2016年12月15日号 10ページ 空き家について考えよう

空き家について考えよう
■問合せ…建築住宅課(☎025-526-5111、内線1343、1304)
か し
近年のライフスタイルの多様化や
核家族化、一人暮らし世帯の増加に
「空き家」
の管理は
自己責任が原則
規定されています。
と、管理責任は所有者にあることが
等の適切な管理に努めるものとする」
境に悪影響を及ぼさないよう、空家
「 空 家 等 の 所 有 者 は、 周 辺 の 生 活 環
責任を負うおそれがあります。
でも立場が分かれるなど、損害賠償
高裁判所の判例がなく、他の裁判例
物責任と失火責任法との関係は、最
陥)から火災が発生した場合、工作
ています。土地の工作物の瑕疵(欠
伴い、全国的に「空き家」が増加し、
所有者または管理者は、損害や事
故が発生する前に空き家等を適切に
10
2016 12・15 広報
進に関する特別措置法」においても
当市でも増加傾向にあります。さら
(公財)
日本住宅総合センターでは、
空き家等が原因で発生した損害の賠
1億9,360万円
に、適切に管理されていない「空き
520万円
人身損害
7,100万円
管理しましょう。
物件損害等
1,500万円
償額を左表のように想定し、試算し
火災による隣接家屋の全焼・死亡事故 倒壊による隣接家屋の全壊・死亡事故
家」は私たちの身近な問題です。
空き家は私有の財産であり、市で
管理することはできません。今後も
増え続ける空き家を解消するため、
市も除却や利活用に向け支援を行い
ますが、私有財産の修繕など空き家
の管理は自己責任が原則です。
皆さんのお住まいの地域にある空
き家をどのように適切に管理すれば
老朽化による周囲への危険を回避す
ることができるでしょうか。ご自身
で、または近所、町内の皆さんと一
5,630万円
合計
緒に、空き家対策への取り組みを考
葬儀費用
130万円
人身損害
死亡逸失利益
1億1,740万円
人身損害
損害区分
えましょう。
物件損害等
外壁材の落下による死亡事故
2億860万円
合計(①+②)
6,375万円
合計
(①+②)
320万円
135万円
小計②
5,060万円
小計②
倒壊家屋の解体・処分
焼失家屋の解体・処分
葬儀費用
260万円
葬儀費用
280万円
280万円
慰謝料
4,000万円
慰謝料
家財
家財
死亡逸失利益
800万円
死亡逸失利益
900万円
900万円
小計①
1,315万円
小計①
住宅
住宅
損害額
損害区分
損害額
損害区分
出典:
(公財)日本住宅総合センター
ホームページ(http://www.hrf.
損害額
or.jp/)
「空き家発生による外部
3,400万円
不経済の実態と損害額の試算に
係る調査」掲載データを編集
2,100万円
慰謝料
近隣の住家・住人への
損害や事故を防ぐために
納屋や附属家を含む「空き家等」
は財産権や所有権に基づき、所有者
または管理者が適切に管理すること
が原則です。国の「空家等対策の推
空き家等が原因で発生した事故(想定)
による損害額の試算