新潟県化学インターハイ (Niigata Interscholastic Chemistry Championship) 新潟県化学インターハイ開催の目的 スポーツの大会のように新潟県の高校生が集い、化学の実力を競うコンクールを開 催することにより、新潟県高校生の化学への興味・関心を喚起し、意欲・能力を高 める機会を提供する。 他校のライバルたちと切磋琢磨し、あるいは友情を深めることにより、化学を更に 深く学ぼうとする強い動機付けを育む。 高校化学の最高峰に挑む場を提供し、全国高校化学グランプリへの参加者の増加、 ひいては国際化学オリンピックの代表、金メダルの獲得を目指す生徒を育成する。 化学の大会を通じて、未来を担う優秀な若い人材を輩出できる基盤を構築する。 新潟県化学インターハイ運営方針 日本化学会関東支部新潟地域懇談会による主催、新潟大学理学部及び大学院自然科 学研究科共催とする。 新潟県教育委員会、新潟市教育委員会、新潟県高等学校文化連盟、新潟日報、及び NST の後援を受け、更に化学関連企業その他による協賛を受ける。 長岡技術科学大学、新潟大学及び新潟薬科大学の運営方針決定などについて協力・ 助言を仰ぐ。 新潟大学理学部内に大会組織委員会を置き、運営する。 予算については、日本化学会関東支部新潟地域懇談会の予算及び大学関連の助成金 を主収入とし、協賛金を募集する。 新潟県化学インターハイ参加予定者(参加資格) 2016 年 4 月時点で、高等学校 3 年生以下、中等教育学校後期課程 3 年生以下、高 等専門学校 3 年生以下の生徒(中学生も参加可能)で、20 歳未満の者。 参加条件 新潟県化学インターハイ参加予定者は参加申し込みの際に、傷害保険に加入するも のとする。 表彰 日本化学会関東支部長賞、その他協賛団体賞、などを設け、優勝カップ、楯、メダ ル、賞状などを授与する。 全国高校化学グランプリの一次選考及び二次選考で優秀な成績を修めた生徒に対し て、新潟県化学インターハイの特別賞を贈呈する。 新潟県化学インターハイ種目 大会組織委員会により種目を定める。 化学筆記試験(知識を問う問題) 3 人1組みのチームで参加する。 例年 1 月に発表される国際化学オリンピック準備問題より、適当な問題を選び、新潟県 化学インターハイ出場予定者に即して改変し、これを公表して本大会の準備問題とする。 また、予備問題の公表と共に予備講習を行い、学習の指針を示す。 参加希望チームは予め準備問題を学習し、本大会に臨む。 新潟県化学インターハイでは、公表した準備問題に準拠した問題を出題する。 解答率を評価し、順位を決める。 実験コンテスト 3 人1組みのチームで参加する。 教科書に掲載されている実験など実験種目を事前に公表する。 内容は、教科書に出ているが日頃実験する機会が少ないと思われる実験を正しく行える かを評価する実験(基本実験) 、酸塩基の滴定技術を競い、濃度計算を正確にこなせるか を評価する実験(中級実験) 、実験方法を自ら探し出して計画書を作成した上で行うなど 実験の総合力を評価する実験(上級実験)の三種類を行う。 それぞれの実験について各チームはレポートを作成し、当日の実験の手際良さおよび提 出されたレポートの評価を総合して、順位を決める。 総合種目 化学筆記試験及び実験コンテストをチームで行い、総合成績(3 種類の実験種目の総合 または 3 種類の実験及び化学筆記試験を含めた総合)を競う。 実験種目内容 1 金属イオンの系統分析 (1)実験方法 系統分析における第 1 属から第 6 属の陽イオン数種類を含む混合溶液を用い,各自で 実験計画を立て、その計画に基づいて試料溶液に含まれるイオンの種類を調べる。 (2)評価方法 チームごとに異なる試料を与え,実験計画内容及び制限時間内での正解数で順位を付 ける。 (3)備考 各属から 1 種類ずつのイオンを含む溶液の分析を想定しているが,チーム数が多く順 位付けが難しくなるようなら,同属のイオンを含む溶液の使用を検討する。 2 水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液の滴定 (1)実験方法 水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液をワルダー法により滴定し,それぞれ の成分の濃度を決定する。 (2)評価方法 チームごとに異なる試料を与え,結果の正しさを評価する。 (3)備考 各自で適当と思われる指示薬を選択する。 3 電池の原理を利用した醤油の塩分濃度測定 (1)実験方法 食塩濃淡電池を作り、濃度比と起電力の関係から検量線を作成し、それを用いて醤油 の塩分濃度を測定する。 (2)評価方法 チームごとに異なる試料を与え,結果の正しさを評価する。 (3)備考 銀−塩化銀電極作製、塩橋の作製も行う。 (資料参照) 【評価についての補足】 すべての実験において,実験結果をレポートとして提出させ,その内容も評価する。 さらに実験のスムーズさ,器具の扱い,協力の仕方なども審査対象とする。 化学筆記試験及び実験種目実施要領 準備問題の公表 新潟県化学インターハイ参加募集の際に、国際化学オリンピック開催に先立ち公表さ れる予備問題から抜粋し、改作した新潟県化学インターハイ予備問題をホームページで 公表する。 また、新聞テレビなど報道機関により周知する。 準備問題の解説 新潟県化学インターハイ予備問題を公表した後、希望があれば参加希望校の生徒及び 教職員を対象とする準備問題に関する講習会を実施し、出題意図や解答に際しての注意 事項などを解説する。 予行実験 事前に参加希望校の生徒及び教職員を対象とする実験の予行練習を行うことができる。 化学筆記試験及び実験種目の成績発表 化学筆記試験を大会第 1 日目に、実験種目を大会第 2 日目に行い、第 3 日目の表彰式 において入賞者・入賞校を発表する。 尚、成績の開示を希望する生徒・学校には成績を開示する。 第 6 回新潟県化学インターハイ開催予定 第 1 日(2016 年 12 月 10 日(土)) 10:00 開会式 10:05 来賓等挨拶 日本化学会関東支部支部長(予定) 日本化学会関東支部新潟地域懇談会井本隆文会長 11:00 競技説明 11:30 昼食 13:30 化学筆記試験種目 第 2 日(2016 年 12 月 11 日(日)) 10:00 上級実験種目 12:00 昼食 13:30 基本実験種目及び中級実験種目 第 3 日(2016 年 12 月 18 日(日)) 10:00 日本化学会関東支部副支部長挨拶・講評(予定) 日本化学会関東支部新潟地域懇談会井本隆文会長 10:30 表彰式 11:30 閉会式 11:45 懇談会 組織構成員 日本化学会関東支部新潟地域懇談会 会長: 井本 隆文(株式会社ダイセル) 副会長: 田巻 正芳(北越紀州製紙株式会社) 副会長: 梅田 実 副会長: 佐藤 峰夫(新潟大学) 支部幹事: 金子 隆司(新潟大学) 支部幹事: 高橋 由紀子(長岡技術科学大学) 事務局: 齊藤 信雄(兼会計幹事、長岡地区、長岡技術科学大学) 事務局: 為末 真吾(新潟地区、新潟大学) 会計幹事: 岩本 啓 (新潟大学) 化学インターハイ会計: 丸山 健二(新潟大学) 化学インターハイ担当: 湯川 靖彦(新潟大学)(実施責任者) 青木 俊樹(工学部・化学システム工学科) 寺口 昌宏(工学部・化学システム工学科) 飯野 隆史(理学部) 岩本 啓(自然科学研究科・数理物質科学専攻) 臼井 聡(理学部・自然環境科学科) 梅林 泰宏(自然科学研究科・数理物質科学専攻) 小高 広太郎(理学部・化学科) 則末 和宏(理学部・自然環境科学科) 松岡 史郎(理学部・自然環境科学科) 丸山 健二(理学部・化学科) 湯川 靖彦(代表、理学部・自然環境科学科) 岩本 啓 梅林 泰宏 丸山 健二 湯川 靖彦 臼井 聡 小高 広太郎 則末 和宏 松岡 史郎 湯川 靖彦 (長岡技術科学大学) 新潟大学大会組織委員会 問題作成委員: 実験実施委員:
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