2016年12月15日 投資情報室 (審査確認番号H28-TB253) 米国経済・株式市場情報 オーストラリア経済とリート市場の動向について 米FOMCは全会一致で0.25%の利上げを決定 米連邦公開市場委員会(FOMC)は全会一致で0.25%の利上げを決定。声明文では雇用環境の底堅さに言及。 FOMC参加者は2017年以降の利上げ見通しを小幅上方修正。FOMC参加者は今後、年3回ずつの利上げを想定。 FOMC参加者の米経済見通しは9月時点から概ね据え置き。米実質GDPは2%前後の緩やかな成長を見込む。 今後、トランプ次期政権の財政政策の詳細が明らかになるに連れ、FOMCの経済・金利見通しも修正される可能性。 インドが追加利下げ 今年4回目 FOMCは全会一致で0.25%の利上げを決定 米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月14日(現地時 間)、大方の市場予想通り、フェデラル・ファンド (FF)金利の誘導目標を0.25%引き上げ、0.50-0.75% とする決定を下しました。今回は10名のFOMC投票メン 図1:FF金利誘導目標とFOMC参加者の金利見通し (%) 3.5 FOMC参加者の 政策金利見通し(中央値) 3.0 バー全員が賛成し、全会一致での利上げ決定となりました。 2.5 FOMC声明文では、最近数か月の底堅い雇用増と失業率 2.0 1.875 低下に関する言及がなされ、「雇用環境とインフレの実績 1.375 と見通しを考慮し、利上げを決定した」と述べられました。 1.5 FOMC参加者は利上げ見通しを小幅上方修正 今回公表されたFOMC参加者の政策金利見通し(中央 1.125 1.0 FF金利 誘導目標 0.5 値)は、2017年末が1.375%、2018年末が2.125%、 2019年末が2.875%となり、2016年9月時点の見通しか ら小幅上方修正されました(図1)。今後、利上げが 0.25%刻みで実施されると仮定すると、FOMC参加者が 2.625 2.125 2016年12月時点 2.875 2016年9月時点 0.50-0.75% 0.0 13 14 15 16 17 18 19 (年) (出所)米連邦準備制度理事会(FRB) (期間)2013年1月∼2016年12月 2017年以降、年3回ずつのペースで利上げを想定してい ることが示唆されています。 図2:図2:FOMC参加者の米経済見通し(中間予想値) イエレン議長による記者会見によれば、トランプ次期政 権による財政刺激策や失業率の低下がFOMCによる金利 見通しの小幅引き上げに繋がった模様です。 (単位:%) 予想時点 実質GDP成長率 (前年比) 利上げ見通しは財政政策次第で変わる可能性も もっとも、FOMC参加者の米経済見通しは、2016年9月 失業率 時点から概ね据え置かれました(図2)。FOMC参加者の 最新見通しでは、米国の実質GDPは2017年から2019年 にかけて2%前後の緩やかな成長が見込まれています。 インフレ率 (前年比) 今後は、減税策やインフラ投資などのトランプ次期政権 の財政政策の詳細が明らかになり、FOMC参加者の米経 コア・インフレ率 (前年比) 済見通しが修正されるに連れて、今後の利上げ見通しも上 2016年 2017年 2018年 2019年 今回 1.8~1.9 1.9~2.3 1.8~2.2 1.8~2.0 2016年 9月時点 1.7~1.9 1.9~2.2 1.8~2.1 1.7~2.0 今回 4.7~4.8 4.5~4.6 4.3~4.7 4.3~4.8 2016年 9月時点 4.7~4.9 4.5~4.7 4.4~4.7 4.4~4.8 今回 1.5 1.7~2.0 1.9~2.0 2.0~2.1 2016年 9月時点 1.2~1.4 1.7~1.9 1.8~2.0 1.9~2.0 今回 1.7~1.8 1.8~1.9 1.9~2.0 2.0 2016年 9月時点 1.6~1.8 1.7~1.9 1.9~2.0 2.0 方修正(または下方修正)される可能性が残されていると (出所)FRB 考えられます。 (注)コア・インフレ率は食品・エネルギーを除く個人消費 支出(PCE)価格指数。GDPとインフレ率は各年第4四半期の前年 比、失業率は第4四半期の平均。 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的としてレッグ・メイソン・アセット・マネジメントの情報を基に、ニッセイアセットマネジメントが作 成したものであり、特定の有価証券等の勧誘を目的とするものではありません。実際の投資等に係る最終的な決定はご自身で判断してください。●当資 料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等 はあくまでも過去の実績であり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的 な投資成果を示すものではありません。●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行 者および許諾者に帰属します。●投資する有価証券の価格の変動等により損失を生じるおそれがあります。●手数料や報酬等の種類ごとの金額及びその 合計額については、具体的な商品を勧誘するものではないので、表示することができません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証 するものではありません。 商 号 等 :ニッセイアセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号 1/1 加入協会:一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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