カフェと展示スペースの融合 視察先:EX'REALM(エクスレルム) ホームページ:http://www.exrealm.com マーケティング・WEB担当の高橋氏にお話を伺った。 2001年9月にヤマハ発動機が設立した「情報コミュニケーションスペース」 1F:カフェ、2F:エキシビジョンスペース、B1F:イベントスペースといった複合施 設になっている。EX'REALM(エクスレルム)はEX「拡げる・外へ」とREALM「支配 された領土・領域」を組み合わせた造語。イベントやコラボレーションを通して自由 な発想による新しいライフスタイルや多様化している価値観を吸収し事業活動全般に 生かすことを目的としている。ヤマハ発動機にしてはオイルの香りが感じられないス ペースというのが第一印象。ストリート系バイカーの流行など従来のマーケティング 手法(最大公約数を探るような)が通用しなくなったことに危機感を強め、クリエー ターやユーザーとの双方向の関係を作り上げるため設立した「マーケティング拠点」 「アンテナ施設」であるとのこと。「モノを作り出す人」がお客さんとして来た場合 は、積極的にアプローチしている。原宿という地に構えることで、今まで話を聞く機 会の無かった人たちとの交流を重視している。これまで良く言われていた「顧客との 関係」は、「顧客」とだけ交流しているだけでは尻すぼみになるという認識。「作り 出す人」との交流にも重要性があると捉え、「クリエーター」という人種にターゲッ トをしぼり、彼らと交流し、実際に「物作り(イベント・エキシビションに始まり、新 しいバイクの提案まで)」をしながら、マーケティングしていこうという手法に行き着 いている。 昨今において想定したターゲットとは異なる層に商品が受け入れられたということを よく耳にする。ユーザーを見ているつもりでいても実はうわべだけで本質を見抜いて いないということだろうか。ユーザーとの距離を縮めるためには広い視野と深い考察 、豊かな表現力が必要だということを再認識させられた。本当の意味での「ユーザー を知る」という努力を怠ると、提供側のエゴにすぎないモノ創りをすることになる危 険性を感じた。 (料理が美味しく、働いている人がフレンドリーだったことも印象的でした。) 高橋氏 地下の多目的スペース 2階のスペースを利用した展示会 (PET BIKE展) 1階のカフェ
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