中国、2017年の経済政策の基本方針決まる

楽読
(ラクヨミ)
2016年12月20日
Vol.
1,170
中国、2017年の経済政策の基本方針決まる
12月14日から3日間開かれた中央経済工作会議において、2017年の経済政策の基本方針が示されました。
会議では、足元の経済成長について、新常態(ニューノーマル、経済の質を重視した安定成長)に入ったと判
断し、さらに前進させるよう経済政策運営を行なっていくことを決定しました。
基本方針の主な内容として、供給サイドの構造改革では、企業の負債比率を低下させるために、社債の株
式への転換や業界再編もしくは企業整理、過剰設備の削減などを挙げています。さらに、中国人の海外にお
ける消費が伸びる中、国内ブランド作りや製品競争力の強化、品質第一など、高品質の製品とサービスの供
給拡大を挙げています。
2014年後半以降の規制緩和などから過熱気味である不動産市場については、「住宅は住むためのもので
あり、投機の対象ではない」として、賃貸市場を育成することに加え、中小都市の開発や不動産在庫の解消、
都市間のインフラ整備などにより、健全化に向けた方針を打ち出しています。
また、財政政策では、企業の税負担軽減などで民間企業の活性化を図るとし、金融政策は、穏健で中立に
保つ方針としています。なお、為替レートについては、柔軟性を高めると同時に、安定した水準を維持するとし
ています。
来年は、今年3月に習政権として初めて立案した第13次5ヵ年計画(2016年~2020年)の2年目を迎える重
要な年であり、基本方針はこの内容を踏襲したとみられます。なお、5ヵ年計画では、国民1人当たりの所得水
準を10年比で2倍にするために年平均6.5%以上の経済成長率を維持し、構造改革で労働生産性を高め、産
業の高度化による品質向上、新しいタイプの都市化施策などを実施するとしています。
習国家主席は、今年10月の全体会議で、過去に毛沢東、鄧小平、江沢民の3人のみに用いられた「党中央
の核心」と位置付けられたことに加え、来秋は5年に一度開催する、党の重要方針を決める中国共産党中央
委員会全体会議を控えていることから、権力基盤を強めていくためにも、着実な経済成長と構造改革を推し進
め、世界への影響力を高めていくとみられます。
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実質GDP成長率(前年同期比)の推移
商業銀行の不良債権の推移
(2007年1-3月期~2016年7-9月期)
(2007年1-3月期~2016年7-9月期)
(10億元)
(%)
第13次5ヵ年計画の目標下限
経済成長率年平均6.5%水準
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不良債権比率(右軸)
不良債権を切り離し
政府が資本注入
不良債権残高(左軸)
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16 (年)
(CEICのデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)
※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。
■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資
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