【資料3】 第 1 回及び第 2 回の議論の整理と取組方向(案) 1.Q&A について 【現在の検討状況】 ① 食品と放射能の Q&A は図書館に広く配布する ② Q&A がさらに活用されるよう、教育関係者や消費者団体等に対してさら に周知を図る。 ③ 食品と放射能以外のテーマについても作成する の3点について、概ね了解が得られた。 【ご指摘いただいたポイント】 ③について、消費者庁ならではというものをどのようにして作成するか。 【取組方向(案)】 「食品と放射能 Q&A」作成で評価いただいたポイント (1)事案発生直後に作成(初版:平成 23 年5月) (2)各省の所掌内容がまとまっており、1冊で基本的な内容をカバーしている (3)Q&A 形式で消費者がもつ疑問に対する回答という形で構成 (4)製本されて配布が可能 (2)~(4)については残留農薬、添加物といった他の分野についても応用が 可能ではないか。 加えて、消費者庁ならではの視点として、PIO-NET、事故情報データバンク を活用して、消費者にどのような相談等があるかを把握し、これを踏まえ、こ れに対する資料を作成することが可能ではないか。 リスコミを重ねることにより、消費者の問題意識が明らかとなるので、これに 対応して、消費者の疑問に答えることが出来る資料の作成が可能ではない か。 1冊で消費者の関心が高い事項について、分かりやすく、基本的な内容をカ バーし、より専門的な内容については、関係府省が作成している既存資料等 へ誘導する入門編のような Q&A の作成を目指すことが可能ではないか。 2.テーマの選定について 【現在の検討状況】 ① 食品の安全性の確保に関する施策の変更等、 ② 実際のリスクの大きさと消費者が感じる不安の差があるもののうち、実際の リスクが大きいもの、 ③ 実際のリスクの大きさと消費者が感じる不安の差があるもののうち、実際の リスクが小さいにも関わらず、消費者が感じる不安が大きいもの、 の3点でテーマを選定する考え方については概ね了解が得られた。 【ご指摘いただいたポイント(1)】 ③について、消費者は1つのテーマについて、幅広い情報を求めている。消費者庁 単独主催では提供できる情報が限られ、消費者の求めに対応することはできないの ではないか。 【取組方向(案)】 関係府省連携で実施する①、②との違いは、開催主体が 4 府省連携か、消費 者庁主体かの違いである。リスク管理機関及びリスク評価機関は、①、②を優 先して実施する必要があるため、③のリスクコミュニケーションは消費者庁が主 体となって実施する必要がある。 ③については、消費者庁が主催し、テーマに応じて、関係する府省や有識者に 説明・質疑対応等を依頼し、消費者の求めに対応できるようにしたい。 【ご指摘いただいたポイント(2)】 自治体が実施するリスクコミュニケーションとの棲み分けを整理する必要があるの ではないか。 【取組方向(案)】 手洗いや異物混入等のテーマについては、自治体において実施することが適 当ではないか。また、リスクアナリシスの考え方等のテーマについては、国にお いて実施する必要があるが、自治体が実施することも適当ではないか。 自治体がリスクコミュニケーションを実施する場合に、国が講師の派遣等の支 援することも重要。(3.(2)参照) 【ご指摘いただいたポイント(3)】 テーマについて、現在は添加物や農薬といったハザードの類別で考えているが、 新しい切り口で実施できないか。 【取組方向(案)】 例えば添加物や農薬などをまとめて「食品に含まれていたら消費者が不安に感 じるもの」といった切り口でも実施したい。 また、これらの切り口を端緒としながら、リスクアナリシスの考え方を紹介し、食 品安全一般まで広げて意見交換会を実施したい。 3.効果的なリスクコミュニケーションの手法について 【現在の検討状況】 ① 双方向の意見交換を可能とするメールマガジン等により、実際に出席できな くてもリスクコミュニケーションが可能な方法を検討する ② 人が集まる日や場所でのリスクコミュニケーションを実施・支援する ③ 多様な主体による多様な形式でのリスクコミュニケーションを実施の支援す る について、概ね了解が得られた。 【ご指摘いただいたポイント(1)】 ①に関連して、SNS 等の有効な活用は重要だが、活用においては注意する必要 がある。 【取組方向(案)】 20~30 代へのアプローチとしては SNS(Facebook, twitter 等)が重要と考えて いる。投稿内容については問題とならないように事前のチェックを実施してい る。 また、消費者が何か疑問に感じたときに、このページを閲覧すれば、関係府省 等の該当ページへのリンクがあったり、簡単な解説資料が載っているようなホ ームページを作成することも有用ではないか。 【ご指摘いただいたポイント(2)】 ③に関して、食品事業者や小売事業者等、これまであまり連携のなかった実施 主体と連携を図る手法にはどのようなものがあるか。 【取組方向(案)】 食品メーカーの製造過程をみることで消費者が安心する部分はあるが、食品 メーカーだけでは信用が得られないとの御意見を頂いたことから、事業者等の 求めに応じ、消費者庁が行政担当者の派遣、有識者の紹介・派遣を行うこと が有効ではないか。 自治体によっては、リスクコミュニケーションに積極的でないところもあり、温度 差も大きいという御意見を頂いたことから、国で実施したリスクコミュニケーショ ンの概要を紹介するとともに、意見交換会の運営マニュアル、シナリオなどを 提供することで自治体の取組を支援することが有効ではないか。 また、様々な主体がリスクコミュニケーションに取り組む際に活用できるよう、 意見交換会用のスライド資料、Q&A 等を集積提供するホームページを作成す ることも有効ではないか。
© Copyright 2024 ExpyDoc