検察官(女性副検事) 【職歴(キャリアステップ)】 H 5.4. 横浜地方検察庁検察事務官採用 ・ H18.4. 東京区検察庁副検事任官 ・ H27.4. 相模原区検察庁 【志望動機】 私は,大学を卒業した年の春,平成5年4月に横浜地方検察庁に検察事務官として 入庁しました。 元々,法学部に所属していたこともあって,「検察官って素敵だな。」というイメ ージを持っていたのですが,入庁後,検察官と一緒に捜査を行う立会事務官として仕 事をするようになったとき,「こんなハードな仕事はできない。」と思ってしまいま した。 しかし,悪戦苦闘しながらも正義を追求する検察官の姿を日々目の当たりにしてい る中で,私自身も検察官として仕事をしてみたいと思うようになりました。 検察庁内には,検察事務官が試験を受けて検察官に任官できる道があります。 私は,その試験を平成17年に受験し,翌平成18年4月に検察官に任官しました。 検察官には,検事と副検事がありますが,検察事務官は試験を受けて副検事に任官 することができますし,副検事に任官した上で更に試験を受け,検事に任官すること もできるのです。 なお,検事も副検事も業務内容に変わりはありません。 【業務内容】 「テレビドラマと同じなんですね・・」 資材置き場から銅線等が盗まれた窃盗事件の捜査において,被疑者が事実を否認し ていたことから,現場となった資材置き場に行き,被害者や目撃者から話を聞き,現 場の見分を警察官と一緒に行ったときに,被害者や目撃者から言われた言葉です。 苦笑いしながら答えた私の言葉は・・・「ジーパン履いてなくてすみません。」。 私が横浜地方検察庁に入庁した頃は,「検察庁」という言葉を知っている人も少な く,管内逓送(証拠品等を職員が他庁に持って行くことがあります)の際に,道に迷 った私は,お店の人なら知っているか・・と思い,「●●検察庁ってどこにあります か?」と質問したところ,店員の反応は, 「???けんさつ??」という感じでした。 そのような流れが大きく変わったのが,あの有名なテレビドラマのおかげでした。 検察官は,事件捜査と裁判を担当しています。 簡単に言えば,正義を追求し,悪いことをした人に適正な罰を与える。 まさに,あのテレビドラマで描かれていることと同じです。 検察官は,被疑者を取調べ,事件現場に足を運び,被害者や目撃者から話を聞くな どし,その結果,被疑者に罰を与えるべきだと判断した場合,裁判所に刑事裁判を求 めます。 そして,検察官バッジを胸につけ(あのドラマでは,ネックレスみたいにしていた ような・・),裁判所で行われる刑事裁判に出席し,真相を明らかにした上で,声高 々に,「被告人に懲役○○年を求刑します。」と言います。 これが検察官の仕事です。 【仕事のやり甲斐・感想等】 検察庁で行われていること全てが,あのテレビドラマのとおり・・・であれば,実 に面白い検察官人生だと思いますが,「検察官人生,楽ありゃ苦もあるさ~」の世界 です。 でも,「苦」を感じるときであっても,検察官は常に「正義の追求」だけは忘れて いませんし,検察官の仕事はその言葉に尽きると言っても過言はないと思っています。 私が検察官に任官した理由は,正に「正義の追求」に憧れたからです。 世の中にたくさんの仕事がありますが,検察官ほど「正義の追求」ができる仕事は ないと思います。 そして,検察官は,犯罪を犯した人に対して教師の役割も果たします。 事件捜査をして得た証拠,被害者の声,自分が経験してきたこと,さまざまなこと を犯罪を犯した人に伝え,更生を促します。 罪を犯した被疑者の取調べをし,あらゆる言葉を尽くして被疑者に語りかけ,その 取調べの最後に,「検察官と出会えて本当に良かった。」と言ってもらえたときの達 成感。 検察官は,社会の先生でもあります。 ★学生向けメッセージ★彡 検察庁に興味がある人,検察官という仕事が気になる人,是非,検察庁の門を叩い てみてください。 キムタクや北川景子は出てきませんが,正義を追求している熱い検察官,そして, その検察官と一緒に仕事をしているもっと熱い検察事務官が,皆さんを待っています。
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