楽で 街を盛り上げるためにも、弘前らし さをもっと活用すればいいと思う な。音楽と街のコラボ「音楽のまち 弘前」みたいな。藤田記念庭園とか 旧弘前市立図書館、弘前学院大学と かもそうだし、趣のある建物が多い よね。例えばそういうところでもっ とコンサートができる機会が増えれ ば、奏者にとっても聴きに来るお客 さんにとってもすごく魅力的な時間 を作れると思うんだ。この前は、武 家屋敷(旧笹森家住宅)でコンサー トをしたけど、まさかそんなところ でできるなんて思わなかったし。そ ういうところで演奏すれば雰囲気も 出ていいよね。禅林街とかでやって もすごいだろうね。 A 本当に街並みはきれいだね。四 季がはっきりしていて、それぞれの 季節の特長を生かしたイベントが あってすてき。四季ごとにコンセプ トのあるコンサートとかできたらい いね。あと、この土地じゃないと津 軽三味線は生まれてなかったわけだ から、それを考えるとやっぱり弘 前、津軽っていう全部に愛があふれ てる!私は、津軽三味線は弘前をア ピールしていく1つの重要なツール だと思ってるから、地元の人に、特 に若い人に興味をもってもらいたい し、もっと知ってもらえるような活 動をしていきたいな。 K 海外に留学していたから特に思 うのかもしれないけど、三味線は本 当に日本の文化として海外にもア ピールできる楽器だよね。私はアル パっていう新しい?珍しい?ものだ から、初めて聞いてくれた人は新鮮 さもあって受け入れてもらいやすい んだけど、三味線でこれから何か新 しいことにチャレンジするみたいな ことは難しいかな? A 三味線は伝統ある楽器だから、 新しいチャレンジをするときにまわ りを納得させるのは簡単じゃないと 思う。でもそれをやって結果を出し ていかないと。 K 彩香ちゃんには若い人にかっこ いいと思われる演奏者になってほし いな!弘前に根付いた津軽三味線の 魅力を彩香ちゃんのやり方で発展さ せてほしい。 ――2人にとって音楽 (津軽三味線・ アルパ)とは A 高校生のときの私は、 「自分を 表現できる唯一のもの」って言って て、今も思いはそのまま。 K アルパを聴いて感動してくれる 人がいるのはもちろんうれしいけ ど、人のためではなく、自分が「楽 しい」と思うからずっとやってる。 自分が楽しい、幸せになれるもの… ん∼、一言じゃ言えません。 ――最後に、夢を追う若者へメッ セージを A 私自身、試行錯誤している時期 なんです。やはり出会う人によって 考え方も変わってきているから、外 に出て自分の夢を話してみるという のがひとつのポイントかな。友達で も家族でもお店の店員さんでも誰に でもいいので。恥ずかしいことじゃ ないし、その一歩が新しい道を照ら し出すきっかけになると思います。 K 私もまだ夢を追いかけている最 中ですが、家族や応援してくれてる 人に対して感謝の気持ちを常に持つ、 どうしたら相手が喜んでくれるか常 に考える、あとは、自分ならできる と信じてやりたいことには怖がらず に飛び込んでみるのが大切かな。今、 好きなことができているのは、これ まで関わってきた人たちのおかげな ので、人とのつながりは本当に大切 な宝物だと思っています。 演奏を聴いたお客さんの反応 インスタグラムで今日のライ ブを知りました。今回のような ライブは初めて。実際に聴いて みて、津軽三味線の音色に入り 込んでしまい、まだまだ終わっ てほしくないなと思った。(奈良 さん) ▲工藤さん(左)と 奈良さん(右) 1つの楽器なのにいろんな音 色が出て、こんなに違うんだな と。響く感じがすごく伝わってきて心地よかったです。 今回のようなライブを知るきっかけやツールがもっと増 えればいいな。(工藤さん) 市内のカフェでの津軽三味線ライブにて。 ※ 11 月 27 日、 8 今日は友達に誘われてきました。アルパを聴 いたのは初めて。パラグアイの楽器だとは知り ませんでしたが、音がとてもきれいで、演奏・ 衣装ともに素晴らしかった。機会があればぜひ また聴きに来たいですね。 たまたま実家に帰ってき たときにこういったタ イミングに巡り合えてよ かったです。小さな空間 で間近で音に触れること ができるのもいいですね。 ▲佐竹さん ※ 11 月 23 日、 旧 笹 森 家住宅でのアルパコンサートにて。 ライブの取材で訪れた市内のカフェ。居合わせたお客さんのギ ター、ボイスパーカッションと、彼女らのアルパ・津軽三味線の 演奏によるコラボレーションが実現! HIROSAKI 2017.1.1 9
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