注意喚起情報

秋田県 大仙市 市民部 消費生活相談室
〒014-8601 大仙市大曲花園町1番1号
TEL 0187-63-1136 FAX 0187-63-1137
E-mail:[email protected]
URL http://www.city.daisen.akita.jp/
2014 №001
平成 26 年 5 月 14 日
新聞報道にもありますが、大仙署は平成26年5月13日、大仙市内の女性(80代)が「名
義貸しのトラブルを解決する」と言葉巧みに送金を要求され、約2,800万円をだまし
取られたと発表しました。消費生活相談室では、今回の事案の他にも全国で特殊詐欺
被害が多く報告されていることを踏まえ、更なる被害拡大を防ぐため注意喚起を行い
ます。
■今事案の概要
①被害者:大仙市在住の80代女性
②被害額:約2,800万円
■詐欺の手口
①平成26年2月下旬、女性宅へ“クリーンシステム”から、会社案内や社債※1購入
の申込用紙が郵送された。
②数日後、男が電話で封筒が届いているかを確認し、指定した電話番号に連絡する
よう指示された。女性は自分の名前や住所を男に告げている。
③同日、別の男から電話で「あなたのしたことは名義貸し※2だ。名義貸しは罪が
重い。なんとかして助けてあげる。
」などと言われ、自分が名義貸しの行為をした
と勘違いさせられた。
③数日後、さらに別の男から電話で貯金額などを聞き出され、名義貸しの誤解を解
くためには現金が必要と言われた。
④女性は男の言葉に従い、3月上旬から中旬まで4回にわたり、現金約2,800万円を
宅配便※3で送った。送り先は“クリーンシステム”だったが指定された住所は東
京都内の別の住所となっていた。
⑤男が「いずれ返金する」と言っていたため、女性は送金を続けた。4月末までは
電話で男とやり取りができたが、今月の連休明けから連絡が付かなくなったため
「だまされたのではないか」と大仙署に相談し発覚した。
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■解説
※1:社債とは、
「会社の借金」です。借金をする目的は“資金調達”です。投
資家から資金を調達する際に発行する有価証券です。
※2:名義貸しとは、
「自分の名義を他人の財産や権利のために貸すこと」
です。原則的に禁止されているうえ、実際の契約に自分が関わっていなくて
も結局は自分の名義で契約されたため、債権は自分となり支払義務が発
生します。
※3:現金を送る場合、郵便法では“書留”で送ることが義務づけられています。
今回のように現金を宅配便で送った場合、送った現金は補償されません。
しかも、銀行振込の場合は悪質業者の口座凍結をすることができますが、こ
のような処置もできず被害額を取り戻すことは非常に困難となります。
■注意点と対処法
①今回のように、複数の者が入れ替わり立ち替わり連絡し、まるで演劇のように仕
掛け言葉巧みにだます手口を、
“劇場型勧誘”と言います。このような場合は、
相手と連絡が取れなくなり被害額を取り戻すことは困難となります。
②身に覚えのない電話は、話を聞かず長時間の対応をしない!
③むやみに見ず知らずの人に、氏名、住所、口座番号等の個人情報を伝えない!
④ひとりで判断せずに、必ず家族や友人、警察、市役所等に相談する!
■被害に遭ってしまったら
ひとりで悩まずに、まずは“消費生活相談室”に相談しましょう
消費生活相談室は、市役所2階【案内番号20番・農林振興課向かい】
相談専用 0187-63-1136 どちらから読んでも631136です
相 談 日 月曜日~金曜日 午前9時~午後5時
※土曜日・日曜日・祝祭日と年末年始はお休みです
相 談 料 無料
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